絶頂期のオランダ市民社会の記憶とともに今も運河は彼らが造り上げた水運都市を包み込んでいます。
さあ皆さんお待ちかね!登場するのは日本生まれのイッピン。
優れた技が生み出す珠玉の宝。
きょうはどんな技が飛び出すのか?今やメガネはおしゃれに欠かせないファッションアイテム。
今年10月東京で日本最大のメガネ展示会国際メガネ展が開かれました。
最新の製品が発表されました。
フレームに豪華なレリーフや宝石を施したものから木や竹で出来たシックなものまでそんなメガネ展である町の名前を耳にしました。
そう。
福井県江市はメガネフレームの一大産地。
この日メガネの似合う著名人を表彰するベストドレッサー賞が発表されました。
受賞たちがかけているメガネもほとんど江製です。
それとあとはそこから生まれてくる…世界を席巻する江のメガネ。
究極のかけ心地を生む職人技とは。
福井県北部にある江市。
その中心が江。
働く人の6人に1人がメガネ作りに携わっているという日本一のメガネの町です。
今回のイッピンリサーチャーは女優の…愛用しているメガネを見せてもらいました。
この辺とか…ホントこうやって並べるとなんかちょっと男の人みたい。
フフフ…。
こんな感じで。
お勉強できそうに見える。
フフフ…。
こんな感じです。
これは20代の頃によくかけてました。
今は全然かけないです。
20代の自分に出会うようで気恥ずかしくてあんまりかけない。
私はまだ自分にとってこの1つのメガネは最高にお気に入りっていうのは実はないんですね。
なんか人生が変わりそうなぐらいこの一本好きっていうのにいつか出会いたいと思ってる。
理想のメガネを探しているという緒川さん。
おしゃれに敏感な人たちに人気のメガネデザイナーを訪ねました。
こんにちは。
こんにちは。
デザイナーさんに会いたくて来たんですけれども。
どうぞ。
いいですか?はいどうぞ。
あ!お仕事中に…。
どうぞ。
いいんですか?お邪魔します。
こんにちは。
(一同)こんにちは。
皆さんデザイナーさんですか?私は代表です。
そしてデザイナーたちです。
何を今なさってらっしゃるのですか?デザインのミーティングです。
大事な時間じゃないですか。
この会社は時代を先取りするデザインで知られ今年の「国際メガネ展」でも優勝しました。
デザイナーたちはメガネのデザインだけでなく製造や流通の現場にも顔を出し製品が世に出るまで関わり続けます。
彼がチーフデザイナーの笠島です。
チーフはどのようなデザインをお作りになるのかしら?最近発表したやつはこういうタイプなんですけども。
普通メガネは畳む所がネジで丁番という所を締めますがネジなしで回転するように…。
ネジがないんですか。
設計から完成まで2年かかったメガネ。
丁番にネジを使わない事で緩みにくくスタイリッシュな形になりました。
こういった…。
お〜これもまたかっこいい。
すごく威圧しますね。
まさにそうですね。
かけてみて下さい。
こんな感じ…。
知的。
かっこいい。
スポーツカーのような流線型のフォルム。
角度によって大きく表情を変えます。
見せて頂いてもいいですか。
1本ではなく…。
わぁたくさん!すごいカラーバリエーション。
形は一緒でカラーが違う。
全然印象が変わるんですね。
ポイントはリングのアクセント。
遊び心が詰まっています。
新しいデザインをする時に何かヒントにする事ってありますか。
関係ないところから引っ張ってきますね。
こういった。
そのまま。
じゃあ至る所にヒントが。
(細川)そうですね意外と。
彼女のデザインも見せて下さい。
わぁ!オールプラスチックの枠で女性は本当に色を重視するのでかわいい色を。
このロイヤルブルーにとっても心ひかれたんですけどこんなきれいな色見たことない。
(一同)あ…いいですね。
すてき。
あっ!いい色ですねぇ。
緒川さん思いきって理想のメガネを相談。
幅もサングラスのように割と思いきってしっかりあるのがいいなぁと思いながら探す事があります。
割と見つからない。
ブリッジが「たま」の割と中央に近いこの辺がよくて幅があって横のこの部分が細くなく少しこのぐらいの幅はありつつ…。
この要望を取り入れたメガネをデザインしてもらえる事になりました。
4人がそれぞれ緒川さんのイメージを形にします。
驚きの緒川たまきモデルは番組後半で紹介。
すごい!まいった。
フフフフ…。
レトロな雰囲気のセルロイドメガネ。
重厚な質感が今人気を呼んでいます。
長年セルロイドメガネを作りそのかけ心地を追求してきた老舗メーカーを訪ねました。
こんにちは。
こんにちは。
いらっしゃいませ。
きょうは見せて頂きます。
よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
まぁすてき。
まぁちょっと…あっ!
(増永)どうですか?この瞬間が体験した事のない。
すごく気持ちいい。
すごくお似合いです。
ホントですか。
うれしい。
気持ちいい。
ちょっとびっくり。
皆に試してほしいこの瞬間!この鼻の所も調整して頂いた訳でもないのにまるで私用に調整して頂いたかのように優しくふっと変わる感じで圧迫感が全くないですね。
かけ心地の秘密はこの鼻パッドにあります。
普通よりサイズが大きく鼻を優しく包みます。
このメガネの製作工程を見せてもらいました。
これから削っていきます。
はい。
ええ。
じゃあお見せします。
どうぞ。
後ろの金型に沿ってレンズをはめる穴をくりぬきます。
わ〜。
わ〜!こういうふうに真ん中が抜けるわけです。
そしてこの後鼻パッドを取り付けます。
普通は削った後こういう透明のパッドですね型で出来上がってるんですけどこういうものを貼っていきます。
はい。
それでパッドを形成するんですがこの場合はですねこういう…。
わっ何ですかこれ?フフフ…。
塊を貼っちゃうんですね。
なんとこの大きな塊から鼻パッドを作るというんです!鼻が痛いとそういう事緒川さんなかったですか?あります。
本当にそうです。
こういう塊から形状を作りだす。
お鼻が大きい人も小さい人も。
快適なかけ心地を生む鼻パッド作り。
まずは機械で粗く削りだします。
ここで登場するのが磨きを得意とする熟練の職人。
私の父親の増永誠です。
現役の職人さんでいらっしゃるんですね。
まずはこんなやろね。
そうですよね。
これを結局ここまでもってってそして磨き上げたのがこれや。
そうですね。
結局あとは手でこういうふうに。
丸く丸く。
丸く丸く…。
結局こう丸くこう回るとやな。
勘ですか?この道60年。
ヤスリを巧みに使い角を取っていきます。
長年の経験からどんな人の鼻にもぴったりと合うパッドの形にたどりつきました。
ヤスリで形を整えケサギという小刀で表面をツルツルにしていきます。
滑らかな曲線が鼻にかかるストレスを和らげます。
職人が一つ一つ丁寧に削りだす鼻パッド。
手間を惜しまないのが江流。
仕上げに熱でフレームを柔らかくして顔や耳への当たり具合を調整します。
片一方がこれで片一方が尖ったやつだったらそのまま行っちまうわけやなここで見逃すと。
だから譲られんわけよ。
かける人の心地よさをいちばんに考えたメガネ。
細部まで行き届いた部品作りに職人の真心が込められています。
江でメガネが作られるようになったのは明治30年代の事。
少ない設備投資で始められたため農閑期の副業として広まりました。
当時のメガネの材料は銅に金を混ぜた赤銅や真鍮。
国内での生産が増え多くの人がメガネを愛用するようになりました。
昭和になるとセルロイドやニッケル合金が主流になります。
江は急速に発展します。
そして1980年代。
飛行機などに使われていたチタンを世界で初めてメガネに使用。
軽くて耐久性に優れたチタンフレームの開発はメガネ産業に一大革命をもたらしました。
江で生まれたチタンフレームは今も進化し続けています。
そんなにですか?驚きです。
他の金属に比べ加工が難しいチタン。
最新のテクノロジーを駆使しています。
しかし全てを機械任せにはできません。
微妙な調整はやっぱり人の手で。
メガネの個性を引き立てる着色も1本ずつ行います。
なかなか手間が…。
本当にかかってますね。
ありがたや〜って感じです。
より軽くしなやかになった21世紀のチタンフレーム。
(岩堀)して頂くと…。
軽い。
軽いし…。
あんまり締めつけなくて軽くて。
なんだかチョウチョウが飛んできてここにパッっとそんな感じです。
ホントに!へえ〜いかがでしょう?非常にしなりがあってですね…。
このしなり。
もっとねじったりぐっと開いて頂いても…。
いいんですか!全然大丈夫です。
やだ。
なんか私が乱暴者みたいじゃないですか。
このメガネメーカーではチタン加工の技術を別の分野にも生かしています。
この中でやってますのが最後の仕上げ加工をやってます。
ここで作られているのは…チタンは錆びにくく軽量。
そして磁気を帯びないため他の機器と干渉しません。
更に金属アレルギーを起こしにくく手術用のピンセットやハサミの素材としてうってつけです。
しかし問題は製造技術。
加工が難しい…そこで白羽の矢が立ったのがメガネ職人。
培った技が思わぬところで活用されています。
こういった特殊な鉗子やハサミです。
はい。
先端にですねこういった挟むための刃がついてましてハンドルを握って頂くと閉じたりとかこういった道具です。
ホントだ…。
細かい。
細かいですね。
今江では精巧な技術力によってこれまで考えられなかった製品が続々と生まれています。
福井県産の製品を扱うこちらの店。
2500点のメガネが並びます。
この中に驚きのメガネを見つけました。
そうですねはい。
非常に胸ポケットにスッと入ります。
フフフ…。
これっフフフ…。
折り畳むとペッタンコになる老眼鏡。
だってこんなですよ。
どこでもスッと入れて鞄でもかさばりませんし持ち歩けます。
なんと厚さはたった2ミリ!メガネの概念を覆す形です。
度がきついので…。
このぐらいかな。
薄い老眼鏡を作っているのは精密部品メーカー。
その技術力を見込んだ地元のデザイナーが画期的なメガネを作りたいと話を持ちかけたのがきっかけです。
こんにちは。
まず腕をどうしようか。
腕ってかける所です。
それがあるからどうしても厚みが出てしまう。
(西村)薄くもっていくにはやっぱりメガネの上に持っていけば薄くなるんじゃないかと。
ここに来るように。
そうそう。
ただ上へ持っていったデザインばかりをやってたんですけど。
メガネの腕テンプルを真上で折り畳む事ができれば最も薄くなります。
この時要となるのが丁番。
テンプルを開くとこの状態です。
これを畳む時金具がこの位置でぴたりと止まる事が重要。
それを可能にしたのは僅か1ミリの出っ張りです。
金具のへこんだ部分が出っ張りに引っかかり正確な位置で固定できます。
このメガネを作るには100分の1ミリレベルの精巧さが求められます。
部品に用いる微細なネジなどを作ってきた経験が生かされました。
例えばこちら…。
僅か2.6ミリのネジ。
わ〜ホントだ!ちっちゃ〜い。
しおりのように薄い老眼鏡は精密な金属加工の技術があったからこそ可能だったのです。
さて緒川さんの理想のメガネ。
どんなデザインになったのでしょうか?4人のデザイナーが考えた緒川たまきモデル。
いよいよ発表です!とにかく…ちょっとラフなんですけども…。
この絵を見て頂く感じになるんですけど…。
なるほどなるほど。
目のラインと眉毛のラインですね。
目の下のラインをできるだけ…見ながら自然にきれいな流れを再現したという感じですかね。
厚みも強弱をつけて。
ええええ。
すてきすてき。
見た事ないですねこういうメガネは。
緒川さんが言われたように…。
わっこんな立体まで。
まずは山の位置をここら辺に来るようにして…。
ブリッジを少し下に付けたスポーティーなプラスチック製メガネ。
側面にはメタル素材を使いシャープな印象を醸し出します。
細川さんのデザインのポイントはここ。
テンプルがギュッと絞られています。
女性的でエレガントな雰囲気。
城さんは力強い四角形のデザイン。
濃いめの黒に塗り目元を引き立てます。
や〜んステキ!どうしようって感じですよ。
これがもし並んでたら4つ。
大人買いで。
大人買いでフフフフ…。
なんか全く見た事がない感じがするのでちょっとこれ見てみたいと思いました。
緒川さんが選んだのは笠島さんのデザイン。
このスケッチをもとに早速図面を描いてくれました。
デザイン画をパソコンに取り込み細かい部分を補正。
全体の大きさやフレームの太さを決めていきます。
図面どおりにコンピューターが試作品を削りだします。
20分後メガネのフロント部分が出来ました。
このスピード感が新商品の開発には重要なのです。
お疲れさまです。
わ〜!どうでしょう?いかが?なんか大人っぽいですよねすごく。
すごい!すごい。
そしてここがかっこいい。
ここが。
このキャットアイ的なところが。
すごい。
まいった。
ウフフフフフ…。
もう皆様すごい。
すばらしいよ〜。
なんて事でしょう!この井に来たらメガネがどれほど深い広い可能性を持っていて似合う似合わないだけじゃなくて快適でかけたくてたまらなくなるほど優しくてそういうものに出会えるっていう事がここに来て本当によく分かったんですね。
ところで究極の1本は見つかりましたか?何本もありました。
まさかの複数!複数です。
夢にもこんな結末が待っているとは思いませんでした。
複数の運命の1本に会いました。
かけるのが楽しくなるデザイン。
そして優しいかけ心地。
受け継がれてきたのは使う人への細やかな気配り。
江のメガネは職人の愛情がたっぷり詰まったイッピンです。
2014/02/02(日) 04:30〜05:00
NHK総合1・神戸
イッピン「スタイリッシュで機能的〜福井 鯖江のメガネ〜」[字]
今回は、福井県鯖江市で作られている「メガネ」。抜群のかけ心地のセルロイド製から、世界に先駆けるチタン製フレームの驚きの技術まで。女優・緒川たまきがリサーチする。
詳細情報
番組内容
今回は、福井県鯖江市で作られている「メガネ」。福井県は国産メガネフレームの9割以上を作っており、鯖江はその中心の一大生産地だ。かけるのが楽しくなる高いデザイン性と、抜群のかけ心地を実現する鯖江のメガネは世界でも大注目。近年流行しているセルロイド製のフレームや最先端技術を用いたチタン製フレーム、そして厚さがわずか2ミリしかない眼鏡まで。多様な魅力を放つメガネの魅力を、女優・緒川たまきがリサーチする。
出演者
【リポーター】緒川たまき,【語り】平野義和
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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