ららら♪クラシック▽氷上に咲くメロディー〜ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番 2014.02.02

どこかで耳にしたあのクラシックをあなたのものに。
人生を豊かにしてくれる一曲を一緒に見つけませんか?今日の名曲はこちら。

(「ピアノ協奏曲第2番」)ロシアの作曲家ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」。
フィギュアスケートでもよく耳にする曲ですよね。
今シーズンで引退を表明している浅田真央選手が使用する音楽としても注目を集めています。
これまで多くの日本人選手がオリンピックなどの大舞台で使ってきた曲です。
どうしてそんなに人気があるのでしょうか?その理由を探ります。
そしてこの作品の陰には作曲家ラフマニノフの挫折と積み重なる苦悩がありました。
ソチオリンピックまであと少し!今夜は氷上に咲く名曲の秘密に迫ります。
「ららら♪クラシック」今日はラフマニノフの名曲「ピアノ協奏曲第2番」です。
映画やドラマだけではなく最近はフィギュアスケートでもよく耳にする曲ですよね。
そうですよね。
しかも今シーズンは浅田真央さんが取り上げている曲ですしソチオリンピックも控えてますからますます注目ですよね。
それでは本日のお客様をご紹介します。
タレントの春香クリスティーンさんです。
よろしくお願いします。
春香さんはフィギュアスケートなんかよくご覧になりますか?見ます見ます。
ちっちゃい頃から気付いたらテレビの前でフィギュアスケートを見てて柔らかいしなやかな動きだったりジャンプだったり回転数とか子供の頃から気付かないうちに圧倒されるところがありますよね。
じゃあご出身のスイスではスケートは大人気?人気ですね。
何ていってもリンク以外の所でもほんとに寒くなれば例えば…あとはほんとに寒くなったら…すごい!スケールがやっぱり違いますね。
本物の湖の上で滑るって楽しそうですね。
だからちょっとした寒さを通り越したら逆にまた楽しみに変わるんですよ。
今日の名曲はですね…この曲はご存じですか?浅田真央選手の集大成の曲とも言われてますし今年大注目ですから。
どんな音楽で演技するのか。
フィギュアスケートで音楽選びはとても重要です。
曲を聴き込むのはもちろん作曲背景を調べたり演奏の現場に足を運んだりと選手たちは曲のイメージを広げる努力を日々重ねています。
そんな銀盤の音楽よ〜く耳を澄ませてみるとクラシック曲が多い事に気が付きませんか?実はシングルとペアの競技には歌詞の入った音楽は使用できません。
楽器だけで演奏され世界中で知られるクラシック曲はフィギュアスケートにぴったりなんです。
中でも今日の名曲ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」は人気曲の一つ。

(「ピアノ協奏曲第2番」)浅田真央村主章枝など多くの選手がオリンピックという大舞台にこの曲で挑んできました。
それもそのはず。
この曲には銀盤の舞を盛り上げるある条件がそろっていたのです!その条件とは一体何なのか?フィギュアスケートの解説も務める八木沼純子さんと共に解き明かします。
という事でスタジオには八木沼純子さんにお越し頂きました。
(一同)よろしくお願いします。
八木沼さんそもそもね選手の皆さんというのはどういう基準で音楽を選んでらっしゃるんですか?そのシーズンの最後にある世界選手権だったりオリンピックに向けて例えばその場所が一体ヨーロッパであるのかアジアであるのか北米であるのかというところでどの作曲家を使うかっていう事を考えて決めたりあとは曲をいろいろ聴いていって自分の中でピンときた曲っていうのがあるので「じゃあ今年はこれでいこう」とか決めていったりしています。
クラシック音楽とフィギュアスケートの関係をひもとくために…
(八木沼)すごい。
こちらのパネルをご覧下さい。
(春香)いろいろありますね。
意外とパーッと見てバッハとかモーツァルトがあるのかなと思ったらないですね。
この曲の中にはバッハモーツァルトベートーベンないんですよね。
フィギュアスケートで人気のある曲の傾向を私調べてきましたのでポイントをご紹介したいと思います。
まずは1つ目のポイント…例えばベートーベンの「運命」。
ジャジャジャジャーンジャジャジャジャーン…。
こういう短いのは駄目なんです。
やっぱりこうチャイコフスキーの「白鳥の湖」とか…。
タータララララーララーララーラララ…みたいな。
長いですね。
特に最近多いかもしれないですね。
息の長いメロディー。
フィギュアスケートもサーッとエッジをのせていくのでマッチしやすいのかもしれないですね。
そして2つ目のポイントはクライマックスがあるという事なんですね。
最後の方に向かってどんどんテンポもアップしていって聴いてる方も盛り上がりますし滑ってる方もやっぱりクライマックスがあるというのは大事ですか?そうですね。
滑りやすいって言われますね。
起承転結という感じでやっぱり最後に向けてどんどん自分も高まっていくっていうのがあるので滑りやすいと思います。
確かに見てると最後どんどんドラマチックになっていってクルクルッてスピンされて「あっ終わった!」みたいなそんな感じが多いですよね。
「決まった!」っていう感じのクライマックスというのはとても重要なポイントなんですね。
そして3つ目のポイントが…これもフィギュアとは切っても切れませんね。
ほんとに見てる方も…
(八木沼)見ていても気持ちよく楽しくなるような。
確かに顔の表情なんかもすごく違いますもんね。
ただクラシックを聴かれる方たちはすごくこうなんでそういう編曲になっちゃうのって思われる方も多いかとも思うんですけれどもフィギュアスケートの場合は2分50秒それから4分もしくは4分半の中にドラマをつくらなくてはいけないので…さあ今ご紹介した3つのポイントがラフマニノフの…この曲をフリープログラムで使っている浅田選手の演技を見ながら八木沼さんと一緒に音楽と演技どんなふうにリンクしているのかをじっくりと見ていきたいと思います。
よろしくお願いします。
それではこの3つのポイントを音楽と演技で見てみましょう。
まずは音楽。
続いてはこの音楽に合わせた浅田選手の演技。
どんな表現になっているのでしょう?さあここからオーケストラのメロディー美しい息の長いメロディーというのが出てきます。
(八木沼)とても合っていると思います。
この辺から一気に音楽が変化していきますね。

(手拍子)とてもうれしいですね。
改めて曲の雰囲気と動きをちゃんと真剣に見たって実は初めてなんですけども実にほんとに音楽と合っているというか前半ほんとスローな感じで徐々に盛り上げていって表情も変わりましたし動きも変わりましたし。
一つの理想的な関係が出来てますよね。
本当に指先だったり表情だったり全ての中にこの4分間という時間の中に詰め込むのってすごく難しいと思うんですけどどこに一番気を遣うんですか?やはり音楽にいかに入り込めるかという事も大事なんですがもちろんジャンプとか技術的なものもちゃんと跳ばなくてはいけないという事もあるのでそれを跳びながら…八木沼さんどうもありがとうございました!やっぱり音楽って「銀盤の影の主役」だったんですね。
ここでフィギュアスケートの音楽からあなたの思い出の一曲をご紹介。
リクエストの中から人気の名演技をお届けします。
音楽にも耳を傾けて下さい。

(拍手と歓声)今日の名曲…実は作曲家ラフマニノフにとって大きな失敗から立ち直り復活の象徴となった曲だったんです。
そこにはどんな物語があったのでしょうか。
続いてのキーワードは…ロシアの作曲家…1873年ラフマニノフはロシア北西部ノブゴロド州に生まれました。
卓越したピアノの演奏テクニックを持ちモスクワ音楽院の作曲科とピアノ科をともに首席で卒業するほど成績は優秀。
14歳で初めて曲を作り作曲家としての階段を順調に上っていたように見えた頃大きな挫折を経験します。
満を持して発表した「交響曲第1番」が大失敗するのです。
繊細な神経の持ち主だったラフマニノフは一時的に落ち込みます。
しかし都会を離れ自然の中で過ごすうちに気力も体力も徐々に回復。
更に新しく歌劇場指揮者の仕事を始めます。
心身ともに充実し取り組み始めたのが…作曲への意欲が戻ってきたのです。
しかしここで再び彼に逆風が吹き始めます。
ラフマニノフが思い続けていた初恋の女性が別の男性と結婚すると知り大きなショックを受けるのです。
更に不運な事は重なります。
友人がラフマニノフを勇気づけようと文豪トルストイに対面する機会をつくりました。
その場で曲を披露したのですが「くだらない!」と作品を否定されてしまうのです。
勇気づけられるどころか逆に落ち込む結果となってしまいました。
度重なるダメージが作品を生み出す気力を再び奪い取っていったのです。
そんな彼の心を癒やしたのが新たな友人たちとの出会いでした。
作家や演出家など他の分野で活躍する人々から刺激を受けラフマニノフは活力を取り戻していきます。
更に書き進めていた「ピアノ協奏曲第2番」の一部を演奏するチャンスを得それが大好評。
曲の完成を待ち望む声に後押しされラフマニノフは筆を進めました。
そして1901年…ラフマニノフが自らピアノを弾いた演奏会は大成功!彼はこうして作曲家として見事な復活を遂げたのです。
へえ〜!いかがでしたか?いろいろと苦労されててなかなかこの曲に出会うまでまさかこんないろんな道があったとは。
あんなに写真で見るとハンサムなのに初恋の人にはふられるしトルストイにはあんなつれない事言われるし。
14歳でエリートの道に進んで頭も良くて「なんで?」って思うとこありますけどね。
僕もラフマニノフって当時ピアニストとしては大スターだったのでもっと楽に書いていたのかと思いましたね。
こんな事があったとはね。
ではここで見事復活を遂げたラフマニノフに関する「ららら♪クイズ」。
「ピアノ協奏曲第2番」で復活を遂げたラフマニノフなんですけれどもその陰にはまた別の手助けがあったと言われています。
それは次の3つのうちどれでしょう?う〜んなるほど。
さあ春香さん3択です。
でも最初の恋で失敗してかなり挫折した感じがあったので新しい恋とともに頑張れたっていうのはあるのかな?それがほんとは一番美しい形で収まりますよね。
じゃあ正解お願いします。
え〜うそ!?ダーリ博士は…この言葉療法が直接の影響があったかどうかは分からないんですけれどもでも大きな背中を押した事にはなるでしょうね。
できないって言ってたらほんとにできなくなっちゃうけどできるって言っていればそのうちできそうな気もします。
実際にラフマニノフは感謝を込めてこの曲をダーリ博士に献呈しているんです。
この楽譜をご覧頂きたいんですけれども作品の冒頭部分ですね一番上の所に…生涯の代表作の一つを献呈されたらそりゃあ博士もうれしかったでしょうね。
ラフマニノフ自身はほんとに書き上がるかどうか心配で不安で不安でたまらない中で頑張ってきたんでしょうね。
ほんとにいろんな葛藤があったんでしょうね。
最後のキーワードは…曲の中のロマンチックさを美濃さんが解説します。
まずは曲の冒頭部分オーケストラが最初に出てくるところなんですけれども楽譜に指示が書いてあるんです。
パッションを持って「情熱的に」という意味ですね。
それが弦楽器のメロディーの部分。
このメロディーのところに情熱を込めて演奏してほしいという事なんですね。
更にこのロマンチックはジェットコースターロマンスと言えるほどメリハリが…。
どこかで聞いた事ありますね。
(笑い声)というのはオーケストラがすごく変化に富んでいる部分があります。
ちょっとドラマチックにテンポが…。
だんだん速くなって…。
…っていう音楽から一気に音がなくなる。
まさにジェットコースターのように気持ちもどんどん変わっていきますよね。
これうっとりしますね。
ラフマニノフは自分の持っている技の全てを尽くしてこうやって音の大小を作ったり揺れ動くテンポを作ったりで曲をドラマチックに盛り上げていくんですね。
だから逆に…さあそれでは演奏をお聴き頂きましょう。
今回は「ピアノ協奏曲第2番」の第1楽章を短くしてお届けします。
いやあ〜すごいですね。
ほんとにいろんな表情が詰まってて心持っていかれちゃいましたね。
胸にずしっとくるような情熱と飛び切り甘いメロディーの組み合わせってロシアの作曲家特有ですよね。
これはやられてしまいますね。
やられちゃいますね。
日本の女性ロシアの作曲家好きですけどラフマニノフには持っていかれてしまうなあ。
私は4歳の時にこの曲と出会って初めて作曲家になりたいって。
4歳の時に!?…ながらにもほんとに恋い焦がれましたね。
その時もうピアノを始めてたんですか?はい。
でもピアニストに憧れを抱くよりもこのメロディーを書いた人は一体どんな人なんだろうっていう興味がもうほんとに湧いて。
好きになって頂けましたか?この曲。
もう大好きです。
浅田選手がこれとともにこう滑っていく姿を見るのがまた更に楽しみになっちゃいましたね。
フィギュアスケートにぴったりのクラシック曲まだまだた〜くさんありますからね!2014/02/02(日) 16:15〜16:45
NHKEテレ1大阪
ららら♪クラシック▽氷上に咲くメロディー〜ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番[字][再]

フィギュアスケートでもよく耳にするラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」。その人気の理由とは?作曲背景にはラフマニノフの挫折と苦悩があった。氷上に咲く調べに迫る。

詳細情報
番組内容
フィギュアスケートでもよく耳にするラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」。浅田真央が今季に使用する作品として注目されるほか、これまで多くの日本人が使用してきた名曲だ。なぜ、そんなに人気があるのか? そこにはフィギュアスケートにぴったりの、ある理由があった。そして、この作品の影には、作曲家ラフマニノフの挫折と苦悩があった。ソチオリンピック目前に、氷上に咲く名曲の秘密に迫る。
出演者
【ゲスト】春香クリスティーン,八木沼純子,【出演】指揮者…小松長生,ピアニスト…小山実稚恵,交響楽団…東京フィルハーモニー交響楽団,【司会】石田衣良,加羽沢美濃

ジャンル :
音楽 – クラシック・オペラ
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
劇場/公演 – ダンス・バレエ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0×0808)
EventID:3267(0x0CC3)