連続テレビ小説 ごちそうさん(127)「い草の味」 2014.03.03

(め以子)「ふ久とお母さんの疎開先が無事決まりました。
お母さんは桜子の所。
ふ久は諸岡さんの親戚の所へ。
送別会は鶏鍋です」。
おおきにな。
・「突然偶然それとも必然?」・「始まりは気付かぬうちに」・「予報通りいかない模様」・「そんな時こそ微笑みを」・「ポツリポツリと町の色変わってゆけば」・「傘はなくとも雨空に唄うよ」・「どんな君でもアイシテイル」・「顔を上げてごらん光が照らす」・「涙の河も海へと帰る」・「誰の心も雨のち晴レルヤ」・「雨のち晴レルヤ」希子ちゃん何時くらいに戻ってこられそう?
(希子)ああ…8時には。
諸岡の皆さんは?7時くらいかな?
(川久保)はあ〜…鶏鍋。
(笑い声)残念やったねえ啓司さん泊まりで。
ちゃんと取っといてあげるわよ。
お願いしますね。
(静)あとひとつきおったら産まれんのに。
どうせやったら産んでから行ったらええのに。
もう東京名古屋と空襲来てしもたんですから。
大阪も危ないいわれてますし。
早産やったらもうそろそろ出てくるん違う?粘り過ぎです。
ホンマにもう行ってもらいますからね。
(笑い声)
(トラ)
悠太郎が満州に行ったあとおやつを食べに来ていた子どもたちも学童疎開へ。
周囲からは随分人が減り食べ物の事を考えるのは少しだけ楽になりましたが…
(鈴の音)
離れている分だけ案じる事ばかりが多くなっておりました。
悠太郎の無事。
活男の無事。
諸岡の無事。
卯野の家の事
泰ちゃん今日戻ってくるの?手紙ではそう書いてよこしてましたけど。
泰ちゃんやけになってへんやろか?結局理系入られへんで。
やけになったりする子やないと思いますけど。
泰介が兵隊に行かんで済みますように。
(泰介)もう腹くくらんとあかんのかもしれませんね。
(源太)お前今晩空いてるか?えっ?おねえちゃんとこ連れてったるさかい。
え…ええっ!?
(源太)何や興味ないんか?いやあっあの〜…。
今日おばあちゃんとお姉ちゃんの送別会があるんですよ。
(笑い声)何言うとんねん!そんなもん5分で勝負つくわい!何言うてるんですか?野球は9回裏まであるんですよ。
(笑い声)
(馬介)泰ちゃん。
(笑い声)
(源太)わしはでもあれやで?ちょっと〜誰も来んのやけど。
どういう事?何かあったんですかねえ?・
(菊子)すいません諸岡の菊子ですけど。
来た来た。
いらっしゃい。
こんばんは。
あっ皆さん後から…。
それがお姉ちゃん産気づいてしもて。
(2人)ええっ!?
(菊子)ちょっと今日はおうかがいできそうにないて。
うちに顔見せに出てきてくれたんか?ちゃう思いますよ。
なんちゅう…なんちゅうよう出来たひ孫や。
ほら行くで。
いや…「行くで」てお鍋。
そんなん置いとき。
せやかてふ久に精つけさせなあかんし。
先行くで。
(菊子)失礼します。
(静)産まれる産まれる。
お母さ…。
(希子)ほなお先に失礼します。
鶏鍋か。
ええな。
鶏鶏。
よいしょ。
(ドアが開く音)
(上司)川久保君。
はい。
すまんけど今夜もう少し残ってくれるか?…えっ?荒井君が熱出してもうたんや。
ただいま戻りました。
あっ泰介お帰り。
よいしょ。
どないしたん?ふ久がな産気づいたらしゅうて。
ええ〜!?
(希子)鎮火しました。
敵機の憎むべき空襲は帝都東京名古屋と続きました。
大阪にも敵機が来襲するかもしれません。
それが今夜であるかもしれません。
大阪府民は動揺する事なく防火防空の準備点検を怠らぬ事が肝要です。
どないしたん?「それが今夜であるかもしれません」っていつも入ってた?入れるようにしたん違う?もういつ来てもおかしないんやもんねえ。
活男から何か来た?写真のとこに葉書置いてあるよ。
お父さんは?着いた事は着いたんとちゃうかなあ。
ほな行こか。
(泰介)何それ?お父さんが残してくれた手紙。
分厚いな。
いろいろ書いてあるの。
それは持ち歩くんや。
ええやろ。
あんたはおらんの?以心伝心のお嬢さんとか。
以心伝心?お母ちゃんらの頃はそう言うたん。
相思相愛の人。
おればええんやけどな。
ふ久入るで。
(ふ久)3.14159265358979323846264338…。
大丈夫か?何かしがむもんとか持ってこよか?産まれたら呼ぶから向こう行っといて!3.141592…。
すいません…。
(産婆)ゆっくり息しよか。
楽にな。
3.1415…。
予定より早ない?
(キヨ)お母さんが随分食べるもん工面して運んでくれはって。
育ち過ぎ言われて。
それではよ出てくるんかもしれませんねえ。
はあ〜…。
(泰介)どないしたん?ああ…。
そういえばふ久もひとつき早う生まれてきたな思て。
大みそかでなあ。
卯野のお父さんとお母さんと弟さんも来てはってなあ。
桜子と源ちゃんも来てて。
お父さんも来てはって。
にぎやかでしたよねえあのころは。
みんなそのうち戻ってくるし今日もまた1人増えるがな。
せやで。
そうですねえ。
はよ産まれへんかいなあ。
(勤)ホンマですねえ。
ちょっと見てきましょうか。
(警報音)空襲警報や!落ち着いて落ち着いてね。
火火。
(泰介)あのお姉ちゃん。
電気電気電気!
(警報音)ふ久!3.141592…。
今どないな具合ですか?
(産婆)まだちょっとかかりますわ。
まだ?
(勤)あの…ふ久さんどないや?まだもうちょっとかかるらしいからややこ産まれたらすぐ連れていくさかい先逃げて!
(勤)えっ?あ…僕残りますからおばあちゃんと妹さん先にお願いします。
分かった!
(産婆)お母ちゃん産湯用意して!まだ来んといてよ。
(警報音)お父ちゃん!西門さん!やっぱりうち戻る!えっ?すんません!先逃げて下さい!
(勤)ちょっと西門さん!防空壕へはよ行け!・
(息む声)どうですか?
(産婆)あと一息や。
みんな待っとるで。
早う出といでな。

(静)開けるで。
えっ?お母さん!
(キヨ)どないしはったんですか?あんたらどっちか先避難し!
(2人)えっ?うちはどのみち老い先短いさかい。
あんたら何かあったらふ久が困る言うてるんや。
なっ。
なっ。
ほな行って下さい。
どうぞ。
いやいやいや私が。
私が…。
(産婆)産まれましたで。
(産声)産まれた。

(産声)産まれましたよ諸岡さん。
弘士さん男の子や。
(産婆)悪いけど急いで乳飲ましたって。
大丈夫か?・
(爆発音)・
(泰介)開けるで!リヤカー用意したからみんな逃げるで!手伝うて。
(キヨ)布団用意しますね。

(泣き声)どうした?はぐれたんか?向こうは火の海でこれ以上は行かれへん。
えっ?あっ!
(静)あんた大丈夫か!どっか安全な所。
生字幕放送でお伝えします2014/03/03(月) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 ごちそうさん(127)「い草の味」[解][字][デ]

ふ久(松浦雅)が産気づいたという知らせにめ以子(杏)は静(宮崎美子)や泰介(菅田将暉)と諸岡家へ急ぐ。空襲警報が鳴る中お産が始まり、め以子らは祈る思いで準備する

詳細情報
番組内容
臨月が近いふ久(松浦雅)と静(宮崎美子)の疎開が決まり、め以子(杏)は送別会の準備をする。だが、ふ久が産気づいたという知らせがあり、静や泰介(菅田将暉)と急いで諸岡家へ向かう。め以子は、悠太郎の手紙を胸元に入れる。希子(高畑充希)と啓司(茂山逸平)はラジオ局に残り、空襲を警戒する。空襲警報が鳴る中、ふ久のお産が始まり、め以子たちは祈る思いで準備を進める。男の子が生まれた瞬間、大空襲が始まる。
出演者
【出演】杏,宮崎美子,高畑充希,和田正人,菅田将暉,松浦雅,茂山逸平,中村靖日,【語り】吉行和子
原作・脚本
【作】森下佳子

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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