シリーズ世界遺産100「イェリングの墳墓と石碑と聖堂〜デンマーク〜」 2014.03.03

(テーマ音楽)
(江守徹)デンマーク・ユトランド半島の中部にあるイェリング。
ここにはデンマーク王国の誕生の足跡が残る世界遺産があります。
デンマーク初代国王ゴームとその妻の墳墓。
その横に並ぶのは2代目の王となった息子ハーラルのものです。
2つの墳墓に挟まれキリスト教の聖堂が建っています。
そして聖堂の横にある2つの石碑。
ここには王国の起源が刻まれています。
8世紀末から11世紀にかけてデンマークはバイキングの国でした。
夏至の祭りには今でも人々がバイキングのふん装をして集まります。
バイキングは多神教でした。
川にも海にも畑にも自然界のあらゆる所に神々が存在しとりわけ太陽の神があがめられ炎はその象徴でした。
先祖のバイキングは太陽を求めて出かけていったともいえます。
氷に閉じ込められたこの国から暖かな南国へ行けばさぞ気持よかったことでしょう。
発掘されたバイキングの船です。
喫水の浅いこの船はどんな岸にも接岸でき川をさかのぼって内陸深く進むことができました。
その上彼らは優れた航海術を持ち勇猛で団結力に富んでいました。
バイキングはもともと農民でしたが食料や土地の不足を補うため大西洋を南下しイングランドやフランスの部を征服しました。
略奪を繰り返しながら地中海にまで遠征したバイキングもいます。
彼らは異教徒の略奪者としてヨーロッパ中に恐れられたのです。
そんな荒々しいバイキングを統合したのがゴーム王です。
ゴーム王は10世紀デンマークの国を造ります。
そして初代国王としてここに葬られたのです。
この石碑はゴーム王が建てました。
ルーン文字という古い文字が刻まれています。
「デンマーク」と書かれています。
国の名が初めて登場する貴重な石碑です。
これは2代目の国王ハーラルが建てた石碑です。
ここにはデンマークに起きた大きな出来事が記録されているのです。
当時石碑には色がつけられていました。
バイキング特有の文様の中に描かれているのはキリスト。
北欧で初めて描かれたキリスト像といわれます。
その下には「王が国民をキリスト教徒にした」と記されています。
デンマークがキリスト教国家に変わったのです。
多神教からキリスト教へ。
バイキングの精神を変革したハーラル王はこの地にデンマーク最初の聖堂を建てました。
時代が変わっていたのです。
バイキングが征服する土地はなくなりもう略奪経済は成り立たなくなっていました。
ヨーロッパの国々と交易するためにはキリスト教国家となる必要がありました。
デンマーク王国にキリスト教が普及した11世紀末バイキングの時代は終わりを告げたのです。
2014/03/03(月) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「イェリングの墳墓と石碑と聖堂〜デンマーク〜」[字]

バイキングの王国 ▽文化遺産 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
バイキングの王国 ▽文化遺産 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】江守徹
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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