日曜美術館「眼で見た“カタチ”がアートに変わる!猪熊弦一郎」 2014.02.02

全然気が付かなかった。
写真家ホンマタカシさん。
ある画家の世界に飛び込もうと上野駅の壁画の前でカメラを構えました。
でも自由すぎますね。
何人かも分からないってところがすごい。
牛にまたがる謎の人物。
60年前の絵が現代のトップクリエーターをとりこにしています。
その画家とはモダンアートの先駆者猪熊弦一郎。
1960年代のニューヨーク。
猪熊はこの街で世界を驚かせました。
誰も見た事のない摩天楼の姿。
ニューヨークという街にうごめくエネルギーを独特の抽象表現で描き出し批評家たちから絶賛されました。
ニューヨークの画家になったし世界的な画家になったしこれ非常にユニークな世界ですよ。
他に例がないんですよ。
簡単に描けるように思うけれどもなかなか描けないですよこれは。
猪熊の特徴は何よりもそのカタチの面白さ。
一体どうやって生み出されたのでしょうか。
ヒントは猪熊が残した不思議なコレクション。
これが秘密を解く鍵!何となく猪熊さんだったら何かこの物体と交信できたのかなと思いますね。
猪熊弦一郎の頭の中をのぞいてみましょう。
さあ今日は香川県の丸亀にやって来ました。
駅を降りてすぐ目の前に見えてますね。
飛び込んできますね。
猪熊弦一郎さんの美術館。
は〜…。
いいですね日常生活の中にこんな空間があるなんて羨ましいですね。
丸亀の方にとっては本当もう町に溶け込んでる美術館ですよね。
いいな〜。
かっこいい。
何でしょう?これは。
うわ〜。
え〜すご〜い。
触っていいんですね。
すごい。
どういうカタチになってるんだろう…。
不思議なカタチ…。
あっ冷たい。
冷たいですか?冷たい冷たい。
自分の目線を逆さまに見たりとかしてみるだけで片仮名の「ム」や「モ」とか…。
本当だ。
このカタチ面白いですね。
あ〜この馬の表情もいい表情!あこの後ろ向きの…。
真後ろというのもいいですよね。
「猪熊さんこんにちは」って感じですね。
猪熊さんだ…。
端からヘリコプターが飛んでいて…。
馬…?シマウマ?クジラ。
クジラ!クジラにタイヤがついてるように…。
あっ本当だ。
不思議ですね。
本当にどのような頭の中の発想の根源みたいなものをちょっと探ってみたいですよね。
知りたい!猪熊弦一郎の作品にはいろいろな場所で出会えます。
まずは猪熊の出身地香川県の県庁庁舎。
「和」の文字から着想を得互いを敬う日本人の心を表したといいます。
東京の地下鉄。
36枚全てカタチの違う抽象画が並びます。
猪熊の作品を見ようとやって来たのは…おおここにも猪熊さんが…。
これすごいね。
高さ10mを超える…1993年90歳とは思えない奔放な猪熊ワールドです。
あの一番上面白いなあ。
あの逆さになってるの。
何だろう?天地っていう概念がないのかな。
で胸の辺ってまた顔になってるのかな。
胸がなんか目に見える。
だから猪熊さんの作品は人を幸せにさせるんですよね。
だからそれに関してはただただ喜んでいればいいかなって。
そんな作家いませんもんだって。
ただ無条件に人を幸せな気持ちにさせるって最高ですよ。
ホンマさんは現代の日本を代表する写真家です。
独特の距離感と冷めた色合い。
そのクールな視線は海外でも高く評価されています。
東京上野駅。
猪熊の作品と正面から向き合ってみたいと撮影機材を抱えてやって来ました。
あ〜全然気が付かなかった。
これどっから撮ってもいいの?いいですね。
馬が反対向いてる。
何であれ一番上が反対向いてるんだろう。
1951年戦後間もないころの「自由」。
描かれているのは東北の風物。
北の玄関口に人々の憩いとなる絵を描いてほしいと依頼されました。
温泉でしょうか。
スキーを楽しむ人々。
この人物はなぜかスキンヘッド。
(聞き手)どんな思いで描いたんですかね?「自由」って書いてありますからね。
でも自由すぎますね。
何人かも分からないってところがすごい。
構えるのは愛用のフィルムカメラ。
人の目に近くするため標準レンズを使います。
(シャッター音)
(聞き手)標識みたいなのは邪魔にはならない?うんでもそういう環境の中にあるから僕はそういうの込みでいいと思いますけど。
もうちょっと近づきます。
当時上野駅は浮浪者や戦争で身寄りを亡くした人々が集まる場所でした。
猪熊には戦争で傷ついた人々を慰めたいという強い思いがあったといいます。
漠然と見るのではなくカメラを通して見つめる事で猪熊の思いに近づけるのではないか。
う〜ん…だから戦後6年たって楽園的なものを描いたんですよね。
それは希望でもあるんでしょうけど。
楽園だといいけどね。
楽園じゃない事の方が多いんだろうけどでもそういう希望…猪熊さん的には希望を提示した描いたんですよね。
だからそういうところがやっぱ猪熊さんいいですよね。
60年たった今も見る者を温かい気持ちにさせる猪熊の世界です。
猪熊弦一郎は1902年香川県に生まれました。
幼い頃から絵が得意で東京美術学校の西洋画科に進学します。
23歳新婚の妻を描いた作品で帝展に初入選。
対象を正確に捉えるためデッサンを徹底的に学びます。
若くしてその技術が高く評価されました。
夜の闇の中野犬に襲われる馬。
このころ猪熊はピカソをはじめとするヨーロッパの画家たちから大きな刺激を受けていました。
35歳で念願のフランスへ。
猪熊は前衛的な画家たちがしのぎを削る中に飛び込み最先端の芸術を追い求めます。
ピカソの「青の時代」をほうふつとさせる傑作。
日本で磨いた技術と新たに身につけた前衛の手法。
画家としての自信を深めていきます。
ある日憧れのマティスに会う機会に恵まれ自分の絵を見せました。
しかしマティスの言葉は…「自分の絵になっていない」という鋭い批判。
葛藤が始まりました。
1955年50歳を過ぎた猪熊はニューヨークへ渡ります。
まさに芸術の中心がニューヨークに移り始めた時代でした。
常識を根底から覆したジャクソン・ポロック。
画家たちは心の奥底にあるイメージを描き出す事で全く新しい抽象画を生み出していました。
猪熊は自由に満ちた空気に刺激を受けスタイルを一変させます。
ニューヨークに渡って5年後の作品…ポロックのようにたたきつけた絵の具。
抽象画への挑戦です。
しかし当時の猪熊をよく知る木島俊介さんはそうした抽象画には迷いが見て取れるといいます。
猪熊さんがニューヨークに渡られてすぐ描かれるようになった作品というのはまさに抽象表現主義でやっぱり自分の心の奥底にあるものを外に出すというそういうカタチの表現を取られたんだけれども自分ではあまり満足いくものじゃなかったと。
あまり猪熊さんの気質に合わなかったんじゃないかと僕は思ってるの。
それほどね自我の強い人じゃないんだよ。
「俺が俺が」っていう人じゃないの。
そしてニューヨークに来て9年。
ようやくきっかけをつかみます。
毎日目にする摩天楼の風景。
近代化のエネルギーで増殖を続ける街の姿が感性に訴えかけてきたのです。
猪熊が描いたニューヨーク…ひしめくように立つビルと道路をあらゆる角度から捉えています。
猪熊はその目に映った光景を自らの内面と調和させる事で独自の抽象画を生み出しました。
こうした作品はまるで音楽を聴いているようだと絶賛され現代美術の殿堂グッゲンハイム美術館にも収蔵されました。
今度は猪熊とゆかりの深い東京日本橋にやって来ました。
手にしたのは赤い模様が入った紙。
実はこれも猪熊の作品です。
このカタチどこかで見た事ありませんか?ある老舗デパートの包装紙です。
1950年に猪熊がデザインしました。
ヒントになったのは猪熊が千葉の海で拾ってきた石。
このカタチをもとに試行錯誤を繰り返しました。
当初クリスマス用に依頼されましたが好評を博し60年たった今もデパートの顔として活躍しています。
ホンマさんある試みを始めました。
これは猪熊さんとのコラボレーションですね。
はい。
ニューヨークのストリートにあるポップアートのようにして撮影したらどう見えるだろうか。
ちょっとこれ…あそこ座ってて下さい。
ちょっとこれ横に置かせて撮らせてもらっていいですか?いいよ。
座ってて下さい。
いい男に撮ってよ!はい!ハハハ…もちろんです。
なぜか幸せな気持ちにさせられるという猪熊ワールド。
その秘密にどこまで迫る事ができたのでしょうか。
(聞き手)縮まってきました?縮まってきましたよ。
だいぶ縮まりましたよ今ので。
翌日ホンマさんのスタジオを訪ねました。
急にやった割には結構いい作品になったんじゃないですかね。
いいですね。
特にこれとか。
「これの何がいいんですか?」って聞かないでもらっていいですか。
そういうもんじゃないから写真って。
(シャッター音)
(シャッター音)
(シャッター音)よかったこれあの…猪熊さんとつながれてうれしい。
でもこれはほんとすばらしいよね。
いいね。
猪熊さんの中で多分一番抽象的ですよね。
僕はそれが好きなんだと思います。
全然古くさくないですね。
写真を撮る事で見えてきた猪熊芸術の魅力とは。
決めすぎちゃいけないという事があるんですけど「決めすぎる」イコール「終わり」なんですよ。
フィニッシュになっちゃうんだけどその辺が猪熊さんは隙間がいっぱいあるから余白があるというかいい意味での遊びがあると思うんです。
それっていうのは僕は誰かが見た時にそれにつなぐものを作り出せる可能性を残してるんじゃないかなと思うんです。
こちらに猪熊の作品を展示していまして今回は「うつくしいからだ」というテーマで猪熊が描いた裸婦像を展示しています。
これはよく知る猪熊さんらしい作品ですね。
こっちが背伸びしたくなるような伸びやかな…。
気持ちいい〜!この作品。
分かります。
「気持ちよさ」って何だろうって僕も今探してたんです。
線?線の気持ちよさというか一見自由にやってるように見えるんですけどすごい捉えてませんか?女性の両腕を上げた膨らみとか腰の辺りとか。
ちょっと曲がった脚の膝のポーズといい…へえ〜。
松村さんはこの作品から感じる猪熊弦一郎さんの魅力特徴って何にあると思いますか?カタチの捉え方と表し方が猪熊ならではと思うんですが単純に「女の人だ」というふうには見ずに「美しいカタチをしているものだ」というふうに見てそこを引き出すではないですが自分の絵として描き表わしたというところだと思います。
女性を描いてはいるけど顔とか全部見ないでいくとひょうたんを逆さにしたような…。
(笑い声)でもやっぱフォルムとしては間違いなく美しいじゃないですか。
そのモチーフをよく見てそこのカタチとして何がどこが美しいのかというのをほんとにしっかり捉えてるのが伝わってきますよね。
猪熊弦一郎に引かれている人がもう一人。
漫画家コラムニストとして活躍する…週刊誌や新聞に連載を持ち多くの著書を発表するクリエーター。
身近な話題を独特のユーモアと皮肉で切り取るコラムで人気を集めています。
美大でデザインを学びアートにも深い関心を寄せています。
お気に入りの作品は東京の帝国劇場にあります。
長さ20mを超えるステンドグラス…やっぱり都市にうごめくエネルギーとかそういうものを表してるのかなと思いますね。
(聞き手)「うごめくエネルギー」?例えばどれが何なんですか?この赤い部分ですかね。
全体を通してあるんですがこちらにほんとに発展していく東京とかこの劇場とかのエネルギーが詰まっているように見えますね。
舞台をこちらでたまに拝見する事がありましてやっぱりこちらの作品が視界に入ると舞台が楽しみという気分がどんどんテンションが上がっていく感じですね。
辛酸さんは作品ではないある「物」に注目しています。
猪熊が蚤の市などで見つけたオモチャやガラクタの数々。
写真集にもなっています。
気になるのはこちらですね。
何か石に顔が彫ってある。
誰が作ったのかも分からない物体なんですけれども何とも言えない表情をしていて何か…そうですね…決して友好的ではない何かちょっと邪悪なものも感じさせるような石が面白いなと。
猪熊さんだったらこの物体と交信できたのかなと思いますね。
猪熊はこうした物を身の回りに置いて眺めていました。
「猪熊コレクション」と呼ばれ美術館で保管されています。
フランスで買ったアンティークの人形。
拾ってきた石。
卵のケース。
猪熊にとってどんな意味があったのでしょうか。
ホンマさんも猪熊コレクションに注目しています。
この写真集もホンマさんが撮影したものです。
それは全然絵とは切り離れてると思いますね。
けどもちろん猪熊さんの人生の中ではくっついてるんだと思いますけどね。
画家関係だとこういうのがいいなと思うんだろうなきっと。
相当なかっこいい抽象画ですよね。
自分でやったドロッピングよりこっちの方がいい。
相当ここかっこいいよほら。
どれもいわくありげなものなんですよね。
持ってた人の念がこびりついてるというか念が残ってるような。
だから猪熊さんこういうものを手に持ったりして何となくそこから情報を読み取って…情報とか残留思念を読み取って作品に生かされて作品の発想の源泉として使っていたのかなという気がしますね。
「空の遊園地」と題した作品。
よく見ると猪熊コレクションと似ているカタチを見つける事ができます。
赤い四角の中に白い窓のようなものがあるこのカタチ。
オモチャのスロットマシンと少し似ていませんか。
さっきこのオモチャ箱と作品は直接関係ない…回り回ってはあるだろうけど「ない」って言ったけどオモチャ箱と絵に関して両方に猪熊さんのいい意味での子供っぽさというかチャーミングな感じというのは共通に感じますよね。
大きさもカタチもさまざまな四角と丸。
こうした単純なカタチもコレクションにヒントを見つける事ができます。
空き瓶やコップの底。
石。
そしてこれも。
特に好きで集めていたという卵のケースは…。
こんなところに似たようなカタチが。
「星座からの返信」というこの作品。
カタチの不思議が絵を埋め尽くしています。
コレクションの山から生まれた宇宙のカタチでしょうか。
これの真実を描こうとかねそういう意味でこれを見てるんじゃないんですよ。
きっかけにして何か自分の中のものが触発されるとか外に表現できるとかってそういうきっかけを求めてるの。
やっぱり一度経験したり自分で拾ってきたオブジェってものが自分の心の中にたまっていてそれを出したらこうなっちゃったという事だろうと思うんだよ。
それでなきゃ意味ないんですよ。
自分の中に一度入ってから外に出てくる。
これでないとアートの意味はないんですよ。
何でもないオモチャやガラクタ…。
それがひとたび猪熊の頭に入ると…アートが生まれる!絵画とは違うんですけれども…。
え〜!何かが見えてきましたね〜。
わあ〜何?すごい。
これは何だ?この立体作品群は一体何だ?
(松村)これは猪熊が作ったんですが「対話彫刻」と呼んでいます。
「対話彫刻」?
(松村)はい。
彫刻…。
(松村)彫刻ですね。
猪熊がヘビースモーカーだったんですがタバコをやめた時に手がさみしいというのでそれでこう手を動かして作っていたという事とあとはお互いに話をしているみたいだという2つの理由で「対話彫刻」。
作品同士も話をしてる?
(松村)はい。
よく見るとあめの袋とか包みとか…。
缶の蓋もある。
ビニールのひももあるんですね。
これなんか完全に完成してますよね。
美しい曲線の火山のようなモチーフ。
富士山が噴火してるかのような。
対話したい彫刻が。
対話したい…対話彫刻。
瓶の蓋に薬の…。
プチって押して錠剤が出る…はいはい。
面白いですよね。
言ってみればゴミになるものがこうやって作品としてよみがえってるものはグッとつかまれてしまいましたね心を。
つかまれてますよね完全に。
こういうものにもなるんだという驚きがありましたね。
決められたものを決まったとおりに見るのではなくてそこは一回外してしまって何の意味もないというかその物と自分が初めて相対してそれに自分が美を見いだすかどうかというところで物を見ていたと思います。
そうですよね。
ゴミとして見てしまえばほんとにそれで終わりですからね。
(松村)そうですね。
美しいものは身の回りにある。
それを見るかどうかという事を実践していったと思います。
アトリエでキャンバスに向かう映像が残されています。
猪熊89歳。
晩年描き続けたものがあります。
顔です。
具象を離れ抽象を極めた猪熊がなぜ再び人間を描き始めたのでしょうか。
それは85歳の時。
妻の文子さんに先立たれたのがきっかけでした。
学生時代に結婚し60年苦楽を共にしてくれた妻。
寝ても覚めても頭から離れなかったといいます。
その悲しみを癒やすために描き始めたのが妻の顔でした。
全て妻の文子さんです。
まるで曼荼羅のように描き続けました。
奥さんにずっと成仏してほしくなくてずっとそばにいてほしいみたいなそういう強い執着心というかそういうのを感じますね。
「そばにいて見守ってますよ」みたいなそういった優しいほほ笑みだったりとか「またお酒飲んでばっかり」とかそういう注意してるとかいろんな奥さんの思いが伝わってきますね。
深い悲しみから描き始めた妻の顔。
やがて猪熊はある事に思いを巡らせるようになります。
顔も抽象形態ですから一つ一つ見ればね意味のないものなんですよ。
人間が「目」って名前付けたから目になってるし「鼻」っていうから鼻になって。
こういうフォルムだけ取り出してみたら大変な面白いカタチなんだよね。
他の惑星から来たら大変びっくりしますよ人間の顔なんて。
慣れてるから耳なんて大変な奇怪なものですよね。
怪奇的なカタチでしょ?穴だって。
慣れてるから何とも思ってない。
不思議な嫌なもんですよね。
絵にも変化が表れます。
髪の毛はなくなり目や口はまるでロボット。
そこに妻の面影はありません。
顔のカタチそのものの面白さに熱中する猪熊。
新たな冒険の始まりです。
これはほらだって…マティスでもピカソでもないからすばらしい作品なんじゃないですか。
猪熊さんに関しては「何で」って考えないでただただ喜んで受け入れればいいと思いますよ。
それがアートですよね。
あるんですよここの…僕とこの作品の間に熱が。
(猪熊)何か具象とか抽象とかいうのおかしいみたい。
思い切って汚して汚して汚してる間に何か今までにないカタチが出てくるのを逃がさないようにパッと捕まえなきゃいけないですね。
チャンスですから。
こうやってる間にいろんな面白い事が起こってるわけ。
90歳を目前に描いた…顔だけでなく不思議な生き物たちが現れます。
猪熊は「死ぬまで好きな事をやりなさい」と自分に言い聞かせていたといいます。
たくさんのさまざまなものが表現されてますよね。
(松村)全部猪熊の頭の中に住んでいるものがどんどん吐き出されてきて描かれている。
猪熊さんの頭の中に住んでいる生き物は犬には羽が生えてるんですね。
松村さんは猪熊が何を追い求めて描き続けていたと思いますか?一つの作品を見た時のその絵自体が持つ面白さこれを見た時のこの絵が発する新鮮さだったりとか驚きだったりとかそういったものをこの絵一つで表現したい。
この絵がいかに新しい美しさを持っているか人をハッとさせるものに…自分をハッとさせるものだったかという事だと思います。
絵そのものが持つ力…純粋ですよね。
純粋に楽しむという事ができるなというのが猪熊弦一郎の作品から感じる事で自由さというのももちろんそうですし何でもないものやほんと身近にあるものその中から美を見つけるという事の方が実は大変難しい事でそこをしっかり見つめなさいってこちら側に問いかけてきてくれてるような。
でもそれは決して「こうしなさい」じゃなくて「どうですか?気付きますか?」というふうに優しく問いかけてきてくれるような感じしますし心に響いてくるのってそういうところが響いてきたなというふうに思いますね。
2014/02/02(日) 09:00〜09:45
NHKEテレ1大阪
日曜美術館「眼で見た“カタチ”がアートに変わる!猪熊弦一郎」[字]

現代のクリエイターも熱い視線を送る画家・猪熊弦一郎。世界的に高く評価されたその作品は、抽象画なのに温かさにあふれている。上野駅の壁画にもなった魅力の秘密とは。

詳細情報
番組内容
上野駅改札の壁画。老舗デパートの包装紙。誰もがどこかで見たことのある不思議な世界。アメリカを代表する美術館に作品が所蔵され、世界的に高く評価された画家・猪熊弦一郎。ビルや鳥、人の顔まで、独自のデフォルメから生まれるユニークな“カタチ”が最大の魅力だ。四国にある丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で名作を堪能する。写真家・ホンマタカシや漫画家・辛酸なめ子など、現代のクリエーターが独自の目線でその魅力を探る。
出演者
【出演】写真家…ホンマタカシ,漫画家、コラムニスト…辛酸なめ子,美術評論家…木島俊介,【司会】井浦新,伊東敏恵

ジャンル :
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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