ダイヤのA「試合は楽しい」 2014.02.02

(降谷)どうすれば点を取られずに済みますか?ひとつアドバイスを。
《御幸:こいつ限界どころか目が全然死んでねえ》
(球を打つ音)いいぞ館。
ナイスピッチ!《御幸:桐生のエース館広美か。
回が進むごとに球威が増してるな。
ありゃ相当いいピッチャーだぞ》《館:地獄のようなランニング。
地獄のような投げ込み。
地獄のようなウエイト。
地獄のような練習の数々…。
その成果をすべて吐き出すことのできるこの舞台…。
やっぱ試合は楽しい!》なっ何でニヤケてる!?出た!怖すぎる館のニヤケ顔。
あいつ今最高にノッてんぞ。
ふふふ…。
ストライクバッターアウト。
あぁ三者凡退。
だ〜!もう俺が出るしかない。
落ち着きなよ。
《御幸:ここまで2打点のエースで4番。
まさにこのチームの柱ってとこだな》
(御幸)おい降谷。
ボールが投げられない間ずっと指に挟んでろって言ったよな。
ぶっつけ本番だがあれ投げてみろ。
コラコラ…。
フォアボールだけは勘弁しろよ1年坊主。
《ははっこの人ほんと試合が好きなんだな》ふふふ…。
《御幸:かなり怖いけど。
けどそろそろこっちも楽しませてもらいますよ》《心配するな絶対振ってこねえよ》えっ?
(どよめき)ストライク!おいおいいくらストライクが入らへんからってスローボールはないやろ。
どうせツーストライクまでは振ってきませんから。
《こいつ…》《松本:かまへんぶちかましたれ》《チームの柱であるこの人だけは絶対三振にとりたい。
あくまでこのフォークは見せ球だ。
ここを力でねじ伏せ試合の流れを変えるぞ!》〜《来い来い来い来い…》《ストレート!》《来た!》
(桑田)ななんだ今の球。
(斉藤)ストレートが…沈んだ?
(槙原)わわからねえ…けど御幸が後ろにそらすとこ初めて見たぞ!はっははははっ。
《さすがにこれは初見じゃ捕れねえよ。
あれだけスピードが出ていながら打者の手もとで変化しやがるんだからな。
フォークというよりあの球に近いか。
20世紀最後の魔球と言われたスプリット・フィンガード・ファストボール。
あの野郎…スッポ抜けが怖くて深く挟み込まなかったな?》《けど…こいつは嬉しい誤算だ。
さすがのこの人も笑顔が消えてるもんな》
(太田)ままさか御幸の奴ぶっつけ本番で変化球を投げさせたんですか!?
(片岡)たぶんそうだろう御幸が捕れないくらいだからな。
ムチャクチャだ!何考えてるんだあいつ。
《クリス:まったく…次から次へと思い切ったことを。
実戦の中でコントロールの大切さを学ばせなおかつ降谷の力を最大限に引き出そうとしているんだからな。
御幸は練習試合の意味をよくわかってる》《ここまで打者の動揺を誘えばあとは簡単だ。
お前の得意なボールでねじ伏せろ!》《クリス:流れが変わった!》
(白州)ナイスピー!
(坂井)ナイスボール。
(歓声)
(結城)今日一番のボールだったな。
(伊佐敷)んな球もってんならさっさと投げんか!出し惜しみしてんじゃねえぞおら!
(亮介)ナイスピー。
(倉持)やるじゃねえかこの野郎!
(増子)うむ。
《どうだ気持いいだろ?仲間から受ける心からの声援ってやつは。
一皮むけるかどうかはこれからのお前しだいだぞ》
(伊佐敷)はよ投げろや!あっ…。
ははっやっぱりただ者じゃないね降谷君…あんなフォーク初めて見たよ。
(宮内)1年相手に熱くなるなよ。
(宮内)お前がうちのエースだ明日それを証明してやればいい。
ん〜。
《丹波:宮内…》おぉ息を吹き返しやがった!この回は完璧な内容だったぞ!《なるほどな…。
片岡はんが惚れ込むわけや。
初回とはまるで別人。
こっちがこの男の本当の姿かい》《やっぱこいつはすげぇ》
(片岡)沢村。
降谷の打席が終われば次はお前だ。
準備はできてるな?は…はい!別に代わらなくていいけど。
うるせえ!ヘロヘロのくせに!さっさと三振してこい!《くそっとりあえず落ち着け。
これが一軍での初登板なんだ。
絶対ヘマできねえぞ》ついに一軍デビューだね。
うっ!?おいおい表情がかてえなお前。
もしかして緊張してんのか?バ…バカなっ!ぐおっ!うお〜っ入った!なんつう飛距離だセンター後方にぶち込みやがった。
ホ…ホームラン!ははっあの野郎三振して動揺してるとこにとどめ刺しやがった。
(松本)館!これが全国やで。
世の中にはおもろい奴らがまだまだおる。
どうや遠征に来てよかったやろ?そうやで館!これこそ俺たちの望んできた展開やないか!お前らしく楽しんで投げんかい。
(中井)楽しもうや館!こいつら全員いわしたれ!館先輩!その笑顔すてきっす!さすがは大阪を代表する監督。
たったひと声で選手を立ち直らせたか。
そんなに硬くなんなって沢村。
なってねえよ別に!タメ口なんだね…。
お前の球筋確認してえからちょっと受けさせてくれよ。
う…うすっ!けど…あのとき以来だなお前とバッテリー組むのは。
御幸:礼ちゃんそいつの球俺が受けていい?《なんだその自信に満ちた顔…。
それが最初の印象だったっけな》やっぱ捕りづれえわお前の球。
なっ!?全部ボールが高えしこれじゃ試合になんねえな。
新しいフォームにしたことで今までよりも腕が遅れて出てきてるんだ。
もっとリリースポイントを前にして地面に叩きつけるくらいの気持で投げてみろよ。
はい。
《俺はこの人と出会ったから今青道にいるんだ》お?もう交替か。
ま楽しくやろうぜ。
(片岡)選手の交代をお願いします。
ピッチャー降谷に代わって沢村。
ん!?《なに?調子の上がってきたあのピッチャーを代える?》降谷お前はそのままレフトに入れ。
え?夏の本選でもこういう起用はあるぞ。
そのつもりで守備についてこい。
レフト…。
《投手としてはスタミナ不足な面もあるがあのバッティングは捨てがたい。
やはり監督は降谷をこの夏の戦力として考えているんだ…》沢村お前は…。
はっはい!とにかく頑張って投げろ。
そんだけ!?ヒャハハ!期待値低っ!そこ!!言葉に出すな〜!!
(御幸)ははっ期待してなきゃベンチに入れるかよ。
お前にはお前の持ち味がある。
自分を信じて投げればいいんだよ。
さっいくぞ。
しゃ〜っ!!ガンガン打たしていくんでよろびぐお願いしやすっ!!
(倉持)ヒャハハ!いきなりかんでるし。
夏の本選でもこういう起用はあるぞ。
そのつもりで守備についてこい《降谷:いつでも代わるし…》《やってくれますな片岡はん…。
あくまでうちは1年投手の練習相手でっか》プレイ!《中井:どんな球やろうが初球からいく…》《さぁ来い!》〜《地面に叩きつける!》ストライク!《コラコラ…んな甘い球見逃してどうする?》《なっなんや…。
こいつのフォームボールの出どころが全然見えへんかったぞ…》片岡:御幸。
はい。
明日の試合のリードはお前にまかせるぞ。
ムービングの弱点はミートポイントの広い金属バットだ。
パワー打線が自慢の桐生なら沢村の力を計るにはもってこいの相手となるだろう。
甘い球を狙われようが全然かまわん。
とにかく相手に手を出させるんだ。
ははっそれ逆に難しいっすね。
(御幸)けどもしそれが全国レベルの桐生に通用すれば…。
そういうことだ。
(片岡)明日の登板内容しだいでこの夏あいつを使うかどうか判断する《今の感覚あのときの…》《はははっ…》《ストライク取れたくらいで喜んでる場合じゃねえぞ沢村。
これはお前の一軍最終試験なんだからな》《地面に…叩きつける!》《クッ…まだ振り遅れるんか!?》よっしゃ〜!打ち取ったり!《え!?》よ〜しライト前ヒット。
続けよ村田!
(村田)おし!《打ち取ったと思ったのに…》《ボールが高い。
甘いコースだと力で持っていかれるぜ》《気いつけえや村田。
思うたより球威あんで》《クリス先輩に叩き込まれてたろ?いい機会だからやってみろよ》《あ…》〜《サウスポーいうても相手は1年や。
隙があったらいってええぞ》〜《足が内側に入った行ける》わははは!引っかかったな!え!?どうだ!これがクリス先輩直伝の一塁牽制だ!全然ボーク!ランナー二塁へ!えぇ!?なっなぜだ!ちゃんと静止したし一連の動きは完璧だったはず…。
完全に足がクロスしてたぞ。
誰が見てもボークだ。
えぇ!?おいおい牽制も知らんのかあの1年。
《しまった…クリス先輩の顔に泥を…》すみません物覚えの悪い奴でして。
ああわかってる。
《はっはっは期待を裏切らねえ奴》
(御幸)沢村。
切り替えろバッター集中でいくぞ。
《またインコース》《甘い球は力で持っていかれるからな。
インコース低めここに投げてみろ》〜《やべ…またボールが高めに》《な…なんやこいつのボール。
出どころがまったく見えへんかったで》《ここだ》《御幸の奴徹底してインコース攻めか。
ただでさえ投げ込むのに勇気のいる場所。
コントロールの安定しない沢村にとっては二重のプレッシャーがかかるコースだな》《まだ甘い!》ショート!《何や今の手応え…》チッいちばん嫌な当たり!あぁ投げられない!これでノーアウト一三塁かよ。
いきなり大ピンチじゃねえかあのピッチャー!顔色わりいぞ。
やっぱあのボークが痛かったか!あぁ…ついてない。
打ち取った当たりだったのに!ヒットには変わらん。
常にバットを振り抜いているからこそああいうところに飛ぶんだ。
《このままズルズルと得点を許すかそれとも踏ん張り切るか。
まさにお前の真価が問われる場面だな…》バッター集中でいくぞ沢村。
こっちに打たせろホームで殺す!!三振は期待してないしね。
はいお願いしやす!!
(御幸)礼儀正しいな。
俺以外には…。
《松本:内野は1点覚悟の中間守備か…。
まぁ向こうにしたらひとつでもアウトがほしいところやわな。
一塁ランナー村田は初球からゴーや。
浅野も甘い球がきたら打ってええ。
三塁ランナー中井は状況しだいでかえってこい。
あのボークから相手のピッチャーは明らかに動揺しとる。
落ち着く暇なんぞ与えへんでぇ》《走るのか?走りてえのか?》《落ち着け栄純君…》クリス:いいか沢村。
牽制の目的はアウトを取ることじゃない。
ランナーに大きなリードをとらせず好スタートを切らせないためにあるんだ。
一塁ランナーと向き合ってるサウスポーは…《まず視線》クリス:目で相手を制する《そして牽制すると見せかけて…》え?なに!《甘い!》《いかれる!》《あっ…ボールグローブの中…。
捕ってる…あれ?このあと…どうすれば…。
そうだサードランナー!!》沢村ボールセカンゲッツーとれるぞ!!ヒャハ!アウト!おっしゃゲッツー!!サードランナー動けなかったぞ。
やるじゃねえかあの沢村とか言う奴。
ヒャハハハ…お前クイック覚えたのかよ。
なかなかサマになってたぞ。
はっこれもすべてクリス先輩の教え。
あっそ。
《ど真ん中の棒球だったけどな》《ど…どないやっちゅうねんあのピッチャー…。
牽制できへんくせにクイックは投げれんのかい!!》か…監督本性出てます!!《三塁ランナーの存在を忘れずに見たあの牽制…。
無意識だとは思うが沢村のファインプレーだな…》《フフフ…こいつもっとテンパるかと思ったけど意外と落ち着いてんじゃねえか。
もしかしてずっと弱いチームで戦ってきたからピンチには慣れてんのか?》〜《御幸:たく沢村といい降谷といいこいつらほんと…。
楽しませてくれる》〜ガンガン打たせてくんでよろしくお願いしやす!2014/02/02(日) 08:30〜09:00
テレビ大阪1
ダイヤのA「試合は楽しい」[字]

捕手・御幸一也との出会いが、少年の人生を一変させる。沢村栄純15歳。己の力を試すため、野球名門校・青道の扉を叩く。そこには己のすべてをかけた誇り高き球児達がいた!

詳細情報
あらすじ
桐生のエース舘に対し、降谷は投げては三振、打ってはホームランという堂々とした活躍ぶりを見せる。それでも舘は「試合は楽しい」となおもニヤケ顔を崩さずにいた。そんな一進一退の攻防の中、ついに沢村が御幸とのバッテリーのもとマウンドに立つ。「楽しくやろうぜ」と声をかける御幸。だが、この試合が意味するものを、沢村は知らなかった……。御幸のアドバイスを受けた沢村の立ち上がりは?
声の出演
沢村栄純:逢坂良太、降谷暁:島