(悠太郎)「防火改修課」って…。
本土空襲に備えて市中の防空防火に備える仕事や。
はい。
おおまかに言うと空襲時の火事や延焼から人を守るための仕事なんです。
(め以子)雲の上のお母さんがくれはったお仕事かもしれませんね。
これは僕がやるべき仕事なんやと思います。
(トラ)
ですが悠太郎はこの防火改修が実際に何を示す事になるのかこの時はまだ気付いておりませんでした
・「突然偶然それとも必然?」・「始まりは気付かぬうちに」・「予報通りいかない模様」・「そんな時こそ微笑みを」・「ポツリポツリと町の色変わってゆけば」・「傘はなくとも雨空に唄うよ」・「どんな君でもアイシテイル」・「顔を上げてごらん光が照らす」・「涙の河も海へと帰る」・「誰の心も雨のち晴レルヤ」・「雨のち晴レルヤ」
(中西)…という事で皆様のお住まいの地区は建物を疎開つまり取り壊す事が確定致しました。
つきましてはお手元の移転証明書に署名を…。
わしは半世紀あそこに住んでるんやぞ!生活どないしてくのや!
(中西)変電所のそばには防火帯を設置せんとあかんと条例で決まっとるんです。
これからどこで商売しろいうんや!あんたらわしらに死ね言うんか!
(騒ぐ声)どのみち死ぬ事になる思いますが。
米軍が本土に来た場合変電所は必ず爆撃の対象となります。
電圧塔はなぎ倒され切断された高圧線からは電流が漏れ出し皆さんのお住まいは跡形もなく焼け尽くされる事でしょう。
課長こういうのお上手ですよね。
やらんとみんな死ぬやろが。
昭和19年4月大阪では空襲に備え防火帯を確保すべく建物疎開が行われ一方でお国の食物大増産の掛け声に道路は掘り返され芋畑に。
残った者は男も女も子どもも勤労奉仕で軍需工場などに駆り出され働きづめ
(活男)ただいま戻りました。
あっお帰り。
今日おついやるさかい一緒に作ろか。
今日はええわ。
工場きつうてな。
さよか。
そして主婦の悩みはもちろん今日の御飯でございました
(伸世)これ何やろう?
(多江)まあよう分からんけど食べられるんやろ。
(房子)これ使いにくいんよね大豆粉。
(伸世)生臭いし煮ても焼いても食われへん。
(みね)西門さんはこれどないするん?あ…これねお肉みたいなの作れるんですよ。
(一同)えっお肉?大豆粉と小麦粉を練り合わせて蒸すんです。
(一同)へえ〜!それホンマにお肉の代わりになるん?まあ…言うても別もんなんですけど。
(笑い声)
(多江)それはそうや。
(時子)ほなお先失礼します。
(一同)ご苦労さん。
よいしょはい。
どないしはったん?あ…時子さんとこのあっちゃんお嫁に行くねんて。
えっまだ16かそこらちゃいましたっけ?まあ男どんどんおらんようになるさかいはよやらんと孫も抱けんさかい。
はあ〜ご時世ですね。
やっぱし火なしコンロは煮えへんやん。
お帰り。
何?
(ふ久)断熱が不十分なんやと思うわ。
作りが雑。
さよか。
ほな何とかしてくれまっか?
(静)ただいま〜。
あっお帰りなさい。
フフフ…。
どないしたんですか?後でな。
ふ久に縁談ですか?あの〜…。
せや。
木材問屋の次男坊でなごっつう男前やねん。
あの〜…。
(川久保)お母さんひ孫抱きとなったんちゃいますか?
(希子)ホンマやね。
とにかくなごっつう男前やねん。
見る?何やその顔。
いやそんなに…ねえ?あんたら目がどないかしてるんちゃうか?どやろ?ふ久。
この人どない思う?地下鉄に似てる。
ふ久は嫁に行かんでええ思います。
ええですか?ふ久は勉強したい子なんですよ。
(静)せやけど…。
家庭に入ったらいざ勉学できる状態になった時動けへんようになるでしょう。
(静)そん時はそん時やがな。
大体この人兵隊行ってしまう…。
(鉛筆の芯が折れる音)う〜ん…。
う〜ん…あ〜!・
(静)あんたも悠太郎さんもふ久の事どう考えてんの?相手が気の毒やと思うんですよ。
何で?あの子人に興味ないやないですか。
旦那さんが何言うても隣でず〜っと計算されてるんですよ。
かわいそやないですか。
そんなん婿さんできたら変わるて。
(希子)ふ久ちゃんて気になる人とかいた事あるんですかね?家族はみんな好きやしうま介のみんなも好きやで。
そういうのやのうて殿方や!室井さんや馬介さんをどう思うかいう事?そやのうて…何て言うたら?う〜ん…。
恋や!恋?せや。
ふ久恋ってした事あるか?あの〜何をもって人は「恋」いうん?恋の必要条件て何?
(3人)うん?何やろう?何やろう?理屈…理屈ちゃうねん。
何やこうカ〜ッと熱うなって「この男や」みたいな。
えっ?じんわり来て「この人〜」ちゃいます?何となく気になって気になって…とちゃいます?
(希子)ええ?
(静)あっ。
おらん時に「どうしてるやろう?」って考えてしまうような。
そういう人おらんか?竹元さん?ふ久。
まあそれはなあんたやのうてもみんな気になってる。
ホンマにねえ?どこ行ってもうたんでしょうね?
(希子)ねえ?「この国から独立する」いうて書き置き残して大学辞めてしまいはったんでしょう?おおきにごちそうさん!
(子どもたち)ごちそうさん!今日もうまかったで!明日も来るからな!うまかったな〜!早う明日ならんかな〜。
たまには来んでええで。
(泰介)えらい事人数増えとるな。
泰介。
(泰介)ただいま。
泰介は高校2年生。
京都で寮生活をしていました
ちょっと用があって。
戻るんなら戻るて言うてぇや。
びっくりするやんか。
もっとびっくりする事あんで。
えっ?あ…諸岡君。
(笑い声)
(諸岡)いや〜ホンマに御無沙汰してもうて。
諸岡君は牛カツ以来かいな?
(諸岡)さすがに母に叱られまして。
ふ久さんお久しぶりです。
あっお帰り。
(泰介)お帰り。
(諸岡)それでこれ。
あ…おそうめん。
ええの?こんなん。
はい。
母が持っていけって。
お兄ちゃん!諸岡さんも。
お久しぶりです。
お帰り。
ふ久も活男もここ座り。
お兄ちゃん久しぶりやな。
そやな。
元気してたか?うん。
あ…泰介今日は活男の部屋泊まり。
(泰介)ええか?2人の青春はうちの青春やから。
(活男)諸岡さん今日はどないしはったんですか?ああ…。
実は…。
心の声
(ふ久)「西門お前に会いに来たんや」。
(諸岡)先日徴兵検査を終えまして出征する事になる思います。
(泰介)最後に挨拶に来はったんや。
それは…おめでとうございます。
こうなったらお国のために手榴弾剛速球で投げ込んできます。
今日は御飯食べてく?言うても何のごちそうもでけんけど。
はい。
お相伴させてもろてもええですか?うん。
もしかしたらもうあの楽しい時間は戻ってこないかもしれないね
2人を見るのはこれっきりになるかもしれないね
ああ〜…。
投げてみますか?諸岡君うち諸岡君の事複製したい。
ふ…複製て?諸岡君の子どもが産みたい。
えっえ〜!?2014/02/17(月) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 ごちそうさん(115)「私の大豆な男の子」[解][字][デ]
食糧事情はますます厳しいが頑張るめ以子(杏)。下宿中の泰介(菅田将暉)が出征する諸岡(中山義紘)を連れてくるがふ久(松浦雅)がとんでもないことを言い始める。
詳細情報
番組内容
昭和19年。め以子(杏)は厳しい食糧事情の中、大豆の粉で肉の代用品を作るなど頑張っている。悠太郎(東出昌大)は、建物疎開と呼ばれる、空襲に備えての取り壊しを進めていた。静(宮崎美子)がふ久(松浦雅)の縁談を持ってきて、悠太郎は猛反対。そんな折、泰介(菅田将暉)が、下宿先の京都から諸岡(中山義紘)と一緒に戻ってくる。諸岡は出征が近いといい、め以子たちを驚かせる。ふ久が、とんでもないことを言い始める。
出演者
【出演】杏,東出昌大,宮崎美子,高畑充希,菅田将暉,松浦雅,西畑大吾,茂山逸平,中山義紘,【語り】吉行和子
原作・脚本
【作】森下佳子
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:8026(0x1F5A)