パリに住むキュートでちょっと不思議な生き物。
仲良しの2人は数々のいたずらや失敗を繰り返しては「ひゃーやっちゃった」と大騒ぎ。
この人気の絵本に込められたメッセージを探るため…彼らが大切にしていたのは家族と過ごす何気ない時間でした。
リサとガスパールの絵本は子どもの想像力と日常を楽しむおおらかさにあふれていました。
光る石をたどれば行き着く不思議な家にあのお菓子の家のヘンゼルとグレーテルの末裔が暮らしています。
彼らが振る舞うおいしいお菓子の物語をご賞味あれ。
よいしょ!ちょっと…。
すごいびっくりした今。
気合入ってるよねえ?いやちょっと…OK!何か風船たくさん膨らませてたじゃないの。
どうしたの?えっ姉ちゃんから聞いてない?姉ちゃんの親友の子どもたちがうちで誕生日パーティーをやるからこうやって風船膨らませたりして準備してる訳よ。
まあいいじゃないの。
ちょっとこれ見て。
「笑顔が見たい」。
どうしようかなと思って。
子どもたちが喜んでくれるスイーツでしょう?ちょっといい知恵が浮かびませんでなあ。
フフフフ…。
かまど様ちょっとお知恵を拝借できますでしょうか?ほうほう苦しゅうないぞ。
いいですか?近う寄ったの。
お知恵を貸しましょうか。
どうする?どうしましょう?子どもたちに人気の絵本があるの。
さすがかまど。
それヒントにしましょうか。
頼りになります。
という事でこよいひもとくお菓子はリサとガスパールのガトーショコラ。
1999年にフランスで生まれた絵本リサとガスパール。
30以上に及ぶシリーズは15の言語に翻訳され世界中で愛されています。
主人公は赤いマフラーを巻いた女の子リサと青いマフラーを巻いた男の子ガスパール。
ウサギでも子犬でもない架空の生き物だそうですが人間と一緒にパリで暮らしています。
仲良しの2人は好奇心旺盛でいたずらが大好き。
例えばレストランではコショーでいたずらをしようとしてこんな事に。
「『ひゃーどうしようー』。
マスタードのびんをひっくりかえしちゃった!テーブルのうえはまっきいろ」。
あらあら大変。
でもこの「ひゃーどうしよう」はリサの口癖なんです。
トラブルの度「ひゃーどうしよう」と叫んではなんとかしようと知恵を絞ります。
「わかった!おさらでかくしちゃえばいいんじゃない?」だって。
ばれなきゃいいけど。
絵本の作者はこの2人。
パリで3人の子どもたちと暮らす夫妻です。
妻のアンさんが文章を夫のゲオルグさんが絵を描いています。
そもそもリサとガスパールはゲオルグさんがアンさんに贈ったこのイラストが原点だとか。
出版社でグラフィックデザイナーとして働いていたアンさんはこの不思議な生き物が気に入りお話を作る事にしたのです。
空想好きの女の子だったアンさん。
そのころを思い出しては好奇心いっぱいの子どもが思わずやってしまいそうな失敗やいたずらを物語にします。
失敗したリサとガスパールが次に何をするのか。
そんなワクワク感が愛される秘密なのかもしれません。
さてこちらは南フランスのとある小さな田舎町。
実はここでアンさんたちがバカンスを過ごしているというのです。
(2人)ボンジュール。
バカンス中に失礼致します。
この日アンさんは子どもたちと一緒に長女サロメちゃんの誕生日を祝うケーキ作り。
あら大きなチョコレートね。
チョコレートを使ったガトーショコラはフランスでは誕生日の定番ケーキでアンさんもよく作るそうよ。
そのガトーショコラが登場する作品が…リサはお姉ちゃんの誕生日にケーキを焼こうと考えます。
「『ぼくたまごをわるね』ガスパールがいった。
6こいれたかったのに2こしかなかった。
でもだいじょうぶ!ケーキのなかのたまごってあんまりあじがしないからすくなくてもばれないはずよ。
ガスパールはこむぎことおさとうをいれていっしょうけんめいかきまぜた。
わたしがチョコをわってたらガスパールがいった。
『ちょっとだけたべてみようかな……』。
『ひゃーどうしようー』。
ふたりでチョコをぜんぶたべちゃった。
『かわりにブランデーボンボンをいれればいいんじゃない!?』ブランデーはすててチョコだけケーキにまぜた。
チョコレートムースもついでにいれた。
『みんなおいしいものだからきっとへいきだよ!』」。
ところがケーキはなかなか膨らみません。
そこでリサはオーブンの温度を上げるのですがなんとガトーショコラが真っ黒焦げに!2人はパパからデザート抜きのお仕置きを受けます。
でもねリサったら「ケーキなんかたべなくったってへっちゃら。
わたしたちもうおなかいっぱいだもんね」ですって。
う〜んリサとガスパールはすごいマイペースだね。
かわいい。
幸せな気分になってますよこの中で。
めげない姿勢がホントに「子ども」っていう感じの。
もう子どもらしくてうれしくなるね。
ではこの絵本の中で2人が挑戦したケーキガトーショコラを作りたいと思います。
ガトーショコラってフランス語でチョコレートケーキの事なんだけど。
そうなの?じゃあ味のキメテをどうぞ。
絵本に登場するようなかわいいケーキを作ります。
ガトーショコショコラ…。
はいはいそれではガトーショコラの生地作りますけれどボウルにチョコレートと生クリームバターを入れてそれを湯せんで溶かしていきたい。
ねえヘンゼルっていたずらしたりして怒られた事あるの?何を言ってますか。
いい子ですからだって。
知ってるよかまどは悪いけど。
あの事知ってる?どの事さ。
家の中にある滑り台で楽しく「ウ〜!」って滑ってて壁に穴開けちゃった事知ってる?何?わざとやったの?いや違う違う違う。
テンションが上がり過ぎて…。
(2人)「ひゃーどうしよう」。
そうそう…。
それでカーテンをでかくしたの?カーテンで隠して。
でもやっぱり怒られたけどね。
怒られた?溶けた!じゃあそういうふうに滑らかになったら今度グラニュー糖を。
リサはさ「卵が足りないけどいいや!」みたいな感じだったじゃん。
面白いんだよねそういうのが。
「卵要らないね」とか言っちゃうところが。
思った事をどんどんやっていく。
迷いなく。
いやそれかっこいいと思うよ。
少し大人になってくると考えちゃうじゃん。
そうそう。
それではオキテでもひとつどうぞ。
チョコこれよくない?もう十分でしょこれ。
後でトッピングをしたりするので土台となるこのガトーショコラものすごくしっかりと味を付けたいのでチョコレートプラスココアパウダー入れてみました。
リサたちはさチョコレート自分で食べちゃって足りなくなっちゃってたじゃん。
ブランデーボンボンだっけ?ブランデーを抜いてさチョコだけ入れたっていう。
何か思いつかないような発想をしてくれるよね。
かまどOKじゃないかな?いいですか?うん。
パーティー用なので1人分ずつ型に入れて焼きますよ。
これは喜ぶよ。
何かこれ自分のものって思って食べられるもんね。
うん確かにね。
OKじゃない?ああいいね〜。
よ〜し!すごいたくさん出来たねこれ。
うまくいきました!今回お邪魔したのは夏のバカンスを過ごす別荘。
ご夫婦で相談しながらインテリアを考えたといいます。
太陽の光がさし込む素朴で温かみのある部屋に思わずため息。
なんとベッドは手作り。
そういえばリサのベッドもお父さんのお手製だって絵本に書いてあったわ。
こちらはゲオルグさんのアトリエ。
そう言ってゲオルグさんが描き始めたのは…。
リサでしょうかガスパールでしょうか。
ん?手に何か持ってますよ。
そしてゲオルグさんはこちらを何度も振り返ります。
よく見るとカメラのようで。
取材中のスタッフを即興で描き始めたんです。
そしてこの赤い線何だと思います?鏡に映った姿を見ると…。
お分かりになりますか?スタッフがつけていたイヤホンの赤いケーブルを描いていたんです。
ゲオルグさんは絵を描く時に大切にしている事があります。
現実にある身近な世界を絵本の中に描いているというゲオルグさん。
子どもたちは見慣れたものが登場すると喜ぶ事を彼はよく知っているのです。
そういえば別荘の近くにある町ユゼスの広場にあった噴水も絵本の中に登場させているんですよ。
分かりますか?噴水の形や縁の円みがそっくりでしょ?2人がピクニックに出かけた公園はパリで誰もが知っているリュクサンブール公園。
小さな事もじっと観察する子どもの目線を忘れずにいる事。
それが彼らの絵本の世界観を支えています。
そんなゲオルグさんの目で日本を見ると…。
例えばタクシーの座席に掛けられたカバーは細かなレースまで再現されています。
そして建物の間を縫う電線も…。
こうしたありふれた日常の風景がリアルに描かれる事で想像の世界が身近になると彼は考えています。
ゲオルグさんは俺たち日本人ではあんまり目を向けないような電線とかそういう細かい部分しっかり見てるよね。
実在の風景を実際に描いておられる事が多いのでその場所を探して観光する女の人たちもいるんですよ。
いそう。
同じ場所に立って写真とか撮る人もたくさんいるんじゃない?はいじゃあケーキ作り始めます。
オキテどうぞ。
はい。
これどういう事?それ…誰?かっこつけてみただけだよ。
はいじゃあトッピングを用意しましたので見て下さい。
これねおいしいガトーショコラにおいしいのをトッピングして焼いたらもっとおいしくなるって事よ。
どういう感じになるんだろうね。
では半分だけトッピングして下さい。
残りはね焼き上がってからトッピングしますので…。
OK。
何も載せませんよ。
170度のオーブンで12分焼いて下さいませ。
じゃあスタート。
はい。
焼き上がりが楽しみです。
リサとガスパールの絵本の中には数々のスイーツが登場します。
そこにも子どものリアルな気持ちが表現されています。
例えば映画館では我慢しきれずにアイスクリームをおねだり。
レストランではピエロとキャンデーが刺さったアイスクリームに大喜び。
そして複雑な子ども心をこんなスイーツで表現したのが「リサのいもうと」。
妹が生まれる事になって面白くないリサ。
やきもちをやくリサにおばあちゃんが買ってくれたのは傘の飾りが2本もついた大きなパフェ。
でもリサは意地を張って食べようとしません。
妹が生まれたという連絡があった時パフェはすっかり溶けていました。
アンさんの記憶に残る幼い日の心の揺れがおいしそうなパフェを食べない事で鮮やかに描かれています。
兄弟の誕生に嫉妬するリサの割り切れない気持ち。
「分かるな〜」という人たくさんいるんじゃない?う〜ん。
子どもの頃にさ妹とか弟が生まれるとさすごい複雑な心境になっちゃうんだろうね。
あの絵がもうかわいくて。
あれね。
パフェを目の前にしてもやっぱり意地でね。
そうやってやっちゃうところあるよね。
大人だったら食べながら怒るよね。
確かに確かに。
どんな感じかな。
お〜!ワオ!お〜ふっくらふっくら。
よいしょ。
出来てる出来てる。
風船膨らますなんて久しぶりなんじゃないの?子どもの頃は毎日膨らましてた記憶あるけどな。
ホントに?ペタッと。
何個作ったの?うん?100個。
いいね。
センスいいですよ。
お〜。
じゃあねデコレーションしたいので見て下さい。
チョコレートなんかを用意しました。
ありがとうかまど。
チョコレートクリームがあるでしょ。
ちょっと塗ってからトッピングです。
何かね顔は1個作りたいんだよな。
で…。
ほら!この黄色いのが鼻ね。
1個はとりあえずこれで…。
もう一つはじゃあお得意のアラザンを使っちゃいます。
ほらすげえ豪華になった。
万能アラザン。
かわいいじゃないですか。
楽しいね。
これ絶対喜ぶ。
姉ちゃん。
(チャイム)おっ姉ちゃん帰ってきた。
姉ちゃんお帰り。
明日の誕生日会のスイーツバッチリ出来てるよ!リサとガスパールの絵本の中から抜け出たようなお誕生日会。
こんなガトーショコラでおもてなしよ。
子どもたちが喜ぶカラフルなお菓子を飾れば見た目もハッピー食べてもハッピー。
きっと楽しいパーティーになるはずよ。
そうそう。
誕生日のガトーショコラは失敗したリサとガスパールでしたがパーティーはお友達とみんなでしっかり楽しんだようであ〜よかった。
一方長女サロメちゃんの14歳の誕生日を祝うケーキを作っていたアンさんたちもどうやら出来上がったようです。
無事完成したケーキに飾りつけ。
末っ子のロバンソン君もみんなと一緒に飾りつけをしたいのかな?あらららら。
お口に入れちゃうの?子ども本来の姿を描こうとするアンさんとゲオルグさんにとって子どもたちはよき相談相手。
(フランス語で「ハッピーバースデートゥユー」)
(歓声)サロメちゃんお誕生日おめでとう。
リサとガスパールの絵本はこんなふうに日々を大切に送る温かな家族の中から生まれているんですね。
現実の世界を軽々と飛び越えるほどの限りない想像力や可能性を秘めた子どもたち。
リサとガスパールはちゃめっ気たっぷりにそんな子どもたちの姿を教えてくれるのです。
今日の「グレーテルのかまど」いかがでしたか?いや〜子どもの頃をすごく思い出しました。
まあこうやって大人になると忘れがちな失敗を恐れず挑戦をする心。
そして柔軟な発想。
こういった事をリサとガスパールから教えてもらった気がします。
いやいやいや…。
これホントすてき。
このお部屋。
もう最高の飾りつけですよ。
めちゃめちゃ頑張ったんだから。
何かね絵本の世界そのままって感じで。
そうだね。
更に子ども受けするようにね…。
どうぞこれ。
かわいいでしょうこれ。
絶対子どもたちに大人気さこれ。
じゃあ準備もバッチリだから…。
はい。
頂きます。
どうぞ。
僕がトッピングしたカラフルなやついきますよ。
ん〜!お〜。
うわ〜いい音が聞こえる。
聞こえました?聞こえましたよ。
おいしい。
おいしそう。
いいね。
ホントこれ…チョコレートとかさ子どもたちは手にいっぱいつけちゃうね。
あっ!やっちゃった。
姉ちゃんにね買っておいてって言われてたお土産のおもちゃをすっかり買い忘れちゃった。
ひゃ〜!やっちゃった。
これ。
かまど。
ここはちょっと魔法の方でどうにかしてもらえませんかね。
無理です。
早っ。
買い出し行ってきて下さい。
でも夜遅いしこれ100個作ったし。
2014/01/31(金) 21:30〜21:55
NHKEテレ1大阪
グレーテルのかまど・選「リサとガスパールのガトーショコラ」[字][デ]
フランス生まれのキュートな絵本「リサとガスパール」。うさぎでもなく犬でもない不思議な“パリの住人”の二人が巻き起こす騒動の数々!二人が作るガトーショコラとは?
詳細情報
番組内容
絵本「リサとガスパール」の物語は、温かみのある絵と茶目っ気たっぷりのキャラクターで人気のシリーズ。リサは「ひゃーどーしよー!」という口癖とともにさまざまな失敗やいたずらを繰り返す。でもその度ごとに驚きの発想で生き生きと乗り越えていく姿が、世界中の子どもや親世代の共感を得て愛されている。作者アンさん・ゲオルグさん夫妻をフランスに現地取材。キュートな手作りのガトーショコラはバレンタインでも喜ばれるはず
出演者
【出演】瀬戸康史,ゲオルグ・ハレンスレーベン,アン・グットマン,【語り】キムラ緑子
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
バラエティ – 料理バラエティ
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