日本サッカー史上に輝くゴールキーパー。
日本が出場したすべてのワールドカップでメンバー入りするなど輝かしい経歴を築いてきた男は昨シーズンいっぱいで屈辱的だったし。
引退するということも考えなければいけない。
川口選手は現役続行の道を選びました。
入団したのはJ2のFC岐阜。
昨シーズンまでJ2の中でも下位に低迷していた発展途上のチームです。
そんなFC岐阜へ今シーズン新たに就任したラモス監督がチームの要に川口選手を迎えたのです。
失意の退団から新天地へ。
その胸には強い思いが…。
今新たな戦いに挑み始めた川口選手を追いました。
人の行く道は一本道とはかぎらない。
突然に岐路が現れ進路を選ぶことで旅路は続く。
この人はどんな道を歩むのだろう?再出発の地岐阜に降り立つ川口選手。
(スタッフ)どうもはじめまして。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
何かを伝えようとする人と一緒にやりたいという思いは強かったので…。
多くの報道陣が詰めかけた新生FC岐阜始動の日。
川口選手をはじめ大型補強を行ったことでチームへの注目度は急上昇しています。
この日川口選手はラモス監督からFC岐阜のキャプテンに指名されました。
チーム内でもナンバーワンの知名度。
更にはキャプテン。
サポーターが寄せる思いもダントツです。
そういう期待はサポーターにもありますし。
ありがたいですね。
川口選手の1日がスタート。
現在は家族と離れ岐阜市内に単身赴任中です。
今練習時間が早いからホント朝早く食べないと。
結構朝しっかり食べるんで消化できないですよね。
朝食のために車を走らせ向かったのは…。
着きました。
ちょっと意外な場所でしたがほぼ毎日ここで朝食をとっているそうです。
バランスのよい食生活を心がける川口選手は和食党。
決まってこのメニューを選びます。
消化時間を考え練習開始から逆算して朝食をとります。
でも朝から外食とは大変なのでは?サッカーを始めたのは小学校3年生のとき。
本人いわくフィールドプレーヤーとしてのセンスはなかったそうですがゴールキーパーとしての才能はずば抜けていました。
名門清水商業で日本のゴールマウスを守ってまいりました川口がこのフリーキックを止められるかどうか?よし川口のナイスセーブ!依然としてカナリア軍団を0点におさえております。
日本がブラジルを破ったマイアミの奇跡。
この試合でスーパーセーブを連発した川口選手はその名を轟かせました。
その後は日本代表に定着。
日本が出場した4度のワールドカップすべてでメンバー入りするなどまさに日本代表の守護神として活躍。
国際Aマッチの出場数116試合は日本歴代3位。
ゴールキーパーとしては最多。
偉大な記録を刻んできた川口選手。
静岡の実家の部屋にはそんな栄光を物語る思い出の品々が飾られています。
2020年までにJ1へ昇格することを目標に掲げるFC岐阜。
しかし今はまだ発展途上です。
チーム専用のグラウンドがないため練習場は毎回異なり必要な道具はその都度チームスタッフがトラックで運びます。
練習後の着替えの場所もグラウンド脇のコンテナ車などを利用するときも…。
そしてそのあとはシャワーがないので…。
いってきます!
(スタッフ)いってらっしゃい。
向かったのは近くのスーパー銭湯。
FC岐阜に限らずJ2ではこんな環境のチームも存在します。
ずっとJ1でプレーしてきた川口選手には初めての経験です。
それでもなおここでの再スタートを選んだ川口選手。
いちばんの動機とは?とにかくチームを探さなければいけない状況に突然なったので…。
昨シーズンジュビロ磐田では控えにまわることが多くなった川口選手。
シーズン終了後チームから契約更新のオファーはなく退団を余儀なくされました。
38歳引退の二文字が頭をよぎりました。
しかしそんなとき川口選手の経験を必要としてくれたのがラモス監督でした。
2月大分空港。
温かい歓迎を受け別府でのキャンプが始まります。
芝生が青々としたグラウンドに誰よりも先に現れたのは川口選手。
そこには入念に準備をする姿がありました。
自らを追い込む川口選手。
追い込むことで体はもちろん精神も研ぎ澄まされていくといいます。
やってるときはしんどいですけどあれぐらいやってやっと感覚が戻ってくるかなっていう感じですね。
ラモス監督が高く評価しているのは川口選手のフォア・ザ・チームの精神。
ベテランとして技術的なアドバイスをするだけでなくキャプテンとしてチームメートたちと積極的にコミュニケーションをとります。
元日本代表の人が入ったっていうことでやってても違うなっていうのも目に見えてわかりますしそういうのを教えてくれるんで…。
もっと怖い人だと思ってたんですけど全然優しい人で…。
僕にとって嬉しいことで…。
取材中川口選手と同じく今シーズン新加入の難波選手にカメラを渡すと…。
気さくな性格。
川口選手はもうすっかりチームの中心です。
この日はキャンプ地大分の子供たちと交流。
FC岐阜の選手たちが先生になってサッカー教室が開かれました。
よろしくお願いします!
(一同)お願いします!ナイスタッチナイスタッチいいよいいよ。
コースかえれば十分。
とてもいい経験になって試合とかで使えるようなプレーとか教えてくれてとてもいい経験でした。
未来に夢を抱く子供たちとのふれあい。
川口選手にとっても楽しい時間となったようです。
キャンプを終えチームは再び本拠地岐阜へ。
ラジオ番組サッカー雑誌の取材などにも常に真摯に対応。
フォア・ザ・チームの精神を貫く川口選手です。
いきますか。
訪れたのは行きつけの食事処。
こんにちは。
個室でいいですか?最初はまぁ…。
結構しゃべっとったら気さくでね。
とっつきやすいし。
すごくダンディーじゃないですか。
あんまり僕魚とかお肉とかそうなんですけどあんまりいろいろソースとかあんまりつけたくないんですよ。
脂っこいものは好きなので。
(スタッフ)本当は好きなんですか?好きですよ。
本当は好きです。
食べたいときありますよ。
子供がどうしてもマクドナルド行きたいって言うものだからじゃあしかたない行くかってことでハンバーガー食べたんですけど足りなかったんですよ。
だからもう次々頼んで気づいたら5個くらい食べてましたね。
基本的にはちゃんとした…脂もの控えて。
本当は脂もの好き。
ヘルシーな食生活はプロとしての厳しい自己管理によるものでした。
特注メニュー能活定食。
メインの肉料理は鶏の胸肉を油を使わずに焼き塩コショウだけでシンプルに味つけしたもの。
いつもと変わらない味です。
そしてこのあと川口選手が現在単身赴任生活を送っている自宅を見せてくれることに。
すみませんちょっと足場がありませんが…。
本当汚いんですけど…。
川口選手が岐阜で単身赴任生活を送る部屋。
(スタッフ)能活さんの部屋を案内していただけますか?いやいや何もないですよ本当に。
特に何もありません。
洗濯物干して…ここで寝てます。
ここで寝てるんですけど。
現在の住まいは1Kのアパート。
引っ越してきてから即練習キャンプと忙しくまだ荷物の整理もできていないとか。
でもサッカーに必要なもの以外は何もなさそうです。
(スタッフ)サッカー以外なんにも感じない空間ですね。
(スタッフ)ちなみに冷蔵庫の中に何が入ってるんですか?冷蔵庫は…え〜っとなんだったかな?水とジュースと牛乳以外ないですね。
食事は基本的に外食なので冷蔵庫には飲み物だけ。
小さなキッチンもご覧のとおり。
使われた形跡はありません。
洗濯しますか。
よいしょ。
洗濯しないとニオイもついちゃいますし。
なるべく清潔にしないと…。
やばい忘れてた。
川口選手洗濯は苦にならないそうです。
家でもね嫁と一緒に洗濯干しはやってるから。
家帰ったらもうサッカー選手っていうオーラはまったくないですね。
これが川口選手の単身生活。
こうした雑用も案外楽しんでいると言います。
乾燥…乾燥室に干しますね。
これでもう明日の朝まで…。
朝になったらできあがってます。
では家でのリラックス法は?と聞いてみたところ…。
こうやってストレッチしながらテレビ見たりとか…。
いろいろですけどね。
基本的にはこっちに座ってテレビ見てます。
川口選手にいちばん力を与えてくれるもの。
それは家族の存在。
キーパーグローブに刻まれているのは愛する家族の名前。
グローブつけたときにやっぱり見ますからね。
家族の存在っていうのは自分の中に常にあります。
やっぱりオフの間はずっと家族といたし…。
2人目も生まれて家族といたいときじゃないですか。
そこで離ればなれになるっていうのはちょっと不安だったし寂しさはありましたよね。
今シーズン川口選手の背番号は22。
パパのために愛娘が選んでくれた番号です。
言うんですよときどき。
まあそうだよな…。
これまでのサッカー人生それはケガとの戦いの歴史でもあります。
2年前には練習中にアキレス腱を断裂。
その痛々しい傷痕が残っています。
大ケガを負いながらも懸命にリハビリに励み復活をとげた川口選手。
今振り返る当時の思いとは。
大ケガしたあととか今回契約切れたときもそうでしたけど…。
更にかつて海外でプレーしたときに感じたことがサッカーを続けていく希望と自信につながっていると言います。
特にイングランドに行ったときに35を超えてからゴールキーパーたちが若い選手と同じくらい動けていて更に円熟味というのも増していて。
そのために日々積み重ねていることがあります。
これから更に輝くためチームの練習前に1人瞬発力とバランスを鍛える日々。
まあ当然今はFC岐阜J2で戦うんですけど。
Jリーグの開幕が迫ったこの日。
川口キャプテン率いるFC岐阜は地元の神社で必勝祈願を行いました。
これで気持を引き締めてこれからスタートするんだという気持になりますね。
2014年3月2日J2開幕。
1万人以上のサポーターが熱く見守るなか川口選手が新たな一歩を踏み出すときがやってきました。
独特の雰囲気のなかチームを落ち着かせるのは誰よりも修羅場を乗り越えてきた川口選手の役割。
序盤相手にペースを握られあわや失点という場面も…。
川口選手の檄が飛びます。
新生FC岐阜の初ゴールに川口選手も喜びをあらわにします。
後半更に2点を追加。
しかし相手の猛反撃でついに1点を失います。
改めて自らを奮い立たせる川口選手。
そして…。
(ホイッスル)3対1。
川口選手新天地J2のFC岐阜ですばらしいスタートを切りました。
試合後はこの表情。
(スタッフ)どうですか?久々の公式戦でしたけど。
やっぱり嬉しいですね。
楽しめましたし試合も勝ててホントよかったです。
まだまだシーズンは長いのでいろいろなことがあると思うんですけどしっかり準備していいシーズンにしたいなと思います。
FC岐阜は更に第2節にも勝って開幕2連勝。
初の首位に立ちました。
川口能活選手。
あなたの21年目の反骨心を応援します。
2014/03/15(土) 22:30〜23:00
テレビ大阪1
Crossroad <川口能活>[字]
今回は、日本のプロサッカー界を長年にわたり牽引してきた川口能活が登場。彼はどんな道を歩み、どこへ向かおうとしているのか?川口能活の新たな挑戦に密着する。
詳細情報
出演者
【ナビゲーター】
原田泰造
番組内容
1994年の横浜マリノス加入から、常に日本を代表するGKとして活躍してきた川口能活。昨年12月、約9年間所属していたジュビロ磐田との契約が満了。契約延長は叶わず、一時は「引退」という2文字も考えた。しかし「サッカー」への強い想いからJ2・FC岐阜へ移籍。新天地での現役続行を決断した。彼はどんな道を歩み、どこへ向かおうとしているのか。“炎の守護神”川口選手の新たなる挑戦に密着し、その想いに迫る。
番組概要
様々な分野で活躍する、毎回一人(一組)の“挑戦し続ける人”を紹介。彼らが新たなる挑戦に取り組む今の姿を追う。挑戦のきっかけになったもの、大切な人との出会い、成功、挫折、それを乗り越える発想のヒントは何からつかんだのか?そして、彼らのゴールとは?新たにどこへ向かおうとしているのか…。そんなCrossroad(人生の重大な岐路)に着目し、チャレンジし続ける人を応援する“応援ドキュメンタリー”。
ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/official/crossroad/
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
スポーツ – サッカー
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32118(0x7D76)
TransportStreamID:32118(0x7D76)
ServiceID:41008(0xA030)
EventID:18206(0x471E)