夢の扉+【なぜ眠る?睡眠の悩み解く大発見】 2014.03.02

突然ですが皆さん…
快適な眠りは国民最大の関心事なのですが…
眠りの謎が解ければ
日本中の誰もが安らかに眠れる
今国を挙げての一大プロジェクトがスタートした
そのキーマンこそこの男
ノーベル賞候補にもあがる天才科学者だ
柳沢が世界で初めて発見した…
世界を心地よく眠らせたい
科学者の果てしない夢を追った
IhaveadreamWehaveadreamWehaveadream!
昼間からウトウト
誰もが経験ありますよね
でも怖い居眠りも
なんと話しながら眠ってしまった
時と場所を選ばず居眠りを1日に何回も繰り返す
これがナルコレプシーという病気
日本にも20万人の患者がいる
「頑張って頑張って」って言われて頑張ろう頑張ろうって思っても全然起きれなくて悔しくてもう何でこんなに怠け者なんだろうってすっごく悔しくて苦しくて
120年もの間解明されていない
ナルコレプシーに挑んでいるのが柳沢だ
研究拠点はアメリカ
ノーベル賞受賞者を6人も輩出している世界的な研究施設
眠りには…
ナルコレプシーの患者は眠りのリズムが全く違う
通常はノンレム睡眠とレム睡眠が90分周期で訪れる
ナルコレプシーはその周期がとても不規則
そのため脳が休息できず疲れがたまる
なぜこんな眠りになるのか
脳と深くかかわる眠り
柳沢は眠りの謎を解く鍵は脳内物質と考えた
そうして3年という歳月をかけ
脳から分泌されているある物質の存在を突き止めた
それを何とかして医薬品として作り上げたいです
柳沢が発見したオレキシンは…
人が生涯に分泌する量はごくわずか
これが足りないとナルコレプシーを引き起こす
眠りの謎に迫る大発見
柳沢はノーベル賞候補にもあがっている
ダラスにある柳沢の自宅を訪ねた
帰りましたお帰りなさい
奥さんの裕美さんもテキサス大学の教授
遺伝子研究のエキスパートだ
長女は名門プリンストン大学で生物学を学び
次女はフランス留学で語学堪能
エリート一家だが堅苦しさはゼロ
柳沢のキャラクターのせいだ
そうそうなんですよ夜中の3時ぐらいに笛とか吹いて上からピーヒョロピーヒョロきこえるよねネタが好きですねフリートークよりも・夜中とか結構笑ってます
ノーベル賞候補はお笑い好き
自由奔放な個性派なのだ
違うことをやって何かおもしろいことにたどりつくそういう方向でいきたいです
人と違っていることを恐れることなく
誰も手を出さない未知の領域に挑んできた
その片鱗は科学番組が大好きだった
少年時代から現れていた
とにかく5分と黙ってしゃべらずに座っていることができないという子だったようです
小学校では授業をまるで聞かず好き放題
ところがあるとき先生が柳沢に意外な注文をした
担任の山岸先生は柳沢の個性を生かそうと
課題を与え自由に勉強させた
これが功を奏し学力はぐんぐん伸びていった
本当に山岸先生にもし今会えたら本当に感謝したいですね後から考えるとそういうようなことが人とみんなと違っていることを恐れないっていう考え方とかキャラクターに結びついてるのかもしれないです
大学院2年生のとき高血圧の原因物質を発見
その2年後柳沢のもとに1通の手紙が届く
「僕らの大学で働いてほしい」
差出人はノーベル賞を受賞した2人の科学者だった
最初その瞬間にすごいなとかやったとかそういう感情は起こらなかった記憶がありますねでも非常にいい話この上ないぐらいいい話だったんでなかなかすごい話だなともちろん思いました
手紙を書いたブラウン博士は柳沢をこう評す
渡米して7年
柳沢はまたも大発見を成し遂げた
それがオレキシン
当初は肥満を抑制する物質だと考えた
オレキシンっていう名前の語源はギリシャ語のオレキシスっていう言葉でこれは実は食欲という意味なんですね私が名付けました
その肥満抑制効果を調べるため
カロリーの高い脂肪食を半年以上与え続ける実験を行った
すると普通のマウスは肥満になったが
オレキシンを投与したマウスは
実験を開始したときの体重とほぼ変わらなかった
研究チームは色めきたった
しかし柳沢は1人違うことを考えていた
柳沢が発見した肥満を抑制する物質オレキシン
研究チームは肥満の治療薬が作れると意気込む
ところが柳沢は全く違うことを考えていた
オレキシンは脳の中でも
根源的な欲求を司る部位から分泌される
ならばもっと重要な役割を果たしているのでは
この図そのものが非常に僕にとってはドラマチックなデータで
(スタッフ)もしかしたらこういうことをやっているかもと何かイメージとしてあった?なかったですね正直
この段ボール箱の中に研究の記録がある
それは無数のビデオテープ
オレキシンを欠乏させたマウスに
どんな変化が出るか録画し続けた
自宅に持って帰ってずっと見てたんですけど本当に大変な作業だったですね
柳沢が異変を発見したのは4週間後
活発だったマウスが突然…
動きを止めた
しばらくすると再び動き出した
最初何が起こってるのかなと思ったんですけど第一感としてすぐに思いついたのは…
柳沢は早速マウスの脳波データを見直した
この辺りちょっと見せて
ところが1000時間に及ぶデータをいくら調べても
てんかんをあらわす兆候は見られない
やがて連日観察を続ける研究員も疲労困ぱい
諦めのムードが漂い始めた
それでも柳沢は1人粘り続けた
支えにしたのは少年時代の遠い記憶
あるときひらめいた
オレキシンの効果を調べていた柳沢はあるときひらめいた
最初てんかんだと思ったんですがその予想は裏切られてそのかわり実は睡眠が異常だということが全くこれは正直あまり予想してなかったんですけどもそういうことが見つかりました
つまりオレキシンは肥満を抑制するだけではなく
睡眠を司る物質であることを柳沢は発見したのだ
私最近自分で格言をつくったんですけど仮説っていうのはしょせん人間がちっちゃい頭で考えたストーリーにすぎないわけですよまさに本当に文字どおり真実は仮説より奇ですよね
オレキシンと睡眠の関係はこうだ
これが眠りの合図になる
ナルコレプシーの患者はオレキシンが極端に少ないということを
柳沢は突き止めた
人間の睡眠はおよそ8時間
キリンは立ったまま眠ることで有名
そんなキリンが座って眠る貴重映像がこちら
天敵に襲われないために
この格好で眠るのは1日たったの20分なんです
主食の…
これを解毒するには長い時間がかかるので
木の上でゆっくり眠ります
一見寝ていないように見えるイルカ
実は泳ぎながら左右の脳を交互に眠らせています
数分間の睡眠を何度も繰り返し
1日に7時間も睡眠をとっているんです
どの動物にとっても眠りは
生きる上で大切なものなんですね
今睡眠に悩む日本人は5人に1人
睡眠の問題による経済損失は
3兆5000億円という試算もある
まさに国民的一大事
最も深刻な睡眠障害の一つが
時と場所を選ばず居眠りを繰り返す…
患者の声は切実だ
黒っぽい背広しかもう着なくて
活発だった女子高生を襲ったナルコレプシー
彼女は睡眠をこんなふうに形容する
この日柳沢はナルコレプシー患者を研究室に招いた
友人の娘さんだ
どんなに周りが言ってくれてるのにどんなに周りが心配してくれてるのに何で私は応えられないんだろうどうして私はこんなにも怠惰なんだろうってずーっと思ってましたね
応援団長を務めるほど活発な女子高生だった
発症して5年その苦しみをつづった日記を見せてもらった
すごい言葉ですね「私の体をむしばむ悪魔になって襲ってきた」本当にそういう気持ちなのかなっていうひしひしと伝わってきますね
4年前柳沢は日本にも拠点を置いた
自らが発見したオレキシンを使い
ナルコレプシーの治療薬を開発しようというのだ
総勢100人に及ぶ研究者を世界中から集め
眠りの真実に迫ろうとしている
お邪魔します
風花さんを励まそうと
柳沢は治療薬開発の現場を見てもらった
風花さんの脳の奥の方にあるオレキシンを作る神経細胞があるんですけどもそれが死んでしまってるんですねこういう構造をしてますこれがオレキシンの模型ですそれを合成したのがこの中に入ってます
(風花)希望ですね不安がちょっとずつなくなってきますしこうやって頑張っているところを見せてもらうことで…すごく希望が持てるのでとてもうれしいですありがとうございます
眠りという悪魔と闘う希望の薬は
きっと生まれる
病気を根本的に治療していくというのが本当に進んでくれるとありがたいと思いますし患者を代表してでもお願いしたいと思いますお薬を飲んで副作用で苦しんでる方もいらっしゃるわけで副作用のないいい治療法ができたらなということで先生にぜひ頑張ってほしいなと思います今までも頑張ってきてもらって先生のおかげでこうやって私が生活をちゃんとできるようになっておりますのでこれからも頑張っていただけるととてもうれしく思いますとても心強く思いますこれからもよろしくお願いしますありがとうございます新しい医薬を作るというのは大変な作業で本当にいくら早くても10年単位で時間はかかってしまうんですがそこに行きたいたどりつきたいと頑張っていますので希望を持って病気とつきあって何とかいってほしいです
7年前から取り組んできたもう一つの夢
オレキシンをブロックし
より自然な眠りにつく睡眠薬がもうすぐ形になる
世界中に安らかな眠りを届けるために
次回は…
VIPたちに本物の和食を伝えるべく挑む晩餐会
その鍵は科学的分析で解き明かすうまみ
日本の和食を世界の和食にする料理人の挑戦
ナレーターは彼にバトンタッチ
今夜は…
2014/03/02(日) 18:30〜19:00
MBS毎日放送
夢の扉+[字]【なぜ眠る?睡眠の悩み解く大発見】

ヒトはなぜ眠る?〜“現代科学最大の謎”の解明に挑む!睡眠障害を克服せよ!100億円の国家プロジェクト始動 ナレーター/坂口憲二

詳細情報
お知らせ
世界中の人たちが抱える睡眠問題を克服しようと挑むのが、医学博士の柳沢正史。“ノーベル賞に最も近い”と目される、世界最先端の睡眠研究の科学者だ。
20代後半で、血管を収縮させる物質を世界に先駆けて発見した柳沢は、ノーベル賞受賞者に招かれ、アメリカのテキサス大学に赴任。その後、“睡眠を直接コントロールする脳内物質”を世界で初めて発見し、半世紀の間、進歩がなかった睡眠研究に、革命をもたらした。
番組内容
日本とアメリカをまたにかける柳沢は、総額100億円が投じられた国家プロジェクトのリーダーとして、世界中から研究者を集結させ、筑波大学に睡眠研究の拠点を設置。
そして今、力を注ぐのが「ナルコレプシー」、通称「居眠り病」の研究だ。
時間や場所を選ばず突然眠ってしまう、“謎の病”から患者を救いたい!健やかな眠りを届けようと、柳沢は、新たな治療薬の開発に乗り出した―。
出演者
【ドリーム・メーカー】 テキサス大学 / 筑波大学 教授  柳沢正史(53歳)
【ナレーター】坂口憲二
音楽
【テーマソング】
「やさしい雨」
唄 小田和正(アリオラジャパン)

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32722(0x7FD2)
TransportStreamID:32722(0x7FD2)
ServiceID:2064(0×0810)
EventID:1664(0×0680)