(諒)うっ。
(明希)おはよう。
(諒)ああ。
寝てた。
(明希)疲れてる?どうする?部屋来る?
(明希)そう。
(明希)怒ってる?怒ってるよね。
(諒)怒ってないよ。
すいません。
(従業員)はい。
コーヒーお願いします。
(従業員)はい。
(明希)私も。
(従業員)かしこまりました。
フッ。
フフフ。
何?思い出し笑いして。
(諒)今さっき夢見てて。
(明希)夢?ああ。
いつもの?北海道行きの寝台列車に乗ってる。
(諒)そう。
(明希)乗ったことあるの?
(諒)高校のころ同級生の女の子と2人で。
今ぐらいの季節。
(明希)スキーでも行こうとした?駆け落ちしたんだ。
放課後学校が終わったらそのまま上野駅向かってかばんも制服も駅のトイレのごみ箱に捨ててリュックに歯ブラシと着替えとウォークマンとあとバイトしてためたお金だけ入れてさ。
出発は4時20分だったかな。
寝台列車に乗って東京にはもう帰らないつもりだった。
(明希)へえー。
北海道のどこか誰も僕らのこと知らない町で2人で暮らすつもりだった。
僕は17歳で彼女は16歳だったけど必死に働いて絶対幸せにするつもりだった。
(従業員)お待たせいたしました。
失礼いたします。
(従業員)ごゆっくりどうぞ。
それで潮見さんと。
あっ。
その子潮見薫さんっていったんだけど学級委員で学年で一番勉強できた子で。
(明希)うん。
たぶん潮見さんは誰でもよかったんだ。
(諒)相手が僕じゃなくても。
(光生のせき)
(光生)えっ?えっ?
(結夏)ううー。
寒い寒い。
ああー。
結局上原さんから電話なかったの?うん。
(結夏)あっそう。
ああー。
寒い。
俺ここで寝てた?
(結夏)うん。
電話かかってきたら起こすからって言って私先に寝て。
こんな格好でこんな寒い部屋で?風邪ひいたんじゃないの?あっ。
痛い。
すごい響く響く。
折れてるとこ響く。
そんなとこで寝てるからだよ。
ショウガ。
ショウガ。
あーあーあー。
(せき)あっ。
ああ。
眼鏡曇るし。
眼鏡曇るし。
眼鏡外したら目が見えないし。
痛いし。
あっ!おっ痛っ。
あのう…。
(灯里)濱崎さん。
あのう。
あれ。
あれ。
どうしたんすか?
(灯里)えっ?あっ。
昨日すいませんでした。
いえ。
全然。
(せき)
(灯里)風邪ですか?あのう。
どうしたんですか?
(灯里)はい?ご結婚。
まだ届け出してないんですか?
(灯里)失礼します。
(せき)痛っ。
ああ。
お願いします。
(島村)はいよ。
(井畑)ハマザキさんさ。
あっ。
濱崎ですけど。
(井畑)今度の日曜日恵比寿来れる?これ。
これ。
あっ。
これ。
ああ。
おっ。
いいね。
頼むね。
痛っ。
痛い。
バスケか。
(島村)えっ?阿波おどりかと思ったな。
えっ?いくら何でも阿波おどりは誘わないですよ。
えっ?あるか?いや。
ないか。
(島村)濱崎さんせき止まったね。
あっ。
風邪じゃなかったー。
風邪じゃなかったー。
あー。
風邪じゃなかったー。
風邪じゃなかったー。
風邪じゃなか…。
ヒッ。
ヒーッ。
風邪じゃないんだよー。
風邪じゃないんだよー。
風邪じゃないんだから風邪じゃないんだ…。
えっ?・
(せき)うーん。
風邪ひいた。
(せき)・
(せき)大丈夫?心配してるように見えないけど?しょうが汁飲む?レッドベルベットケーキ。
えっ?サーティワンのレッドベルベットケーキ。
もう閉まってるよ。
じゃあいらない。
しょうが汁は?あした…。
えっ?店矢萩さん午前中来れないの。
どうしよう?俺も休めないよ。
店閉められない。
でも熱下がらないんじゃ。
(せき)考えとくよ。
うん。
・うーん。
携帯鳴ってるけど?・
(せき)ちゃんと聞いててくださいね。
染みやほつれあと破れとかボタン落ちがないか。
あとポケットの中もしっかり調べて。
間違ったらクレーム来るんで気を付けてね。
(淳之介)はい。
お預かりした商品はえっとまずここの袋に通常のもの。
でドライ。
ドライのもの。
でワイシャツ…。
あっ違う。
その前にえっと。
あのう。
テープのやつを…。
(淳之介)タグっすか?それ。
でえっとまずこのシャツの上から二番目のところに付けるのがえっと…。
(淳之介)ハンガー仕上げ?それ。
で下から二番目のところに付けるのが…。
(淳之介)畳み仕上げ。
それ。
それ。
えっえっ?何で知ってんの?
(淳之介)クリーニング屋でバイトしてたんで。
あっそう。
あっそう。
(淳之介)あっ。
結夏さん。
大丈夫ですか?「結夏さん」?結夏さんは大丈夫ですよ。
(淳之介)今熱何度あります?まっ。
何度あるかっていうのはまあプライバシーのことなんでね。
まあ別に他人が心配するほどのことじゃないんで。
(淳之介)あっそうだ。
これ。
何?
(淳之介)レッドベルベットケーキっす。
あっそう。
何かあったらすぐ連絡して。
大丈夫。
困ったことあったらあの子に頼むから。
何か食べたいものある?これが食べたかったの。
どうかな。
こういうときは栄養あるもの食べといた方がいいんじゃ…。
いってらっしゃい。
はい。
・
(釘を打つ音)ちょっちょっ。
何してんすか?それ。
ちょっと。
(淳之介)ああ。
おかえりなさい。
看板ちょっと下がってたんで補強してるんです。
ああ。
(淳之介)すいません。
それ取ってもらってもいいですか?あっ。
はい。
(淳之介)すいません。
はい。
(淳之介)ああ。
木の方。
はい。
(淳之介)どうも。
(矢萩)お先です。
あっ。
おかえりなさい。
ちょっちょっちょっと。
(矢萩)えっえっ?何?何?大丈夫でした?
(矢萩)うん?全然。
淳ちゃん全部やってくれたからすっごい助かった。
じゃあ。
ありがとう。
(淳之介)お疲れさまでした。
さあ。
栄養あるもん食べさせないと。
あっ。
じゃあここでいいです。
(淳之介)あっ。
奥まで運びますよ。
あっ。
いや。
大丈夫です。
僕やるんで。
(淳之介)あっ。
じゃあ。
お疲れさまです。
(淳之介)いえ。
あっ。
(淳之介)はい。
あっ。
いや。
バイク大丈夫なのかなと思って。
(淳之介)あっ。
鍵してあるんで。
ああ。
ハハハ…!
(淳之介)ハハハ。
ああ。
こうやって開けます。
こうやって。
こうやって開けます。
はい。
あっ。
じゃあ。
じゃあ。
じゃあ。
ハハハ。
じゃあ。
お疲れさまです。
お疲れさまです。
終わったの?あっ。
結夏さん。
熱どうですか?だいぶ下がった。
何やってんの?早く上がんなよ。
晩ご飯食べてくでしょ?えっ。
いいんですか?うん。
そりゃ。
当たり前だよ。
食べていくでしょ。
ねえ。
ああ。
ねえ。
今誘ったっしょ?えっ?えっ?
(淳之介)中目黒とかめっちゃ憧れますよ。
じゃあここに住んじゃえばいいじゃん。
マジっすか?フフフ。
家族で来ますよ。
弟も妹も親父も喜んで住みますよ。
フフフ。
遠慮しないでビール飲みなね。
ああ。
もう。
今日バイクなんで。
置いてっちゃえばいいじゃん。
またあした来れば。
そうっすね。
いただきます。
はい。
はい。
お疲れさまです。
はい。
乾杯。
乾杯。
ギョーザ包むのうまいね。
ああー。
よく言われるんですよ。
日本一うまいんじゃないかって。
うん。
うまいうまい。
イケてます?うん。
奇麗じゃん。
はい。
はい。
(淳之介)ありがとう。
休みの日とかは何してるんですか?「休みの日は何してるの?」って。
あっ。
僕ですか?休みの日はその日そのときによって違います。
毎回毎回必ず同じことする人いないでしょ。
そうですよね。
すいません。
じゃあいただきます。
いただきます。
共通の趣味とかないの?ねっ。
2人。
あっ。
僕よく音楽聴くんですけど。
音楽?EXILEとか。
あっ。
そういうのあるんすか?知ってるでしょ?まあ知ってますけど。
あんまり聴かないですか?あんまり聴かないっすね。
聴いた方がいいですよ。
元気もらえますから。
元気もらえますか。
ふーん。
よかったら今度CD全部持ってきますよ。
全部?何枚あんのかな?置く場所あるかな?何でそんな言い方するの?えっ?普通に置く場所のこと言っただけだけど。
あっ。
あとファンモンとか聴きます。
ファンモン?FUNKYMONKEYBABYSです。
FUNKYMONKEYBABYS。
震え上がるほどカッコイイネーミングですね。
濱崎さんのCDも貸してください。
今度交換しましょ?あっ。
いいですね。
僕のCDもFUNKYMONKEYBABYSみたいに気に入ってもらえるといいですけど。
人にはそれぞれね趣味があるの。
えっ?今音楽を通して交流してただけだけど?あと漫画も読みます。
あっ。
次の話題は漫画だろうなと思ってました。
古い漫画も読みますし。
小学校のときバスケやってたんで『SLAMDUNK』とか。
うん。
もうね名ぜりふとかいっぱいあるんですよ。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」タプタプ。
ですです。
ですです。
もういいですよね。
そうかな?君それよく言うけど別に試合終了ならないからね。
時間来るまで。
そんなこと言ったら…。
むしろ諦めても諦めても終わらない。
諦めても諦め尽くしても何にも終わらない。
あっ。
そうなんですか。
俺単純だからああいうのすぐ信じちゃうんですよね。
それが普通よ。
この人がひねくれ過ぎてるだけ。
ふん。
濱崎さんみたいに頭いい人うらやましいです。
こういうの頭がいいって言わないの。
ふん。
いろんなこと知ってそうだし。
頭でっかちなだけ。
ふん。
もうホントにうらやましい。
あなたはそのまんまでいいの。
素直で真っすぐに生きている方が周りを幸せにするんだから。
頭がいいとか知識があるとかより人を元気にできることの方がよっぽど価値がある。
そうかな?そうだよ。
そのとおりだよ。
その方が価値があるよ。
そのとおりだよ。
ありがとうございます。
ギョーザ。
ニンニク効いてておいしいです。
でしょ?この人の作るギョーザはホントおいしいの。
うん。
ギョーザの見た目ってさなぎに似てるよね。
さなぎってあの殻の中で幼虫からチョウになるでしょ。
あれねいったん中でスープ状になってるんだよ。
一度どろどろの液状になってその中からチョウに変わっていくんだよ。
あっ。
いや。
そうなんですか?知りませんでした。
もう勉強になります。
僕部屋に戻りますのでどうぞごゆっくり。
あっ。
雑炊作るときは必ず火を止めてから卵を入れてください。
・ごめんね。
・
(淳之介)あっ。
いえいえ…。
おいしいっす。
あのう。
あのう。
元気ですか?まあ。
見てのとおりです。
何してるんですか?ジョギングです。
大丈夫ですか?何がですか?そんなジョギングとかして。
濱崎さんの中ではジョギングは異常なことかもしれませんけど。
すいません。
ご主人最近見掛けないし何かあったのかなって。
濱崎さん昔言ってましたよね?はい?人がいちいち元気かどうか聞いてくる人がうっとうしい。
元気がないのが普通の状態の人間もいるんだ。
ちょうどよく元気なく生きてるのに元気なことが当たり前みたいに聞いてくるなって昔言ってましたよね?覚えてないですけど言いそうです。
いってらっしゃい。
よいしょ。
・
(淳之介)おはようございます。
ああおはよう。
昨日ありがとね。
(淳之介)熱大丈夫なんですか?うん。
全快。
あれ?昨日と同じ服じゃないの?
(淳之介)あのまんまコンビニのバイト行ったんですよ。
えっ?夜中?あれから寝てないの?
(淳之介)大丈夫っす。
大丈夫じゃないよ。
そんなんでバイクなんか乗っちゃ。
元気ですか?
(島村)元気だよ。
えっ?いやいや。
(メールの着信音)
(菜那)「元気ですか〜」「ご飯食べる約束おぼえてますか??」
(島村)あれ。
これ何か分かった?ああ。
いやいや。
(島村)思ったんだけどさこれ。
この手。
何かつかんでるんだよ。
つかんでる?
(島村)うん。
何をですか?
(島村)崖だよ。
崖登るやつあるじゃない。
あれだよ。
(継男)あっ。
おいしそうですね。
(智世)ちょっと。
何やってんの?
(継男)えっ?お昼ご飯じゃ?
(智世)あんたおとといのカレーがまだ残ってんでしょう。
これは病み上がりの結夏さんの。
(亜以子)届けてくるわね。
あっ。
ぴったりじゃん。
濱崎さんに怒られちゃいますよ。
大丈夫。
私がプレゼントしたやつだから。
余計怒られますよ。
プレゼントなんて別れた瞬間に誰からもらったものなんか分からなくなるから。
それ女だけですからね。
顔色悪いよ。
早く寝なさい。
本当に濱崎さんとはもう何でもないんですよね?はっ?目黒区役所行って戸籍見てきてみなさいよ。
戸籍っつうか結夏さんの心が知りたいというか。
私臭くない?私おとといからお風呂入ってないのよ。
ちょっと臭って。
脇じゃねえよ。
私シャワー浴びるから。
ここ開けたらぶっ殺す。
(亜以子)結夏さん。
(亜以子)結夏さん?・
(猫の鳴き声)光生。
あなた会社どうしたの?光生。
あっ。
・・「あいつはあいつはかわいい年下の男の子」・「淋しがりやでハウ生意気でハウ」・「にくらしいけどハウ好きなのハウ…」ああ…。
あのう。
寝室はご覧になられましたでしょうか?
(亜以子)はい。
何かおりましたか?年下の男の子。
ああー。
あのう。
いやそれは…。
あっ。
亜以子さん。
今振り向かないで!えっ?あのう。
いや。
あのうあのう…。
(亜以子)お邪魔いたしました。
えっ?お邪魔じゃないの。
ねえ。
お邪魔じゃないんですよ。
ねえ。
あっあっ。
亜以子さん。
あー。
お風呂入ってなかったから。
ああ。
絶対無理。
絶対無理。
(菜那)大丈夫ですよ。
マットもあるんだし。
あんな。
あんなのね駄目ですよ。
もう足痛い。
痛い。
きついきつい。
ああっ。
元気ないときとか。
(菜那)はい?悩み事あったりとかそういうときどうしますか?
(菜那)友達に相談したりします。
あれですか?あのう。
話を聞いてほしいだけでこっちがむしろアドバイスしたりすると怒りだすパターンの。
怒られたことあるんですか?じゃあ最初から僕に相談しなきゃいいと思うんですけどね。
僕にそんな癒やし効果的なのないですからね。
めんどくさいですね。
知ってます。
っていうか自分で自分がめんどくさくならないんですか?正直めんどくさいです。
初めて自分をめんどくさいと思ったのは幼稚園のときです。
かれこれ四半世紀ですからいまさら直るとは思えませんし。
(菜那)そのままでいいんじゃないですか?私濱崎さんのめんどくさいところ好きですよ。
好きですよ。
何食べましょうかね?あっ。
違います。
(菜那)はい?僕は今ただやみくもに歩き続けていたらここにたどりついただけです。
決してこう行ってこう曲がるとここに出るとかそういった意図があったわけではありません。
(菜那)はい。
ただ粛々と通り抜けます。
(菜那)通り抜けなくていいんじゃないですか?入っちゃえば。
ハハハ。
ハハ…。
私的にさっき告白したつもりだったんで。
どうですか?考えときます。
拒否ですか?考えときます。
映画見たり本読んだりするじゃないですか。
はい。
で感想聞くと考えさせられる作品だったとか言う人いるじゃないですか。
はい。
でも実際考える人っていないですよね。
ああ。
っていうかさっきから違う人のこと考えてますよね?えっ?あっ。
いや。
分かりました。
ラーメン食べて帰ります。
えっ?
(諒)何食べます?あっ。
僕ですか?海老フライかチキン南蛮か。
あっ。
ハンバーグ&海老フライにします。
(諒)じゃあ僕もそれにします。
(明希)私ピザ。
(諒)すいません。
(従業員)はい。
(諒)あっ。
濱崎さん。
ハンバーグ&チキン南蛮にしません?僕ハンバーグ&海老フライにするんで海老フライとチキン南蛮半分ずつにしませんか?ああいいですよ。
ハンバーグ&海老フライとハンバーグ&チキン南蛮とあとこのピザを。
(従業員)はい。
ライスかパンをお選びいただけますが。
ライス下さい。
ライスで。
(従業員)ご注文繰り返させていただきます。
チーズINハンバーグ&海老フライライスのセット。
ハンバーグ&チキン南蛮ライスのセット。
トマトとモッツァレラチーズのピザ。
以上でよろしいでしょうか?あっ。
やっぱり僕海老フライやめてこのきのこ雑炊にします。
(従業員)かしこまりました。
えっ?それじゃ僕あのう。
チキン南蛮になりますよね?
(諒)えっ?チキン南蛮じゃなかったでしたっけ?上原さん。
それはあなたが。
(諒)あっ。
そうですよね。
僕ですよね。
僕言いましたよね。
ごめんなさい。
変えてもらいます。
もういいです。
チキン南蛮食べますので。
(諒)ごめんなさい。
婚姻届どうしたんですか?
(諒)はい?証人頼まれましたよね?僕。
ああ。
ごめんなさい。
ごめんなさいじゃなくて。
すいません。
いや。
ごめんなさいをすいませんに変えろって言ったんじゃなくて!あのう。
色々あって出さないことになって。
色々って何ですか?僕が悪いんです。
誤解されてると思うんですけどさっきは別にホテルにいたわけじゃないです。
ただ通っただけで。
でもそういう種類の関係ではあるんですよね?そんなこと聞いてどうするんですか?浮気とかよくないでしょ。
男のくせにつまんないこと言いますね。
別に。
別に僕は。
寝てますけど。
ああ。
疲れてるんだと思います。
昨日今日と大学のソファで仮眠取ったって。
あなた以外の女性のところだと思いますけど。
奥さんとケンカしたって後もここで会ったんです。
私の部屋に誘いました。
でも断られました。
そのとき潮見さんの話をしてくれたんです。
潮見さん?高校の同級生で昔駆け落ちをしたことがあるそうです。
えっ?
(諒)《たぶん潮見さんは誰でもよかったんだ》《相手が僕じゃなくても》《潮見さんは逃げ出したかったんだ》
(明希)《何から?》《吉川先生》
(明希)《吉川先生?》
(諒)《担任の先生。
32歳。
潮見さんと付き合ってた》
(明希)《何かすごい話ね》
(諒)《潮見さんのことずっと好きだったから最初そのこと聞かされて》《そのう。
いろんな写真を撮られたりとか暴力とかあるって。
そういうの聞いて》《上原君一緒に逃げてって言われてうれしかったし守らなきゃと思って》
(明希)《うん》《2人で寝台に乗ってだんだん雪降り始めて》
(諒)《まあ。
でも楽しかったっていうか潮見さんと一緒で高ぶってたし》《僕は札幌着いたらすぐ結婚したかったけど法律で女の人は16歳から結婚できるけど男は18歳じゃないと駄目ってのがあったから来年僕が18歳になったら結婚しようって窓の外の雪見ながら潮見さんに話して》《そしたら潮見さんうれしいって言って泣いてありがとう上原君って言って》
(明希)《うん》《でも結婚はしないのって》《僕は何でもして働くし潮見さんのことだけ一生好きだし命懸けで幸せにするよ。
だから結婚しようって》《そしたら潮見さん上原君のことはいい人だと思うし感謝してる》《だけど結婚は無理。
結婚はしないのって》《「えっ?どうして?」って聞いたら私上原君じゃ足りないの。
足りないのよ》《今はつらくて離れることにしたけど好きなのは先生だけ。
結婚したいのも先生だけって》
(明希)《ひどい》
(諒)《僕が勝手に勘違いしただけだから》
(明希)《あなたを利用したんじゃない》《でも結局うまくいかなくて》《潮見さんの両親が警察に捜索願出して札幌のホテルで捕まって3日で駆け落ちは終わり》《吉川先生のこともバレて先生は懲戒免職。
彼女は退学》《学校には僕だけ残った》《でそれで足りないのは何なのかなって》《僕に足りないのは何だったんだろうなって思って》《で吉川先生が美術の先生だったから》
(明希)《まさかそれで美大入ったの?》《人生選んだの?っていうかそんな目に遭ってまでまだ彼女のこと諦めなかったの?》
(諒)《でも結局彼女二十歳のときに結婚して》
(明希)《吉川》《僕と同い年の全然別の男と》《何なのそれ?》《それって。
それが諒君のトラウマ?》《でも…。
でもね時々思うんだ》《潮見さんと結婚してたら約束どおり潮見さんのことだけを好きだったかもなって》《そういう自分は。
そっちにいった自分はたぶんすごく幸せだったんだろうなって》
(明希)ニンジンが苦手とかお酒が苦手とか犬が苦手とかあるじゃないですか。
彼は幸せになるのが苦手なんです。
幸せを望むのが怖いんです。
将来のことを考えたりそこに何かあったかいものがあると想像するとそれと同じだけ壊れたときのことを思ってしまう。
不安になる。
この人がそう言ったんですか?
(明希)私の想像です。
だから浮気するんですか?だからそばにいる女性傷つけてもいいんですか?それが駄目だってことぐらい彼だって分かってます。
頭では分かってるけどできない。
人とつながれない。
それが人間なんじゃないの?
(明希)まあお前が言うなって話でしょうけど。
(従業員)お待たせいたしました。
失礼いたします。
(明希)諒君。
ご飯来たよ。
諒君。
(諒)あっはい。
ああ。
寝ちゃってた。
(従業員)ごゆっくりどうぞ。
(諒)すいません濱崎さん。
海老フライ食べたかったのに。
上原さん。
(諒)はい。
どうするんすか?奥さん。
紺野さんと。
別れません。
紺野じゃないです。
上原です。
紺野さんショックで。
ショックで!ジョギングしてるんですよ!こんばんは。
こんばんは。
ほら。
紺野さん。
はい。
話したいことがあるって。
彼が。
何を?まあいいや。
後で話す。
何なんだよ?
(諒)ああ。
すいません。
あれだよね。
何!あっすいません。
思わず大きな声が出てしまいました。
乾杯。
どうぞ。
ああー。
あのう。
はい。
つぎましょうか?いいえ。
あれ食べます?さけとば。
さけとば食べたことあります?さけとばおいしいんですよ。
待って。
そんなもんうちにあったっけ?あったよ。
見せてみぃ。
2011年10月3日?1年半前に賞味期限切れてるんですけど。
乾き物だし。
16カ月だよ。
ちょっと弱ったハムスターだったら死んでしまう期間だよ。
うわ。
うん。
おいしい。
どうぞどうぞ。
いやいや。
何でお客さんに勧めてんの?やめた方がいいですよ。
ああ。
おいしいです。
うん。
上原さん。
僕3人も救急車へ運べないですよ。
ああ。
うん。
えっ?何?この野武士軍団。
何でもありですか?うるさいな。
嫌なら食べなきゃいいでしょ。
食べません。
食べませんけど。
ほら。
こぼしてるし。
下ほら。
拭けばいいんでしょ。
ティッシュ2枚必要かな?今それだけ拭くのに。
めんどくさいな。
えっ?ねえ。
めんどくさいでしょ。
ちょっと。
ねえ。
上原さん今お宅の奥さんにめんどくさいって言われたんですけど。
今そういう状態じゃないんで。
そういう状態じゃないからこそ大事なとこですよね。
うるさいな。
えっ!?ねえ。
うるさいでしょ。
今争点そこかな?今上原さんちのお話をするために今…。
濱崎さんには関係ないじゃないですか。
酔ってます?ああー出た。
女が本音しゃべると酔ってる呼ばわり。
そういうことじゃないよ。
うちはもう話ついてるんで。
えっ。
ついてないよ。
ほらほら。
ほら。
ほらそうでしょ。
そういう話の会のでしょ。
ねっ。
ほら。
話し合いしましょうよ。
ここんちの家族のことはここんちのことなんだからあんたには関係ないでしょ。
関係ない関係ないって言ってたら社会が成り立たないでしょ。
上原さんの奥さんが…。
紺野です。
上原です。
…さんがこういう状況になってるのに。
こういう状況って?ジョギングとかしてるんですよ。
それはあなたの中でジョギングがないだけのことでしょ。
それ私も言いました。
元気がないから元気ぶったことするんだよ。
病んだ都会人がジョギングするんだよ。
病んだ都会人は自分じゃん。
紺野さんはジョギングとかする人じゃないし。
部屋で本とか読むタイプだし。
偏見です。
私は普通です。
第一終わったことだし。
終わってないし。
終わりました。
いや。
勝手に決められても。
どうすんの?これがあなたの望んだこと?いや。
くるよ。
修羅場。
うちで!?何言ってるのかな?結婚してもないのに。
あのう!冷静に。
帰ります。
じゃあ僕も。
どこに?家に。
何で?話したいし。
いまさら何言ってるのかな?ごめん。
いや。
謝って済むことじゃないし。
じゃあどうすればいい?どうすればいいとかじゃないしどうもしなくていいし話し合いたくもないし。
こういう。
こういう人の家で話すようなことでもないし。
じゃあうちに帰ろ。
帰る。
帰るよ一人で。
灯里…。
触らないでって言ったでしょ。
他の人に触った手で触らないで。
触ってないよ。
昨日は?おとといは?どこにいたの?大学で寝てた。
その言い訳飽きた。
本当だって。
あっ。
濱崎さん知ってますよね?えっ?僕?話しましたよね?話は聞きましたけど。
どっちなの!いや。
でもそういうことが気になるってことはまだそういう気持ちがあるってことですよね?それは違うんじゃない。
えっ?違います。
流れ的にそういう話になっただけです。
ああ。
僕持ってきます。
いいです。
私飲むから。
あれですよね。
旦那さんもまずどうして婚姻届を出さなかったのか?それをはっきりしてもらわないと困りますよね。
根本的なことだしそこ裏切られたらどうにもならないじゃないですか。
どうなんですか?いや。
どうって。
ああ。
僕いいですもう。
肋骨折れてるんで。
どうなんですか?はい。
はいじゃなくてどうなんですかって!あまり考えてないっていうか。
はっ?考えもせずに結婚しようって言って考えもせずにだましてたってこと?ごめんなさい。
ごめんなさいじゃなくて。
すいません。
ごめんなさいをすいませんに変えてって言ったんじゃないの。
あのさここんちの家族のことはここんちのことなんだから君には関係ないでしょ。
はあ?えっ?自分が話せって言っておいて。
いや。
いやじゃないです。
濱崎さん昔っからそうです。
えっ?昔?えっ?そこ?どういうつもりなんですか!どういうつもりなんですか!いや。
いや。
いやだから。
男には男なりの思いがあるっていうか。
はあ?何でいきなりそこで分ける?そっちの味方?男にはそういうのあるんじゃないの?結婚は墓場的な。
墓場。
ちょっとこうビビるっていうか。
あのころの未来に僕らは立ってるのかな系の。
死ねばいいんじゃない?別れてよかった。
俺だって今この場を丸く収めようと思って。
あっ。
もういい。
ごめん。
ちゃんと説明するから。
もういいもういい。
ごめんごめん。
でも。
もう謝らなくていい。
じゃあ私が謝る。
ごめん。
ごめんなさい。
別れてください。
何言ってんの?諒さんさ私がお願いしたこと一度も断ったことないよね?お願いします。
別れてください。
嫌です。
別れてください。
嫌です。
お願いします。
嫌です!お願いします!上原さん!?今度浮気したら俺のおちんちん切っていいから。
切っていいから別れないでください。
いまさら今度浮気したらとか。
分かってる。
分かってるけど。
今度こそ。
じゃあ今切る。
今切りたいんだけど今切っていい?えっ。
どうぞ。
切っていいよ。
じゃあ切る。
駄目駄目。
駄目駄目駄目。
駄目!そういうの。
そういうのはやめましょう。
痛いしね。
違います。
そんなもの切った程度の痛みでごまかせると思ったら大間違いよ。
いや。
結構痛いと思うよ!彼女もっと痛かったの。
もっと悲しかったの!はい。
別に悲しくなんかない。
えっ?悲しいとかじゃないの。
苦しいとかじゃないの。
だって負けてるんだもん。
浮気はやめてとか嘘はやめてとか。
負けてる方は正しいことばっかり言って責めちゃうんだよ。
正しいことしか言えなくなるんだよ。
正しいことしか言えなくなると自分がバカみたいに思えるんだよ。
分かる。
何言ってんの?バカみたいで恥ずかしくて当たり前なこと言ってる自分がバカバカしくなるんだよ。
うん。
男が。
あんたたちが子供だからだよ。
うん。
男が子供だから女はこうなるの。
妻って結局鬼嫁になるか泣く嫁になるかの2択しかないんだよ。
うん。
バカバカしい。
夫婦なんて茶番だよ。
うん。
結婚なんかするからこんなことになるのよ。
一人で生きて一人で暮らせばいいの。
みんな一人なんだよ。
駄目だよ。
駄目でしょ。
そういうこと言ってたら駄目でしょ。
何言ってんの?自分だって前から…。
そういうこと言ったら。
そういうこと言ってたらたいがいここにいる全員誰も幸せになれないでしょ。
そんなんじゃ。
そんなんじゃファンキーでモンキーなファミリーズになれないよ!2014/01/31(金) 15:53〜16:48
関西テレビ1
最高の離婚 #06[再][字]【イマドキ男女の結婚と離婚のラヴ&ホーム・コメディドラマ】
「男が子供だから女はこうなるの。妻って結局、鬼嫁になるか泣く嫁になるかの二択しかないのよ。馬鹿馬鹿しい。夫婦なんて茶番だよ」by星野結夏(尾野真千子)
詳細情報
番組内容
光生(瑛太)と結夏(尾野真千子)は、婚姻届を出すことになった灯里(真木よう子)と諒(綾野剛)が来るのを待っていた。だが、2人はなぜか姿を見せず連絡もしてこない…。光生はソファーで眠ってしまい風邪をひき、なんとか出勤したところ、ジョギング中の灯里に出会う。「婚姻届をまだ出していないのか?」と灯里に尋ねると、灯里はうなずいてそれを認めたものの、それ以上は何も話さずに立ち去る。
番組内容2
仕事を終えた光生が帰宅すると、結夏も熱を出して寝込んでいた。「明日、クリーニング店を開けられない」と結夏が困っていると、淳之介(窪田正孝)から電話が入り結夏は、淳之介に店番を頼むことに。
その夜、結夏は、仕事を終えた淳之介を夕食に誘う。食事中、気を遣って話しかけてくる淳之介に対して、いちいちひねくれた返答をする光生に結夏は呆れ「知識があることより、素直でまっすぐ生きている淳之介の方が
番組内容3
周りを幸せにできる」と言い放つ。
翌朝、体調が戻った結夏が開店の準備をしていると、淳之介がやってくる。淳之介は、濱崎家で食事した後、そのままコンビニのアルバイトに行ったらしい。結夏は「そのままバイクで帰ったら危ない」と言って淳之介を家に上げ、ベッドで寝るように言うと、自分はシャワーを浴びる。そこに、結夏への差し入れを持った亜以子(八千草薫)が訪ねてきて…。
出演者
瑛太
尾野真千子(Wヒロイン)
真木よう子(Wヒロイン)
綾野剛
市川実和子
松尾諭
芹那
窪田正孝
遊井亮子
宮根誠司
・
八千草薫
原作・脚本
【脚本】
坂元裕二
監督・演出
【プロデュース】
清水一幸
浅野澄美(FCC)
若松央樹
【演出】
宮本理江子
並木道子
加藤裕将
音楽
瀬川英史
【主題歌】
桑田佳祐「Yin Yang(イヤン)」(タイシタレーベル/ビクター)
制作
フジテレビドラマ制作センター
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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