大東京トイボックス #10 2014.03.15

今日から「デスハイ」のディレクターになりました半田花子です。
よろしくどうぞ。
役員を招集しろ。
緊急役員会議を開く。
師匠大変です!アイツらがまた!このゲームまるっきり「デスハイ」のパクリじゃねえかよ!ソリダスに「デスハイ」を作るなって言われてるようなものですよね。
クソッ!何考えてんだソリダスは。
(七海)どういうことか説明して。
どうして太陽たちのゲームを盗む必要があるの?
(仙水)諦めたらそこで試合終了だよ。
はぁ?
(須田)ソリダスの記事は読んだよな?
(花子)はい。
俺は正直これ以上やるだけ無駄だと思ってるんだ。
もうソリダスにこんなことされたらSOUPの2次審査を通過することはできないだろう。
いや通過できたとしても低い予算で同じゲームを出すなんていうのはもうありえない!あぁったくなんてことをしてくれたんだ。
ソリダスよりおもしろいゲームを作れば問題ありませんよね?作る自信あるのか?ナメんなよ。
向こうは本気で「デスハイ」を潰そうとしてる。
いや天川太陽を潰しにかかってんだよ!それでもお前はやるのか?ソリダスに花組の存在を示すチャンスですから。
若いってうらやましいね。
(品子)お客様をお連れしました。
どうも。
電算花組の半田花子です。
今日はお時間をいただきありがとうございます。
いいえ。
どなたかがいらっしゃると思ってましたから。
『デスパレートハイスクール』いい企画ですね。
だからパクるんですか?よくあることでしょう。
でもパクられてももっとおもしろいゲームを作ればいい。
そんなお答えで納得できるとでも?ではどうされますか?おい。
(飯田橋)はい。
以前SOUPの1次審査に提出した企画書を一部修正いたしました。
(仙水)なるほど。
通していただけますよね?9点です。
え?あっ100点満点中のですよ。
以前の企画書は合格だったのにこれじゃ残念だな。
どこがダメなんですか?天川太陽が書いていませんよね。
あなたこれをホントに前のよりおもしろいと思ってるんですか?はい。
本当に?社長。
社長!あの…今回はG3との共同作業なんですからG3に黙って企画書を提出したのはやはりまずいと思います。
社長?なぜあんなあからさまな「デスハイ」潰しを行う必要があったんですか?残念です。
僕のこと大好きだと思っていたのに社長は。
(御堂)少しはこたえたか仙水。
お前は昨日のことはよく知っている。
明日のこともよく見える。
ところがそういう人間はえてして今日の食事のことは知らない。
忠告じゃないぞ。
(月山)えっ!?半田さんがソリダスに企画書を持ち込んだんですか?申し訳ございません。
(モモ)なんでそんな勝手なことするんですか!?申し訳ございません!
(依田)焦ったんとちゃうの?ディレクターになったタイミングでソリダスに全部パクられてもうたんやからな。
やからってうちらに黙ってそんなんひどいです!これは裏切りですよ!
(太陽)で?その企画書どうなったんだよ?それが…仙水さんに突っぱねられました。
突っぱねられて当然ですよ!社長はなんとかしようとしたんです!このままじゃ2次審査は通らないと思ったから!あ…すみません。
確かに今回の行動は軽率でした。
でも何もやらないよりかはましかと…。
社長はSOUPで認められたかったんです。
認められれば1つ上のステージに行けるから。
おもしろくて売れるゲームを作るのが社長の夢なんです。
だから…。
どのゲームにするか?早くやろうよ!ちょっと待って!今両替するから。
早く早く!気にせんでええよ。
このままソリダスにやられっぱなしはつまらんからな。
(茉莉)私も今回ばかりは頭にきたかな!お前誰やねん?うちもです!私も。
あなたはどうなんですか?天川さん。
またウジウジするつもりですか?あなた以外に誰がこのゲームを救えるの?魂忘れちゃったんですか?お前はホント世界一うるせぇヤツだな!よし!じゃあラスボス倒しに行くか!はい!勇者様の復活か?
(金田)何の用だよ?何の用ってわかってるくせに!俺もう田舎帰るから。
えっ?なんでですか!?師匠はマサ先輩のことを。
俺は太陽さんみたいにゲームに愛されてねえからだよ。
才能がないのにいつまでもやるような仕事じゃねえだろ!うちやって自分に才能があるかなんてわかりませんよ!でもゲームが好きやから続けてるんです!それはお前の勝手だろ。
俺はやめるもう決めたんだよ。
かっこわる。
いつまでもウジウジしてホンマは何も決まってへんくせに!うるせえよ!どうせ戻っても俺のことなんか誰も待ってねえよ。
つうかとっくに忘れて新しいプログラマー入れてんじゃねえのか?なんだよまた殴るのか?殴れよ!殴ってさっさと帰れ!アホらしい。
お前の部下ならとっくに帰ったぞ。
忘れ物を取りに来ただけだ。
私とアンタじゃ何が違う?全部違う。
同じ人間なんていない。
全員がイコールだったら気持悪いだろ。
次元転換システムなんて完成したところでソリダスにひねり潰される。
こっちが本家だぞ。
パクリゲームなんかに負けるか。
開発費はこっちの10倍。
プランナーもプログラマーもデザイナーもこっちの何倍も多い。
お前以外は勝てるって信じてる。
なぜそう言いきれる?魂が違うんだ。
負ける気がしねえ。
そんな夢みたいな話にこれ以上つきあえない。
俺たちが夢みねえで誰が夢みるんだよ。
アンタに何がわかる?誰も彼もアンタみたいに好き勝手やれるわけじゃない。
そんなのやってから言え。
一度も自分のアイデアで勝負したことねえくせに。
妄想だけで傷ついたり夢破れたりしてんじゃねえよ。
アンタに前から聞きたかったことがある。
何だよ。
ソリダスを離れたときゲームを作れなくなることが怖くなかったのか?俺が怖いのはゲームを作れなくなることじゃねえ。
今のお前みたいにゲームを作るのを諦めることだ。
忘れ物を取りにきたんじゃなかったのか?ここにはなかった。
(飯田橋)撤退?ちょっと待ってください社長!
(花子)ソリダスは私たちのことなど相手にはしていない。
狙いは天川太陽。
それに2次審査に通ったところで例のパクリゲームがある。
「デスハイ」に待っているのは不幸な結末だ。
逃げるなんて社長らしくないですよ。
G3は何て言ってるんですか?しつこいぞ。
社長。
お客様です。
お願いします。
半田さん戻ってきてください。
それは負け犬への同情か?同情なんて…そんな違います。
ソリダスをこえるゲームを作るためには半田さんの力が必要なんです!師匠からのラブレターです。
はぁ…。
SOUPからは撤退する。
もう決めた。
うちらと一緒に変わりませんか!師匠もうちもG3のみんなも必死に変わろうとしています。
やから半田さんも一緒に…。
逃げるな!!お前に私の何がわかる?同人やってもどうせ適当だろうとナメられた。
会社にしても若くてチビな女が社長なんていつもナメられた。
納期も必ず守ってきた。
理不尽な直しにもたえて利益も出した!今まで一生懸命頑張ってきた。
なのにどうして…。
どうして作りたいゲームが作れないんだ?わかったら帰れ。
帰って!〜仙水に会おうとしたら断られた。
アイツが何を考えてるのか知らねえが花組が撤退した以上G3だけじゃ人手も足りねえし「デスハイ」を開発するのは厳しいだろう。
今回は諦めるしかねえか。
わかりました。
人手ならあるぞ。
半田さん…。
よう。
天川。
何だこれは?同じ人間はいない。
でも似ている人間はいる。
私たちが似たもの同士ということか?俺はゲームが好きで好きでたまんねえ。
ただおもしろいゲームを作りたいだけだ。
お前だってそうだろう?おもしろいゲームを作りたいんだろう。
だったら一緒にクソおもしろいゲーム作ろうぜ。
なぜ手を差し伸べる?一人で手柄をあげたほうがいいだろう。
たった一人でラスボス倒してたのは「ドラクエ