スリリングな歴史物語を探していて迷い込んでしまったあなた。
さあこの扉を開けて旅に出よう。
そう本来歴史はとてつもなくおもしろい。
今日のタイムトラベルはおよそ22億年前。
地球全体が凍りついた時代にさかのぼります。
スノーボールアースと名づけられた。
凍りついた今度は生物に奇跡的な進化をもたらした。
氷に閉ざされた地球でところで博士今って氷河時代なんですか?そうなんだ。
地球温暖化といわれる私たちの星。
地球の奇跡に迫ります。
去年12月から続くアメリカの記録的な寒波。
ニューヨークではマイナス16℃まで気温が下がり州知事が非常事態宣言を発令しました。
自分の吐く息に含まれる水蒸気がマフラーのこのあたりで凍ってシャリシャリいってるんですよね。
本気で寒いです。
また観光名所として有名なナイアガラの滝ではマイナス20℃を下回り滝そのものが凍結してしまいました。
博士地球温暖化で世界の平均気温が上昇と伝えられたばかりなのに…。
いったいどうなってしまっているんでしょう地球は。
私これ以上寒くなったら赤道近くの暖かい南の島に移住したいです。
ハハハハ相内君。
赤道付近がいつも暖かいと思ったら大間違いだよ。
えっ!?ちょっと待っていたまえ。
博士…。
あっ博士こんなに早いうちからお酒を飲むつもりですか?ちょっとオシャレにオンザロックでね…って違うよ!えっ?いいかね?かつて地球がこんな姿になった時代があったのだ。
この氷の塊が地球ですか?うん!スノーボールアースと名づけられた。
見てごらん…手出して。
はい…冷たい!スノーボールアース!?そう!あっ冷たい冷たい!凍った地球のことだ。
いいか46億年といわれる地球の歴史で少なくとも3回地球全体が凍ってしまった時代があったというのだ。
へぇ…でもそれって氷河期のことですよね?違う!もっと寒い話だ。
このスノーボールアースは地球全体が氷で覆われたんだ。
へぇ地球全体が氷…ですか。
信じられません。
もしそうだとしたら地球上の生き物すべて死んでしまうんじゃないですか?と思うだろ?ところが驚いたことにこのスノーボールアースのおかげで生物が劇的に進化したといわれているんだ。
凍りついた地球が今の我々人類を生み出したのかもしれないのだ。
へぇなんかそれって奇跡みたいな話ですね。
その奇跡が起こったんだよ。
これはかなり新しい学説なんだよ。
よし!じゃ今回は地球の奇跡を見てみようじゃないか!生命を育む青い水の星地球。
その地球全体が凍りついた46億年の歴史の中で地球全体が凍りついたその謎を探るため訪れたのは日本におけるなんと地球が丸ごと凍った状態になるというのです。
見た目ではもはや地球とは思えません。
近年注目され始めた新しい学説です。
大気の熱を保つ二酸化炭素が減少したことで地球が急激に寒冷化したと考えられています。
北極と南極から拡大した氷の層は赤道付近へと広がっていきます。
その頃地球上では…。
地球の表面が氷の層で覆われていきます。
急激な超寒冷化によって地球は海が存在しない氷の星へと変貌していったのです。
これがスノーボールアース。
このとき地球の氷河期の地球は地球全体の氷の割合が多い状態のことです。
氷河期はスノーボールアースのときとは違いすべてが氷に閉ざされていたわけではありません。
しかも赤道に近い地域では雪も氷もありませんでした。
10年前全世界でメガヒットとなったSF映画。
異常気象の影響で現代に突然氷河期が訪れるというストーリーです。
アメリカは氷に閉ざされ自由の女神もご覧のとおり。
カチカチに凍っています。
とてつもなく寒そうな風景ですが氷河期は地球規模で見ると赤道に近い地域には雪も氷もない状態。
スノーボールアースはこれを優にしのぐ寒さだったのです。
スノーボールアースを日本語4文字で表すと全球凍結となる。
こんなことがいつ起きたのか見てみようじゃないか。
相内君。
はい。
46億年前地球が誕生してから現在までの年表です。
地球の歴史から考えると人類誕生って最近のことなんですね。
うんスノーボールアースが起きたのはおよそ22億年前。
そして7億年前。
更に6億5000万年前だ。
少なくとも3度にわたって全球凍結したことが近年の研究でわかってきました。
えっ…ところで博士。
今って氷河時代なんですか?そうなんだ。
氷河時代のなかの氷期と氷期の間。
間氷期というんだ。
現在は氷河時代の間氷期。
氷期とは一般的にいう氷河期のことです。
現在の地球は氷河期と同じように北極と南極に氷がある部分凍結状態ですが氷の割合が少なく比較的温暖なのです。
対照的に恐竜が繁栄していたおよそこの頃の地球は氷がまったくないスノーボールアースと正反対の状態です。
恐竜たちが栄華を極めた時代。
地球は氷がまったくないほど温暖な世界だったのです。
でも地球全体が凍るなんてやっぱり信じられません。
博士どうしてスノーボールアースになったの?うんそれはね。
相内君。
はい。
えっと東京大学の田近教授によるとスノーボールアースの原因は地球上の二酸化炭素の量が少なくなったからだと考えられています。
二酸化炭素には大気の温度をキープする役目がある。
温室効果ですね。
スノーボールアースが始まったときは火山活動が停滞して大気中の二酸化炭素の供給量がおよそ4分の1以下にまで減少してしまったのではないかと考えられています。
二酸化炭素が少なくなると地表の熱が地球の外へ逃げやすくなってしまう。
つまり地球は冷えてしまうんだ。
寒冷化した地球の表面は氷で覆われはじめます。
氷は太陽の光をよりはね返すので寒冷化はますます進み地球はどんどん氷で覆われてしまうのです。
こうして地球全体が凍結してしまう。
これがスノーボールアースだ。
そのときはどれくらい寒かったんですか?全球凍結に陥った地球は平均気温がマイナス50℃以下になりました。
しかもそんな状態が数百万年の間続いたといわれています。
マイナス50℃が数百万年も。
それにしても大昔にドロップストーンとは地層の間に挟まっている本来はないはずの岩石のこと。
通常陸から離れた氷山には陸の岩石が取り込まれています。
この岩石から落ちたものがドロップストーン。
これが氷で覆われた大陸があった証拠になるのです。
このドロップストーンは世界各地で発見されています。
つまり世界中が氷で覆われていたとしか考えられないのです。
しかもその中にはそれが当時の地球が赤道まで氷で覆われたという証拠になっています。
赤道まで凍りついたスノーボールアース。
この過酷な環境で地球がどうなったか?地球は赤道付近の陸や海までも完全に凍結してしまった。
氷に覆われた死の星になってしまったんだ。
地球が死んでしまったの?うん…。
確かに地球は死んでしまったように見えるよね。
ところがそこから奇跡が起こったんだ。
地球はよみがえった!相内君。
はい。
地球のその後を見てください。
数百万年間続いたといわれるスノーボールアースの時代でも実は火山は活動していました。
この火山活動によって大気中に放出された二酸化炭素は蓄積されていたのです。
その二酸化炭素が気温を上昇させていたんですね。
そのとおり!この火山活動が大きなポイントなんだ。
そして気温が0℃を超えると赤道あたりから氷が融け始めます。
こうしてスノーボールアース状態は終わりを迎えた。
なるほど。
でも博士そもそも地球全体が凍って生物は絶滅しちゃったんじゃないですか?鋭い質問だ。
確かに生物は絶滅寸前の大ピンチに追い込まれた。
しかし絶滅はしなかった。
どうしてですか?それは6億5,000万年前のスノーボールアースの時代です。
この時代も火山は活動していたから地表には温泉のように氷が融け出していた場所があったと考えられています。
液体の水があるオアシスね。
ここで細々と生物が生き延びていたのです。
そしてそしてそして!あ〜!氷が融けた地球は生物に奇跡的な進化を遂げさせることになる!地球46億年の歴史のなかでスノーボールアースが生物に劇的な影響を与えたというのです。
氷に覆われて死に絶えたかと思われたとき…。
地球は火山で復活しました。
その地球が生物の進化にもたらした奇跡とは?スノーボールアースは地球上の生物にとてつもなく過酷な試練を与えた。
しかし一方で氷が融けると今度は生物に奇跡的な進化をもたらした。
およそ22億年前。
最初のスノーボールアースが起こったあとには真核生物が誕生しています。
真核生物って何ですか?真核生物っていうのは細胞内に膜で覆われた細胞核やミトコンドリアなどを持つ生物…。
つまり私たち人類に繋がる生物です。
このときに私たちの最初の祖先が誕生したんですね。
これが真核生物の化石です。
動物や植物と同じ膜で覆われた細胞核を持っているのです。
それまで地球を支配していたのは原核生物といってバクテリアなどの微生物だけだったんだ。
そしておよそ6億5,000万年前3回目のスノーボールアースのあとには複雑な体の仕組みを持った動物が誕生しました。
そうだ地球は動物の時代へと大きく踏み出したんだ。
そして更に1億年経つとカンブリアの大爆発が起こりました。
このカンブリア大爆発によって地球上の動物は一気に多様化したんだ。
なぜスノーボールアースのあとに生物が劇的に進化したのでしょう?スノーボールアース直後に地球が生み出した奇跡。
それは大量の酸素だったのです。
三度目のスノーボールアース直後小さな多細胞動物が誕生。
酸素に適応した多細胞動物はやがて目に見える大きさの動物へと進化を遂げました。
地球は命を育む海を取り戻しました。
新たな海で動物の時代が幕を開けたのです。
スノーボールアースから1億年後動物の種類が急激に増えたカンブリアの動物たちには食う食われるという関係が生まれました。
これにより自然淘汰と進化は更に加速していくのです。
スノーボールアースのあと動物が誕生していなければこのカンブリア大爆発もなかったのかもしれませんね。
いいかもしスノーボールアースがなければ地球上の生物はいまだにバクテリアのままだったのかもしれないんだぞ。
地球は生きている。
表面は凍りついても地球の内部では鼓動が続いていたんだ。
そして凍りついた地球が奇跡的な進化を生み出し今の我々がいるんだよ。
《近年問題になっている地球温暖化について話すのを忘れていた。
本来今は《これから再び氷河期のように寒くなっていくはず。
しかし気象庁によると2013年世界の年平均気温は統計開始以来2番目に高かった》《原因は人類が大量に排出した二酸化炭素だ。
地球温暖化が進むと海面が上昇し異常気象が頻繁に起きる。
植物や動物人間社会にもさまざまな影響が出るだろう》二酸化炭素は適量がいいんだな。
地球温暖化か…。
考えると背筋が寒くなる。
はぁ〜!あっ多すぎた!ちょっと多すぎた二酸化炭素。
今回は真冬の京都
2014/02/01(土) 18:00〜18:30
テレビ大阪1
137億年の物語【地球が全て凍ってしまった】[字]
自然科学編!今回の主人公は「地球」。宇宙が始まってから現在までの歴史を描きます。池上彰の監修で、寺脇博士と相棒の相内助手がわかりやすく、ドラマ仕立てで解説。
詳細情報
番組内容
新しい寺脇研究所からお届けします。
「スノーボールアース」って、ご存知ですか?地球が全て氷で覆われた時代がありました。46億年の歴史で3回あったと言われています。凍ってしまった地球の内部では火山活動だけは続いていて、これがその後の奇跡を生み出したというのです。いったいそれは何か、寺脇博士が一生懸命に解説します。地球温暖化現象にもかかわってきそうな話も…。
この番組は…
話題のベストセラー本「137億年の物語」を映像化。「137億年前に宇宙が始まってから今日までの全歴史」という壮大なテーマを紐解く。
寺脇康文が扮するちょっと変わり者の寺脇博士が相棒の助手(相内優香)や生徒にわかりやすく歴史を解説。ドラマ仕立ての不思議な歴史報道番組。
出演者
【博士役】
寺脇康文
【寺脇博士の相棒・助手役】
相内優香(テレビ東京アナウンサー)
【生徒役】
千阪健介、布施柚乃、粟生睦未
【著者】
クリストファー・ロイド
監修
池上彰
ホームページ
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ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ニュース/報道 – 解説
趣味/教育 – 中学生・高校生
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