ららら♪クラシック「春の特別企画(1)〜食卓の作曲家たち〜」 2014.03.17

どこかで耳にしたあのクラシックをあなたのものに。
「ららら♪クラシック」今日は作曲家と食がテーマの特別編です。
歴史に名を残した大作曲家たち。
彼らのパワーの源は…音楽への情熱家族や友人称賛の拍手。
そして…食卓は作曲家にとって創作の英気を養う場でもありました。
彼らは何を口にし何を思ったのか?そして作品と食の意外な関係とは?今日はダイニングテーブルを囲みながら音楽を楽しむ特別編!
(眞鍋かをり)すご〜い!う〜ん!作曲家たちの食にまつわるエピソードをおなかい〜っぱいお届けしますよ!「ららら♪クラシック」今日は番外編「食卓の作曲家たち」と題してお送りします。
名曲を生み出した作曲家たちの頭の中はいつも音楽でいっぱいだったとは思うんですけれどおなかの中まで音楽でいっぱいというわけにはいかないですよね。
どっちかっていうと作曲してたらおなかすいてきますからね。
それではここで今日のテーマについて一緒に語って下さるゲストをご紹介しましょう。
女優タレントとして大活躍の眞鍋かをりさんです。
(一同)よろしくお願いします。
眞鍋さんはチーズプロフェッショナルという資格をお持ちなんですよね?本当に食いしん坊なんですよね根が。
食べる事が大好きで。
チーズの資格なんかだとやっぱり「チーズ=歴史」だったりするんですよね。
そういう事を考えながら食べると「ああ幸せ!」っていう感じになってしまいますね。
そんな事考えた事なかったですね。
でもクラシックとつながってきますね。
今の話はクラシックそのものですね。
さあ突然ですがここで「ららら♪クイズ」。
ここにね大作曲家たちの写真がズラッと並んでるんですけれどもこの中に…でもおうちで食事を取らないって事はやっぱ外食が多かったっていう事ですよね。
推理が始まってますね。
遊び上手というか肉食系の人が当てはまりそうですよね。
一番右の方なんかはかなり元気がありそうな。
ヴェルディですね。
あと一番左の方は多分すごくかっこいいのでやっぱお誘いも多かったんじゃないかな。
外で食事する機会も。
正解はこちらモーツァルト。
そうなんですか!人生の1/3を旅に費やしたという…幼い頃からヨーロッパ中を演奏旅行したため食事の中心は外食でした。
各地で新しい料理を味わったり貴族の豪華な食事会にも招かれたりするなど実はグルメな旅でもあったのです。
イタリアのボローニャで初めてスイカを口にしロンドンでは食べすぎで病気になるほどカキに夢中。
ベネチアでは珍しいザクロソースの料理な〜んてものも堪能しました。
そんな彼が旅先から書いた手紙には何を食べたかではなく誰と食べたかという事が多く記されています。
中にはこんな手紙も…。
独りぼっちが嫌いで誰かと食事を取るのが好きだったモーツァルト。
実は寂しがりやだったんですね。
音楽の都ウィーン。
この街の名物カフェがモーツァルトは大のお気に入り。
生涯にわたり通ったんだそうです。
ここで演奏会を行う事もあったため彼にとってカフェは仕事場でありまた時には仲間と軽食を取る「第2の食卓」とも言える場所でした。
そんなカフェでモーツァルトがよく注文していたのがコーヒーです。
実はカフェもコーヒーもかつてウィーンに繰り返し攻めてきたトルコ軍の置き土産。
モーツァルトの時代ウィーンはトルコブームに沸いていました。
絵画ファッション音楽などトルコ風のものが大人気。
流行に敏感だったモーツァルトはすかさずそのブームに乗り曲を作りました。
打楽器が活躍するトルコ軍楽隊の音楽を取り入れ生み出したのが…
(「トルコ行進曲」)はやりものが好きで人が好き。
そしてカフェが好き。
そんなモーツァルトだからこそ書けた音楽だったんでしょうね。
はいお待たせしました。
モーツァルトが大好きだったというメランジェとイチゴのシャーベットですね。
メランジェ?はいどうぞ。
すごい。
なんかあわあわで。
いただきま〜す。
エスプレッソがベースなので。
濃いめのエスプレッソに…。
あ!うん。
結構ミルクの分量多めで。
フワフワの泡がいいですね。
口当たりが。
せっかくですからシャーベットも。
イチゴのシャーベットですね。
あ〜いいですね。
甘酸っぱくて。
おいしい?おいしい。
濃厚なイチゴ。
でもモーツァルトの時代にイチゴのシャーベットなんていうデザートがあったんですねもう。
そうですね。
女の子っぽいですね。
モーツァルトはカフェ以外にも…ほんとにコーヒー好き。
よほど好きだったんでしょうね。
自分でひいて楽しみにしていたそうなんですよね。
でも人と食事をするのが好きな寂しがりやのモーツァルト今日本では「孤食」っていう言葉がありますよね。
一人きりで食事を取る事なんですけれどその言葉が流行しているなんて聞いたらどんな曲作ったでしょうねモーツァルトも。
でも確かに食事っていうのはみんなでいろいろ「おいしいね」とか言いながら食べるのがやっぱり…。
広がりますからね。
ワイワイ言いながら食事をするのは。
でも手紙に書いてた内容とかって今1人でごはん食べながらSNSでつぶやいてる人みたいじゃなかったですか?今だったらそうですね。
同じだなって。
「トルコ行進曲」という曲をこれから聴いて頂くんですが美濃さんこの曲はどういうところがトルコ風なんでしたっけ?是非ね左手に注目して頂きたいんです。
この曲ピアノ曲なんですけど左手のリズム。
タンタンタンタンタン。
このリズムだけ覚えておけばこれがトルコの軍楽隊のリズムに影響を受けたと言われていますので是非モーツァルトのねらいを感じ取って聴いて頂きたいと思います。
「男子厨房に入らず」なんて言葉がありますが食いしん坊な作曲家の中にはキッチンに入っちゃう人もいたんです。
彼らの得意料理を当ててみましょう!まずはイタリアオペラを代表する作曲家ロッシーニ。
彼の一皿は…高級食材をふんだんに使った贅沢料理。
そう!ロッシーニはシェフ顔負けのこだわり派だったんです。
ロッシーニが考案した料理は今も残っています。
その名も「トゥールヌド・ロッシーニ」。
彼の好物トリュフやフォアグラ更には牛フィレ肉を使った贅沢な一品です。
おいしそう!とことんこだわるロッシーニ。
こんな言葉まで残しています。
人気絶頂でオペラの世界から引退。
第2の人生はレストラン経営など食の道に進みました。
続いての作曲家はヴェルディ。
サッカーの応援歌でもおなじみですね。
彼の好きな一皿は…リゾット。
ヴェルディは自家製食材を愛した地産地消派だったんです。
自ら大きな農場を経営。
農作物を育てるのはもちろんチーズやハムを作るために牛や羊まで飼っていたんです。
自分の事を「ときどき作曲する農民」なんて呼ぶほど土いじりが大好きだったヴェルディ。
取れたての食材で胃袋も心も満たしていたんですね。
最後はウィーンの作曲家シューベルト。
彼の場合は…なんと鍋!折に触れて大勢で鍋を囲むのが彼の楽しみでした。
音楽家としてなかなか芽の出なかったシューベルト。
彼を励まし支えてくれる友人のために作っていたのが特製の日替わりモツ鍋。
生活が苦しくても市場で野菜や豚の内臓を安く手に入れ友人たちに鍋料理を振る舞いました。
そして夜が明けるまで会話に花を咲かせたそう。
感謝の気持ちが込められた温か〜い鍋だったんですね。
キッチンに立つ作曲家たち。
彼らの料理にもそれぞれ個性が見えますね。
VTRいかがでしたか?皆さんこだわりがすごいですね。
音楽家はねグルメな人多いですよ。
やっぱりいい音楽美しい音楽とおいしいものはイコールなんですよね。
そうなんだ。
それではお待たせしました。
本日のメインですね。
こちらがロッシーニのレシピによる「トゥールヌド・ロッシーニ」。
うわ〜!どうぞお召し上がり下さい。
すごい!豪華っていうか結構わんぱくな料理ですね。
これ上にのっているのはフォアグラとトリュフですか?そうですね。
下がフィレ肉という。
この3つが重なった時のアンサンブルを楽しんで頂きたいと思います。
いいですか?どうぞ。
わあ〜!じゃあもう一気に頬張った方がいいですね。
いただきます。
どうぞ。
うん!う〜ん!幸せそうな顔をしてらっしゃる。
幸せ!う〜ん!それぞれ主張が強いからケンカするのかなと思ったらもうこれはたまらないですね。
やっぱりその辺のバランス感覚はすばらしかったんじゃないですか。
でも例えば自分の好きな音色の楽器なんかを無理やり重ねていったりしないんですか?しますよ。
なるほどね。
そうですよね。
ではもう一つロッシーニにちなんでグルメのロッシーニが大好きだったというチーズをね。
チーズ!これは何のチーズでしょうか?これブルーですよね多分。
カビが入ってて。
見方がさすがプロフェッショナルな感じですけれども。
あと表皮と。
ロッシーニさん?はい。
分かりました。
何でしょう?さすがです。
大正解!よかった〜!さすがプロフェッショナル。
ゴルゴンゾーラってどういう特徴があるチーズなんですか?他のブルーチーズに比べると割とまろやかでカビもそんなに刺激が強くないのでお料理とかにも使いやすいブルーチーズだと思います。
ロッシーニはね手紙を残してるんですけどゴルゴンゾーラが大変おいしかったという感想文を何通も手紙で残していたりして本当に好きだったようなんです。
食いしん坊なんですねロッシーニ。
チーズ食べて飲んでればそれが一番幸せだなって思います。
ここからは食にまつわる作品を少しずつご紹介。
題して…
(「ロマンチックなひき肉」)何これ!?
(「アーモンド入りチョコレートのワルツ」)
(「パンとバター」)「おいしい名曲集」。
皆さん食べたくなる曲ありましたか?そして作曲家にはお酒にまつわる曲を書いた方もいますが例えばねバッハの遺品にはワイングラスがあって……と書かれた手紙がある。
この気持ち分かりますか?やっぱり惜しいですよね。
そうですよね。
それからベートーベンのワイン好きも有名で一説によれば当時のワインに含まれていた鉛の影響によってベートーベン体調を壊してしまった。
鉛?ええ。
少々入ってたんですけどそんな量ではないのでベートーベンはよほど飲んだんじゃないですかね。
やはりいつの時代も飲みすぎは駄目っていう事ですね。
そしてあの作曲家は白ワインがお好きだったそうです。
いかにもという感じがするこの人です。
「ピアノの詩人」と呼ばれた…彼のふるさとはヨーロッパの中央にあるポーランドです。
幼い頃から母の歌う民謡を聴き母の作るふるさとの味を食べて育ちました。
病気で家を離れ遠い土地で治療を受けた時の手紙が残っています。
ふるさとをこよなく愛したショパンですが二十歳の時そのふるさとに別れを告げる事になります。
外国での演奏旅行の間にポーランドで革命が起こったのです。
ふるさとを失ったショパンは活動の拠点をパリへと移す事になりました。
パリの社交界で彼は大成功を収めます。
(歓声と拍手)次第に豪華な食事の席に呼ばれる事も多くなっていきました。
そこでショパンが頼んだメニューはホワイトソースで味付けられた白身魚の料理と白ワイン。
当時のパリっ子たちはこぞってこのショパンのメニューをまねしたといいます。
食の好みまで注目されるなんてすごい人気!パリの高級料理とポーランドのおふくろの味。
ショパンの胸の中にはきらびやかな世界と心に刻まれたふるさとが同居していたんですね。
こちらがショパンの愛した2つの国の料理ですね。
ショパンが好きだった白身魚のホワイトソースがけになりますね。
フランス系ですね。
ワインと白身魚。
はやらせたって言ってましたもんね。
パリでね。
そしてこちらがポーランドの伝統料理「ピエロギ」というのがこの餃子のようなものなんですが。
見た目餃子ですねほんとに。
ピエロギというのはポーランドの一般的な家庭料理で家庭によって中の具材はいろいろで夏になると果物を入れる事もあるそうです。
こういう餃子状のものをナイフとフォークで食べるのってすごい新鮮ですよね。
意外な感じがしますよね。
中身は…あっキャベツが。
ほんとだ。
いただきます。
召し上がって下さい。
おお!おいしい。
皮が思ってるよりしっかりしてました。
何でしょうバター風味の水餃子って感じかな。
そしてポーランドのパンの特徴なんですけれども…ポーランドはライ麦なんかも盛んに栽培されてますしね。
このパンおいしいです。
でもやっぱりなんか素朴ですねほんとに。
衣良さんはいかがですか?ふるさとの味あります?ふるさとの味っていっても僕ずっと東京の下町だったのでもうほんとにうちの母親が作る甘辛い卵焼きとか簡単な天ぷらとかそんなもんかな。
でも遠くで…ショパンはそのころヨーロッパの中心だったパリにいて洗練された料理をたくさん食べたでしょうけどやっぱり懐かしく思って「ああ食べたいな」と思ったのはこういうポーランドの料理だったんでしょうね。
ショパンはその両方異なるものをどちらも愛していたんですが彼の音楽を聴いてもその2つの面が感じられますよね。

(「英雄ポロネーズ」)「英雄ポロネーズ」いかがでしたか?すごく聴いた事ある有名な曲だとは思うんですけどでもそういうバックボーンとかみたいなものは全然知らなかったので多分これからこの曲を聴く時にはポーランドの事が思い浮かんだりさっきの餃子が頭をよぎるのかなと。
ピエロギですか。
でも今日食卓…食べ物と作曲家だったじゃないですか。
すごく似てません?要するにロッシーニのように豪勢な曲を書く人は料理豪勢だしシューベルトみたいにピュアで可憐な曲を書く人は友達集めて鍋を1個用意するって。
確かにそうかもしれないですね。
合わせるとやっぱり何でも相乗効果でいいですよね。
お酒料理音楽っていう。
ワインとチーズのマリアージュみたいな感じでいきましょうか。
音楽もじゃあマリアージュで。
相性抜群のクラシックと食。
クラシックの楽しみ方がまた一つ増えそうですね。
2014/03/17(月) 10:25〜10:55
NHKEテレ1大阪
ららら♪クラシック「春の特別企画(1)〜食卓の作曲家たち〜」[字][再]

今回は「作曲家と食」がテーマ。作曲家たちは何を口にし何を思っていたのか?食卓と作品の意外な関係とは?ダイニングテーブルを囲みながら作品を楽しむ特別版でお届けする

詳細情報
番組内容
今回は「作曲家と食」をテーマにおくる特別編。歴史に名を残した作曲家たちのパワーの秘密は食にもあった!? 毎日の食卓を見つめることで、その作曲家の個性までもが、かいま見えてくる。ショパンやモーツァルト、シューベルト、ロッシーニら、作曲家は何を口にし、どんな食卓を望み、何を思っていたのか? そして、作品との意外な関係とは? 食いしん坊な作曲家たちの音楽をダイニングテーブルを囲みながら楽しむ。
出演者
【ゲスト】眞鍋かをり,【司会】石田衣良,加羽沢美濃

ジャンル :
音楽 – クラシック・オペラ
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
劇場/公演 – ダンス・バレエ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0×0808)
EventID:27391(0x6AFF)