趣味の園芸 やさいの時間「静岡の名物野菜探訪 石垣イチゴ・枝豆・折戸ナス」 2014.02.16

日本が誇る世界遺産…今回の「やさいの時間」は羽衣伝説で知られるここ三保松原からスタートです!
(3人)おはようございます。
今回はいつもの菜園を離れております。
(拍手)いや〜静岡といえば…見て下さい!富士山!すばらしくないですか?うれしいですね〜。
見てて感動しますよね。
先生どこ見てるんですか?富士山あっち!富士山あっちだから。
えっ?こっち。
こっち?ふじっぴー?3人を迎えてくれたのは…「静岡野菜のすばらしさを伝えたい」と意欲満々!う〜んかわいいですね〜!では北澤さんいつもの挨拶をこの静岡で元気にお願いします。
ふじっぴーも一緒にいいですか?いいかな?じゃあいきますよ!できた!やれんじゃん。

(テーマ音楽)静岡県静岡市の野菜生産者を訪ね栽培のコツやその魅力を探ります!静岡は富士山などの山々から流れる豊富な水や温かな黒潮と豊かな日照がもたらす温暖な気候から1年を通じさまざまな野菜が栽培されています。
中でも温室を利用した促成栽培は全国的にも有名!恵まれた気候の中で育つ良質な野菜の数々は大消費地・東京を中心に全国各地へと出荷されています!また静岡市は徳川家康が晩年を過ごした場所でもあり古くから質の高い野菜作りが行われてきた歴史を持ちます。
先生海ありますけどここ静岡のどこの辺りになるんでしょうか?静岡の久能という地区です。
この辺で栽培している野菜って何だと思います?それ聞きたいんですよだから。
北澤さんは何だと思います?先生…。
え?あっ。
ひらひらしてるけどここに。
書いてあるじゃないですかここに!静岡市駿河区の久能地区は山の斜面を利用したイチゴ栽培が盛んな地域。
およそ60軒の農家がハウス栽培で良質なイチゴを育てています。
久能地区を横切る国道150号線は別名「いちご海岸通り」とも呼ばれ1月から5月にかけてのイチゴ狩りシーズンは多くの観光客でにぎわいます。
4代にわたりイチゴ栽培を行う農家を訪ねました。
イチゴの香りがすごいんですよ。
そうなんです!甘い香りが!こんなに香るものなの?楽しみになってきちゃうな。
どこからですかこのいい香りは。
この左側のこのお店。
(2人)お〜。
このお店がその場所でございます。
どうぞ。
川島さんですか?はい。
10歳の頃から名人と呼ばれた父にイチゴ作りを学びそのキャリアは既に30年以上。
1月上旬からおよそ半年間観光客のために2万株の苗に大粒のイチゴを実らせています!およそ120年の歴史を持つイチゴ畑。
北澤さんいかがですか?俺これ初めてだわこれ!うわ〜イチゴがいっぱ〜い!すご〜いこれ数多くないですか?こんなになるの?こう…何だろうなイチゴのこのなり方育ち方がちょっと僕が見た事ないような感じなんですけど。
石垣栽培?へえ〜。
玉石を積み築いた石垣の隙間に苗を植えつけ栽培を行う…久能地区のイチゴの名を全国に知らしめた創意工夫を凝らした栽培法です。
苗を植える石垣は毎年積み直されます。
作業が行われるのは何と真夏!土を盛り肥料をやり石を積みます。
しかし久能地区ではなぜこのような方法でイチゴを育てるのでしょうか?日照の豊かなこの地。
石垣には昼間太陽の光がたっぷりと当たります。
温められた石からは輻射熱が出るため気温が下がる夜も苗周辺の土は温度がそれほど下がりません。
本来は初夏に収穫を行うイチゴ。
しかしこの栽培法によって冬場でも楽しめるようになったのです。
すごい発見ですね。
誰かが発見したわけですよね?そうですね。
自分の4代前のおじいさん川島常吉が考えました。
ひいおじいさんって事ですか?はい。
この地で石垣イチゴの栽培が始まったのは今からおよそ120年前。
常雄さんの曽祖父にあたる川島常吉さんが当時の日本人はまだほとんど見た事がないイチゴの苗を譲り受けた事に端を発します。
川島常吉さんは明治維新後久能山東照宮に奉仕に出ていました。
久能山東照宮は江戸幕府を開いた家康を祀る所です。
久能地区はこの東照宮の近くに位置し古くから栄えてきた場所でした。
明治29年常吉さんは…育てた事のない西洋の新しい野菜。
常吉さんは試行錯誤を繰り返しながらその栽培法を必死に模索します。
ある日常吉さんは桃畑の土留めの石垣近くの苗に甘くて赤い実がたくさん実っているのを発見します。
石から出る輻射熱のお陰でイチゴの生育が促進されている事に気付きます。
以後石垣の間に苗を植え育てたイチゴはどれも順調に生育。
しかも寒い時期でも収穫が可能に!イチゴは冬に楽しめるこの地の名産になりました。
これを栽培してるそして実をつけてるという方は川島さんぐらいしかいないんじゃないですか。
藤田さんが見つけたのは明治時代に作られた日本初の国産品種…果たしてどんな味がするのでしょうか?ではいただきま〜す。
いただきま〜す。
あもう食べちゃった。
うん!イチゴの香りと甘酸っぱさがわ〜って口の中に広がります。
イチゴがぶわ〜っと。
今までのイチゴにないぐらい柔らかいですね。
ここでイチゴ栽培の達人川島常雄さんに家庭菜園でも実践できる甘くておいしいイチゴの作り方を伺います。
味の決め手はなんと肥料だそうです。
やはりうちは魚の砕いた魚粉など牡蠣殻や海藻炭などを入れてありますので人間が頂くもののようなものをイチゴにもあげてあげる。
これがイチゴの甘み・風味につながりますね。
川島さんその肥料をやるタイミングってありますか?根をおろして葉が動いた頃に肥料をあげますね。
「葉が動く時」っていう細かい部分の言い方じゃないですか。
今まで聞いた事ないですよそのタイミングって。
「葉が動く」。
さすがだなって感じましたね。
曽祖父が考案した石垣栽培。
祖父父とつないでくれたバトンを次の時代にもつなぎたいという思いで常雄さんは今日も石垣に向かいます。
続いて訪れたのは海岸線に位置する静岡市清水区の駒越地区。
この町の名物といえば皆さんもご存じの…。
どうですかこちら!すごい!静岡といえば…。
そう先生!ここはJリーグの清水エスパルスの練習場でございます。
先生次は何を見せてくれるんですか?次は…よかった。
先生のリフティングを見せてくれるのかと思ってびっくりしちゃいましたよ。
アハハハ!エダマメでしたね。
清水区は暖かい黒潮と冬の日照時間が長い温暖な気候を生かして古くから枝豆の栽培を行ってきました。
栽培が行われているのはなんと砂地!日の光で地温が上がりやすく冬場でも地面が凍結する事がありません。
通常エダマメは4〜5月にタネをまき夏に収穫する野菜。
しかしこの地域では温暖な気候を利用し冬でも枝豆を栽培しているんだそうです。
その一軒を訪ねました。
(3人)こんにちは。
(一同)よろしくお願いします。
収穫は傷を付けないよう全て手作業で行うというこだわり派。
キャリア30年の大ベテランです。
酒井さんは1年を通じて枝豆を栽培し年4回の収穫を行っています。
周年栽培と呼ばれるこの栽培法を駒越地区では10軒ほどの農家が行っています。
北澤さんどうですか?今中まで入ってきましたけど。
もうね僕に言わせたらねグラウンドみたい。
緑の一面。
もうフィールドですよこれ。
きれいなんだもん。
すごいですねやっぱりプロは。
ほんとにそう思います!美しいです。
川瀬さん北澤さん私たちが育ててるエダマメはグーッと草丈が高いでしょ?ところが草丈が低いんですよねこのエダマメは。
露地栽培では通常70cm程度の高さになるエダマメ。
ここでは通常より低めの50cm程度の高さになるように生育させています。
草丈を低くし育てると株が倒れにくく良質で粒の大きいエダマメがとれると酒井さんは言います。
エダマメは収穫したてがおいしいので成功させたいじゃないですか!ポイント知りたくないですか?知りたい。
教えて下さい!花の咲くタイミングで少しやってあげればサヤになるタイミングで肥料が効いてくると。
肥料は抑えめにしとくのが一つのポイントだと思います。
マメ科野菜の根には根粒菌が共生しています。
根粒菌は土の中の空気からチッ素を取り込み養分に変えるので他の野菜ほど肥料を必要としません。
また肥料が多いと葉ばかりが育ち実つきも悪くなります。
それともう一つあるんですけど…収穫間近なんですけど収穫10日前ぐらいですか極力水は抑えるような形で作って頂けると作物の方はある程度水を切る事によって甘みを自分の実に蓄えようとしますのでそれが一つ重要なポイントだと思います。
勉強になりますね。
がぜん今年の夏が楽しみになってきました。
やるぞって感じだね。
なりますね。
収穫間際に水を切る!甘い枝豆を収穫するための酒井流プロのコツです。
う〜んその味が楽しみですね!
(北澤川瀬)いただきます。
味も香りも濃いです。
(北澤)しっかりしてるのマメが。
弾力があるというか粒がほんとにしっかりしてますね。
パーンとしてますね。
やっぱりね長い間守ってきた伝統というものが酒井さんにはありますね。
本当大したもんですね。
伝わります。
農家を志す若者が増えている事がうれしいと語る酒井洋典さん。
これからも頑張って下さい!続いては若い農業後継者が頑張っている農家を訪ねます。
ここ三保地区もですねハウス栽培が盛んな地域なんですよね。
盛んなんですか?そうです。
早速そこに行ってみましょう。
はい行きましょう!窪田さんですか?はい。
こんにちは。
(3人)よろしくお願いします。
10年前サラリーマンから家業の農家へと転身した情熱家の窪田さん。
自慢のハウスを見せて頂きました。
お〜。
あ〜!トマトですか?はい。
先生冬ですよ。
しかも一個一個が大きいですよね。
大玉のトマトですよここは。
赤くておいしそうですね!ハッハッハ!トマトは露地栽培の場合6月下旬から8月までのおよそ2か月間に収穫を行うのが一般的。
しかし窪田さんはハウス栽培とはいえ9月から翌年3月までのおよそ7か月間という長期にわたり一つの株から収穫を行っています。
長い期間収穫を行うためにはコツがあるそうです。
根っこをたくさん張らせてしっかり木ができていくように管理していく事なんかは大事だと思います。
何か使うものってありますか?定植直後ではないんですけど途中から…強い株を作るためには絶対に欠かせないと窪田さんも語る園芸資材…マルチを張ると保温・保湿効果が高まり根がしっかりと張るそうです。
しっかりとした根を張らせ皆さんも収穫を長く楽しんで下さい。
一つだけ気になるところがあるんですけども3つか4つぐらいの果実を残してるのが多いですよね。
このハウスではね。
それは特別な意味あるんですか?一房に実が7個程度つく大玉トマト。
しかし実が4つほど膨らんできたらその他の花や小さな実は取り除く摘果という作業を行いましょう。
私育ててる時に花がいっぱいつくと実がいっぱいつくと思ってうれしくて。
早めに摘んだ方が一個一個が確実に大きくなる。
早め早めにやった方がいいんじゃないかと思います。
トマトを大きく育てるために欠かせない早めの摘果作業。
皆さんも是非行って下さい。
いただきます!うんうまい!やっぱ甘いですね。
味が濃い感じがします。
最高だな。
見事です。
またもぎたてで青空の下っていうのがいいですよね。
最高ですね。
妥協せず一つ一つの地道な作業を丁寧に行う窪田さんに2人も大感激。
そして2人に見せたい物があるとある場所に案内してくれました。
何でしょうね。
何でしょうねぇ。
窪田さん何ですか?実はこちらです。
はい。
えっ何だろう?開けてみま〜す。
パカ。
パカ…。
あっ。
タネですね。
何か小さなタネですね割とね。
何のタネですか?折戸ナス。
一富士二鷹三なすびのなすびの事なんです。
え?先生すごくないですか?すごいですねこれは。
折戸ナスはまるまるとした形と濃厚な味ぎゅっと締まった実が特徴のナスで江戸時代には将軍家にも献上されていました。
こちらは折戸地区の庄屋が駿府城に出した手紙です。
「家康公が駿府滞在中にお求め下さったナスを14代将軍家茂にも味わってほしい」。
良質な折戸村のナスは将軍家も愛したとされる名産品でした。
しかし時がたちさまざまな新品種のナスが世に出てくると徐々に栽培を行う農家の姿が見られなくなりました。
静岡県内から完全に姿を消していた折戸ナス。
しかし三重県の野菜茶業研究所に奇跡的にタネが残されている事が確認されその中から200粒ほどを譲り受け再び栽培を始めました。
2007年折戸の生産者3名の畑で復活への一歩を踏み出した折戸ナス。
今では窪田さんを含めた8件の農家が年間12トンの折戸ナスを生産しています。
収穫された折戸ナスは毎年その味を愛したと言われている家康ゆかりの地久能山東照宮へも奉納されています。
家康ゆかりの折戸ナス。
しかし栽培には苦労がつきないと窪田さんは言います。
家庭菜園で使われてる品種はよく改良されてるんですよ。
品種改良がされてるんですか。
栽培もしやすく収穫量も多い。
ところが…いや〜この難しい折戸ナス食べたくなりますよね。
食べてみたいです!5月から収穫始めるんでその時に来て頂けると…。
楽しみが増えましたね。
はい。
幻のナス復活にかける窪田正昭さん。
その味をこれからも守り続けて下さい。
今日の内容は「趣味の園芸やさいの時間」2月号に掲載されています。
静岡の名物野菜を詳しく紹介しています。
また今後の放送内容も掲載されていますので参考になさって下さい。
今日はこれで終わりです。
北澤さんいかがでした?いや〜農家さんたちはすごいですね!栽培の知恵と努力。
石垣でね栽培する発明家だったりとかあとはこの暖かい気候を利用して栽培する技巧派だったりとか古くから伝わるものを若い人たちに継承されてる伝承されてるところが感動しましたよね。
感動しました。
よかったですね来てね。
ほんとありがとうございました。
という事で今日はこの辺りでお別れです。
それではまた次回も…。
(3人)お楽しみに!2014/02/16(日) 08:00〜08:25
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸 やさいの時間「静岡の名物野菜探訪 石垣イチゴ・枝豆・折戸ナス」[字]

いつもの菜園を離れ、全国にもその名が知られる静岡県静岡市の石垣イチゴや枝豆、折戸ナスの生産者を訪ね、栽培のコツなどをうかがう。講師・藤田智、ゲスト・北澤豪

詳細情報
番組内容
1年を通して温暖な、農業に適した気候の静岡県。全国にもその名が知られる静岡市の石垣イチゴや枝豆、折戸ナスの生産者を訪ね、栽培の歴史や工夫、その魅力を探る。【講師】藤田智(恵泉女学園大学教授)【ゲスト】北澤豪(サッカー元日本代表)【司会】川瀬良子
出演者
【ゲスト】北澤豪,【講師】恵泉女学園大学教授…藤田智,【司会】川瀬良子,【語り】宮島史年

ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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