報道特集【シリア和平の行方・出自を知る権利】 2014.02.01

僕は政治の世界から、もう出て行ってくれと葬り去れという市民の声、府民の声があれば僕はもう潔く退場しますけれども、そうでない限り、ここではいそうですかと黙ってはおられません。
日本維新の会の共同代表を務める大阪市の橋下市長が今日、市長を辞職し、出直し市長選挙に再出馬する意向を表明した。
市民に対し、大阪都構想の是非を改めて問うため。
今日の党大会は、当初は野党の再編を目指す運動方針の採択が主な目的だった。
しかし橋下氏は挨拶で、大阪都構想をめぐる公明党への批判を展開した。
大阪市を5つか7つの特別区に分割する大阪都構想。
橋下氏は来年4月の実現に向け動いてきたが、これまで協力的だった公明党が昨日の協議会で慎重な姿勢を見せたため、協議がストップすると言う。
橋下氏はさらに、おととしの衆議院選挙の前に公明党とは、ある合意をしていたと暴露した。
橋下氏は党大会の後、大阪維新の会の会合に出席し、市長を辞めて出直し市長選挙に再出馬し、市民に対し、改めて大阪都構想の是非を問う考えを表明した。
橋下氏の辞意表明について、地元では…また、名指しで批判された公明党は、市民投票まで進めるという約束などしていないと反論している。
NHKの籾井新会長が昨日の国会で誤解と迷惑をかけて申し訳ないと陳謝しました。
国会でのやりとりを聞いていましても、何が誤解だったのか、さっぱりわかりませんでしたが気がかりなのは、このトップの下でのNHKの今後です。
5日前から行方不明になっている札幌の小学3年生の女の子について、警察は今日、新たな写真を公開して情報提供を呼びかけている。
新しく公開された幡谷りなさんの写真。
去年12月に撮影されたもので、メガネを外している。
札幌市白石区の小学3年生、幡谷りなさんは、先月27日、自宅を出たまま行方不明となっている。
警察はチラシ6000枚を用意し昨日に引き続き、自宅近くのスーパーなどで情報提供を求めている。
警察には今日夕方までに198件の情報が寄せられているが依然、有力な手がかりは見つかっていない。
先月、福岡県北九州市沖の響灘で遺体で見つかった男性が、内閣府の職員だったことがわかった。
先月18日、北九州市若松区沖の響灘でゴムボートが漂流し、中に人が倒れているのが見つかった。
巡視艇が救助しようとしたものの波が高くて近づけず、ボートは転覆。
2日後に近くで男性の遺体が見つかった。
第七管区海上保安本部が身元の確認を進めたところ、内閣府の30歳の男性職員であることがわかった。
死因については、明らかにできないとしている。
男性職員はアメリカに留学中だったが、会議に出席するとして先月、韓国を訪問していた。
捜査関係者によると、韓国への入国は確認されたもののその後の足取りはわかっていない七管などは事件に巻き込まれた可能性も視野に捜査している。
ロシアのソチオリンピックまであと6日。
主催者側は準備万端、整ったと胸を張るが実情は違うよう。
こちらの巨大な建物は国際メディアセンター。
あのクレムリンの赤の広場の7倍という途方もない大きさ。
ここでは、既に各国のメディアがフルに活動しているのだが…ちょっと中をご覧いただきたいんですけれども、こちらまだ資材がたくさん置いてあって一番困るのが、本当に寒いです、中が。
たくさんの店があるんですけれども、まだ準備中というお店もありますそしてちょっと、なぜだかよくわからないんですけれどもこちらのマッサージ屋、24時間稼働しています。
一方、スキーやスノーボード競技が行われる山の会場では…スキー競技場の真下です。
こちらの建物には、レストランなどが入る予定なんですけれどもオリンピック開会から1週間前、今も急ピッチで作業が進められています。
およそ4000人が利用できるという、こちらの施設。
いつ完成するのか聞いてみると…スキー競技など、山の会場では去年末に降った大雪で、雪不足の心配はいったん消えたはずなのだが年明けに暖かい日が続いたため、ジャンプ場では雪が解けてしまった。
雪は運んでくるから大丈夫と主催者側は言っているが、果たして、開幕に間に合うのか。
東京・葛飾区のマンションで、2歳の女の子が死亡し、別の暴行事件で父親が逮捕された事件で、現場の部屋から、エアガンか見つかっていたことがわかった。
警視庁は、虐待にエアガンが使われていた可能性もあると見て捜査している。
この事件は葛飾区のマンションで無職の坂本雄容疑者の二女、愛羅ちゃんが意識不明の状態で見つかり、その後、死亡したもの。
坂本容疑者は去年12月、愛羅ちゃんの顔面をたたいたとして逮捕されたが、警視庁へのその後の取材で、坂本容疑者の自宅からは、エアガンが押収されていたことがわかった。
愛羅ちゃんの体からは40カ所近いアザが見つかり、その多くは円形のものだったとのことで、警視庁は、坂本容疑者がエアガンを使って日常的に虐待を繰り返していたと見て、傷害致死の疑いでも捜査している今月6日に開幕する世界三大映画祭の1つ、ベルリン映画祭。
去年、迫真の演技が評価され、主演男優賞を受賞した男性が、ドイツで難民申請を拒否され、波紋が広がっている。
ナジフ・ムジッチさん43歳。
ボスニア・ヘルツェゴビナに住んでいた少数民族、ロマの男性。
彼がバッグから取り出したものは…こちら、昨年のベルリン映画祭で主演男優賞に贈られた銀熊賞ですムジッチさんの主演映画「鉄くず拾いの物語」は現在、日本でも公開されている話題作。
少数民族、ロマに対する差別、貧困により妻の手術を拒否されたことなど、ムジッチさんの経験が忠実に再現されている。
その迫真の演技が評価されて獲得した主演男優賞の栄誉。
しかし…3人の子どもと、糖尿病を抱える妻に少しでもいい暮らしをさせてやりたいとムジッチさんは去年、難民申請をするためにベルリンへやってきた。
申請者を収容する広さわずか30平方メートルの部屋で朗報を待ったが、ドイツ政府は貧困だけでは難民の条件を満たさないとして、最初の申請を却下した。
強い経済にひかれ、ドイツにやってくる外国人労働者は増え続け、大きな社会問題となっている。
銀熊賞の受賞から1年。
どん底の生活を余儀なくされているムジッチさんの現状は貧富の差が拡大するヨーロッパの現実を物語っている。
持ち込んだ方法についての供述が新たにわかった。
冷凍食品のピザなどに農薬マラチオンを混入したとして逮捕されたアクリフーズ群馬工場の契約社員阿部利樹容疑者が農薬について、作業着の腕カバーの中に隠して持ち込んだと供述していることが新たにわかった。
阿部容疑者は、キャップのついた小さな容器で工場に持ち込んだなどとも供述しているとのことで、「特集」です。
中東のシリアをめぐる現地報告です。
シリアでは3年にわたる内戦で13万人が犠牲になったと言われています。
先週からジュネーブで始まった和平会議も昨日でいったん、中断しました。
出口の見えないシリア内戦、戦火のもと、過酷な生活を強いられている子どもたちをJNNの揖斐、アキバ両記者が取材しました。
陸路国境を越えて、シリア国内に入ってきました。
隣国レバノンからシリアの首都ダマスカスまで50km。
その間に7カ所の検問があり、アサド政権側の兵士が首都への侵入者に目を光らせていた。
検問が行われています。
ダマスカスの中心部に入ると、この国が3年もの間、内戦状態にあるとは思えない光景が広がっていた。
市場には物があふれ、人々は日常の生活を続けている。
アサド政権の支配下にあって比較的平穏なダマスカスには戦闘に巻き込まれた周辺地域から多くの国内避難民が押し寄せている。
内戦が始まってからシリア国民の半数近い900万人が住む家を失ったとも言われている。
この辺りは車の工場が建ち並んでいるエリアなんですがこうして路上で作業をしている人たちがたくさんいます。
多くは国内避難民で、工場を持たない人たちです。
大人に混じってまだ顔に幼さが残る少年たちが作業をしているのが目についた。
14歳のイブラヒム君は、ダマスカス郊外から母親と3人の兄弟とともに避難してきた。
週に6日働いて、稼ぎは日本円にしておよそ1800円。
生活に必要な額の1割ほどにしかならないと言う。
学校には行きたいですか?それまで笑顔を絶やさなかったイブラヒム君の表情が家族の話になると、曇った。
15歳のムハンマド君もダマスカス郊外からの避難民。
ここで知り合い、親友になったという2人。
仕事が終わるとムハンマド君は、イブラヒム君を自宅に誘った。
ムハンマド君が住むアパートには一緒に避難してきた親族合わせて35人が肩を寄せ合うように暮らしていたこれ、外なんですけれども外で寝ている人もいます。
ここですね、2人が寝ているということです。
これ、屋根ですけれどもビニールシートですよね。
寒いですよね、ここは。
この季節、夜は気温が0度を下回ることもあると言う。
ムハンマド君のいとこたちも働いている。
12歳のこの子は…そして8歳のこの子は豆を売る店で働いている。
家族を支えていることに誇らしげな子どもたち。
しかし母親たちは、複雑な表情をのぞかせる。
仕方がないです。
うちは夫が病気なので、息子たちが働かないと生きていけないんです。
息子に苦労をさせている、それは、母親が一番わかっている友達になれたのが、この内戦で唯一よかったことだと口をそろえたムハンマド君とイブラヒム君。
アサド大統領について、どう思うのか聞いてみた。
今回私たちの取材には、シリア政府の職員が常に付き添っていた。
ダウンジャケットの、この男性です。
1つ1つ取材をするのにこうして許可を得て取材するということになります。
私たちが行けるのは、アサド政権側の支配地域のみ。
見える景色は限られてくる。
ダマスカス中心部から郊外に出ると雰囲気は一変する。
銃声や砲撃音が頻繁に聞こえ、前線に近いという実感がわく。
ここも政府の支配地域。
ダマスカス郊外にある公立の小学校。
賑やかですね、子どもが、すごい賑やかです。
シリアは内戦前、高い就学率を誇る中東の教育大国として知られていた。
しかし今では、子どものおよそ半数が学校に通えていないか、通えなくなる危険性があると言われている。
教室には時折、砲撃音が響く。
去年10月には反体制派が放ったと見られる複数の砲弾が学校を直撃した。
ここに穴が、こうして開いています。
迫撃砲の弾がここに着弾したそうです。
当時、学校は休み時間で、校庭で遊んでいた子どもたち50人近くがケガをした。
攻撃をおそれ、生徒の2割は学校に来なくなった。
廊下には、子どもたちの絵が飾られていた。
これは涙を流している絵ですね。
つまりアサド大統領と私たちはずっと一緒ですと、支持しますということが書いてあるそうです。
内戦が始まる前はこんな絵は描かなかったと言う。
子どもたちは、家で政治や戦争の話ばかり聞かされています。
子どもらしい生活を送っていないので将来、悪い影響が出るに違いありません。
女性教員にしがみついて、片時も離れようとしない女の子がいた。
会うたびに、こうやって抱きついてくるんですよ。
愛情に飢えているんです。
7歳のワアドちゃん。
父親が砲撃に巻き込まれて亡くなったと言う。
母親はその後、別の男性と再婚しワアドちゃんと姉を祖母に預け、家を出て行った。
また、いつ砲弾が落ちてくるかわからないという、恐怖と隣り合わせの毎日。
校長は反体制派への敵意をあらわにした。
反体制派は、意図的に学校を狙ったのです。
国にとって重要な教育を破壊しようとしたんです。
しかし一方で、反体制派の支配地域では、アサド政権側の攻撃を受けた学校が多いのも、また事実。
内戦が始まってからおよそ3000の学校が被害を受けたと言う。
アサド政権が安定して支配している地域に限られた今回の取材。
しかし実は、その目と鼻の先で今も激しい戦闘が続いている。
去年9月、インターネット上に投稿された子どもの動画。
極度の栄養失調だと言う。
この時期、同じ町で相次いで餓死者が出ているとの話が外に漏れ伝わってきていた。
映像が撮影されたとされる場所は私たちが泊まっているこのホテルから南西に15kmほどいったモアダミーヤという街です。
反体制派の拠点になっていて、政府の撮影許可は下りませんでした。
これは、モアダミーヤに住む反体制派の活動家が撮影したとされる映像。
町は1年以上にわたって政府軍に包囲されている。
一般住民が多く残っているにもかかわらず、シリア政府が国連などによる食料支援なども阻止し、兵糧攻めにしていると反体制派は主張する。
逆に政府側は、反体制派が住民を外に出さないのだと反論する。
モアダミーヤで一体、何が起きているのか。
シリアを出た私たちはモアダミーヤを脱出した元住人と隣国レバノンで接触することができた。
アサド政権による報復を恐れ、顔を隠すことを条件に取材に応じた20代の女性。
おととしの8月、モアダミーヤで政府軍による虐殺があったと証言する。
彼女が妹と撮影した映像には、路上に横たわる住民たちの遺体が映されていた。
虐殺の瞬間こそ見なかったが、その直前、シリア軍の兵士が住民を路上に集めるところを目撃したと言う。
その後、政府軍は街を封鎖した。
彼女は今も中に残る家族や親族と連絡をとっている。
この草は、彼女の兄が食べるために育てたもの。
脱出しても、政権側につかまれば反体制派とみなされる。
拷問されるなら、飢えて死んだ方がマシだ、残された住民たちは、そう話していると言う。
このように町ごと封鎖する兵糧攻めはモアダミーヤ以外でも行われている。
先週スイスで始まったシリア和平をめぐる国際会議では中心議題の1つとなった。
アサド政権側だけでなく、一部では、反体制派が町を封鎖しているケースもあるとされ、懸念が高まっている。
飢餓の町を脱出し、隣国レバノンに逃れた20代の女性。
今も父親がアサド政権に拘束されているため、彼女が母親と妹を養わなければならないと言う。
得意の英語を使える仕事を探そうとしたが…3年前、中東の国々で吹き荒れたアラブの春がシリアにも及び反政府デモが始まった。
当時彼女は、シリアがもっと自由になると信じ、大学院への進学を夢みていたと言う。
シリアの東隣、イラク北部のクルド人自治区。
丘を越えるとテントが立ち並んでいた。
ここカワルゴスク難民キャンプには、1万3000人のシリア人が登録されている。
シリアの危機は、始まって3年近くがたちますけれどもこのキャンプに避難してきている人たちは、去年の8月以降にシリアから出てきた人たちばかりです。
そして、そのほとんどがクルド人です。
国を持たない世界最大の民族と言われるクルド人。
シリアでも人口の1割以上を占めるおよそ300万人が北東部を中心に暮らしている。
古くから自治を求めてきたクルドの人々はシリアの内戦が始まった当初からアサド政権、反体制派双方と戦ってきた。
ただ去年の夏から、難民が急増した背景にはこの内戦が抱えるもう1つの問題がある。
イスラム過激派のテログループが街を包囲して、食料の流通を止めたんです。
テログループとは国際テロ組織アルカイダとつながりを持つ複数のイスラム過激派武装組織のこと。
厳格なイスラム国家をシリアに建設するのを目標とする彼らは、比較的寛容なイスラム教徒が多いクルド人を異端とみなし、去年の8月頃から激しい攻撃を仕掛けている。
シリア北東部で兼業農家をしていたサアドさんはイスラム過激派が街を封鎖し始めたので、一家で国境を越え、逃げてきた。
我々は仕事もろくにできなくなった上に、車や家畜、土地・財産を奪われました。
殺されたり、脅されたりしてね。
アサド政権下のシリアでは、クルド人は決してよい扱いを受けてはいなかった。
しかし秩序が破壊され、テント暮らしとなった今はついこんな言葉が出る。
難民キャンプの学校では、シリア国内で禁止されていたクルド人の、いわば国歌が斉唱されていた。
その一方で、教科書はシリアで使われているのと同じものを使っている。
将来、シリアに戻ったときのためだというが、それは一体、いつになるのだろうか。
サアドさんの長女で13歳のエヴァさん。
理系科目が好きで、以前は技術者になるのが夢だった。
しかし難民キャンプに来て、考えが変わったと言う。
ようやく始まったシリアの和平交渉だが、国の中でも外でも、様々な思惑が渦巻き、私がシリアに取材に行ったのは、もう2年も前のことですけれども内戦が長期化すれば、弱い立場にある若者ですとか、あるいは子どもたちが、追い詰められているという現実がVTRからひしひしと伝わってきました。
ここでジュネーブでのシリア和平会議を取材していたアキバ中東支局長に聞きます。
協議は第1ラウンド終了ということで見るべき進展というのはあったんでしょうか?入り口段階の議論で終了ということになりました。
仲介役の国連は一緒に座って協議しただけでも進展じゃないかと強調していて、確かにそれはそうなんですけれども、VTRに出てきた人たちの状況が改善されるにはまだまだ時間がかかるのは確実です。
もはや政府対反政府という単純な構造でないことが問題解決をより難しくしている面もありますね?アサド政権と戦っている勢力の中には比較的宗教色の薄い、自由シリア軍というグループ、それから濃淡の差はあれ、イスラム国家の建設を目指す数々の武装勢力、その中には少し触れましたが、アルカイダ系の勢力もいます。
このアルカイダ系の勢力の中には周辺国、それから欧米までの、外国人戦闘員も入り込んでいますそしてVTRにも出てきたクルド人も武装勢力を持っています。
こうした勢力がたくさん入り乱れて、お互いの間でも戦闘を行っていてある意味、戦国時代と言っていいと思います。
彼らの中には10日から再開される協議自体、これを認めないという勢力も多くて、そこで何かが決まったとしても、どれだけ実効性があるのかという疑問も出てきますが、とりあえずはこの協議を続けるしか選択肢がないのも事実です。
次です、去年11月、番組では精子提供により生まれた男性が自分の遺伝上の父親を捜し求める姿を放送しました。
子どもたちにとって、自分の遺伝的ルーツを知りたいという思いは切実です。
彼らの出自を知る権利に応えるにはどうすればいいのか考えます。
加藤英明さんは精子提供により生まれたことを国内で唯一公表している人物。
自分の出自の真相を知ったのは医学部生だった12年前。
実習で、父親と自分の間で骨髄移植ができるかどうかを調べるための血液検査をしたところ血縁関係がないことが判明した。
なぜこれまで隠してきたのか。
父親を、お父さんと呼ぶことが一時できなくなった。
あれから年月が過ぎ、今では父の気持ちも理解できるようになった。
僕と血がつながっていないことを知ってる?って話しかけた後の父親の、知ってるよって答えたときの安堵感みたいなものが伝わってきたんですよね。
だから父親も、もしかして、僕と血がつながってないことを隠して生活してきたけど、知ってもらった方が楽だったんじゃないのかな。
父親が精子提供の事実を正直に認めてくれたことで、加藤さんの心の傷も少しは癒えた一方、提供者への思いは、増すばかり。
自分の生きていく中で、常に遺伝上の父親を捜したいという気持ちは常にあるしだからまず、捜す、会えるように会ってみたい、それがまず最初です。
慶應義塾大学病院産婦人科の一角ここには、精子提供に関する情報が厳重に保管されている。
慶應病院は日本で初めてAID、第三者からの精子提供による人工受精を成功させた。
加藤さんが生まれた病院でもある慶應病院では提供者のプライバシーを守るため一貫して匿名を条件に提供を行ってきた。
いかなる理由があろうと、ここに保管されている情報が外部に出ることはない。
今回、門外不出の書類を特別に見せてもらうことができた。
これ、すっごい大切なものなんですよ、いいですか。
個人情報ものすごい入ってるんですよ。
情報みんな打ち込むでしょ、打ち込むと、どこで漏れるでしょこの4つは必ず必要なんですよ。
今回見せてもらった書類は、AID台帳など、全部で4種類。
提供者は血液型で分けられ、番号が振られていた。
いわゆる提供者番号。
番号の横には提供者の本名が書かれていた。
同じページには、精液検査、感染症検査の結果が貼られているAID台帳には提供精子がどの患者に使用されたかがわかるようになっていた。
データが全部保存しありますから僕は、それ以前から、こういったデータというのはいずれ出自を知る権利を認めるというような時代が来るだろうと。
ですから、そのための準備として始めていったということですね。
ですから、こういった台帳もすべて残していくと。
すべてたどれるようにしておくと一応はですね。
そういう準備はしていくということにしたんですね。
吉村泰典教授が着任したのは、1995年。
翌年から現在に至るまでの提供者およそ270人分のデータが保存されている。
現在の提供者に対しては将来、子どもが提供者の情報を求めてくる可能性があることを説明した上で協力してもらっている。
仮に、出自を知る権利が法的に認められるようになれば提供者は減ると予想されるが、それをやむを得ないと吉村教授は話す。
精子提供で生まれた加藤さんは、母親の主治医であった慶應大学医学部の飯塚理八名誉教授に生前、自分の提供者について尋ねたことがある。
飯塚医師からは、当時の医学部生という答えが返ってきた。
飯塚医師は当時、医学部ボート部の部長を務めていた。
このことから、当時のボート部員の中に提供者がいるのではないかと加藤さんは考えている。
加藤さんは1973年12月生まれ。
妊娠週数からすると、精子提供はその年の2月か3月に行われた可能性が高い。
当時ボート部に在籍していた医学部生は10人。
その中で、4年生としてボート部に在籍していたのが慶應大学病院の近藤誠医師。
今回、近藤医師は、当時のボート部と精子提供の関係について文書で次のように回答した。
別の関係者からも、当時、合宿場での団体行動が多く、そこから1人抜けて提供するのは現実的ではないとボート部の関与を否定する声が寄せられた。
提供者情報が保管されている部屋には、1970年代の台帳も残っていたしかし、当時の書類の多くは既に廃棄されている。
加藤さんの提供者を特定するための情報も残っていないと言う。
加藤さんなんかも本当にあると思ってられるんですよね。
でも、ないんですよ、実際に本当に。
ですから、お気持ちは大変よくわかりますけれども、2度ほど彼はお見えになったですかね。
だけども、本当に情報がないんですよね。
加藤さんのAIDが行われた1973年当時、吉村教授は医学部に在籍していた加藤さんの顔を見て、提供者に心当たりがあるか尋ねてみると…全然ないですね、全くないです、それは。
そういうもんですか?それはわかんないですよ、そんなの。
それは無理ですよ。
僕らぐらいの年代よりちょっと若いぐらいの人たちの年代ですよねお捜しになってるのは、多分ね。
でも、それはわかんないですよ。
記録が残っていない以上、加藤さんが提供者と会うためには提供者が自ら名乗り出てくることを期待するほかない。
ちょうど、そろそろ引退して、本来の家族とも比較的自由になれる時期なんじゃないかなと思うんですけども。
精子提供により生まれた子どもは国内におよそ2万人いると言われる。
このうち出生の事実を知っている子どもはほとんどいない。
親たちは長年、秘密にするよう医師たちから言われてきた。
しかし最近では、秘密のない親子関係を築きたいとして告知をしようとする親が増えている。
こちらの夫婦は精子提供により息子を授かった。
もうすぐ5歳。
近いうちに精子提供について本人に話そうと考えているが…提供者が誰なのか、両親も知らない。
しかし、息子が将来知りたいと言ってくる可能性がある。
情報はもらえないっていうふうには言われてますけど。
息子の意思を尊重したいとしながらも、父親は、子どもが提供者と会うことについて慎重だ。
息子と出会えたのは提供者がいたおかげだ。
しかし、遺伝上の父親と呼ぶことについては抵抗がある。
日本では、精子提供、卵子提供などの生殖補助医療についての法律がない。
去年、自民党内にプロジェクトチームが立ち上がり、議論が始まったばかり。
この中で、精子提供における親子関係については子を産んだ母親の夫を父親とすることを明記する方針。
また提供者が子どもの認知をできないようにし、法的に父親となる事態を防ぐ。
一方で、提供者の情報を調べることができるようになる出自を知る権利については、現段階では今後の検討課題とするにとどめている。
こうした法制化の動きに対し、当事者たちのグループでは出自を知る権利を国が法的に保障するよう強く訴えている。
子どもの遺伝的ルーツをたどる手段が確保されていないと告知をためらう親が増える可能性があるから。
出自を知る権利を認めるかどうかは国により対応が分かれる。
フランスのように認めない国もあれば、スウェーデンやイギリスのように認める国もある。
オーストラリア・ビクトリア州では80年代から、子どもの出自を知る権利について議論が始まり、98年に精子提供者の匿名性が廃止された。
子どもが18歳になれば、一定の条件のもと提供者を特定する情報を入手することができる。
ビクトリア州に住むミュージシャンのレイ・トーナさんは元提供者学生だった80年代初め、地元のクリニックで精子を提供した。
その後、平穏な日々を送っていたレイさんのところに、去年2月、法務省から文書が届いた。
問い合わせると、精子提供により生まれた子どもが連絡をとりたがっていることがわかった。
子どもの存在をレイさんは初めて知った。
30年前に精子提供したことは事実だが、子どもが連絡をとってくるとは思ってもみなかった。
戸惑いながらもレイさんは子どもに会ってみたいと思った。
9日後、ナレル・グレッチェさんがレイさんを訪ねてきた。
ここで一番最初の写真を撮ったんだ。
すばらしい日曜日の午後だったよこの場所だったんだよ。
レイさんはあくまでも提供者にすぎず、ナレルさんには両親がいる。
それでも、レイさんの気持ちは大きく動いた。
私には子どもがいたんだ、この子を全身全霊で愛そうと、そう思いました。
彼女もまた、私のことをそのように思ってくれました。
ナレルさんは15歳のときに自分が精子提供で生まれたことを知って以来、提供者を探し続けていた。
ようやく見つけた遺伝上の父親。
しかし、残された時間は限られていた。
ナレルさんは、末期の大腸ガンにかかっていた。
リビングに響くのはナレルさんの歌声。
彼女はソーシャルワーカーとして働く一方で、歌手を目指していた。
レイさんと会った1カ月半後、ナレルさんは帰らぬ人となった。
30歳の若さだった。
自分は、どこから来たのか。
ナレルさんは人生の最期、自分の遺伝的ルーツを確かめることができた。
提供者の存在を、子どもの意思で子ども自身が確認する。
そんな仕組みを求める声が国内でも広がっている。
取材に当たった「報道特集」の川畑記者に聞きます。
精子提供で生まれた子どもの出自を知る権利に応えるためには一定の法整備というのが必要ですよね?親子関係を規定する法律が必要です。
これは例えば、財産などをめぐってトラブルを防ぐためです。
提供者は父親でないということが明らかになって初めて、では、子どもはどのように情報にアクセスすればいいのかといった具体的な議論に進むことができると思います。
知らない幸せというものも、僕なんかあるような気もするんですけれども、大体、そこら辺の意識も時代とともに変わっているということですね?吉村先生も、10年前はそう考えていたそうですが、例えば、子どもを病院に連れていったときにご両親アレルギーありますかと聞かれて、本当の答えが出ないといった声を聞き、提供者のプライバシーは守るのですが、子どもの福祉に勝るものはないと考えが変わったそうです。
「報道特集」でも親子とはとか、血のつながりとはとか、家族のあり方っていうのが大きなテーマに今、なってきているような気がしたんですが1つの確実な潮流として出てきているのは、子どもの視点に立つというか、子どもの側の選択点という、そういう見方ですよね。
まず子どもが情報を知りたいかどうか、そして知った上でどうしたいのかそれが大事なんですよね。
提供者と会うことが、決してゴールではなくて、子ども自身にそれを選ぶ権利があるという意識が本当に必要なんだと思います。
続いては、スポーツです。
ソチオリンピックまで1週間を切りました。
今大会最初にメダルの期待がかかる選手がイメージチェンジして出発しました。
スノーボード代表、角野友基がソチへ向け、装いを新たに髪の毛をばっさり、その理由とは…角野といえば先日、世界最高峰の大技、バックサイドトリプルコーク1620を披露。
縦3回転に加え、横にも4回転半、最初の決勝種目で意気込みも十分日本選手団最年少、15歳の平野歩夢。
地元・新潟で気合いを注入。
スーパー中学生が歴史を変える。
そんなチームジャンプの活躍を後押しするマルチサポート・ハウスが公開。
冬のオリンピックでは初の設置となった。
史上最多のメダルを獲得したロンドンオリンピックでの要望を生かし、アメリカ男子ゴルフ、フェニックスオープン2日目。
松山英樹は昨日、日没サスペンデッドのためトップと2打差、暫定10位タイからスタート。
3番、パー5の第3打。
しっかりとピンをとらえ、初のバーディーを奪う。
去年、痛めていた左手の故障もようやく癒え、本来のショットが戻ってきた松山は、5番でも勢いに乗り、バーディーを奪い、勢いに乗る。
そして9番パー4の第3打では…見事チップインバーディー。
この日、スコアを4つ伸ばし、暫定5位タイで予選突破を決めている。
続いて、プロ野球。
12球団一斉にキャンプがスタートした。
ゴジラ松井が宮崎で12年ぶりにキャンプイン。
臨時コーチとして参加している松井秀喜さん、1軍ではバッティングピッチャーを務め、95球投げ込み、精力的に動いた指導者として、本格始動。
一日を終えた松井臨時コーチを待っていたのは大勢のファン、あまりのサイン攻めに思わず…注意しながらも、優しくサインに応じる。
ファンを大事にする姿勢は今でも変わらない。
こちらは楽天のゴールデンルーキー・松井裕樹が初のブルペン入り。
将来の日本のエース候補に、侍ジャパン、小久保監督も熱い視線を送る。
ストレートを35球投げ込み、好調をアピールした。
広島のルーキー・大瀬良大地が大人気。
一目見ようと大勢のファンが殺到する。
キャンプ初日はブルペンに入らずランニング中心のメニューで汗を流した。
調整の遅れが心配されるヤクルト、バレンティン。
1塁の守備練習に初挑戦するが…ポロリ。
またまたポロリ。
それでもキャンプは始まったばかり。
開幕に向けた調整は、まだまだこれから。
明日の日曜日、別府大分毎日マラソンが行われます。
注目は箱根駅伝の元祖・山の神、今井雅人選手がマラソン初優勝を目指します。
さて今週、一番注目されたニュースといいますとやっぱりSTAP細胞ですよね。
小保方さんと同世代で、この分野の研究もしていた?私は本当に大学でちょこっと分子生物学をかじっただけなんです。
やっぱりこれ、すごいんでしょ?生物学をちょっと勉強していた身としては学んできたことをひっくり返されたようなにわかには信じがたかったんですもちろんこれ、小保方さんのすばらしい功績なんですけれども理化学研究所で若い人をリーダーにして自分の研究予算を持たせてもらっていて、そういうことがこの発見につながったと思いますので、このニュース聞いて、日本の研究環境もちょっと変わってきてるんだなと思いましたね。
記者会見よかったですよね。
2014/02/01(土) 17:30〜18:50
MBS毎日放送
報道特集[字]【シリア和平の行方・出自を知る権利】

シリア、和平の行方は?子供たちの過酷な日々▽精子提供で生まれた子どもが「遺伝上の父」を知る権利。もし認められたら?

詳細情報
お知らせ
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番組内容
【シリア 和平の行方と子供たち】 内戦続くシリア。政権側と反体制派を交えた和平会議もはじまったが、先行きは不透明だ。最も過酷な生活を強いられている子供たちにカメラを向けた。 【精子提供と出自を知る権利】 精子提供で生れた子どもが「遺伝上の父」を知る権利。国内では法律が未整備で、権利も確立していない。しかし海外では、提供者と子どもが対面するケースすらあった。それぞれの思いとは?
出演者
【キャスター】
金平茂紀(TBSテレビ報道局)
日下部正樹(TBSテレビ報道局)
岡村仁美(TBSテレビアナウンサー)
佐藤渚(TBSテレビアナウンサー)

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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