(テーマ音楽)トルコ中央部の山岳地帯。
19世紀ここで偶然に紀元前のピラミッドが発見されました。
イスタンブールから東へ1,200km。
荒涼とした大地にネムルト山があります。
標高2,150m。
この山の頂に紀元前1世紀の王の墓があります。
墓の周りには人間の顔をした石像が無造作に転がっています。
ギリシャ神話の神々ゼウスやアポロそして紀元前コンマゲネ王国を最盛期に導いたアンティオコス1世の顔があります。
彼が築かせたこのピラミッドの高さは50m。
19世紀軍隊によって偶然発見されました。
1953年に調査が始まり今も研究が続けられています。
この墓には驚くべき特徴があります。
墓は全部こうした小石で出来ています。
この石は石像を彫った残りや近くの岩場から運んだものです。
石像の背後には小石がピラミッド型に積み上げられました。
2,000年前人々は数億個に及ぶ小石を運びこの墓を築いたのです。
ピラミッドを越えた反対側東側にも顔の石像が散らばっています。
石像は台座に載っていましたが地震で崩れてしまったのです。
コンマゲネ王国のあった小アジアでは周辺の部族との絶え間ない戦いが続いていました。
ここは多くの国がせめぎ合う戦略上の要衝だったのです。
東と西に分かれて石像が置かれているのはなぜか。
それは東西の2つの大国を見据えてのことでした。
コンマゲネ王国は東のペルシャ帝国に支配されその後アレクサンドロス大王のマケドニアの支配下に入りました。
非力な小国は東西両方の大国と血縁関係を結ぶことでかろうじて独立を果たし平和を保ってきたのです。
石像には2つの大国の文化を柔軟に受け入れてきた証しが刻まれています。
頭のかぶり物はペルシャ風です。
しかし石像の彫り方を見ると目もとの深さや豊かなあごひげなどマケドニアの彫刻の特徴が出ています。
石像からはペルシャとマケドニアの芸術の一体化つまり東と西の文化の融合が見て取れます。
ネムルト山は東洋と西洋のはざまで生きる人々が異なる文化を受け入れることで生き延びていったすべを今に伝えています。
2014/03/04(火) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「ネムルト山〜トルコ〜」[字]
小石で造ったピラミッド ▽文化遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲
詳細情報
番組内容
小石で造ったピラミッド ▽文化遺産 【語り】松平定知 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】松平定知
音楽
【テーマ音楽】久石譲
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
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