三遊亭小円歌の演芸図鑑「U字工事、三遊亭兼好、風間杜夫」 2014.03.16

(三味線)おはようございます。
「演芸図鑑」三遊亭小円歌でございます。
え〜本日の都々逸こんないい文句がございました。
・「逢って聞きたい弱音とホンネ」・「ひいふうみいよいつ逢える」っての。
女心ね〜。
それでは本日の演芸でございます。
え〜本日お聞き頂きます演芸は…。
あっはい。
漫才でU字工事さん。
私大ファンでございます。
そして落語は三遊亭兼好さん。
兼好さん27歳の時に魚河岸に勤めていたという方でございましてハッと思い立って「あっ落語家になろう」とこう思ったんだそうでございます。
それではお楽しみ下さい。

(拍手)どうもよろしくお願いしま〜す。
よろしくお願いしますどうも〜。
どうもありがとうございます。
ありがとうございますどうも〜。
いや〜僕らですね2人とも栃木県出身なんですけども…。
栃木ですね。
やっぱり地元が大好きなんで盆と正月ぐらいはですね地元帰るんですけどもたまに帰ると田舎の風景が変わってる事ってありますね。
そういう事ありますね。
悲しいんですけど。
ショックでね。
何か空き地が無くなって大きい建物が建ってたりとかね。
林が無くなってね森になってたりとかね。
緑増えてるっぺ。
それはいいだろ別に。
カナブン増えますよね。
いいだろそれも別に。
ホントねえ。
あとは田んぼが潰されて駐車場になってたりとかあるんですよね。
コンクリートでねショックですよね。
田んぼが潰されてね畑になってたりとかね。
大して変わんねえだろお前。
米がいいよね。
別に野菜でもどっちでもいいべよ。
やっぱりやっぱり地元が好きなんでね…。
上京すると思いますけども初対面でも出身地が一緒って分かると結構会話が盛り上がったりする事ありますよね。
やっぱこうテンションが上がるんですよね。
タクシーなんか乗っても運転手さんと地元一緒ってなると結構盛り上がったりするんですよね。
「どこまで行きますか?どこ今日は?どこですか?」。
「じゃあ鷺宮の駅までお願いします」。
「鷺宮ね」。
「鷺宮の駅ねはいよ」。
「駅ですね?」。
「駅ね。
はいええ」。
「駅」。
「鷺宮ね」。
「ええ」。
「ルート決まってます?ルートは?」。
「いや特には」。
「じゃあナビ入れます?」。
「ナビでお願いします」。
「ナビね。
鷺宮ね…鷺宮のどこでしたっけ?」。
「駅ですね」。
「駅ねはいはい」。
「運転手さん出身どちらですか?」。
「え〜何で?」。
「いやいや…」。
「何で何で?」。
「いや何かこうちょっとなまりがあんなと思って」。
「やめてよ!なまってないよ。
恥ずかしいなやめてよ。
やめてよ〜。
いや私は上の方です上の方」。
「そうなんですか」。
「やめてよ。
上!ロシア」。
「いやいやいや」。
(笑い声)「あの〜僕は出身が栃木県なんですけど」。
「えっ!?俺も栃木だよ」。
「やっぱそうっすか!」。
「一緒だんべや」。
「ええ」。
「何だい栃木のどこですか?」。
「僕は西那須野です」。
「俺も西那須野だよ」。
「マジっすか」。
「一緒!家どこ?家。
家どこですか?」。
「僕は国道4号線ず〜っとまっすぐ行って三島小学校のとこに入ってその右斜め前の赤い瓦の家です」。
「俺も一緒だよおい!」。
「そんな訳ないじゃないですか。
そしたら同じ家って事になりますから」。
「いや私はその先に公園あるじゃない?公園。
その先の後ろ側の家です私は」。
「じゃあ近いですね。
じゃああれ分かります?」。
「何すか?」。
「ラーメン屋のリュウショウ」。
「分かるよ」。
「そうっすか」。
「カウンターだけの汚え店ね。
いや〜何回か行ったけどもねやっぱり味が濃いからね。
地元の人あんまり寄りつかないよね。
行きます?行かないっしょ。
行かないよね。
あんまり行かないよ人はね」。
「僕は親戚がやってるんでよく行くんですけど…」。
「…あっそう」。
「ええ」。
(笑い)「ごめんねごめんね〜」。
「いやいや全然大丈夫ですよ」。
「ごめんなさい。
すいません。
ホントに分かんなかったからね」。
「栃木の人は優しい人多いですもんね」。
「やっぱり心が温かいです栃木の人はね。
ごめんなさい。
ちょっと今1台入れちゃうからね」。
「どうぞ」。
「入っちゃいな入っちゃいな。
ごめんなさい。
もう一台入れちゃうからね。
行きなって。
いいよ。
あら5台先…あれ全部入れちゃう」。
「ちょっと優しすぎますよ。
僕の時間もあるんで」。
「あっ!プップ〜。
チャキ〜ン。
すいません」。
「急に運転荒くなりましたね。
どうしたんすか?」。
「今の水戸ナンバーだからちょっとあおってやりました」。
「駄目ですよそんな事したら。
駄目ですって」。
「やっぱりライバルですからね」。
「仲良くいきましょう」。
「おはようございます。
どうもおはようございます」。
「あれですか?同じ会社の方が通ったんですか?」。
「全然知らないですけど横浜ナンバーだったからちょっと」。
「敬い過ぎですよ。
そこまでしなくていいじゃないですか」。
「挨拶はしっかりと」。
「でも東京で車運転するのってすごく怖くないですか?」。
「まあ栃木と比べっとね道が細いしガシャガシャしてっかんね。
あっこういうの!自転車危ねえんだこういうの」。
「急な飛び出しですよね」。
「こういうの言ってやんないと分かんねえんだよ」。
「確かにね」。
「ヘルメットかぶれ!」。
「そっちですか?急な飛び出しを注意しましょう」。
「自転車はヘルメットだよ」。
「運転手さんはやっぱり運転がうまいですね」。
「いや私はね若い頃はでっかいトラック転がしてましたから。
だからタクシーなんつうのはおもちゃみてえなもんで」。
「かっけえ!」。
「いいえ。
おもちゃおもちゃ」。
「じゃああれですか?サービスエリアで寝泊まりしちゃうようなトラック野郎?」。
「いや私はねクロネコなんですけどもね」。
「配達の方ですか」。
「配達のスペシャリストと言われまして」。
「そんなすごいんですか?」。
「夕方6時7時の荷物なんつうのはね昼の12時に届きましたよ」。
「大迷惑じゃないっすか。
ちょっと速すぎますよ」。
「何だかんだでクビになりました。
おっかない世の中だ」。
「でも東京でこうやってタクシーなんかやってると芸能人の方とか乗せたりする事あるんじゃないですか?」。
「たまには乗ってきますけどね誰だか分かんないんすよ。
変装してっから。
この間もねこんな真っ黒いサングラスしたの乗ってきたけど誰だか分かんないね。
こんな髪なんかビシッとオールバックに決めて誰かな?あれね。
ここでいいですかって言ったら『いいとも〜』って言ってたけど」。
「タモリさんじゃないっすか?恐らく」。
「分かんなかった誰だかね」。
「あとどれぐらいで着きます?」。
「あとねえ〜っと2時間弱ですね」。
「2時間!?」。
「2時間弱ですよ」。
「そんなかかります?」。
「2時間弱ね」。
「えっ?」。
「え〜っと宇都宮ですよね」。
「鷺宮ですよ」。
「えっ?」。
「僕言ったのは鷺宮」。
「え〜!」。
「え〜!?」。
「栃木…えっごめん。
え〜間違っちったどうすっかな。
あ〜逆。
バックで行く?どうするか…。
いやどうすっぺ」。
「僕もう降りた方が。
降りて電車で行った方が早いんで降りて行きます」。
「い〜やごめんなさい!」。
「いやいやしょうがないです」。
「ごめんなさい!いや〜…。
じゃあ4,680円になりますね。
すいません。
い〜や初めてだよこんなの。
すいませんホントに。
4,680円ですねすいません」。
「あの結構ね違う所いろいろ来ちゃってこの金額になりましたけど…」。
「ホントだよね。
ヘヘヘ。
4,680円ですねすいません」。
「まあ払いますけど。
はい」。
「すいませんね」。
「いえどうも」。
「じゃあね駅が100m先って書いてありますから駅まで乗せて行きますよ」。
「それ悪いからいいですよ」。
「いや罪滅ぼしでそれだけ。
すいませんホントに」。
「じゃあ甘えさせてもらって…」。
「すいませんね。
いや〜こんなの初めてだからホントに」。
「でもよくね町田と町屋とかそういう間違いありますもんね」。
「じゃあここ駅になりますからここで。
ホントにすいませんでした」。
「ありがとうございました」。
「じゃあ710円になりますね」。
「金取んのかよ!おかしいでしょそれ。
さっきの4千なんぼも僕おかしいと思ってますよ。
黙ってないで何か言う事あるでしょ」。
「え〜っと…メーターが上がる前に払った方がいいと思いますよ」。
いい加減にしろ。
(2人)ありがとうございました。
(拍手)
(2人)ありがとうございました。
(拍手)
(出囃子)
(出囃子)
(拍手)ようこそおいで下さいまして誠にありがとうございます。
しばらくの間おつきあいのほどを願っておきますが…。
まあ我々落語家と申しますのはこういう立派な高座で落語をやるばかりが仕事じゃあございません。
よく結婚式の司会なんかをする事があるんでございますがあれいいもんですね見ていると。
今教会で結婚式を挙げるという方多くなっておりますがあれで何が楽しみといってあの誓いの言葉というのがあれが見ていて楽しくて。
まあ真ん中に神父さんなり牧師さんなりとそういう方がいらっしゃってあの小さな本を…英和辞典か何かなんでしょうね。
あれをこう持って。
「アナタ方ハ病メル時モ健ヤカナル時モ永遠ノ愛ヲ誓イマスカ?」なんて事を言うと2人がまぬけな顔で「はい」なんて。
もうあれが見ていて楽しくてしょうがないんですけど。
ただあれ不思議だなと思うのがあの方々ももう随分長い事日本にいるんでしょ?あれ。
ねえ。
そしたらもうちょっとまともな何か日本語が話せないのかなと思った。
あれ聞いてみたらホントは話せるんだそうですね。
ホントは話せる。
ただまともな日本語でやられますというと誓いにくい。
確かに言われてみるとそうで。
「誓う?ホントに?あの元気な時だけじゃないの病気の時も。
誓える?ホントに?あっそう。
あなたも愛せる?ずっと奥さん。
ホントに?今日が一番きれいなんだよ。
あとずっと下がっていくのいいの?」言われるととても誓いにくいんであれ「アナタ方ハ」とこうなるんだそうですね。
まあ我々ふだんから着物でこうしておりますんでどちらかと言うと私なんか神社の結婚式大好きでございますが。
あれはもう日本の美の粋を集めたんだそうでして花嫁がなるべくきれいに見えるようにというそういうふうになってるんだそうですね。
ですから真っ白い化粧を致しまして真っ白にこういでたちでもって。
やってまいります三々九度のお杯。
あれが大概朱色に染まっているんです。
あれを飲む時に傾けますというとちょうど光が反射して真っ白い化粧ですからいい具合にその赤みがス〜ッとさしてもう花嫁が一番きれいに見えるようにあれちゃんと作ってあるんだそう…。
だからこの時点で汚い人はもうおしまいだそうですね。
もう諦めた方がいいんだそうですね。
まあ多分あれは難しいもんでこう3段重なってたりなんかするんで大概は付き添いの方がいて後ろから「3口でお飲み下さい」なんて。
「大丈夫です。
初めてじゃないんで」なんて事言いながら飲む姿というのもなかなかいいもんでございます。
今はあまり結婚式でうるさい事は言いませんで仲人を立てないなんていうのも当たり前でございます。
まあ以前はそんな事はございません。
切る帰る逃げるなんといういわゆる忌み言葉なんていうのは使っちゃいけないとか。
あるいはこういう衣装でなくちゃいけない。
そういうものが大変にやかましかった時分がございます。
それこそその仲人媒酌人そういう人が「高砂や」というお祝いの謡を必ず謡っていたそのころのお噺でございまして…。
「こんちは!ご隠居こんちは!」。
「はいはい。
八つぁんでないかどうした?」。
「いたいた。
ご隠居大変な事になっちゃった。
どうしよう」。
「どうしようってどうした?」。
「実はあれ頼まれちゃったんですよ。
何て言うかなあの〜介しゃく人」。
「介しゃく人…」。
「介しゃく人。
ほらありますでしょ。
男と女夫婦になろうっていう時に間に入って取り持つっていうやつね」。
「それ媒酌人な。
驚いた。
介しゃく人って言うから人斬るのかと…」。
「そうそう。
その媒酌人っていうんですか?それ頼まれちゃったんですよ」。
「おおそりゃよかったな。
え?何がって男なんてぇものは仲人を頼まれるなんてのはさもう一人前の証拠だよかった」。
「それがよくねぇんですよ。
やっぱりあれでしょ?行くについちゃあ着流しだ浴衣だじゃあ駄目なんでしょうねそれね」。
「当たり前だ。
媒酌人が浴衣でどうすんだお前。
そらまあ黒紋付き羽織袴と決まってる」。
「それが無ぇんですよ」。
「いやお前持ってたろ」。
「質入れちゃったんですよ」。
「じゃあ出しゃいいだろ」。
「流しちゃったんですよ」。
「しょうがないねお前。
じゃどうすんの?」。
「それで来たんです。
すいませんがね黒紋付き羽織袴一式貸して頂けませんかね?」。
「ああそう。
まあそういう事ならめでたい事だ貸してやろう。
ばあさん今話聞いてた?そう。
じゃあ一そろえ。
はいはい…。
よし。
ちゃんと返しなよ。
お前ないつも返さないから。
ところでお前あれかい?ご祝儀できんのかい?」。
「えっ何です?そのご祝儀っていうの」。
「いやいやお前あれだろ?仲人だろ?そしたらあれ『高砂や』やんなきゃ駄目だろ」。
「何です?その『高砂や』っていうの」。
「いやだから謡の文句にあんだろ。
『高砂やこの浦舟に帆をあげて』ってあれだよ」。
「ああ〜…。
あれあたしはできねぇんですよ」。
「じゃあそれはお前稽古しておいた方がいい。
恥かくよ」。
「そうっすか…。
間に合いますかね?」。
「『間に合いますかね?』ってそれいつなんだ?」。
「明日なんですよ」。
「しょうがないね。
じゃあどうすんだい?」。
「あっそうだ。
ご隠居前一遍どっかでやってましたね。
あれ今ちょっと教えてもらえますか?あたし器用なんでねすぐ覚えちまいますから」。
「そう?じゃあ明日でってならしょうがないね。
あんまりうまくはないけどもね。
じゃあいいかい?まず姿勢を正して白扇はここへピタッと。
左の手はももの付け根辺りがいい。
背筋をピンと伸ばす。
目は鴨居辺りがいいね。
鯛の目八分といっていい形になる。
腹の底にグッと力を入れて声を出す。
いいな?・『高砂やこの浦舟に帆をあげて』」。
「よくそういう動物を絞め殺すような声が出ますな」。
「褒めないねお前はね…。
しょうがないな。
やってごらん」。
「そうっすか。
こんなものはすぐにできちゃうんです。
ええこうですね。
ピッと。
ううん…」。
「声を出しなよ。
何をやってんの?」。
「いや改めてこういう形になるとなかなか声がね出てこない…。
出てこないもんですね。
すいません。
案外難しいもんですね。
あううん…。
タカタうん?タカタん?タカタカん?タカタカ…。
タカタカタタカタカタタカタカタ…」。
「カエルだなお前はな。
その『タカタカタ』といかないでまず『た〜』と延ばしてごらん」。
「そうっすか。
『た〜』と延ばす。
た〜た…。
タータカタータカタータカ…」。
「鶏だな今度は。
どうしてお前頭からいくの?声がダッと。
そうじゃない。
腹の底にグッと力入れてごらん。
そうすりゃいい声が出る」。
「そうっすか。
腹の底に力…。
『た…か…さ…ご…やっ』は〜…紙1枚」。
「便所入ってるみたい。
どうにもしょうがない。
もう少しお前器用だと思ったけどな。
お前豆腐屋のトクさんの真似なんかうまいんだろ?」。
「うまいっすよ。
あたしはそれはうまいんすよ。
カミさん連中がみんな間違えるんです」。
「じゃあそれでやってごらん」。
「そんなんでいいんですか?だったら楽なもんです。
まずこういう形。
てんびん棒を担ぐ形こういう形。
こういう形になりゃもう声が。
ああ…ううんあハッ…。
豆腐〜!」。
「おお〜うまいもんだね。
それでやってごらん」。
「これでいいんですか?こんなものは…。
豆腐〜!」。
「いいねいいね。
それでやってごらん」。
「と…」。
「いや豆腐はもういい。
それで『高砂や』とやってごらん」。
「『高砂や』…。
たか〜ふ〜!」。
「『たかふ』って…。
『高砂や』」。
「そうですか。
高砂や〜え〜さお竹〜!」。
「何を言ってるの。
『この浦舟に帆をあげて』」。
「・『この浦舟に帆をあげて』」。
「ハハハ。
まあおかしな調子だがそれでいいだろ。
いや本当は後長く続くんだよ。
長く続くんだけれども大概はお前さんがそこまで謡やぁあとはじゃあ皆さんで謡いましょうとか私が謡いましょうっていうのは必ず出てくるから。
いいね?お前さんそこまでの所を一生懸命稽古をしな。
分かったな?」。
「ヘイッかしこまりやした」。
やっこさん家へ帰って一生懸命そこまでの所を稽古をする。
さて当日になりまして…。
「本日は誠にお忙しい中ありがとうございます。
早速ではございますがご媒酌人様に『高砂や』お願いを」。
「あっそう…もう?やる前に?あっそう」。
「え?…鴨居がない。
いやいや大丈夫。
なんとかやる。
ううん…ああ。
タカ〜タ。
すいません。
調子調べしてもよろしゅうござんすかね?」。
「調子調べ…?ああどうぞ」。
「すいません」。
「変わった形をなさるんですね」。
「担ぎ流と申しまして。
すいませんね。
ああ…うん。
豆腐〜!」。
「いや結婚式で豆腐売られると困る…」。
「こっからこっから…。
・『高砂やこの浦舟に帆をあげて』」。
「誠に結構なご祝儀ありがとうございます。
続きをお願い致します」。
「いやいや…えっ?続きはあれですよね?ほかのみんなで謡いましょうとか誰か私がっていうのが…」。
「そういうものかもしれませんがどうも不調法者ぞろいでございまして誰ひとり謡える者がございません。
続きを…」。
「続きったって…えっ?どう…。
・『高砂やこの浦舟に帆をあげて』・『帆をあげて帆をあげて』」。
「いや上げっ放しでも困る」。
「・『帆をさげて』」。
「いや下げてもらっちゃ…」。
「・『高砂や帆をあげがんもどき』」。
「がんもどき!?」。
「・『高砂や誰か私を助け船』」。
(拍手)
(三味線を爪弾く音)本日もゲストを都々逸でお迎えしようと思います。
こんな都々逸。
・「善だ悪だという役柄を」・「さらりと演じるいい男」え〜皆様ご存じの…もうホントによくご存じです。
俳優さんでございます。
私大ファンなんですけれどもね…。
落語を近頃なさってらっしゃるという事なんでちょっと出囃子でお迎えしたいと思います。
こんなの。

(「蒲田行進曲」)
(風間)どうも。
風間杜夫さんです。
どうもありがとうございます。
今日はお招き頂きまして。
ありがとうございます。
すいませんもうホントに。
お忙しいところありがとうございます。
今日はちょっとお召し物…これ高座着でらっしゃいますね。
噺家さんの真似事でございますけども落語をやらさせて頂いてこれで高座に上がっております。
私一番最初にお会いしたのはやっぱり落語会でございました。
正雀師匠とご一緒…?そうです。
そうですね。
あの時ちょっと一緒にお酒も。
そうです。
打ち上げで。
全く何か人の目をご覧にならないで何かシャイでらっしゃって…。
そうなんですよ。
私はねホントにいまだに人見知りが激しくてなかなか打ち解けないんです…。
特に師匠のようにお美しい方を見るとどうしても目がねこう下へいっちゃう…。
とんでもございません。
ありがとうございます。
そう言って頂くとありがたいです。
あの時には確か仮面ライダーの枕か何かを振られてたんですけれども。
近頃何かお聞きするとその枕がたくさんお増えになってお孫さんの枕が何か出来たと。
実はですねええ…。
ヘヘヘ。
あれ?いきなり。
昨年の10月の29日に初孫が生まれこれがね僕はビックリしました。
あまりの可愛さに。
あまりの可愛さ。
今まで見た赤ん坊の中で一番可愛いですね。
それはやっぱりご自分の…。
いや。
よくねだから周りの人に言われるんですよ。
風間さん孫というのはそれはねご自分のお子さんよりも無責任でいられるから無条件に可愛いもの…。
そうじゃないんです!僕が言ってるのはビジュアル的に!その完成度の高さっていうの。
ちょっと今写真持ってきてるので見て頂きたいんですよね。
これはね…。
わざわざ持って来て頂いて。
なぜ私がそれまで言うかって力説するかというくらいどうよ?これ。
ハハハ。
どう?これ。
可愛い〜。
可愛いですね。
お名前何ておっしゃるんですか?モネというんですがね。
モネちゃん。
これはお正月に頭にみかん載せてこれお供えモネっていうんですけど。
(笑い声)
(林家三平のものまねで)どうもすみません。
どっちかな?どっちかな?こちらですかね。
は〜いこんな感じです。
可愛い〜!ほかの写真もせっかくですからお写真見せておきましょう。
これがまた天使のような。
どう?どうよ!?これ。
どうよ!わ〜可愛いですね。
可愛いんです。
もうねだからよその赤ん坊見てもちっとも可愛くないですね。
え〜。
何ですかね〜。
この間目に入れたらやっぱり痛くなかったですね。
もうしまいましょこれね。
ありがとうございます。
まあホントでもそんなに可愛かったらやっぱりねえ。
だけどねやっぱりこうやって可愛い可愛いって言ってもうじいじとか呼ばれるようになるじゃないですか。
じいじって呼んでほしい?呼んでほしい訳じゃないですけどじいじじいじって周りがね。
そうすると人間というのはいい爺さんになろうとかね。
可愛いきれいなお爺さんになろうと演じているうちに爺さんになっちゃうんじゃないかと思ってね。
これはヤバいと。
一応私も役者ですからねいずれはじじいの役も来るでしょうけどまだまだ生臭いオヤジでいたいと思ってね。
なるたけ…。
だってじいじって言われると歩き方までおかしくなるんですよ家で。
何かこういう。
爺さんを演じちゃうんです。
ああ〜。
俳優さんだからやっぱり演じちゃうんですかね?じいじに成り切ろうとするという。
それがちょっとマズいなと。
ですからこうやって孫の写真をね自慢して見せるのもそろそろ卒業しようかなと。
(笑い声)僕の場合ねこうやって見せてる僕が可愛いんじゃないかと思ってるんですよ。
えっ!だからそれも大きな勘違いだって事。
いやでも可愛いですよ。
やっぱり何となく素に戻る感じがしますもんね。
そうだから昔の僕を知ってる人が「お前がそんなんなるかよ!」ってね半ばあきれてますけど。
そうですか。
昔を知ってる方っていう事でちょっとねお伺いしてきたんですけれども実は私と同じ同業者に同級生だった方がいらっしゃる。
そうなんですよ。
江戸家猫八師匠。
中学高校と6年間。
同じクラスになった事もありました。
そうですか。
同じ学校に通ってたんです。
演劇部も一緒だったんです。
それでいろいろね中学時代の事を聞いてきたんです。
そうしましたらばどちらかと言うと女の子にチャラチャラしてない。
あんまりチャラチャラしない硬派なイメージがあったというふうにお伺いしましたね。
うんふん…。
そうなんですかね?と言うかねおくてだったんですよ。
何かなかなかこう…。
今もねやっぱりシャイだから目見られないっておっしゃってましたけども。
昔からだったんですか?まあそういう思春期にありがちな内向する非常にナイーブな青年でしたね。
そうですか。
でもそのころから落語なんかはたまにやってらっしゃったり?いやそれはないですね。
専ら僕の場合は小学校からラジオで落語を楽しむっていう世代ですからね。
テレビが入る前ですから。
それで高校大学ぐらいの頃に新宿の寄席にちょっと聞きに行ったりとか。
まさか自分が落語やるとは思っていなかったですね。
そうなんですね。
まあ噺家さんの役を舞台でやったのがきっかけだったんですけどね。
15年ぐらい前です。
「すててこてこてこ」っていうお芝居がありましてこれは三遊亭圓朝…怪談噺で有名な。
圓朝師匠とその弟子の圓遊という実在のその師弟関係をお芝居にしている。
その圓遊の役を僕はやったんですよ舞台で。
その時に正雀師匠に「野ざらし」のさわりを手ほどきを受けましていつか噺覚えて人前でやりたいなと思ったのが15〜16年前ですかね。
そうなんですか。
じゃあ比較的新しいというか…。
落語をやろうと思ったのは。
やり始めて15〜16年たっちゃいましたからね。
どうですか?落語。
本格的にやられて。
ほら一人芝居とかっていう方もいらっしゃるけどやっぱりちょっと根本的に違いますでしょ?お芝居とは。
お芝居はやっぱり衣装を着て動き回って音楽があってセットがあってとかね。
まあ一人芝居でもそうなんですけど。
落語はやっぱりこれ難しいです。
話芸は。
お客様に想像して頂く芸ですよね。
だからいかにその豊かに…。
100人客席にいらっしゃったら100通りの世界が今お客さんの頭の中にある訳でそれをどれだけ豊かにお客さんに想像して頂けるかというところに話芸の難しさがあるような気がしておりますけども。
ちょっと俳優さんのその本職の方のお話を伺いたいと思うんですけれども役作りなんかをねこう台本来るじゃないですか。
私なんかは着物を着ている時にだんだん三遊亭小円歌になっていくみたいなこういう感じがあるんですね。
ボ〜ッと入ってきてですね。
そういった役作りっていうのはどうなんでしょうかね?例えば全く自分とかけ離れた人物を作ろうとかっていう意識がないんですよね。
ですからまあいろんな役やりました。
殺人事件の人殺しもね随分…女の人もだましたりいろんな役やってきましたけどもでも決して僕とかけ離れた人間と思ってないんですよね。
その役の中に自分に近いものがあるなと思うと。
それを見つけるんですよね。
その役の中にね。
例えば人殺しでも普通の人が何かちょっと間違えてそういうふうになっちゃったというようなそういう。
殺人のところまではいかないけどこの殺意とか分かるとかね。
こういう生い立ちをしてたらきっとこんなふうに社会を見るだろうとかね。
いや俺だって随分ひねくれた見方してるけども何か近いとこあるなとかね。
嫉妬心だとか妬みだとか。
まあそういうものを何か自分の中にあるものを膨らませてその役につぎ込んでいくっていうか。
じゃあもう最初にこの役はこうあるべきだというようなのからは入っていかないんですね。
だから今までどの役もまるで僕とは全然違う人間というふうに思って演じた事がないんですよね。
2014/03/16(日) 05:15〜05:45
NHK総合1・神戸
三遊亭小円歌の演芸図鑑「U字工事、三遊亭兼好、風間杜夫」[字]

三味線漫談・三遊亭小円歌のナビゲートで、とっておきの演芸と対談をお届けします。演芸は、U字工事の漫才、三遊亭兼好の落語。対談のゲストは風間杜夫。

詳細情報
番組内容
三味線漫談・三遊亭小円歌のナビゲートで、とっておきの演芸と対談をおくる。演芸は、U字工事の漫才、三遊亭兼好の落語。対談のゲストは風間杜夫。
出演者
【出演】U字工事,三遊亭兼好,風間杜夫,【ナビゲーター】三遊亭小円歌

ジャンル :
バラエティ – お笑い・コメディ
劇場/公演 – 落語・演芸
バラエティ – その他

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