NHKニュース おはよう日本 2014.03.02

おはようございます。
3月2日日曜日、朝7時になりました。
NHKニュースおはよう日本です。
緊迫するウクライナ情勢は、重要な局面を迎えました。
ウクライナ南部で、欧米寄りの暫定政権と、ロシア系住民の対立が深まる中、ロシアのプーチン大統領は議会上院から軍がウクライナ国内で行動するための承認を取り付けました。
ロシアは、実際に軍事介入に踏み切るのでしょうか。
緊急の審議が行われたロシアの議会上院。
全会一致の承認しました。
ウクライナ国内でロシア軍が行動することへの同意を議会上院に求めたプーチン大統領。
ウクライナに滞在しているロシア国民や、協定に基づいて南部のクリミアに駐留している、ロシアの軍人の生命が脅威にさらされているというのが理由です。
ロシア政府は、軍がすぐに行動に踏み切るわけではないと説明していますが、ロシア軍の最高司令官であるプーチン大統領は、いつでもウクライナ国内での行動を命じることが可能となります。
すでにクリミアに駐留するロシア軍の黒海艦隊は、軍事施設などの警備を強化するとして、駐留地の外での動きを活発化させています。
ウクライナの暫定政権は、ロシア軍が大型輸送機や軍用ヘリコプター、装甲車を展開し、ここ数日で6000人を増派したと批判。
緊迫した状況が続いています。
ロシア系住民が人口の60%以上を占めるウクライナ南部のクリミア自治共和国では、ロシアの介入を求める声が強まっています。
一方、欧米寄りの暫定政権が発足したウクライナの首都キエフでは、驚きと怒りの声が上がっています。
緊迫するウクライナ。
国連のパン・ギムン事務総長は、1日、報道官を通じて、緊急の声明を発表しました。
その国連では、安全保障理事会の公開での協議が行われ、ウクライナとロシアの国連大使などの間で、激しい議論が交わされました。
一方、アメリカ。
アメリカ政府高官は、ホワイトハウスで1日、国家安全保障会議のメンバーが、ウクライナを巡る最新の情勢を分析するとともに、今後の対応について協議したとしています。
ではモスクワ支局の安間支局長に聞きます。
安間さん、プーチン大統領は軍事介入に踏み切りそうなのでしょうか。
実際に軍事介入に踏み切ることは、排除できないと思います。
今回の決断、プーチン大統領が2000年に大統領に就任して以来、最も重い決断の一つと言って間違いありません。
とりわけプーチン大統領を刺激したのは、ウクライナの欧米寄りの暫定政権が、ロシアは挑発をやめるべきだと強硬な姿勢を崩さないこと。
さらにアメリカのオバマ大統領が、いかなる軍事介入も、代償を伴うと警告したことだと思います。
このあとウクライナの暫定政権と、欧米諸国に歩み寄りの姿勢が見えない場合、軍事介入に踏み切る可能性は排除できません。
国際社会から反発が出ていますけれども、影響はどこまで広がりそうですか?
半年前、アメリカのオバマ大統領が、シリアへの軍事行動を辞さない構えを示したときに、自制を求め、対案を示して踏みとどまらせたのがプーチン大統領でした。
しかし、今回は逆。
欧米をはじめ、国際社会がプーチン大統領に自制を求める事態となっています。
プーチン大統領は先月、ソチオリンピックを成功させ、新しいロシアの姿を見てほしいと述べたばかりでしたが、そのイメージを台なしにしかねません。
ロシアはことし、G8の議長国で、6月にソチで首脳会議を開催します。
国連安全保障理事会の常任理事国でもあるロシアが、実際に軍事介入すれば、欧米とロシアの関係、国際社会の秩序を大きく変えるおそれがあり、影響は計り知れません。
日本もロシアとの関係をどう進めていくのか、対応を迫られていくことになります。
プーチン大統領に歯止めをかけることができるのか、国際社会は今、重要な局面に直面しています。
そして、今入ってきたニュースです。
ロシア大統領府は2日、ウクライナを巡ってプーチン大統領が、アメリカのオバマ大統領と電話会談を行ったと発表しました。
この中でプーチン大統領が、ロシアにはロシア系住民と、自国の国益を守る権利があると主張したのに対し、オバマ大統領は、ウクライナ国内でロシアが軍事行動を行う可能性に懸念を示したということです。
次は、中国で起きた無差別テロと見られるニュースです。
中国・雲南省の鉄道の駅で昨夜、刃物を持った複数の人物が、利用客らに無差別に切りつけました。
国営の新華社通信は、これまでに28人が死亡し、113人がけがをしたと伝えています。
犯人グループのうち5人は、その場で警察に射殺されたということで、警察はテロ事件として捜査しています。
中国・雲南省の昆明にある昆明駅で、日本時間の昨夜10時過ぎ、刃物を持った複数の人物が、利用客らに無差別に切りつけました。
国営の新華社通信が当局者の話として伝えたところによりますと、これまでに28人が死亡し、113人がけがをしたということです。
インターネットのニュースサイトでは、事件直後の現場だとして、多数の警官隊や救急隊が駆けつけている様子や、血を流して横たわっている人の姿などの画像が掲載されています。
犯人グループは10人以上いるとされ、このうち5人が、その場で警察に射殺され、警察は残りのメンバーの行方も捜査しているということです。
また犯人グループは、覆面をしていたとか、同じ黒っぽい服装だったという目撃情報もあり、警察はテロ事件として捜査しています。
太平洋側を中心に広い範囲で雨が降り、関東甲信の山沿いや東北南部で雪が降っています。
当初予想されていた、山沿いの大雪の可能性は低くなりましたが、気象庁は、交通への影響や路面の凍結、雪崩などに注意を呼びかけています。
気象庁によりますと、前線や気圧の谷の影響で、西日本と東日本の広い範囲で雨や曇りとなり、関東甲信の山沿いを中心に、所によって雪が降っています。
一方、平地では気温があまり下がっておらず、午前6時の気温は、甲府市で6度3分、前橋市で4度5分などで、雨の所が多くなっています。
当初予想されていた山沿いの大雪の可能性は低くなりました。
ただ、午前中と夕方以降は気温が下がる所もあり、甲信と関東北部の平地でも雪が降る可能性があります。
あす朝までに降る雪の量は、関東北部の山沿いと甲信で10センチ、関東南部の山沿いと関東北部の平野部で5センチと予想されています。
気象庁は、雪による交通への影響や、路面の凍結、電線や樹木への着雪、雪崩などに注意するよう呼びかけています。
では南さんとお伝えします。
南さん、内陸を中心に雪が降っているということですね。
そうですね。
現在の長野県の松本市の様子、ご覧ください。
松本は雪が降ったりやんだりの天気になってまして、現在、積雪は6センチ。
きょうに入って4センチほど雪が積もりました。
気温が今、0度3分ですよね。
気温が1度を下回ってくると、やはり雪が降って、雪がどんどん積もるということになります。
もうしばらく松本は雪の降りやすい天気、続きますので、雪の降り方に注意をしてください。
現在の積雪の状況ですけども、群馬県の草津町、1メートルに達しまして、ほかの所もですね、きょうに入って3センチ前後、雪が積もってきています。
雪の残っている所に、さらに雪が今、積もっている状態が、この山沿いなどで現在、続いています。
雪を降らせている原因は、太平洋側に停滞している低気圧や前線の影響です。
午前3時の天気図を見てみますと、太平洋側に低気圧や前線があって、この影響で現在、太平洋側を中心に雨や雪、内陸部の気温の低い所で現在、雪が降っています。
注目していましたのは、この低気圧、九州の南にある低気圧でして、この低気圧が発達をしながら東へ進むだろうと。
夜になると、予想の天気図では、関東の南にやって来る予想になっています。
当初は、この低気圧がもっと発達をして、さらにもう少し北のほうを通っていくんじゃないかと、そういう予想だったんですね。
北のほうには寒気がありますので、低気圧が発達すると、この間みたいに、この間の2月の14日、15日みたいに、寒気を引っ張り込んで広い範囲で雪になって、大雪になるというおそれもあったんですが、少し南を通って低気圧の発達の程度、いわゆる気圧があまり下がらなかったということもあって、雪は山沿いに、どうもきょうのところはかぎられるということになりそうなんですね。
現在の雨雲や雪雲の様子です。
現在のところ、弱い雨雲や雪雲が太平洋側、特に関東甲信から東北の太平洋側などに広がって、太平洋側の山沿いなどを中心に、現在、雪が降っているという状態になっています。
きょうのこのあとの雨や雪の移り変わりです。
太平洋側では雨や雪、関東の平野部は雨で、山沿いは雪、東北も山沿いなどを中心に、南部は雪が降る見込みです。
雪は山沿いでは夜にかけて続きますので、雪の量は山沿いなどを中心に少しやはり多くなりそうですね。
まだ深夜0時に。
そうですね、まだ降り続くような、そんな予想になっています。
あすの朝にかけて、関東北部の山沿いなどを中心に、やはり10センチぐらい雪が降りそうですので、まだ交通への影響などには十分注意をしてください。
そしてもう3月に入ってますよね。
3月は雪が降りやすいのかどうかということなんですけれども。
これは甲府の過去50年で、1日に5センチ以上の雪がどの時期によく降っているかという、そういうグラフですけども、これで見てみますと、2月の上旬から中旬が一番よく降って、3月になると、やはり雪は少なくなってくるんですけれども。
ぐっと減ることには減るんですね。
でもまだやはりね、降ってるんですね。
1日に5センチ以上となりますと、大雪注意報が出るレベルの雪です。
で、さらに警報レベル、1日に20センチ以上はといいますと、2月の中旬が一番多いんですけれども、3月の上旬、中旬でも過去を見てみると、やっぱり降ってるんですよね。
1月と同じ、近いぐらい降っているんですね。
そうですね。
降っているんですね。
だからもう3月に入ったら、安心というわけではなくて、3月にかけてもまだ大雪っていうのは降りやすい。
まだ桜の咲く時期ぐらいまでは、まだ雪には十分注意が必要だということになりそうです。
で、ちょっとね、ここ3日間、ここ4日間の天気を見てみますと、きょうがやはり雪はやっぱり降りやすい。
きょうも前橋とか甲府でも、午後になると少し寒気入ってきますので、雪に変わる時間帯が出てきそうです。
月曜日、火曜日は天気、回復するんですが、水曜日、これ低気圧が通っていきまして、寒気が入っているところに低気圧がやって来ますので、この水曜日は、仙台、長野、前橋、甲府など、関東甲信から東北の太平洋側の、特に内陸部などでは雪、降りやすくなってきますので、また水曜日の天気、十分注意をしていただきたいと思います。
では現在の富士吉田市の様子、ご覧ください。
富士吉田市は現在のところ、弱い雪が降っていますね。
かなりまだ雪が積もってますしね。
残ってますね、だいぶ。
このあと、きょうの日中は、この雪の降りやすい状態が続きそうです。
さらにまた雪の積もるおそれがありますので、このあとも雪の降り方に十分注意をしてください。
では、きょうの各地の予報、ご覧ください。
続いてスポーツ、筒井アナウンサーです。
おはようございます。
まずはこちら、大リーグ・ヤンキースの田中将大投手ですね。
ついにオープン戦、初登板迎えましたね。
日米の注目を集める中、フィリーズ戦で2イニングを投げました。
試合は先ほど終わりました。
田中投手の実戦初登板まで2時間を切りました。
日本を代表するピッチャーのアメリカでの第一歩を見届けようと、大勢のファンが詰めかけています。
田中は5回から3人目で登板。
自分の投球スタイルでやるとマウンドに立ちました。
注目の初球。
まず初球は、149キロのストレート。
すぐに追い込み、3球目。
最初のバッターにヒットを打たれるんですね。
それでも落ち着いて2人を打ち取り、4人目。
三振で切り抜けます。
続く6回のマウンド。
三振2つ目は、決め球のスプリット。
次は速球で取りました。
田中は2イニングを投げ、ヒット2本、三振3つで無失点。
上々のスタートです。
同じくヤンキースの黒田も、田中の前に2人目で初登板。
大リーグ7年目、打たせてとる安定感はことしも健在です。
貫禄を見せて、2イニングを無失点。
自分の出来はまだこれからと言いながら、田中のピッチングはこう評価しました。
田中投手、32球を投げて無失点。
まだオープン戦ということで、いろんなことを確認する段階だとは思うんですが、バッターの反応を見られたのは収穫だったと口にしています。
次も楽しみですね。
そうですね。
オープン戦とはいえ、期待が高まってしまいますね。
そうですね。
そしてスキーのジャンプ女子でうれしいニュースですね。
高梨沙羅さん、やりましたね。
ソチオリンピックでは4位と悔しい思いをしましたが、ワールドカップで今シーズン、11勝目、2年連続の総合優勝です。
高梨はソチオリンピックから2週間余りが過ぎ、初めての試合。
その1回目。
ただ1人、100メートルを超える大ジャンプ。
ソチの金メダリストは欠場する中、大差でトップに立ちます。
高梨の2回目、5位以上なら、シーズンの総合優勝が決まります。
これも大きなジャンプ。
今シーズン11勝目を挙げ、5試合を残して2年連続の総合優勝。
改めて強さを見せました。
やっとホッとしたということば、本当によかったですね。
恐らく不安もあったと思います。
気持ちの切り替えも難しかったと思います。
総合優勝を決めたこの1勝。
それ以上に高梨選手にとって大きな一勝になるんではないでしょうか。
さあそして続いては、日本のプロ野球ですね。
オープン戦がキャンプ地以外で始まりました。
巨人とソフトバンクはフリーエージェントで移籍した新戦力の2人が先発しました。
巨人の大竹寛。
広島から移籍後、初の本拠地、東京ドームでの登板に、気持ちが高まっていました。
1回、バレンティンも得意のシュートで詰まらせ、3人で抑えます。
しかし3回、下位打線に連続ヒットを打たれ、ピンチ。
ここで点をあげたくないと、さらに気持ちを高めました。
3回を無失点に抑えながら課題も口にしました。
ソフトバンクの中田賢一は、中日からの新戦力。
オープン戦初登板は、同じ新加入の鶴岡とバッテリーを組みました。
力のあるストレートで、ストライクを先行させます。
さらに勝負どころで変化球も試しました。
バッターを押し込めている感じがあったと、4者連続三振。
地元、福岡で上々のデビューです。
スポーツお伝えしました。
皆さん、覚えていらっしゃるでしょうか。
こちら、3年前のニュースの映像です。
土に埋められる多くのひつぎ。
東日本大震災で亡くなった犠牲者です。
被害が大きかった沿岸部では、犠牲者を火葬することさえできなくなり、一時的に土に埋めました。
仮埋葬と呼ばれました。
宮城県内で2108人に上りました。
遺体は数か月後に掘り起こされましたが、一目会いたいという遺族の気持ちに応えられない、厳しい現実が待っていました。
震災から3年を前に、私たちは当時の状況を克明に記した資料を入手し、関係者から話を聞くことができました。
巨大災害が奪った死者の尊厳。
その現実は、震災から3年がたった今も変わっていません。
震災発生直後の4月から4か月にわたって作成された報告書。
仮埋葬の実施報告書です。
仙台市の葬儀業者が作成しました。
この業者は、石巻市の依頼で仮埋葬で埋められた672人の遺体を掘り起こし、火葬しました。
報告書を書いた一人、西村恒吉さんです。
葬儀会社で12年にわたり、年間数百という葬儀を担当してきた西村さんも、遺体の掘り起こしは初めての経験でした。
仮埋葬された遺体は、木製のひつぎに納められていました。
山の斜面や墓地の空いたスペースに点々と埋められていました。
掘り起こされたひつぎです。
震災直後、保存の処理などが十分に行われずに仮埋葬されたため、ひつぎは元の状態を保っていませんでした。
ようやくひつぎが姿を見せたが、ふた、側面ともに吸水の影響で大きく変形しており、すでに朽ち始めているような状態だった。
リーダーだった西村さんは、かつてない出来事を詳細に記録するよう、メンバーに指示しました。
メンバーの中には、4月に入社したばかりの社員もいました。
当時22歳だった藤島翔太さんです。
初めての仕事がこの掘り起こしでした。
実際は気持ち悪い、怖いなどという感情は出てこなかった。
むしろ実感がなく、まるで人形のように見えた。
葬儀も知らない若造が何をしているのだと、悪いことをしているような気分にもなる。
突然、命を絶たれた人たちを新しいひつぎに移し替えていく。
それは肉体的にも精神的にも、想像を絶する過酷な現場でした。
1日に多くても15人ほどしか掘り起こすことはできませんでした。
家族を仮埋葬した人たちは、今も十分に弔えなかったことを忘れられずにいます。
石巻市の土田利枝さん。
津波に巻き込まれ亡くなった夫の久夫さんと母親のヨウさんを仮埋葬しました。
土田さんは市から火葬場が被災したので、仮埋葬しかできないと言われました。
ようやく火葬し、弔うことができたのは3か月後のことでした。
遺族の思いを感じながら、掘り起こしを続けた西村さんたち。
心に強く残る出来事がありました。
5月9日の報告書です。
この日、ひつぎの中からオレンジ色の真新しいランドセルが出てきました。
亡くなった幼い子どもに、父親が贈ったランドセルでした。
その父親が現場に来ていました。
火葬炉に移動する前に、同世代の父親に、顔を見ることができますか?と聞かれ、迷いながらもやはり見せることができなかった。
顔の状態は著しく腐敗しており、最後に見せるべきなのだろうかと、ちゅうちょしてしまった。
掛けがえのないわが子に、父親が再び対面することさえできない。
そんな状況をどうすることもできず、自問自答する毎日でした。
掘り起こしが進むにつれ、ひつぎからは遺族が亡くなった家族のために供えたものが次々と出てきました。
お年寄りのつえ、子どものおもちゃ、いずれも生前、大切にしていたものや、弔いの気持ちが込められたものでした。
こうした副葬品に特別な思いを持った人がいます。
早坂幸一郎さんです。
ひつぎに納められた副葬品を、一つ一つ丁寧に洗うようになりました。
本来の業務ではありませんでしたが、あるきっかけから始めました。
掘り起こした遺体を火葬しに行った際、あまりに色のない光景に、最後の弔いがこれでいいのかと、疑問を感じました。
数日後、現場で掘り起こしたひつぎの上に、土にまみれた洋服を見つけ、きれいに洗ってあげたいと感じました。
洗った服を新しいひつぎの上に乗せ、少しだけ遺族の気持ちに寄り添えた気がしました。
汚れた副葬品を洗うことで、少しでも遺族の心を和らげることができるかもしれない。
その後3か月間、ひたすら副葬品を洗い続けました。
8月9日、おもちゃを水場で洗っているところに、2人のお子様を亡くされたお父さんがいらっしゃって、とても喜ばれていました。
ご遺族の方ときょう初めてお話することができ、今まで取り組んできたことは、本当によかったと感じる場面でした。
掘り起こしにメドがついたのは夏になってから。
気温が30度を超える日が続いていました。
ひつぎや遺体の傷みはさらに進み、掘り起こしはますます困難になっていました。
そんなとき、応援に来た若手社員がふとこう漏らしました。
完全な作業ですね。
過酷な状況が続く中で、若い社員が弔いではなく、単なる掘り起しの作業に陥ってしまわないか。
そんな西村さんの懸念をよそに、メンバーはそれぞれの中で、掘り起こしの意味を見つけていました。
当初は遺体に実感を持てなかった、新入社員の藤島さん。
3か月がたつ中で、多くのことに気付いたといいます。
7月31日。
副葬品やお供え物を見ていると、その人の背景が想像できます。
コーラが好きだったのかなぁとか、ボウリングやってんだなとか、一瞬でも考えることで、少しでも悼む気持ちを持ち続けられればと思いました。
かつてない状況の中で、死と向き合ってきた4か月。
西村さんは報告書の最後に、次のようにつづりました。
遺体とは何か、どう捉え、どう関わるか、大災害における弔いの在り方とは何か。
その答えの一つとして、去年、新たな取り組みを始めました。
それが遺体にエンゼルケアを行う納棺師の養成です。
葬儀会社そのものが納棺師を置くのは、あまりないといいます。
西村さんは、掘り起こしの報告書にも、その思いを記していました。
東日本大震災がもたらした死の側面を、後世に残していかなければならない。
取材した仙台放送局の廣川記者とお伝えします。
廣川さん、宮城県内で2108人。
当時、多くのご遺体を仮埋葬せざるをえなかった状況、遺族の方にとってはつらいものですよね。
そのとおりだと思います。
ただ、国は、対策は必要だと考えていました。
阪神・淡路大震災のあとの平成9年に、全国の都道府県にある通知を出しています。
災害で多くの人が亡くなって、火葬が追いつかなくなる事態を想定して、都道府県の枠を超えて、広域的な火葬を実現できる計画を作るよう求めているんです。
しかし、震災の発生当時はまだ出来ていませんでした。
宮城県では今も、決められていない状況です。
巨大災害では、仮埋葬はしかたない面もあります。
一方で、多くの遺族の方の話を聞くと、きちんと弔えなかったという無念の思いが、震災から立ち上がる次への一歩を踏み出す足を重くしていると感じました。
次に巨大災害が起きたとき、私たちはどうしていけばよいのか、考えていく必要があると思います。
東日本大震災からまもなく3年。
仙台局の廣川記者でした。
では次です。
古都・奈良に春の訪れを告げる東大寺の伝統行事、お水取りで大きなたいまつを振って火の粉を散らす、お松明が昨夜から始まりました。
童子と呼ばれる人たちが二月堂の舞台の欄干から長さおよそ6メートル、重さ40キロもある、たいまつを突き出して、勢いよく回転させながら駆け抜けると、火の粉が勢いよく散りました。
詰めかけた大勢の人たちは、火の粉が降り注ぐたびに、歓声を上げたり、写真を撮ったりしていました。
お松明は今月14日まで毎晩行われます。
ではここで外の様子、見てみましょう。
2014/03/02(日) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

▽震災3年の今明らかに 知られざる死の記録

詳細情報
番組内容
【キャスター】近田雄一,久保田祐佳,【スポーツキャスター】筒井亮太郎,【気象キャスター】南利幸
出演者
【キャスター】近田雄一,久保田祐佳,【スポーツキャスター】筒井亮太郎,【気象キャスター】南利幸

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ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース

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