何もかも凍てつく京都大原は冬景色。
霜が降りる度においしくなる畑の野菜。
仲間と群れて遠い春を待つスズメ。
ベニシアさんの暮らす築100年の古民家。
庭のハーブは藁囲いをまとって冬のお休み。
もっと寒さに弱い子たちは暖かい家の中へ。
ベニシアさんが毎日世話をする。
今年は暖かいから結構レモンバーベナがまだ枯れてないのが不思議やね。
寒さに弱いハーブ。
ゼラニウムも弱いですから外置いたら駄目になる。
ここはすごい日当たりもいいし一番いいのね。
やっぱりずっと見てあげるって感じになるとかわいいよね。
レモンマートルはね初めて今年。
友達からもらったから。
レモンマートルは南ヨーロッパ原産のハーブ。
意外と強いのね。
冬越せないと思った大原で。
意外と元気よね。
なんか人間と同じ。
夏は暑いからたくさん飲みたいけど冬はそんなに飲みたくない。
だからあげすぎたらやっぱり悪くなるよね。
ハーブも人間と同じように気温に敏感な生き物だ。
大切に育て日々の暮らしを助けてもらう。
ユーカリのオイルを使って軟こうを作る。
ユーカリの軟こう。
塗る薬を作ろうと思ってます。
風邪ひいた時この辺とかこの辺とか塗ったらすごく効果がありますから。
簡単にできます。
材料はまず大さじ4のワセリン。
その中にユーカリのエッセンシャルオイルを6滴。
ミントも入れます。
ミントもいい香りになるともし風邪で頭が詰まってる感じだったらミントが頭をはっきりさせるのでこれも6滴。
ペパーミントの爽やかな香りを加えるのがベニシア流。
これを混ぜるだけですから。
私が小さい時乳母が作って塗ってくれた。
すぐ治したのね。
で私も7人兄弟だから妹とか塗った事あります。
自然のものでいろんな病気治してくれた。
そしてこっち入れます。
本当に咳とか出たら胸につけたら一番効果あるかな。
胸にスッと。
リンパ腺が痛い時ここにつけて。
なんかこうやって作る。
誰かにプレゼントしたら喜ぶと思う。
軟こうを塗る手の優しさを思い浮かべて。
はい出来ました。
風邪の症状を和らげるユーカリの軟こう。
イギリス生まれのベニシアさん。
冬は羊毛のセーターを愛用している。
イギリス製の専用ブラシを使って毛玉を取る。
これは私好きなお古。
昔から持ってる。
これは毛玉だらけ。
このセーター30年持ってる。
でもすごいね。
何年も保つのね。
これは私すごく気に入ってる。
レッグウォーマーと靴下。
いつもこの柄…彼女のセンスはいいのね。
デザインは花畑みたいな感じ。
友人が門前市で売っている手編みの小物。
よっぽど編み物が好きなお友達だね。
お気に入りのニットはなるべく手洗いで。
たらいのぬるま湯にユーカリオイルと天然石鹸を入れる。
まずは優しく押し洗い。
ユーカリの匂いがすごい。
うんスッとする。
何回も洗ったセーターの場合はぜひユーカリでやったら油が戻ったらセーターがまた暖かくなるし。
ユーカリオイルが羊毛にしみ込み保温性を取り戻してくれるという。
洗ったセーターはすすいでから軽く絞る。
形を整えて干せばまたふわふわニットに戻る。
ベニシアさん買い物かごを下げて月に一度のお楽しみへ。
向かったのは京都市内。
きょうはここでベニシアさんが心待ちにする門前市が開かれている。
知恩寺の手作り市は今年で25年目を迎えた。
自分で手作りしたものを自分で売る青空市だ。
あっ。
すごい珍しいね。
ちょっとこれ見ます。
これ虫やの?虫です。
アハハハハ!本当の虫?いえいえ。
竹で作ってる。
え〜!フフフフ…。
本当すごいですね!はい。
ほぼ実寸で。
信じられない。
これ昔からやってるんですか?定年してから本格的です。
え〜!今でちょうど…今年で10年。
じゃあ虫が好きやね。
好きなんです。
できるだけ庭にいてる虫をベースに作ってるんです。
写真とってそれを作るの?はい。
これなんかも…。
へぇ〜不思議やねフフフ。
ありがとう。
これもかわいい。
これきれい。
おしゃれが大好きなベニシアさん。
目に留まったのは手織りのストール。
これ自分でみんな作ったんですか?はいそうです。
手織りです。
結構時間かかるよね?はい。
どのくらいかかるの?3日ぐらいかかります。
3日間かかるよね。
色がすごくきれい。
ありがとうございます。
うれしいです。
たぶん私よくショール使うから…。
こっちの方がちょっと落ち着くね。
これよね。
は〜いじゃ買います。
ありがとうございます。
毎日織物してるんですか?そうですそうです。
それがメインの仕事で?ここの手作り市は…?ちょうど1年ぐらいです。
頑張ります。
ありがとうございました。
こんにちは。
びっくりした。
フフフフフ…。
これかわいいね。
なんかデザイン的に初めてじゃない?かわいいこれ!ここはベニシアさんが必ず寄るお店。
1枚1枚の服にオリジナルの手書きの模様が入っている。
やっぱり1つずつ手でやっているから微妙にちょっと違う所もあるし。
そしたらまなちゃんの心がここに入ってるの分かるし。
なんか不思議よね。
ひょこっと会えるのもいいですね。
作ってる人が自分で作って売る。
そういう時代が来ると思うのね。
ここすごい増えてるじゃないですか。
アハハハ。
やってる人が増えてるって事はこういう生活を手作り生活したい人が増えたっていう事よね。
いい事だと思うよ。
だから若い人がやったらすごい私うれしい。
作り手の確かな思いが込められている物が並ぶ手作り市。
ベニシアさんきょうのお目当ての店にようやくたどりついた。
おはようございます。
おはようございます。
忙しそうね!アハハハハハ…。
すごい。
ベニシアさん愛用の靴下を編んでいる梅村マルティナさん。
腹巻き帽子というものです。
形は腹巻きなんですけど。
ああ…腹巻き。
こういうスタイルにも出来る。
マフラー代わりにもなるしこうするとちょっと暖かい。
でもう1つの秘密があります。
こうするとこう…帽子。
帽子にもなるの?帽子にもなるんですよ。
リバーシブルな帽子。
え〜。
お洋服に合わせてこうひねって。
うん。
でこうかぶせるお互いに。
ああ。
こういう感じ。
え〜ホント?すごいね。
これいつも編んでるんですか?はい。
いつも編んでます。
子どもの時から?はい。
小学生の時からずっと。
学校で教わったんです。
小学校でドイツト人皆習ってます。
店に並ぶカラフルな手編みの小物は飛ぶように売れていく。
マルティナさんは店に立つ時も編み棒を離さずに編み続ける。
手作り市歴5年のマルティナさん。
売り上げの一部をアフガニスタンの子どもたちに寄付してきた。
冬は忙しい?
(マルティナ)冬は忙しい。
でも楽しいね。
楽しいですね。
色がね。
いつもレインボーライフみたいな感じね。
私も花が好きだから庭がいろんな色になる。
これも庭みたいな感じで。
そうそう。
お花みたいな。
みんないつも咲いてます。
アハハハハハ…!いい色ですね。
マルティナさんの編み物は皆を明るい気持ちにさせる。
自分でも編んでみたいという人のためにマルティナさんは編み物教室を開いている。
色鮮やかなニットの魅力はマルティナさんのふるさとドイツの毛糸のおかげ。
まだらに染められた糸を編むとさまざまな模様が現れてくる。
一番簡単な編み方で一番きれいに模様が出るんです。
ですから誰でも出来ます。
これすごい楽で編んでる間も楽しいんです。
どういう模様になるか分からないんです。
違う人が違う針で違う手で編めばまた違う模様が出るかもしれないんですね。
編みながら本当に楽しめます。
旧西ドイツに生まれたマルティナさん。
母をまねて人形の服をよく編んだという。
30歳で来日。
結婚してからは子どものために編んだ。
母親が送ってくれたこの魔法のような毛糸と出会って片時も編み棒が手放せなくなった。
指を動かす幸せ。
本当に幸せです何かやると。
大勢で簡単にできる幸せを手に入れてほしいなぁ。
教室にやってくるのは手作り市で出会った人たち。
それぞれ別のものを編んでいるのに皆で集まるとなぜか楽しい。
マルティナさんどの作品も褒める。
きれい。
筋が無いしすごくきれい。
すごく面白い柄になってるし。
私の違います。
派手やから。
姪っ子の。
フフフ。
それぞれに思いのこもった編み物。
基本的な事は教えるけれどあとはお任せ。
(マルティナ)12数えます。
こっちも12。
ねっ。
指出し手袋です。
こうやって…。
私は前回からできょうで2回目ですけれども。
今片一方出来上がりました。
魔法みたいにすごく簡単に出来たのですごいうれしかったです。
はい。
手作りの達成感を分かち合う教室。
最初は皆他人同士。
でも毛糸でつながった編み物の輪は温かい。
皆で編む方が楽しい。
先生はめちゃくちゃおおらかです。
皆優秀ですからこっちも本当に楽です。
たくさんの事を私も教えてもらってますよ。
先生じゃないんですよ。
先生は皆ここにいるんですよ。
私先生じゃない。
先生たちはここに座ってます。
楽しくやってほしい。
それだけです。
苦しいとかこれじゃ駄目です。
やっぱり楽しくやらないと意味ないですね。
皆それぞれお互い見せながら新しい作品が生まれてくるしオリジナルを開発こういうのとか。
えちぜんさん。
これ彼女が。
皆で作っていると思いがけない作品も生まれてくるという。
このスカーフは彼女のオリジナル。
教室で習った編み方に一工夫して出来た。
私が教えるんじゃなくて自分の持っている能力をはき出してほしいという。
楽しみながらはき出してほしいという事です。
皆で編むとなんでこんなに楽しいのだろう?マルティナさんは自分の渡した毛糸から生まれるこの喜びを大切にしている。
そんな思いがつながって生まれたのがこの人形。
派手な毛糸を使ってます。
ドイツのうちの毛糸です。
でも私は作ってないんです。
ここに「小原木タコちゃん」という名前書いてありますね。
気仙沼の地域です小原木。
そこで何人かのお母さんたちこのタコを作っています。
去年3月11日の震災後マルティナさんは気仙沼の避難所へ毛糸と靴下を送った。
周りも「え〜!」とか。
「毛糸?もっと大切なものあるんじゃないか?」って。
確かに皆そう思っていたかもしれないけど。
1人くらいだけでもいいから幸せになれたらと思ったんです。
無心になって編む事は心を静めてくれると好評だった。
現地を訪れたマルティナさんが皆と相談して作る事になったのがタコ人形。
すぐ出来るし簡単だし子どももいたしお父さんたちまでひもを作ってくれたんですよ。
皆で出来たものを見てタコやっぱりいいなぁ。
8本の足があって幸せいっぱいつかめるし1本ちぎれたらまたすぐ生えてくるし。
不幸のシンボルにすごくピッタリじゃないですかとか皆盛り上がってました。
このタコ人形。
手作り市で売られている。
売り上げはもちろん人形を作った気仙沼の人たちのもの。
かわいい。
ベニシアさんもきょうはタコ人形を買っていく。
やってる間は忘れてしまう。
そうだね。
いろいろつらい経験とか。
そうそうそう。
作って物が出来て周りに褒めてもらうとか。
かわいいとか。
うん。
でもなんかずっと1人で考えて悲しくなるよりやっぱり何かやれば乗り越える力が出てくる。
女の人はそういうところがある。
女同士で喋ったら…。
そうそうそうそう。
いいですね。
はい。
誰かのために編む。
誰かの事を思い続けながら。
お邪魔しま〜す。
(みんな)いらっしゃ〜い!こんにちは。
皆に会えてうれしい。
もうちょっと明るい糸を。
(みんな)え〜!マルティナさんきょうも毛糸を届けに気仙沼へ。
(マルティナ)明るい糸をと思って。
ぜひぜひ使って下さい。
これがベニシアさんの…。
ベニシアさんから託された軟こうも一緒に持ってきた。
すごくいい香りがする。
本当だ。
ハーブのいい香り!おしゃべりしながらタコ人形の足を編むのは手仕事上手のおばあちゃんたち。
一緒に過ごすうちに孫もまねして出来るようになった。
仲間同士集まって騒いでいると1日がすごく短いし楽しいんですよ。
真面目もあるけども。
アハハハ…。
冗談言ってね笑って。
騒いだり…アハハハハ!それが一番なんです。
京都の生徒たちとここ気仙沼の仲間たち。
皆同じことを言う。
全部ピンクになっちゃった。
ピンク星人。
ともに毛糸に触れる事で生まれる希望という光。
冬の午後。
ベニシアさんちょっと早めに夕食の支度。
サラダのために野菜を探す。
きょうはサラダと魚にしようと思ってるから。
今年は結構冬でも大丈夫よね。
雪降っていても。
でこっちは最後のイタリアンパセリ。
平穏な日々の暮らしに感謝して幸せな時を編み続けていく。
(悲鳴)すべてを巻きこみなぎたおす竜巻。
2014/02/16(日) 18:00〜18:30
NHKEテレ1大阪
猫のしっぽ カエルの手 京都大原 ベニシアの手づくり暮らし「しあわせを編む」[字]
ベニシアさん、家の中に入れた植物たちの世話をする。ユーカリオイルで軟こうを作る。ウールの衣服を取り出し手入れをする。手づくり市に出かけ、編み物の店に立ち寄る。
詳細情報
番組内容
大地も凍る真冬の京都・大原。ベニシアさんは、家の中に入れた植物の世話をする。ユーカリオイルで軟こうを作る。ウールの衣類を取り出し、毛玉を取って、ユーカリオイルを入れたぬるま湯で洗濯をする。さらに、知恩寺の手づくり市に出かける。市には思い思いの手づくり製品が並ぶ。ここには、ベニシアさんお気に入りのニットの靴下を作ったマルティナさんも出店している。2人は、店の前で手編みの魅力について語り合う。
出演者
【出演】ベニシア・スタンリー・スミス,【語り】山崎樹範
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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