《栄純:合宿最終日。
青道稲城実業修北3チームでの総当たり戦が始まった》ボール!
(川上)クソッ!なんて威圧感だ…。
〜《宮内:川上…》8回だけで一挙5点…とうとうつかまったか。
もう夏は目の前だぜ?昨日も桐生にボロ負けしたし大丈夫かよ?しかも今日の相手はただの練習相手じゃねえ。
同じ西地区最大のライバル稲城実業。
率いるは監督国友広重。
稲実と市大三高にここ5年間甲子園を独占されてんだ。
こんな試合をしているようじゃ今年も出られやしねえよ。
監督!川上先輩もう限界じゃないっすか!!合宿の疲れだってあるし!
(倉持)沢村こらっ!いけと言われたら俺全然いきますよ!
(片岡)今日はお前に用はない。
引っ込んでろ。
用なし!?俺用なしっすか!?
(増子)ちょっと来い沢村ちゃん。
このバカがっ!
(倉持)川上が限界なのは監督だってわかってる。
だがそういう状況でも最後まで投げきる気力があるかを監督は見てんだよ。
けどあのチーム強いっすよ!もう俺が投げるしか…。
どっから出る?その自信は。
ったくお前はなんもわかっちゃいねえな。
あれでも向こうは主力メンバーを温存してんだよ。
えっ!?わざわざこの時期にお互いの手の内見せるようなまねするわけねえだろ。
うちだってベストメンバーじゃねえし。
そそんな事情が…大人だ!お互い意識してんだよいろいろな。
それに川上は投手としての力はあるくせに気の弱いところがあるからな。
稲実相手に1試合投げ抜くことで自信につながる。
《実際ここまでよく投げてる。
疲れもピークだろうが諦めんなよ川上》おい。
うわっ!ちょっどこ触ってるんですか!?宮内先輩!!いまさら縮み上がってるわけじゃなさそうだな。
これなら大丈夫だ!さすがに球威が落ちてきたとはいえお前はここまでひとりで投げ抜いてきたんだ。
もっと自信もって投げろ!いやあの…離してください…。
うむ!大丈夫だ。
とにかく思いきって腕を振ってこい。
どんな球であろうと絶対止めてやる!気持で負けるなよ。
はいっ!えっ自分が第1試合ですか!?あぁ相手は稲実だ。
強気のリードで川上を引っ張ってやってくれ。
じゃじゃあ…。
丹波は御幸と2試合目にバッテリーを組んでもらう。
いいな?
(宮内)わ…わかりました…頑張ります《宮内:御幸のようなリードもチャンスに強いバッティングも俺は持っていない…。
そんなことはとっくにわかってる。
けどそれを認めてしまったら俺は…。
俺は…。
後ろにだけは絶対そらさねえ!俺にできることなんてこれだけだからな》《川上:ミットが大きく見える…。
それだけで十分ですよ宮内先輩!》ストライク!《外いっぱい…ボールに力が戻ってきやがった!!》ナイスボール川上!強気でいけ!!ふんばれノリ!俺たちがついてるぞ!!自信もって投げろ!絶対逆転してやるからな!!頑張れ川上!《国友:ここへきて選手たちだけで立ち直るか…。
さすがに鍛えられている…。
やはり今年もこのチームは侮れない》
(みんな)した〜!おう沢村ベンチ早く片づけろ。
はい。
このあと稲実と修北の試合を全員で観るからな。
次の試合たぶん稲実の主力が出てくるぞ。
3チームでの総当たり戦…。
俺こういうの初めてなんだよな。
なんかすげえワクワクしてきた!うお〜!!やっぱ俺も試合出てえ!降谷や春っちは出てるのに!
(成宮)ねえそこの元気そうなキミ。
ん?そうキミ。
(成宮)今日降谷って奴投げる?1年なのにとんでもない球投げるんだろ?《稲実?さっきの試合には出てなかった人だ》どんだけ速いか一度見といてやろうと思ってさ。
自分より速え球かそれだけが気になってんだろ?相変わらず器の小せえ野郎だ。
うるさいな!純粋に興味があんの!小せえ小せえ。
《なんだこの人たち?》今日はあいつ投げないっすよ。
えっマジで?それだけが見たかったのに。
あの横学相手に6連続三振とったんだろ?え…まあ。
ねぇどうやって?マックス何キロ?変化球何持ってんの?チッうるせえな…。
なんで投げないの?調子崩してるとか!?あっもしかして出し惜しみ?《むぅ…降谷のことばっかり》お二人は知らないんですか?青道にはもう一人すごい投手が入ってきたことを。
えっ何それ?いや実はですね昨日大阪桐生との試合がありましてね。
桐生と!?ええええ。
そこで降谷が投げたんですよ。
でもその内容がよくなかった。
5回を投げてなんと11失点11失点ですよ!?嘘だぁ〜。
いやいやいや。
これがほんとなんですよ。
そしてそんなとき満を持して登場したのが…。
この俺沢…。
タイキック!!ぬわ〜!ベラベラとこっちの事情しゃべってんじゃねえぞ!このバカが!えっじゃあ今のってほんとの話?ライバルチームにほんとの情報しゃべっちゃったよ。
バカかこいつ。
(御幸)まっ本当のことだ。
降谷の調子は決してよくねえよ。
一也なんかお前に言われると一気に嘘くさくなるんだけど。
でお前今日投げるんだろ?投げるよ。
じゃあしっかりデータとらせてもらおうっと。
お知り合い?もう行くぞ鳴。
俺こいつ嫌いなんだよ。
あっそうか去年の夏一也のリードに完全に抑えられて…。
うるせえ行くぞ!あははは!じゃああとでな。
沢村同じサウスポーとしてあいつのピッチングよく見とけよ。
去年の夏の予選準決勝。
〜ぬお〜!このガキャー!ストライクバッターアウト!〜
(御幸)俺たちにとって因縁の相手。
あいつを打ち崩さないかぎり甲子園への切符は手に入らない。
〜ストライク!
(御幸)稲城実業2年生エース成宮鳴。
ストライク!な…何やってるとにかくバットを振らんか!くっそう言われてもどの球に的を絞れば…。
〜東地区の新興勢力修北高校を圧倒か。
6回までで打たれたヒットは5本。
けど要所はきっちり締めてる。
まさにエースの貫禄ってやつだな。
(伊佐敷)チッあのクソガキ前半は力をセーブしてやがったな。
ここにきてまたひとつギアを上げやがった。
(結城)ああ。
(結城)キレのあるスライダーに…。
地面に突き刺さるようなフォーク。
そしてその変化球を際立たせるこの…。
マックス148キロのストレート。
〜縦と横の変化に力のあるストレート。
まさに投手の手本となるピッチングだな。
(御幸)こらこらちゃんと見とけって!
(クリス)さすがのこいつらもあの完成度の高さは感じとったみたいだな。
対戦相手としてみてあれほど嫌な投手はいないですよ。
《ぷくく…見てるよ〜!すごい顔しておいらを見てるよ!早くあいつらと対戦したい。
やっぱ打席に立った奴の驚く顔がいちばんいい!》《おいおいここでその球か?その球だけは投げるなって言われてんだろ?》《チッダメだこりゃ…。
知らねえぞ監督に怒られても》《クソッ!もうストレート1本にヤマを張るしかねえ!》《ヘヘッ特別サービス。
よ〜く見といてよ》ボールが…。
来ない!ストライクバッターアウト!
(伊佐敷)チェンジアップ!イエ〜イ!なんすか今の中途半端な球?《降谷:なぜあの球を空振り?》あれ?どうしたんすか皆さん?ナイス鳴!チ〜ス!ナイスピッチ鳴!だぁ…!余計な情報を与えるなと言ったはずだが?お前はこの回で降板だ。
え?マジっすか!?
(伊佐敷)チッ!シャレになってねえぞ今の球。
ただでさえ威力のあるまっすぐに縦と横の変化球。
そのうえ緩急かよ!あの野郎!いったいどこまで進化するつもりだ!雅さん!俺降板だってエースなのに…。
あたりまえじゃねえかこのバカ!こうなることがわかったうえで威嚇したんだろ?お前はこの1年甲子園で勝つことだけを考えて努力してきたんだ。
その決意を青道の奴らに見せてやるのは間違っちゃいねえよ。
でしょ?俺頑張ってたもんね!だからそれを口に出すんじゃねえよ。
ほんと小せえ野郎だ。
けど去年の経験があったからこそ俺たちは大きくなれた。
これからだってもっともっと大きくなれる!《あいつらはまだ一度も舞台に立っちゃいない。
俺たちは知ってるぜ》《あの甲子園という舞台をね》あ〜どつきたい!あの自信満々のツラ!
(亮介)そういうときはピッチャー返しでね。
まずは今日の試合で打つ。
ひゃはは!テンション上がるぜ!《どこかにクセがあるはずだ。
絶対に見つける》《威嚇のつもりで投げたんだろうが逆効果だったな鳴。
これぐらいで怖気づくようなチームじゃねえぜうちは》ハハハハハッ!負けてねえ!なんかわかんねえけど負けてねえ!《俺も早くこのチームの一員にならねえと!》
(春市)もっともっと頑張らなきゃ。
《負けない!》
(丹波)御幸アップに行くぞ。
え?
(丹波)ブルペンでボールの状態を見ておいたほうがいいだろ?お前がリードしやすいようにな。
(御幸)丹波さん。
ふしっ!ストライクバッターアウト!ナイスボール!やっぱりあの落差の大きいカーブは打ちづらそうだな。
ああいう球投げる投手って少ないしね。
《調子自体は悪くない。
むしろカーブの精度は完璧に近いか…。
遊び球はいりません。
打たせていきましょう丹波さん》亮さん!アウト!おっしゃゲッツー!ナイスショート!ナイスピー丹波!ムダ球を減らした効率のいいピッチングだな。
はいあのカーブが要所要所で効いています。
《それを演出しているのはあのキャッチャーのリードか…》
(礼)5回を投げて球数は43球。
いいペースできてますねここまでは。
ナイスピッチ丹波。
丹波:御幸…アップにいくぞ。
え?
(丹波)お前がリードしやすいようにな《クリス:稲実の試合が刺激になったのか…。
いいピッチングには御幸のリードが必要と感じたのか…。
お前のほうから御幸に歩み寄ったのは初めてだな》《確かにいいリズムで投げられてはいる。
けどここまでフォークのサインは一度もない。
御幸は丹波のフォークを必要としていないのか?》
(御幸)丹波さん。
そろそろ相手が狙い球を絞ってくる頃だと思います。
次の回からフォークのサイン出しますよ。
今日の試合最後まで投げ抜くことが一つの課題です。
ここまで球数も抑えられたし一気にこっちのペースに引きずり込みましょう。
《こいつ…最初からそこまで考えて…》本当の勝負は後半ですからね。
おぉ〜なんかキャッチャーらしいこと言ってる。
インコースにしか構えなかった奴が…。
こっちはほとんどノーサイン…。
投手によるんだね。
(丹波)フン…サインを出さないのはとれる自信がないからだと思ってたんだがな。
え?とれるもんならとってみろ。
なに?らっせやぁ!ははは…伊佐敷の奴声出さなきゃ打てねえのか?相変わらず打線は好調だな。
稲実を意識していつもより気合い入ってんぞ。
《クソッ》《どこへ投げればいいんだよ》
(成宮)あ〜あつまんないな。
青道打線がすごいのはもう知ってるよ。
降谷って奴の球見らんないのかなぁ。
気合いたらねえぞ修北打線!早くあの投手引きずり降ろせ!まだ言ってんのかてめえは。
青道って投手が弱いイメージがあるけどよ川上も丹波もいい投手だぜ油断せずにちゃんと見とけ。
けどあの人後半自滅するじゃん。
せっかくいい球投げるのに同じ投手として見てらんないんだよね。
わっ目が合った!隠れてんじゃねえよ。
いいなストレートだぞカーブには絶対手を出すな!《いきなりかよ…。
この野郎!》ふしっ!《来たストレート…》《落ちた!?》《御幸:ストレートと同じ軌道でシンカー気味に打者の手元でストンと落ちる。
正直受けてみるまではここまでのボールとは思いませんでしたよ丹波さん》おいおいフォークなんて聞いてねえぞ。
結構スピードもあったな。
ほ〜。
だから油断できねえって言っただろ。
本気で甲子園を狙おうって奴らはどいつもこいつも死に物狂いなんだ。
甘く見てると食われちまうのは俺たちのほうだぜ。
〜2014/02/16(日) 08:30〜09:00
テレビ大阪1
ダイヤのA「因縁」[字]
昨年夏の予選準決勝で敗れた因縁の相手、稲代実業。そのエースである成宮鳴が新たな武器を手に、再び青道の前に立ちはだかる!!対する青道のエース丹波は…!?
詳細情報
あらすじ
青道・稲代実業・修北の3チーム総当りによるダブルヘッダー。その第二試合、稲代vs修北戦にて現れたのは、稲実のエース成宮鳴。去年夏の予選準決勝にて、青道は彼の球を捉えきれなかったという因縁の相手だ。さらに成宮は去年習得していなかった新たな武器を披露し、青道メンバーを震撼させる。それを見た青道のエース、丹波の闘志に火がついた。彼も成宮と同じく、これまで特訓し続けていた武器があったのだ――。
声の出演
沢村栄純:逢坂良太、降谷暁:島