日曜美術館 アートシーン ▽特別編 探訪!藤城清治美術館 2014.03.16

今日の「アートシーン」は特別編。
光と影の芸術の世界へご案内します。
今日は那須高原の「藤城清治美術館」へとやって来ました。
辺り一面雪だらけですね。
影絵作家藤城清治さん。
幼い頃から作品を見てきている人です。
今日はきっと懐かしい記憶を探りながらも藤城清治さんその人を感じていければと思っています。
では行ってきます。
うわぁ。
「月夜の道」。
はぁ…この影がすごい。
入ってみましょう。
うわぁ〜。
ここにあるのは初期の作品なんですね。
本当にモノトーンの世界で…。
やっぱりそうですね藤城さんと言えばこの目が本当に印象的ですね。
「目」ですね。
幼い時に見た藤城さんの作品何が今でも残ってるかといえばこの目が印象に残ってますね。
よく実際こうやって見てみるとこのモノトーンの世界だけでもグレーのグラデーションの部分も微妙な色の変化を出してるんですね。
あぁこっちも。
ここも。
少女の所にピントが合っていて奥の傘がぼけ感があるっていうのも。
いろんな仕掛けがありますね。
これはゆっくり他の作品も見ていきながら…。
展示されているのは初期から最近のものまでおよそ150点。
照明を落とした空間で一点一点に後ろから光が当てられています。
うわぁ…。
細かい。
自分の中にある影絵の概念を本当に壊されますね。
影絵の表現でこんな事までできるんだっていう。
都内にある藤城清治さんのアトリエです。
制作の様子を見せて頂きましょう。
まず下絵を描いた厚紙に細かくカミソリを入れていきます。
厚紙の所が影になり切り抜いた所が光に浮かび上がります。
半透明の紙を貼って光の透け具合を調整。
その上に色のついたフィルターを重ねます。
更に表面をカミソリで削りところどころ色を落とします。
これが完成した影絵。
光の透け具合の違いで洋服の繊細な表情が現れました。
藤城さんにしかできない光と影の魔法です。
うわぁこれはすごい。
「月光の響」。
黒い部分だけじゃないんですよね。
薄くなっていたり色が入ってきたり。
でも色の入り方もものすごいいろんな色が混ざってますよね。
この月明かりがさしてしかもうゎぁ…この水鏡の表現すごいですね。
ぼけた感じのこれが立体感を生んでるんだけどこれはどうなってるんだろう?この世界の中にある空気を…空気を描いているのではないのかなって。
立体感とか奥行きっていう以前にもっと藤城さんは目に見えないものを描き出そうとしているのではないのかなと感じ始めました。
幻想的なメルヘンの世界。
藤城さんは「光と影の詩人」と呼ばれてきました。
他にはこちらが「桜島」。
一つ一つのビルまで丁寧に描かれた鹿児島の町。
その向こうで桜島が黒い煙を上げています。
それまでのメルヘンとは違う新しい境地。
鹿児島を訪れた時に描いた藤城さんのスケッチです。
80歳を過ぎた頃から全国各地を歩き実際に目にした風景をもとに影絵を作るようになりました。
これすごい。
ものすごい。
実際ものすごい立体的に作ってる。
山肌が凸凹ですね。
細かく重ねてる部分と薄い部分とでこの陰影が出来て。
この噴火のこの煙も何枚も重ねて。
しかも重ねながらまたここでひっかいて削っているような跡も見えますね。
うおおっ!おおっすごい!あぁすごいなこれ。
「清水寺」。
秋の京都清水寺。
よく見ると藤城さんらしい演出が。
千手観音の下清水の舞台に弁慶と牛若丸。
屋根には風神と雷神。
そして清水寺といえば舞台を支える大きな木組み。
悠久の歴史を感じさせる木の風合いが伝わってきます。
紅葉たちのあの緻密さ細かさ。
ただ単にオレンジや黄色やだいだいや赤じゃないですよね。
そこに黄色だけでも何枚も貼って濃淡をつけて。
うわっ。
ああそういう事か。
一枚の清水寺の影絵がもう別のものに変化してってますね。
鏡越しで見ていくと。
何か違うものが見えてきそうな。
そしてこの下は水鏡を。
実際水を張って。
まさにさっきから見てきた水鏡の表現ですよね。
清水曼荼羅みたいな事ですかこれは。
すごいですね。
「大曲の花火」。
2013年。
去年の作品ですね。
花火…。
去年の夏に見た秋田大曲の花火です。
花火がドーンってなったその残った煙の表現なんですかねあそこ。
藤城さんは東日本大震災のあと度々東北を訪れるようになりました。
不死鳥の姿に鎮魂の思いを込めたと言います。
こうやってじ〜っと見てるとそのきれいさの奥というか…。
例えるとこうちょうちょの羽をじ〜っと見てるとすごすぎて美しすぎて「きれいだな」だけじゃもうおさまらないですよね。
例えば葉っぱの一枚一枚をちゃんとこう切り取ってそれを何百枚何千枚も張り重ねていったからこそ一つの作品が出来ているっていう。
執念っていうか…そういうものでさえも感じるぐらい美しすぎます。
2014/03/16(日) 20:45〜21:00
NHKEテレ1大阪
日曜美術館 アートシーン ▽特別編 探訪!藤城清治美術館[字]

特別編。影絵作家・藤城清治さんの美術館を訪ねます。去年6月にオープンしたばかり。70年に及ぶ創作の中から選りすぐりの150点を展示。光と影の世界へご案内します。

詳細情報
番組内容
今回は特別編。栃木・那須高原にある「藤城清治美術館」を訪ねる。去年6月にオープンし、影絵作家・藤城清治の70年に及ぶ創作の中から、えりすぐりの150点が展示されている。大きなものは縦横が数メートルにのぼる影絵。そうした作品が、照明を落とした館内で、鮮やかに浮かび上がる。初期の白黒作品から、最近の新境地を伝える作品まで。司会の井浦新が美術館を訪ね、その魅力を体感する。
出演者
【出演】影絵作家…藤城清治,【司会】井浦新,伊東敏恵

ジャンル :
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
情報/ワイドショー – その他

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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