(紗絵子)それじゃああしたからは明かりつけまくったまま寝ることにするよ。
それでいいんでしょ?おやすみなさい。
(吉岡)何だよ?その態度!
(ぶつかる音)
(えれな)私告白する。
(爽太)えっ?
(えれな)もし今度倉科さんに会えたら絶対に好きって言う。
(えれなのメッセージ)「ちゃんと言ったよ。
でも…」「ごめん。
またかけ直すね」さっき留守電入ってて。
えれなが。
(薫子)爽太君のお店の打ち上げなんだよ?それほっぽってセフレに会いに行くわけ?爽太君が選ぶのって尻軽な雌犬女ばっかだよね?薫子さんはえれなのこと何にも知らないじゃん。
女の悪口言う女は大っ嫌いだよ。
(薫子)爽太君は私のことが嫌いみたい。
(薫子の泣き声)
(チャイム)
(ノック)えれな!えれな!えれな。
あっ!?えれな。
(警察官)うわっ!?はい。
動かないで。
いやいやいやいや。
えっ?
(警察官)署に連行します。
えっ?えっ?ちょっちょっちょっ。
ちょっ。
俺殺してませーん。
ハァー。
何?バカなことを。
えれな。
(えれなのはなをすする音)何やってんの?心配すんじゃん。
(えれなの泣き声)
(えれな)どっか狭いとこに隠れたくなって。
うちで一番狭いのここだったから。
ハァー。
子供じゃないんだから。
えれな。
ちゃんと告白したよ。
うん。
振られた。
倉科さんちょっと離れたとこに座ってて。
どうやって話し掛けようかなって見てたらトイレに立つのが見えたからトイレの前で待ってたんだ。
(えれな)《ああ。
あの》
(倉科)《ああ。
えっと》
(えれな)《あの。
偶然倉科さんを見掛けたのでご挨拶しようかなと》
(倉科)《ああ》
(倉科)《これはご丁寧に》
(えれな)《あの。
いきなり変なこと言うんで気持ち悪がってもらって全然いいんですけど》《私。
あの》《初めて会ったときからよく知りもしないのに自分でも変だなって思いますけど》《好きです》
(倉科)《それはどうも。
こんな奇麗な子から光栄っていうかもったいないっていうか》《いや。
うれしいっすよ》
(倉科)《俺…》《結婚してんすよね》
(えれな)何か頭真っ白になっちゃって。
つい「お子さんは?」なんて聞いちゃって。
(倉科)《7歳の娘が一人。
その子ができたときに》《ああ。
じゃあ7年以上前に出会ってなきゃ駄目ってことですね》《まあ奥さまにはかなわなかったと思うけど》
(倉科)《そんなこと。
でもホントにそういうふうに思ってくれてありがとう》《ウフフ》
(えれな)でもよかったよ。
倉科さんときちんと話ができてやっと実在する人になった。
今までは何か夢の中の人っていうか。
どっかファンタジーだったから。
私の恋は終わったけどリアルの倉科さんがいい人って分かってホントよかった。
ねえ?ホントにこれで終わり?えっ?だって家庭のある人だよ?
(紗絵子)《旦那さんと食べるんだ》
(吉岡)《小動さんですよね?吉岡です》あっ。
でもほら。
紗絵子さんまだ子供がいるわけじゃないし。
ねっ?
そうかな?
紗絵子さんに子供ができたら俺諦めんのかな?
っていうか俺何で諦めてないんだろ?
俺にとって紗絵子さんは出会った最初の瞬間から妖精さんだ
時にはいい妖精で
時には悪い妖精で
今もずっと妖精さんのまんまだ
フゥー。
えっ?紗絵子さん?
(紗絵子)「バースデーケーキすごく可愛かった!」「可愛すぎてもったいなくて食べられないよ」「ありがとう!」ケーキばっか写して自分の顔半分じゃん。
フフッ。
カワイイなぁもう。
・
(物音)フフフ。
えれなさん豪快過ぎ。
(薫子)《爽太君が選ぶのって尻軽な雌犬女ばっかだよね?》
みしって揺れた気がした
たぶん気のせいだったと思うけど
・
(包丁で切る音)おはよう。
おはよう。
朝ご飯作ってくれてんの?サラダぐらいだけどね。
ありがと。
案外泣かなかったなぁ。
実は大した恋じゃなかったのかな?そんなことないでしょ。
爽太君がいてくれたからかな。
えっ?何?何でもなーい。
うーん。
ああ。
やっぱ手慣れてるね。
爽太君はいい旦那さんになると思うな。
じゃあえれな嫁にくる?爽太君が紗絵子さんに振られたら私がお嫁さんになってあげてもいいよ。
それもう時間の問題じゃん。
ウフッ。
まだ分かんないよ。
可能性信じなきゃかなうものもかなわないって。
(紗絵子)《ごめんなさい》爽太君。
どうしたの?爽太君?ちょっと。
どうしたの!?えれなが失恋したから。
えっ?私は大丈夫だよ。
何で爽太君が泣くの?
分かったよ
何で俺がずっと紗絵子さんを思うのをやめなかったのか
怖かったんだ
紗絵子さんを思ってた自分とさよならするのが
頭の中をいっぱいに満たしていたものを手放して空っぽになるのが怖かったんだ
俺とっくに失恋してた
とっくの昔に失恋してたよ
それでも離れらんなかったんだ
自分が自分から
もうずっと前
あの雪の夜から紗絵子さんはファンタジーで
でもそれが俺の全てで
ただその物語を続けるために恋をしていたんだ
ずっと一人で。
それはただ…
俺のために
おはよう。
(薫子)おはよう。
あっ。
昨日ごめんね。
《女の悪口言う女は大っ嫌いだよ》俺薫子さん好きだからさ。
だから好きな人の口からああいう言葉聞きたくなかったんだよね。
ひどい言い方してごめん。
ああ。
まあそんなふうに言われてもすぐに許す気にはなんないよね。
(薫子)いや。
別に。
(関谷)《小動さんに告白したらどうっすか?》
(関谷)《好きなんですよね?》《言っちゃったらいいじゃないっすか?》私も爽太君好きだから。
ああ。
よかった。
もう完全に嫌われたと思ったよ。
頼りにしてるんだ。
これからもよろしくね。
あっ。
ああ。
そうだ。
さっき六道さんからメール来てさ。
えっ?薫子さんと関谷さんのことすごい気に掛けてたよ。
これ。
(六道)「もぉ〜連絡先も交換してないって本当?」「わたしお節介は焼かないほうだけど」「もうすぐバレンタインだし特別に関谷のアドレス教えちゃう!」
(六道)2人ともお幸せにね。
《「ところで六道さんのとこの関谷さんてどんな方ですか?」》《「俺が個人的に興味あるだけなんで」》
(六道)《爽太君もそっちだったの!?》あああー。
六道さんっていい人だよね。
関谷さんの連絡先書いてあるから薫子さんに転送しとくよ。
何で?連絡してみなよ。
何で私からしなくちゃいけないの?何もしないよりはいいことあるよ。
人って必ず何かに気付かせてくれるからさ。
(オリヴィエ)爽太と仲直りしたの?えっ?ああ。
うん。
大丈夫だったよ。
(オリヴィエ)うん。
っていうか爽太君今日何か変じゃない?
(オリヴィエ)変?変っていうか何か抜けたっていうか。
(オリヴィエ)あっ。
あれかな?誕生日にケーキ取りに来ると思ってたのに紗絵子さんに会えなくて魂抜けた?あのさ。
みんなに話があるんだ。
(オリヴィエ)何?こんなん別にみんなに言うことじゃないんだけど。
公言した方がけじめもつくかなぁと思うから言うね。
俺失恋することにした。
あのさ。
みんなに話があるんだ。
(オリヴィエ)何?こんなん別にみんなに言うことじゃないんだけど。
公言した方がけじめもつくかなぁと思うから言うね。
俺失恋することにした。
あっ。
変なこと言ってるって思うよ。
でもホントそのまんまなんだよね。
ちゃんと失恋を認めて現実に足を踏み出さなきゃなぁって。
急にまともなこと言いだしてどうしたの?気付いたんだよ。
どんなに好きでもどんなに欲しくても紗絵子さんは手に入らない。
そのさみしさとか悔しさとかそういうものを受け止めることから俺ずっと逃げてたんだと思う。
痛いよね?こんな男。
だから認める。
俺さホントに紗絵子さんが好きなんだ。
だからここで終わらせて完成させる。
(まつり)完成って?何を?この恋を。
(まつり)どういうこと?滅びの瞬間を見届けるってことかな。
それでやっと完成するんだ。
俺の片思いがね。
まあそんなわけだから俺今度のバレンタインに紗絵子さんにちゃんと告白する。
今まで俺がどんだけキモい男でどんだけ独り善がりな片思いしてきたのか洗いざらいぶちまけて。
どん引きされるかもしれないけど。
それでちゃんと振られて。
終わりにする。
ということでこの話はもう終わりで。
ああ。
それより昨日祝賀会行けなくてごめん。
ああ。
こっちは全然。
爽太がいなくても楽しかったよね?
(まつり)うん。
そうそう。
薫子さんもお兄ちゃんがいない方が悪口言いたい放題で。
《爽太の…野郎!…だし!》《…し過ぎて…擦り切れちゃえ。
バーカ!》《はあ?…で。
ハッ。
ちゃんちゃらおかしいんですけど》
(オリヴィエ)《いや。
この人関係ないから》《お前なんか一生…》あれは悪口っていうか提言?進言?あの。
アドバイスだよ。
いや。
俺はいいんだよ。
悪く言われて当然のことをしてるんだからさ。
えっ?俺さ昨日薫子さんにえれなのこと悪く言われてすごく嫌だったんだよね。
でもごめんね。
それって俺のせいだよね。
俺が半端な付き合いしてるからえれなが悪く思われるんだよね。
何かそういうことも含めてさちゃんとするべきときが来たのかなぁって。
紗絵子さんに感じてたような気持ちとは全然違うんだけど。
えれなのこと大事だって思う。
えれなが傷ついているときは俺も痛みを感じるしえれなが元気だと俺も安心する。
そんなふうに思えるような相手なら人に堂々と説明できないような関係に置いておいちゃ駄目でしょ?薫子さんが気付かせてくれたんだよ。
えっ?ありがとう。
あっ。
いや。
私は別に。
じゃあ俺もやろうかな。
ありがとうございました。
(女性)すいません。
はい。
お待たせしました。
(女性)ボンボンショコラの…。
(オリヴィエ)爽太もついに動くんだね。
もう十分でしょう。
10年以上も引きずってた方がおかしかったんだし。
どんなに好きな人がいても流れは変えられるってことだね。
薫子さんが何か行動してればえれなじゃなくて薫子さんがその場所にいたかもしれないのに。
そうかな?もしそうだとしても私は何もしない。
時間を戻してやり直せたとしても。
私は絶対に何もしない。
(メールの着信音)「メールありがとう」「昨日は素敵な誕生日を過ごせましたか?」「あのバースデーケーキが花を添えられてたら嬉しいです」「吉岡さんにもよろしくお伝えください」「またのご来店お待ちしています」「chocolavie小動爽太」
(まつり)うちの店大丈夫かなぁ?
(オリヴィエ)どうして?
(まつり)だってお兄ちゃんは紗絵子さんの思いだけであの店つくったんだよ?
(オリヴィエ)ああ。
(まつり)片思いやめたらさもう肝心なチョコレートも作れなくなるんじゃない?
(オリヴィエ)まあそれで店がなくなったら僕は世界一周旅行でも行くかなぁ。
(まつり)何言ってんの?うちの店なくなったら死活問題なんだよ?もう。
(メールの着信音)
(まつり)あっ。
あっ。
女の子の友達だよ。
(オリヴィエ)別にいいんだよ。
例の彼でも。
うまくいってるんでしょ?
(まつり)うん。
別れた。
(オリヴィエ)えっ?
(まつり)私から言った。
別れるって。
何で教えてくれなかったの?僕にまた「付き合って」って言われるのが嫌だった?
(まつり)違うよ。
オリヴィエが。
その。
私のこと好きって言ってくれたのはすごくうれしかったよ。
じゃあ今もう1回…。
(まつり)駄目。
それは駄目だよ。
だって彼と別れたからすぐオリヴィエとなんてそんなのよくないよ。
(オリヴィエ)みんなそうじゃない?
(まつり)えっ?気持ちが変わればみんな次にいく。
当たり前のことだし何も悪くない。
爽太だってそうでしょ?それともまだ彼のことが好きなの?
(まつり)違う。
彼のことはホントにもうやめたの。
そりゃいきなり大嫌いにはなれないけどさ。
もう絶対に戻りたくないし次に進もうって思ってるし。
フッ。
次がいるよ。
そうかもしれないけど。
でもやっぱり…。
オリヴィエみたいな人に私はふさわしくないよ。
そんな言い方ずるいよ。
駄目ならはっきりノーって言って。
まつりちゃんがノーって言うなら僕は諦めるけど言わないなら僕はそれをイエスって受け止める。
(まつり)いや。
そんなんむちゃくちゃだよ。
じゃあノーって言って。
(オリヴィエ)よし。
決まり。
まつりちゃん。
あんまり深く考えずに取りあえず僕と付き合おう?ねっ?
(オリヴィエ)じゃあおやすみ。
ちょっちょっと。
ちょっと待って!速くない?
(えれな)何?何?だらしないなぁ。
そっちから言ってきたんでしょ?気晴らしに付き合うよって。
だからってそんな本気で走んなくたって。
失恋した上にお尻まで下がったりしたら立ち直れなくなるもん。
そのプロ意識は素晴らしいんだけどさ。
っていうかね悲しい現実に気付いちゃったの。
何?最初は倉科さんって奥さんと子供思いで浮気なんかしないすてきな人なんだぁとか思ってたけど。
うん。
それって別に私がタイプじゃなかったってだけじゃない?えっ?もっと男心くすぐるすてき女子に告られてたら倉科さんだってあっちゅう間に抱いちゃってたんじゃないかな?そんな。
えれなはじゅうぶんすてき女子だよ。
じゃなかったらモデルなんて務まんないよ。
確かに見た目は洋服を着て見せるのに向いてると思う。
でも女として男の人に愛されるかどうかは別だよ。
私はそういうとこをもっと頑張らなきゃ駄目なんだ。
だから走る!
終わりが近づいてる
紗絵子さんへの最後のプレゼントは思いっ切りスペシャルなものにするよ
7年前のバレンタインより何十倍も張り切ったショコラを作ろう
俺ももう大人だし今度は盛大に振られても笑ってさよならを言える自信があるんだ
今こうしてここにいるあなたを好きな自分とも手を振ってさよならするよ
(医師)目の方も問題ないですね。
(紗絵子)ありがとうございます。
(女性)ユカリンカラオケ行かないの?
(女性)ごめん。
彼氏がうちにおいでって。
(女性)えっ?だって彼浮気してるってあんたこないだ泣いてたじゃん。
えっ?いつの間により戻ったの?
(女性)うん。
何か相手の女とはもう切れたみたい。
(女性)ホント?えっ?よかったじゃん。
ねえ?あっ。
ねえ?
(女性)ごめん。
じゃあ先行くね。
(まつり)うん。
(女性)バイバイ。
(女性)バイバイ。
(女性)彼もさ結局ユカリンが一番なんだよ。
いいなぁ。
私も誰かの一番になりたい!・
(ドアの開く音)
(オリヴィエ)いいよ使って。
もう出るから。
(まつり)ねえ?オリヴィエ。
(オリヴィエ)うん?えっと。
こないだの。
あの。
ちゃんと言わなかったけど。
えっと。
(まつり)私…。
付き合う。
(オリヴィエ)えっ?オリヴィエと付き合うよ。
ウフッ。
それだけ。
(オリヴィエ)うん。
シトロンと塩キャラメルとショコラアメールのエクレア。
あとムースとガトーショコラと。
(まつり)何の話?えっ?
(オリヴィエ)紗絵子さんの結婚パーティーのときの?うん。
それをボンボンショコラにできないかなぁと思って。
(オリヴィエ)いいね。
おいしそう。
新作一気に増やせそうじゃない?そうだね。
いずれは商品化も視野に入れたいと思ってる。
けどまずは紗絵子さんへの告白用にと思ってさ。
これが最後だから。
紗絵子さんにはお店では買えない特別なチョコレートを贈りたいんだ。
バレンタイン商戦で忙しいときにそんな余裕ないと思うけど?でも余裕があっても何もしない人は何もしないし余裕がなくたってやる気があれば結構できるもんでしょ?大丈夫。
お店の商品のこともちゃんと考えてるよ。
バレンタインのボックスもちゃんと決めたし。
この箱をベースに作ろうと思って。
紗絵子さんのバースデーケーキ作ったとき切なさをテーマにしたじゃない?
(オリヴィエ)うん。
あれってこの店の商品のテーマにもなると思ってて。
バレンタインっていったってさ世の中の人みんながそうそううまくいってるわけじゃないでしょ?そうだね。
好きな人がいても思いが届かなくてどっかさみしい。
そういう気持ちって結構共感してもらえると思うんだよね。
使えるものは使わなきゃ。
こういう気持ちも紗絵子さんが俺にくれたものだからさ。
(オリヴィエ)シルバーいいんじゃない?少し冷たい色で切ない感じがするし。
うん。
後はリボンの色をどうするか迷ってて。
(まつり)うーん。
切ない色か。
何だろ?あっ。
薫子さんの意見は?最近全然アイデア出してくんないじゃん。
あっ。
それは爽太君が次々新しいこと思い付くからあえて自分を出さないようにしてたっていうか。
駄目だよ自分出さなきゃ。
もっとアピールしてよ?ねっ?
(オリヴィエ・まつり)うん。
どう?
(オリヴィエ)切ない色だと青とかかな。
うーん。
青だとちょっと冷たくないかな?
(オリヴィエ・まつり)ああ。
じゃあ…。
赤。
銀色って落ち着いた感じがするけど。
そこにこうさみしさとか悔しさとか嫉妬とか愛情とかがひっそり渦巻いてる感じ。
いいかもね。
冷たい顔して突っ立ってるけどホントは。
ホントは抱き付いちゃいたいのにとか。
他の人押しのけて自分がそこにしがみついちゃいたいのにとか。
そんなイメージ。
いいね。
いい感じに重たいね。
切ないね。
そうだね。
(オリヴィエ)ツンデレだね。
うるせえ。
(オリヴィエ)いや。
褒めてるんだよ。
(まつり)ちょっとオリヴィエ。
じゃあ少し暗めの赤にしようか。
いいね。
そういうのもシックで。
・こんにちは。
紗絵子さん。
いらっしゃい。
ごめんね。
まだオープン前なのに。
いいよ。
久しぶりだね。
うん。
バースデーケーキ予約したとき以来かな。
ごめんね。
色々忙しくて。
ううん。
帽子珍しいね。
あっ。
そう?あっあっ。
外寒かったから。
似合ってるよ。
カワイイ。
あっ。
ありがとう。
あっ。
ケーキ。
すっごいおいしかった。
もうホントはねホントはもっと早く直接お礼言いに来たかったんだけど。
外出たくなかったんでしょ?紗絵子さん寒がりだから。
あっ。
よかった。
喜んでもらえて。
うん。
ケーキ他にも色々あったけどやっぱり爽太君に頼んでよかった。
ありがとう。
俺やっぱり紗絵子さんに褒められるのが特別うれしいよ。
あっ。
ウフフ。
あっ。
今日ねこれ買いに来たの。
パンデピス。
これすっごいおいしい。
あと。
あっ。
このオレンジプラリネ。
このオレンジピールとアーモンドの食感がたまらないぐらいおいしい。
紗絵子さんのために作ったショコラを紗絵子さんが口にしてくれる
それは当たり前なんかじゃなくてとても幸せなことなんだ
この幸せと引き換えに俺は他の可能性を失っていたのかもしれないね
それでも後悔してないよ
いっぱい買ってくれてありがとう。
これからもいっぱい買うよ。
久しぶりに紗絵子さんの顔見られてうれしかったよ。
私も。
じゃあね。
フフフ。
俺はこの夢があと何回かなうか数え続けるんだ
数え終わるときが来るその日まで
(オリヴィエ)爽太何か今日紗絵子さんにすっごいストレートだったね。
うん。
もう駆け引きとかやめたんだ。
悔いのないよう素直に接しておこうって思ってさ。
そうそう。
紗絵子さんが今日帽子までかぶって寒そうにしてるの見てさまた新しいフレーバー思い付いちゃったよ。
どんな?ジンジャーとシナモンのミルクティー。
あったまりそうな飲み物を出してあげたいなぁとか思って。
そしたらぱっと浮かんだんだよね。
それをショコラにするの?期間限定のトリュフにしたらキャッチーじゃない?フフッ。
すごいやる気だね。
大恋愛を終わらせようとしてるのにこんなに生き生きとしてる人珍しいよ。
そう?
(オリヴィエ・爽太)フッ。
フフフ。
確かに紗絵子さんへの恋が終わるのにどうしてこんなにアイデアが出てくるんだろう?
まるでぱっくり開いた傷口からひらめきがあふれだすみたいだ
染みないわけじゃないよ。
でもそれ以上にうれしい
何かを生みだせる力が湧くことがうれしい
クリエーティブな細胞が騒ぎだすのが新しい作品の出来上がる姿を思い浮かべるのが心地いい
だって俺はとっくにショコラの海の生き物でもう俺自身の力で泳いでいける
誰がいてもいなくなっても俺はショコラティエなんだ
「六道さんから爽太くん経由で連絡先を教えてもらいました」「それでメールしないのも失礼かなと思うので送らせて頂きます。
関谷さんに言われたからってわけではないですけど」「爽太くんに好きだと言ってみました」「ノーリアクションで流されました」「爽太くんは人妻をあきらめて加藤えれなと正式に向き合うと言っています」「くだらない話ですみません。
ではまた」
(メールの着信音)
(六道)何?メール?
(関谷)あっ。
はい。
ショコラ・ヴィさんから。
(六道)ああ。
ああそう。
ふーん。
案外すぐ送ってきたのね。
(関谷)六道さん。
(六道)はい。
(関谷)何で俺の連絡先なんか?
(六道)ああいや。
だってほら。
ほら。
あなた爽太君に憧れてるんでしょ?えっ?ああ。
はい。
小動さんはすごい人だと思います。
あっ。
もちろん六道さんは別格ですけど。
フッ。
当然よ。
あのね。
憧れの人は憧れたままじゃ出会ってないのも同じよ。
ホントにその人のことが好きならその人の内面に踏み込むぐらい深い付き合いをしなさい。
ああ。
はい。
いや。
でもこのメールって。
(六道)駄目駄目駄目。
後は自分で考えて行動する。
失敗を恐れちゃ駄目よ。
あなたまだ若いんだから。
あああー。
ちょっと。
(関谷)はい。
(えれな)爽太君。
ランチ付き合ってくれてありがと。
でもよかったの?ここんとこずっと忙しいんでしょ?うん。
バレンタイン終わるまで休めないからね。
最後に息抜きできてよかった。
そっか。
じゃあしばらく会えないね。
うん。
うん?あっ。
ううん。
ごめん。
やっぱまだ吹っ切れてないのかなぁ。
一人でいると考えちゃうんだ。
どうせ私なんかとか。
女として大事なもの置き忘れてきちゃったんだとか。
自虐スパイラルだねぇ。
フッ。
仕事でもそう。
自信なくして弱ってるときだと私なんか駄目じゃんってネガティブモード全開になっちゃうんだ。
みんなそうだよ。
何かで上を目指してる人は。
俺もそう。
ステップアップすればするほどすげえ人いっぱい見るし。
自分が何だか小さく思えてくる。
みんなそうだし。
それだけえれなが頑張って高い場所まで来たってことだよ。
フフッ。
セフレっていいもんだね。
振られてクロゼットで泣いてるの見つけてくれたり自虐スパイラルから助けだしてくれたり。
こんなにいいものだって知ってたらもっと早くつくってたのになぁ。
えれな。
うん?セフレとかそういうのもう終わりにしない?えっ?俺さバレンタイン紗絵子さんにきちんと告白するって決めたんだ。
えっ?あっ。
そっか。
そっか。
頑張ってね。
きっといい返事もらえるよ。
爽太君頑張ってたもん。
大丈夫だよ。
うん。
そっか。
じゃあもう私とは。
告白するのはけじめつけるためだよ。
ずっと好きだった人だから自分の中で何となく終わらせるのは嫌だし。
ちゃんと口にしてちゃんと振られて。
終わりにしようって決めたんだ。
だから…。
あっ。
あっ。
いや。
ごめん。
うん。
今の状態で具体的なこと言っちゃうとあれだから言えないけど。
そういうのが片付いたらえれなとのことちゃんとしたいと思ってて。
えっと。
どっちの意味だろ?ごめん。
今は言えないけど。
でも…。
きちんとけじめつけるから。
そしたらえれなもちゃんと考えてくれるかな?俺とのこと。
どうしよう?今すぐ抱き付いちゃいたいよ。
でも今は駄目だね。
「うまくいくといいね」って言わなきゃ。
あっ。
それにこういうのも駄目だね。
他の人に告白する人と手なんかつないじゃ駄目だね。
告白頑張ってね。
(えれな)じゃあ今日はここで。
またね。
うん。
じゃあね。
フフッ。
これでいいんだって思えるようになったのはきっとそういう時期が来たからだよね
最高にストレートな告白をしよう
苦くて痛々しい
一生忘れられないバレンタインにするんだ
2014/02/17(月) 21:00〜21:54
関西テレビ1
失恋ショコラティエ #06[字][デ]
「俺、失恋することにした」
主人公・小動爽太がついに重大決断!12年間の片想いに終止符!?そんな中、ついにあの人も爽太に想いを伝え……
詳細情報
番組内容
爽太(松本潤)はえれな(水原希子)の部屋に駆け込むが、そこに人の気配はなかった。えれなに何かあったのでは、と不安になるが、えれなは思わぬところに身を潜めていた。安堵した爽太にえれなは、倉科(佐藤祐基)への告白の一部始終を再現して聞かせ、恋は終わったと言い放つ。倉科に妻子がいることがわかったからだという。それを聞いた爽太は、自分はなぜ人妻である紗絵子(石原さとみ)を思い続けているのだろうか、と自問
番組内容2
する。
その頃、自宅にひとりきりの紗絵子は、爽太が作ったバースデーケーキを食べていた。その姿は、頭には包帯、目には眼帯という痛々しいものだった。心細い紗絵子は爽太からの連絡を期待するが、メールさえ届いていなかった。
翌日、「ショコラ・ヴィ」に戻った爽太にオリヴィエ(溝端淳平)とまつり(有村架純)が声をかけるが、爽太にいつもの覇気はなかった。しかし爽太は薫子(水川あさみ)に会うと、前日の発言を
番組内容3
謝罪。自分は薫子が好きだから、好きな人の口から人の悪口を聞きたくなかったんだ、と説明した。「好き」という言葉が薫子に突き刺さる。
その後爽太は薫子、オリヴィエ、まつりに向き合うと、失恋することにした、と宣言する。自分は本当に紗絵子が好きだが、どうやっても手に入らないから、今度のバレンタインデーに、ちゃんと振られて恋を終わりにするという。薫子らはあっけに取られるが、爽太は吹っ切れたような表情で…。
出演者
松本潤
石原さとみ
水川あさみ
水原希子
溝端淳平
有村架純
加藤シゲアキ(NEWS)
佐藤隆太
竹中直人
スタッフ
【原作】
「失恋ショコラティエ」(水城せとな/小学館月刊フラワーズ連載中)
【脚本】
安達奈緒子
【プロデュース】
若松央樹
小原一隆
【演出】
関野宗紀
【音楽】
Ken Arai
【制作著作】
フジテレビ
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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