(テーマ音楽)覚えていますか?お母さんの腕の中で読んでもらったあのページ。
私たちは絵本を通して初めて物語の楽しさと出会いました。
光にあふれ愉快で不思議な人たちが暮らすファンタジーの世界。
あなたも子供のような心で絵本の世界を旅してみませんか?荒井さんの絵本には個性豊かで愛らしいキャラクターがたくさん出てきます。
子供たちにいろんなお話を届ける物語「えほんのこども」。
宝物を探す旅をして本当の宝物を見つける「ヒメちゃん」。
キャラクターたちは荒井さんのマジックで自由に絵本の世界を飛び回ります。
これまで絵本の絵や文章全体のリズムなどを学んできた「絵本じゃあにぃ」。
いよいよ卒業制作に取りかかります。
今回はまず卒業制作の主人公となるキャラクターを作ります。
それでは「絵本じゃあにぃ」のアトリエに出かけましょう。
最初にどのようにしてキャラクターを生み出しているのか荒井さんに聞いてみましょう。
今回はですね絵本の中で重要な役割を示している…僕の場合のキャラクターって極端な性格は与えないで…「もしかしたらこれ僕かも」「私かも」とかそういう設定にはしてますけど。
例えばこの絵本の主人公はどこにでもいそうな男の子。
名もない「ぼく」というキャラクターです。
何を一番始めに決めるんですかね?ストーリーですか?まあえ〜何ですか。
小さい子供がある経験によってちょっとまあ大人になったっていうか自信を持つ…。
(ピーター)成長だね。
成長させようっていうのをまず決めて絵本を描き始める…?キャラクターをまず考えて話を作るんじゃなくて…荒井さんはまず最初にテーマや舞台背景を決め次にストーリーを考えそこからキャラクターを浮き彫りにしていくんだそうです。
このキャラクター「ルフラン」もまさにテーマから生まれました。
家ごと動くトレーラーで引っ越し中のルフラン。
その途中で王冠を見つけます。
持ち主は森に住む男の子。
楽しい時間を過ごしたあとルフランは男の子と別れ再び引っ越しに出かけます。
このテーマは何なのでしょうか?「ルフランルフラン」の主人公っていうのはどうやって生まれたんですか?これはね絵本をくり返し見るっていう事とエピソードがくり返されるっていう事となんか人生ってそういう積み重ねみたいなくり返しっていうものと合わせてじゃあ…日本語で「くり返し」じゃちょっとなんだなと思って「ルフラン」って調べてみたらフランス語も英語もスペルが一緒で意味も一緒で。
主人公の形を決めたのは後からですか?後です最後ですね。
そうなんですね。
絵からじゃないんだ。
きっかけが「くり返し」っていうキーワードから全部をリンクさせて主人公で最後にお話に合った絵を作り出したって感じですか。
そんな感じですよいつも。
…みたいなのを書いてそれでこれが出来上がるんです。
すてきことばの地図。
荒井さんはことばで絵本の設計図を描きそこからタイトルやキャラクターを割り出していくと言います。
その設計図の事を「絵本の地図」と呼んでいます。
荒井さん絵本の地図ってどういうものなんですか?例えば「絵本を作るんだ」という事を忘れないために「絵本」って書いておく。
それで何か気になるアイテムっていうか。
「冒険するのかな?」とか。
「ぼうけん?」。
なんか「出会い?」とか。
こちらは「ルフランルフラン」の絵本の地図。
思いついたことばを書き出し気になることばに色をつけ結んでゆきます。
例えば「くり返す」ということばと「場面が」「移動する」ということばを結び更に「配達」を結んだら「引っ越し」ということばが生まれました。
更に「引っ越し」と「のりもの」とを結ぶ事で「トレーラー」が生まれました。
家ごと動くトレーラーという意外な乗り物が生まれたのは設計図のおかげだったんですね。
次に考えるのは卒業制作のキャラクターというか主人公をぼんやりこんなふうにして何とな〜く話しながら雑談しながら描いてみない?え〜!できるのかな?まず真ん中に「絵本」ですね。
ピーターさんが真っ先に書いたことばはやっぱり得意の「大道芸」。
大道芸いいですね。
ハハハ!これでまだ決まらないけれどもでもまあボールを描いたりするとやっぱり男の子にしたいな。
じゃあ「男の子」って字が必要ですよね。
どこで大道芸やるんですか?大道芸って移動しないんですか?移動しますよ。
「どこで」…やっぱりいろんな所で。
そうつまり大道芸をくり返すっていう感じですよね。
その方がやっぱり絵本的には面白いですよね。
ピーターさん順調。
大道芸を見るのが「誰」なのか移動手段は「何」なのかいろいろ書いてますね。
あれ?川村さんはまだ何にも書けてないですね。
自分の知ってるジャンルというか得意な…。
得意…?う〜ん私は食べるのが好き。
食べる!いいじゃない「食べる」。
フフフ…「食べる」。
最初のことばは大好きな「食べる」。
何?例えば。
何を食べるか?ナス。
ナス?いきなりナス。
じゃあたんす。
絵本的な発想が出てきましたね。
川村さんのペンがどんどん動き始めました。
ルールは「絵本的」って事だけ。
「ホースの中」と書いて浮かんだことばは「水」。
ことばをいっぱい書き出したところで川村さん突拍子もない事を言いだしましたよ。
ホースの中の水食べたり〜…。
「ホースの中の水を食べる」!あと新婚旅行の2人を食べたり〜。
ワ〜オ。
相当なやつだよねこれ。
(笑い声)絵本の地図を描いたからこそ出てきた面白い発想ですね。
「ピーター」。
「ピーター」って事はもしかして自分が主人公なのかな?ピーターさんの絵本の地図完成です。
早くも絵まで描かれています。
イメージが随分広がったんですね。
キャラクター主人公の服装とか風貌とか性格もちょっと考えて…「こんなんかな?」っていうね。
ピーターさん早速描き始めました。
これは何かしら?ピーターさんすごいズボンから描くんだね。
ハハハ…。
面白い。
珍し〜い。
ピーターさんどんどんペンが動きます。
これがピーターさんのキャラクター?やっぱり絵本的主人公ってなんかやっぱり…まだ絵本の中の主人公にしてはすごく…。
地味かな。
…というか物足りないですよね。
髪の毛も「これでいいのかな?」とかTシャツに何か「水玉の模様にした方がいいのかな」とか。
大きな水玉とかね。
もっと極端にアレンジした方がいいんじゃないですか?絵本のキャラクター作りって簡単にはいかないんですね。
どうしようかな〜?分かんない。
いいんですよ分かんないなりに。
おばけ?あっそういえばたんすや新婚旅行の2人を食べちゃうようなキャラクターですもんね。
あら名前まで。
「バクバクくん」か「バクバクちゃん」。
他にも足の親子のキャラクターや宇宙人のような「モグモグちゃん」。
かわいいりんごのキャラクター。
こ〜んなにたくさん。
どれもこれも個性的なキャラクターばかりです。
ああいいじゃないですかやっぱりほら。
ちょっと。
おお怖っ。
(笑い声)これでも「主人公の目じゃないよな」みたいな気がする。
(笑い声)なんか「脇役だよねこの人」みたいなね。
単純に…あるいは少しこうなのかとかこういう…目玉をいつもこういうふうに描かなきゃなんないのかそれかこういうふうにしちゃうかとか。
赤い鼻なんですか?必ずしもそうじゃないですよ。
いえいえそうじゃないですけど。
でもこういうふうに割り出してったらすごく描きやすくないですか?そうですね一回形を定めたら…。
何回も描きやすいような形に落とし込んでいけば横向いても笑ってても描きやすいように。
荒井さんのキャラクターを見てみると顔は単純な形。
目や鼻など一つ一つのパーツも単純化されています。
また派手な帽子をかぶっていたり目印となるものを持っています。
さあ2人も主人公のキャラクターは出来たでしょうか?水玉大きい方がいいですね。
そう?大きい方がいいみたいな気がするな。
水玉が大きいと目立つし描く手間もかからないんですね。
川村さんはたくさんキャラクターを生み出しましたがどれを主人公にしようか迷っているようです。
いろんなキャラクターがこうやってこの話の舞台に出てくる町の人っていうかそういう扱いでもいいし。
あ〜だから別にこの「右足ちゃん」と「左足パパ」が出てきてもいいし。
全然いいんじゃないですか?全く問題なくてそういう割り出し方もあると思うの。
こういう人たちが町に動いてる中で真ん中に主人公がいるとしたらどんなんだろうとかこれが大勢の人の中で…ポンッていて「この子主人公だ」というふうにやっぱりしてあげたいよね。
すぐ入るっていう。
それが絵本の主人公の大事なところ。
バクバクちゃんかぴょんこちゃんにしようかな。
なんかねやっぱりこの2つは強いキャラクター性はあるよね。
こっちの方が扱いやすいです。
自由?自由。
何が起きてもいいってもう既に物語ってるから。
容姿っていうか体のラインから「この人出てくるんだもん。
何が起きても驚かないぞ」っていうね。
川村さんはおばけのバクバクちゃんを主人公に決めバクバクちゃんがいろんなものを食べるお話にしたようです。
ピーターさんは「大道芸人ピーター」が世界中のいろいろな所で大道芸をするお話らしいですよ。
目立つ事が大切ですね。
世界中の絵本をたくさん読んできた荒井さん。
どのようなキャラクターにひかれるのでしょうか?ミッフィーも好きですよ。
ブルーナはだってね相当選んでますよ線を。
吟味して子供たちの事も考え見る人の事を考え線を選んでミッフィーを作り上げてると思いますけどね。
こちらはミッフィーの生みの親ディック・ブルーナ。
ブルーナは選び抜いたシンプルな線を丁寧に丁寧に描いています。
少し震えたような線が伝えるぬくもり。
キャラクターに命を吹き込む作業です。
作者にとってキャラクターは我が子のようなものなのかもしれませんね。
これで卒業制作の一冊を作って頂くんですが僕からのアドバイスできる事ってたくさんある事はありますが…やっぱりキャラクターが決まったら始まりと終わりを設定するというのをおすすめします。
その分中でどこ行っても大丈夫なわけだし。
ピーターさんの終着駅って決まってるんですか?まあ僕はいろんな所に行きたいと思ってるから…。
それはほら中ではいろんな事できるから…。
だから最後に日本に帰ってきたい。
日本に帰る。
日本?だからそんな感じで大ざっぱに。
大ざっぱに。
設定しておいた方がすっごく中が楽になるんですよ。
どうしようそれを決めなきゃ…。
仮でいいんですよ。
どうなるか分かんないけどいろんなものを食べて最後吐き出すのか何なのか分からないけどまた次の食べる旅に行くのが一つ思いついた最後。
いいと思う。
よし決まりましたね。
だいぶ決まりました。
仮でもいいですけどこれをやっぱりねちゃんと灯台みたいに照らしてくれるから終わりと始まりがね。
それを目標に自由に泳ぎ回ったり跳んだり跳ねたりして下さい。
絵本作ろう!作りましょう!さあいよいよストーリーと絵を描きます。
ここからは荒井さんのアドバイスはありません。
2人とも家に持ち帰り1人で制作します。
制作期間は2週間。
これまで習った事を思い出しながら自分の思いを込めていきます。
川村さん絵の具を自由に塗りながら物語を進めています。
ピーターさんも自分にしか描けない絵本を目指しコツコツ丁寧に作ります。
果たしてどんなものが出来上がるのか。
次回乞うご期待!荒井さんお気に入りの一冊。
今回は…チャーリー・ブラウンやスヌーピーが活躍します。
こういう人になりたいと思ったの俺。
中学校の時に。
こういう洒脱な絵を描く人になりたいって。
その職業が分からない。
フフフ…。
「雑誌の片隅に描く人」みたいな。
世界75か国で読まれている人気漫画。
主人公のチャーリー・ブラウンや飼い犬のスヌーピーが愛らしいキャラに似合わないシュールなギャグをとばします。
荒井さんがほれ込んだのは絵のうまさと日本人とは違った笑いのセンス。
僕はアメリカ人じゃないから完全には把握できてないと思いますけどただその笑いの質が「ギャハハ」とかドッカーンっていう笑いじゃなくて「クスクス」とか後で思い出して笑うとかそういう良さですよね。
俺チャーリー・ブラウン好きですけどね。
いかにも主役になりづらそうな。
突出した何かがないっていうキャラクター。
自分でTシャツに描いてましたね。
そのくらい好きなチャーリー・ブラウンです。
今回の内容はこちらのテキストに詳しく紹介されています。
今後の放送予定も詳しく掲載されています。
2014/02/01(土) 02:15〜02:39
NHKEテレ1大阪
趣味Do楽 荒井良二の絵本じゃあにぃ 第7回「キャラクターを生み出そう!」[解][字]
荒井良二の絵本じゃあにぃ。いよいよ今回は、卒業制作に登場するキャラクターを作ります。荒井さんが作品制作で利用している「絵本の地図」も大公開!
詳細情報
番組内容
いよいよ今回は、卒業制作に登場するキャラクターを作る。荒井良二先生のキャラクター作りは、なんと絵本の地図から始まる。絵本の地図とは、絵本の簡単な設計図に当たる。テーマや舞台設定からキャラクターを割り出す。印象に残るキャラクターとは? そのほか、荒井先生が制作のときに利用している「絵本の地図」も大公開!
出演者
【ゲスト】数学者、大道芸人…ピーター・フランクル,川村エミコ,【講師】絵本作家、イラストレーター…荒井良二,【語り】松金よね子
ジャンル :
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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