はぐれ刑事純情派14 2014.03.03

(安浦ユカ)あっ飛んじゃった!
(安浦エリ)もうお父さんなんで手を離すの!?
(安浦刑事)いいじゃないか。
風船だってたまにはどっかに飛んでいきたくなるときがあるんだよ。
ねえお父さん。
小さいときの私の誕生日ってさお母さんいつも風船買ってきてくれたじゃない?あれってなにか意味があったのかなあ?いや駅前のスーパーの開店記念日とお前の誕生日が一緒だったからだよ。
だから母さんいつもただで風船もらってきてくれたんだ。
そういうことかあ。
ねえ風船ってどこに飛んでいくのかなあ?お母さんのところよ。
そうだなあ。
じゃあこれも飛ばしてあげよう。
よし。
みんな飛ばしちゃえ。
はいお待ちどうさまでした。
うわ豪華版!・
(電話のベル)はい安浦です。
どうもこんばんは。
はい少々お待ちください。
お父さん晴子さん。
もしもし。
(田崎婦警)そうなんですよ。
出て来られません?みんなそろってるんですよ。
課長が「安さんも呼べ」ってうるさいんですよ。
ああそう。
わかった。
じゃあとりあえず行くよ。
晴子さん何だって?課長がさ奥さんの誕生日にバラの花を贈ったらしいんだよ。
そのことで夫婦ゲンカになってさやけになってカラオケボックスで歌いまくってるっていうんだ。
お父さんにつき合えって言ってさ。
その電話だよ。
こんな時間から!?
(『百万本のバラ』を歌う川辺課長)
(高木刑事)おい今何時?・
(川辺)高木!聴いてるかー!
(川辺の歌)もうずーっと歌ってるんですよ。
マイク離さないんだから。
同じ歌をかい?そう。
私なんかまだ1曲しか歌ってませんよ。
はあ…。

(川辺の歌)どこ行くんですか!?トイレだよ。
すぐ帰ってきてくださいよ!
(津山哲夫)接待なんだから固いこと言わないでさあ。
(松野千鶴)私ホステスじゃないんです!お客君のこと気に入ってんだよ。
ちょっと胸さわられたぐらい…。
我慢しろっていうんですか!
(津山)減るもんじゃないでしょ。
怒った顔もいいね。
(水沢繁行)彼女の言うとおりだ!ひどいよ今日の接待相手は。
子供みたいなこと言うな!黙って触らせときゃいいんだよ。
(津山)行こう。
(水沢)津山さん…!
(川辺の歌)どうだいい歌だろう?な?今日はこれぐらいにしとく。
(拍手)この歌は男の精一杯の愛の表現なんだ。
(川辺)1本200円として100万本。
2億円だぞ!これはサラリーマンの生涯獲得金額だ!しかしだこれをもらっても何も感じない女がいるんだ。
野田!お前どう思う?
(野田刑事)あ…ひどいです。
そうだろ!な!その女性というのは何を隠そうわしの女房だ。
女房のヤツこんなものをもらうぐらいなら駅前のタコ焼きの方がいいとこう言うんだよ。
それはひどい。
いやひどくはないだろ。
それで課長奥さんにバラの花を何本贈ったんですか?予算の関係で3本だな。
(里見刑事)600円!?いやそういう問題じゃないんだぞ!これは男の問題なんだ。
男の本質の問題だ。
安さんならわかる。
今からその話をしようか。
それで同じ歌をずっと?
(川辺)そうだよ。
帰りましょうか?
(川辺)帰ろう!早く言ってくれなきゃ困るよ。
俺だって帰りたかったんだから!
(パトカーのサイレン)3階の踊り場から転落したらしいです。
身元は割れたのか?ええ。
ガイシャはこのマンションの4階の住人で津山哲夫さん。
アルファという服飾メーカーの営業マンです。
(今井刑事)財布もありますし強盗じゃないですね。
結構入ってます。
20万近く…。
それと踊り場のところに被害者のカバンが散乱してました。
誰かと争ったんですかね…。
他殺の可能性もあるってことですね。
鑑識さんの話だと死亡推定時刻は昨夜の12時前後だそうです。
じゃああの後すぐか…。
(田崎)えっ?いやこのホトケさんカラオケボックスで見かけたんだよ。
お仕事中どうも…。
私山手中央署の安浦といいますがちょっとお訊きしたいことがありまして…。
はい…。
津山さんが亡くなったんですか!?今朝出勤してこなかったんで心配してたんです。
昨夜の12時前後にお亡くなりになりました。
それで…他殺の疑いがあるんですよ。
他殺…!?で…2〜3お訊きしたいことがあるんですが昨夜津山さんとご一緒だった方ってご存じありませんか?ええ。
お客さまの接待で私も一緒でした。
10時ごろまでカラオケボックスにいて…。
その後津山さんはお客さまともう1軒飲みに行ったと思います。
私は津山さんたちと別れて水沢さんに家まで送ってもらいました。
水沢さんというのは?昨夜カラオケボックスで一緒だった同僚です。
〔彼女の言うとおりだ!〕その水沢さんは?今は外回りで出てますけど…。
…津山さんなんですが誰かに恨まれてるとか何かトラブルに巻き込まれたとか聞いたことありませんか?…わかりません。
親しくもないんです。
彼訳があって今年になって中途採用になったばかりで…。
津山さんずいぶん乱暴な口のきき方をなさる方なんですね?えっ?実は昨夜カラオケボックスであなた方とお目にかかってるんですよ。
ああ…。
彼うちみたいな会社バカにしてましたから。
腰掛けなんです。
どうせすぐに辞めるつもりだったんです。
ほう…。

(子供の声)
(川辺)ガイシャの津山哲夫それから水沢繁行松野千鶴。
この3人は接待のお客さんと午後10時ごろまでカラオケボックスにいたんだな?隣で我々がワーワー騒いでたんだよ。
この津山哲夫はその商売相手とその後行動を共にしたのか?ええ。
その接待の相手とは11時半ぐらいまで一緒にいて別れてます。
それは裏がとれてます。
検死報告だとガイシャの体からアルコール反応が出てますから酔って滑ったとも考えられますが…。
しかし現場で争った跡があるとなるとこれは他殺の線が濃厚かもしれないよ。
実はこの津山哲夫って人あちこちで恨まれてるみたいです。
ああそう。
三共デパートって知ってます?
(川辺)ああ有名な…。
あそこの社長の息子なんですよ。
(川辺)えっ!?最初は三共デパートに勤めてたんですが業者からリベートを受け取ってたのがわかって親父さんから修業し直せって言われてアルファに行ってたんです。
ああ2代目によくあるケースだ。
仕事仲間にも横柄な口きいて出入り業者からは総スカンだったそうです。
(高木)戻りました。
課長。
ガイシャの婚約者を連れてきました。
事情を訊こうと思って呼んだんですが…。
さっさと訊いたらどうだ?
(高木)それが…3人なんです。
婚約者が3人!?本当なんです!彼結婚してくれるって…!!だから私すべてをあの人に捧げて…!本当に結婚の約束をしてたんですね?そうなんです!だってあの人言ったんです。
私の誕生日にプレゼントしてくれるって言うんです。
誕生日に三共デパートを君のために貸し切りにしてくれるって!貸し切り!?そんなこと言うなんて愛してる証拠じゃないですか!本当にデパートを貸し切るって言ったんですか?本当です!本当に言ってくれたんです!!私思いました。
これは絶対プロポーズの言葉だなって…。
(泣き声)貸し切りですか?ええ。
彼そう言いました。
あなた「アルファ」に勤務してらっしゃいますね?ということは津山さんと同僚だってことですか?ええ。
課は違いますけど。
私は婚約者のつもりでした。
でもあの人は誰にでも私にしたのと同じ約束をしてるってわかって…ケンカになりました。
こんなことになるなら慰謝料をとっとけばよかったと思って。
誰にでも同じこと言うんですか?ええ。
女と見れば手当たり次第。
うちの営業の松野って人にも同じこと言ったって言ってました。
松野さんって松野千鶴さんですか?そうよ。
あの無愛想な女。
安さんの言うことはわかるよ。
でも私はこう思うんだよ。
他の3人の女性と同様に松野千鶴は津山に裏切られたと思ったんだよ。
でそのことを問いただしに津山のマンションに行った。
そこで口論になってはずみで殺害に及んだ。
こういう可能性は考えられないか?どうだ安さん?この近くだろ?
(田崎)ええそうですね。
晴ちゃん。
あら刑事さん。
お買物ですか?ええ1人暮らしなものでいつもこんなもので済ますんです。
私もそうです。
ちょっとお話よろしいですか?
(千鶴)はい…。
すみませんな。
確かに言われました。
(田崎)そうですか。
誕生日を聞かれてもうすぐだって言ったら津山さん言ったんです。
三共デパートの地下から屋上まで1日君に貸し切りにしてあげるって…。
何を買ってもいい。
そう言うんです。
それで?吹き出した…と思います。
本気になんかできない。
そう思ったはずです。
…違いますね。
本当はちょっと嬉しかった。
東京に出て田舎の母が亡くなってからもう何年も誕生日に誰にもプレゼントもらったことないから。
途方もない話だと思っても嬉しかった。
…その気持ちに水を差すようで悪いんですが津山さんが同じような約束を何人もの女性にしてたことご存知でしたか?いいえ。
でも驚きません。
あの人ならそうだろうなって思いますから。
ああそうか。
よしわかった。
安さん。
今里見からの電話で目撃者が出たそうだ。
ガイシャと同じ階の主婦だ。
話を訊いてきてくれ。
わかりました。
今温泉から戻ってきて事件を知ったらしいんだ。
(君島加奈子)あの夜旅行前なのに車の中に化粧道具を置き忘れたのを思い出して。
夜の12時近くでしたけど…。
〔どこ行くんだよ!〕〔うるさいな!夜風に当たりたいんだよ〕〔待てよ!〕〔どけよ!〕その男の顔見たんですね?ええ。
1か月ほど前にも1度酔った津山さんを抱えて部屋に戻るその人を見てるんですよ。
そのとき結構騒がしかったんで翌朝津山さんに会ったとき苦情を言ったんです。
そしたら一応謝ってくれて一緒だったのは会社の同僚だって…。
同僚ですか。
もう1度顔を見たらわかりますかね?ええ。
わかると思います。
あの人です。
あの黒いカバンを持った。
間違いありません。
すみません。
山手中央署の者ですが。
伺いたいことがあるのでちょっといいですか?失礼ですがお名前は?水沢…水沢繁行です。
水沢さんですか。
実は事件のあった夜津山さんのマンションの非常階段のところでお宅を見たという人がいるんですが…。
あの事件の夜松野千鶴さんを家まで送ってその後亡くなった津山さんのマンションに行かれましたね?…刑事さん。
それを認めるとどうなりますか?参考人として署に来ていただくことになります。
…1日待ってくれませんか?1日?1日でいいんです。
1日だけで!…わかりました。
明日の夕方になったら全てお話しします。
安浦といいます。
連絡待ってます。
はい…!おい安さん!逃亡したらどうするんだ!!それは困ります。
そうだろう?いいか安さん。
目撃証言も出た。
ガイシャの同僚だとわかった。
時間も一致した。
なぜ逮捕連行してこない?いやそれはあの水沢って男なんですがなんとなくこうトボけた顔しててあコイツは信用できるなって気がしたんですよ。
ですから明日の夕方まで待ってくれって言われたからじゃ待ってやろうかなって気になったわけです。
アンタの言ってることはわからん。
田崎君水!久しぶりに胃が痛くなった。
イタタタ…!あありがとう。
安浦さん。
今日水沢は会社を休んでます。
田崎君。
聞こえてるよ。
安さん。
私の言ったとおり逃亡してたらどうするんですか!
(川辺)署長になんと説明すればいいんですか!いますかね?いる。
確信があるんだ。
(チャイムの音)な?刑事さんには感謝してます。
待っていただいて…。
じゃ署まで来ていただきます。
(水沢)はい…。
じゃああなたが津山哲夫さんを殺害したそういうことですか?
(水沢)…はい。
動機を聞かせてくれませんか?それは…。
水沢さん。
嫌なヤツだったからです!
(田崎)だから殺した?
(水沢)…はい。
嫌なヤツでした。
最初から高飛車っていうか俺たち「アルファ」の社員を見下す態度で…。
三共デパートの社長の息子を鼻にかける嫌なヤツでした。
あの夜松野千鶴さんを送った後であなたは津山さんのマンションに行ったんですね?あの夜は会社の接待ですがあの客にも他の業者にもあいつ裏金もらってたんです。
裏金?ええ。
いずれは三共に戻る。
そのとき納品させることを約束して金をもらってたんです。
俺は腹に据えかねた…!
(水沢)ですから…。
〔津山〕〔なんだお前か〕〔話があるんだ〕〔明日にしろよ。
疲れてるんだ〕〔待てよ〕
(水沢)〔どこ行くんだよ?〕〔うるさいな。
夜風に当たりたいんだよ!〕〔待てよ!〕〔何なんだよどけよ〕〔津山!〕〔お前業者から金もらってるだろ?〕〔だったら何だ。
見て見ぬフリしてたらな俺が三共デパートに戻るときお前も一緒に呼んでやるよ〕〔津山…!〕〔やめろよな。
正義漢ぶるのは!〕〔きさま…!〕今言ったことに間違いありませんか?…はい。
難航するかと思ったが意外と早い解決だったな。
田崎君ご苦労さん。
あとは送検だ。
安さんご苦労さん!…ええ。
安さん。
送検の準備にかかってくれよ。
おいみんな。
今夜あたり一杯やるか?
(里見)はあ…。
安さん。
たまには「さくら」のママのトコ連れてって。
そうですね…。
何だよその気のない返事は。
いや今度の事件ですけどね。
水沢の犯行だと思うんですよ。
これは事実だと思うんです。
疑いようがないもんな。
動機がですねどうも納得できんのですよ。
(横溝署長)どこが納得できんのだ?水沢はガイシャの首を絞めたと言ってるんですがガイシャには絞められた跡はついてないんです。
とっさに首を絞めた。
その勢いで転落した。
そう考えればいいだろ。
しかしあの男の性格からして人の首を絞められるかどうか…。
しかし水沢が津山哲夫を殺害したことは事実だろ?それなら…。
ただ逮捕して検察に送る。
それだけでは事件が解決したことにはならんのじゃないですかね。
安さんそれは屁理屈っていうんですよ!ねえ署長。
どうしても納得できん。
そう言うんだな?まだ拘留期限はありますから。
わかった。
とことん調べてみろ。
署長!?
(横溝)何だ?
(川辺)いやいや…。
(小声で)安さん。
後で話があるぞ…!…ということです。
わかってる。
安さん。
署長はああおっしゃったけど検察が言ってきてるんですよ!自白があるのになぜ送検してこないんだって!…1日経ってるんですよ。
安さん!1日経ってるんです!!
(安浦)どうもね…納得がいかんのだよ。
ガイシャの津山さんの首にはアンタが絞めたという跡がついてないんだ。
…首は絞めなかったかも。
どうやったかなんて…。
アンタが津山さんを殺害したのは事実だと思ってる。
でしたら…!殺した理由は何だね?あなたが今まで言ったとおりかね?何か他にわけがあったんじゃないのかね?そのへんが腑に落ちんのだよ。
他に理由なんかありません。
安さん。
はい朝のお茶。
こりゃどうも。
これ私が特別に飲んでるおいしい玉露。
そうですか。
いい香りですな。
私の気持ちわかるよな?はい。
もう充分だろ。
送検しよう。
は?まだ納得しないんですか!アンタってホント頑固なんだね!もったいない。
私が飲もう。
どこ行くんだ!?安浦さんどこ行っちゃったんだろ?そんなこと私が知りますか!あの頑固者!!今日という今日はホントに頭にきてるんだ!!そういうことですね。
しかしこのお茶はうまい!安浦さん。
よう晴ちゃん。
課長すっごく怒ってましたよ。
いいんだよ。
あんなの怒らしときゃ。
でも水沢さんと松野さんって道を隔ててすぐそばなんですね。
町名が違うけど。
そういうことなんだよ。
刑事さん…。
(田崎)こんなにたくさん。
どうしたんですかこれ?私にもよくわからないんです。
たぶん…私へのプレゼント。
(千鶴)3日前…私の誕生日でした。
いつものように会社に出てそして戻ってきてこの部屋に入ろうとすると…。
(千鶴)驚きました…。
一体何が起きたのかまるでわからずにとにかく中に入って…。
どこもかしこも風船だらけ…。
これだけの風船を本人に知られずに部屋の中に入れるってどういうことなんですかね?どういう意味なんだろうなあ…?私にもわかりませんでした。
誰かのイタズラだと思いました。
(千鶴)誰が何でこんなことを!?だって部屋中風船だらけなんです。
何をするにも困りました。
暮らしにくいなんてもんじゃないです。
でも…時間が経ってしばらくして…。
笑えてきました。
なんか幸せな気分になってきたんです。

(安浦)そのとき私ね表にいたんですよ。
風船が飛び出していくのを見てたんです。
そうだったんですか。
私…誰がこんなことをしたのか知りたくなりました。
(千鶴)私が戻ったときには部屋に鍵がかかってたんです。
誰がどうやって部屋を風船だらけに出来たのか不思議でした…。
それで私調べてみたんです。
隣の部屋の人に聞いてみたら男の人が昼間廊下をウロウロしてたって言ってました。
背格好を聞いてなんとなく思い当たった気がしました。
(千鶴)100円ショップで聞いたんです。
男の人が来て風船をあるだけ買っていった。
そう店員さんは言いました。
その店だけじゃなくて男の人は近所の店を軒並み歩いて風船を買い占めてたみたいだって…。
でもその人は鍵のかかったこの部屋へどうやってこれだけの風船を入れたんですかね?それで私1つだけ思いついたんです。
店員さんに聞いてみたら男の人が風船に入れるガスのボンベを借りに来たって…。
そして借りに来た人の名前を教えてくれたんです。
水沢さんでした…。
水沢繁行さん。
あの日水沢さんが会社を休んでいた理由がわかりました。
じゃあ水沢さんはそのボンベでこの風船を…。
でもどうやって…?あの人…会社休んで風船買い占めて…。
(千鶴)ボンベ借りて…そして…。

(千鶴)たぶんそれを繰り返したんです。
何個も…。

(千鶴)会社休んで風船に囲まれて3日暮らしました。
3日経って風船はしぼんでいきました…。
幸せな3日間でした…。
これいくらだと思います?1袋100円なんですよ。
でも私がもらった中で最高の贈り物でした。
なんか100万本のバラの花をもらうよりも嬉しかった…。
…考えてみると水沢さんは入社以来ずっと私のことを見ていてくれたような気がして…。
風船がここから飛び出していったとき私それを偶然見ていたって言いましたよね。
はい…。
それは水沢さんを殺人容疑で署へ連行するときだったんですよ。
それじゃあの人が津山さんを…!?ええ。
(田崎)本人の自供もあります。
1日待ってくれと言われた意味がやっとわかりました。
しかし津山さんを殺害した動機がいまひとつはっきりせんのですよ。
私のせいです…!
(安浦)えっ?私のせいなんです…。
私が津山さんに三共デパートを貸し切りにしてやると言われて嬉しかった…。
そう言ったから…!〔三共デパートを貸し切りに…!?〕〔ええ。
笑っちゃうでしょ?〕〔でも…ホントいうと嬉しかった〕〔少しだけ…〕〔水沢さん?〕〔許せない…。
君に…あなたに他の人に言うような浮ついたことを言うなんて!〕〔水沢さん…〕だから水沢さん…!刑事さん。
私がもしあの夜水沢さんとずっと一緒にいたと証言したらどうします?えっ!?松野さん…!私今度のことでわかったんです。
水沢さんを助けたい。
そう証言したらどうなりますか?私があの人とずっといたとあの人のアリバイを証言したら!刑事さん!彼女がそう言ったんですか!?ええ。
嘘ですよ!彼女と一緒になんかいない。
彼女は嘘をついてる!そのとおりです。
彼女は偽証してます。
彼女偽証の罪になるんですか!?いや。
その心配はいりません。
あなたが本当のことを言ってくれればね。
俺は…彼女のことを愛してました。
告白できなかっただけでずっと見てました…。
(水沢)津山が裏金をもらってることも知ってました。
でも上司に言いつける勇気もなかった。
津山が俺たちをバカにしても言い返す勇気もなかった。
でも彼女のことは別です!他の安っぽい女たちと同じに扱ってほしくなかった!!ですからあの夜…。
〔お前彼女に…松野千鶴に何を言ったんだ!〕〔覚えてないよ〕〔お前は言ったんだ。
他の女たちに言うように三共デパートを貸し切ってやるって!〕〔だから何なんだよ?あいつ喜んでたぞ〕〔なに!〕〔笑って「冗談でしょ」なんて言ってたけどな目の奧を覗いたら喜ぶ様子が一目瞭然〕〔あいつ強がってるけどなただの女だってことだ〕〔あれ?お前あの女のこと好きなの?〕
(津山)〔簡単だぞ。
金で転ぶそこいらの女と一緒だ。
バーカ〕〔津山…!〕〔きさま…!〕〔何すんだよ!〕〔うわあっ!!〕〔津山…!〕すぐに自首しようと思ったんです。
でもできなかった…。
明日が彼女の誕生日だ…。
そう思ったんです。
それでもう1日待ってくれって言ったんですね。
(水沢)ええ。
でも俺には何もなかった。
彼女に何もしてやれない。
…思いついたのは風船でした。
あなたの想いはちゃんと彼女に届きました。
今までで最高の贈り物だったそうです。
…結局私のしようとしたことは無駄だったんですね。
いやそれは違うな。
あなたが嘘をついて罪になることを恐れて彼は全てを話す気になったんだと思いますよ。
本当のことを言ってあなたが傷つくんじゃないかそう思って彼は最後の最後まであなたを気づかったわけです。
…そういう人なんですね。
あの人って。
刑事さん。
あの人に伝えてくれませんか。
出てくるまで待ってるって…。
私あの会社を辞めることにしました。
他の仕事を見つけてあの人を待ってます。
そうですか。
あの人にはたくさんの幸せをもらいました。
今度は私があの人に幸せをあげる番だと思います。
待ってる…。
そう伝えてください。
わかりました。
松野千鶴さんはあなたが刑期を終えて出てくるまで待ってる。
そう言ってました。
待ってる…。
そう言ってくれたんですか!うん。
今度はあんたを幸せにする番だ。
そう言ってましたよ。
刑事さん…!刑期を終えたら幸せが待ってる。
そう思って頑張ってください。
(水沢)はい…!
(片桐由美)安浦さん…!いやその…バースデープレゼント!いつものやつね。
(なお)ママの誕生日半年も先ですよ。
いいのよそんなこと。
これお願いね。
ありがとう。
いやよく考えてみたら俺ママに今までまともなプレゼントしたことないからなあ…。
あらもらってるわよ。
ステキなものをたくさん!そうかね?
(由美)気がつかない?今までたくさんもらってる。
今年こそママの誕生日10月4日当日にズバリステキなプレゼントするからね。
いいのよ。
あのお花だけで充分。
半年先も来年も安浦さんとこうして普通でいられる…。
それが私には最高のプレゼントだもの。
鶴見緑地線地下鉄のね西大橋駅2014/03/03(月) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
はぐれ刑事純情派14[再][字]

「密室に風船100個の愛!?幸せを探す女」

詳細情報
◇出演者
藤田まこと、梅宮辰夫、眞野あずさ ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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