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またもや習近平主席の顔に泥を塗った安倍首相


 安倍首相の思い上がり外交、勘違い外交の象徴的な出来事だ。

 きのう3月28日の読売新聞が一段の小さな記事で次のように報じていた。

 すなわちオランダから帰国した安倍首相が27日のFMラジオ局J-WAVEの番組に出演して、G7の席上で尖閣沖の領海侵犯をはじめとした中国の海洋進出を名指しで批判したことを明らかにしたと。

 私はこの小さな記事を見つけて即座に思った。

 この発言を習近平が知ったら激怒するに違いない。

 そしていくら中国が参加していないG7の席上で語った言葉であったとしても必ずG7出席者を通じてこの安倍首相の発言は中国に伝わると。

 しかし、本人がしゃべってしまったのだから世話はない。

 しかも、よりによってラジオで一般国民に対し自慢げにしゃべったのだ。

 軽率だ。

 さもなければ確信犯的な傲慢さだ。

 そう思っていたらきょう3月29日の産経新聞が、北京発共同の配信を引用して次のように報じた。

 中国外務省の報道官は28日、安倍首相がG7の席上で中国を名指しで批判したことに対し、「愚かにも中国の顔に泥を塗ろうとしている」と強く反発したと。

 靖国参拝で習近平主席の顔に泥を塗った安倍首相は、ふたたび習近平主席の面目を潰した。

 どうやら本気で習近平と戦うつもりらしい。

 日韓関係や日朝関係の改善に鍵を切ったように見える安倍首相だが、日本外交にとってはるかに重要で困難な外交は中国との関係改善である。

 そして安倍首相がこの国の首相でいる限り日中関係改善はありえない。

 それはとりもなおさず日韓関係、日朝関係の改善もあり得ないという事である(了)

天木直人
外務省を告発する著書が話題となった元駐レバノン特命全権大使

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