スリリングな歴史物語を探していて迷い込んでしまったあなた。
さあこの扉を開けて旅に出よう。
そう本来歴史はとてつもなくおもしろい。
今日のタイムトラベルは…。
4世紀のヨーロッパローマ帝国の時代です。
初めてクリスチャンになったローマ皇帝です。
キリスト教はずっとローマ帝国に目の敵にされてきた。
反抗したキリスト教徒は処刑され犠牲者は数千人にのぼったといわれている。
戦場に向かったコンスタンティヌス1世はある奇跡的な体験をする。
そしてついに自らもキリスト教徒に改宗するんだ。
更にカギを握るのはローマエルサレムイスタンブール。
世界各地の歴史の現場をめぐってローマ皇帝コンスタンティヌスとその母ヘレナにいったい何が起きたのかその謎に迫ります。
ローマ法王を選出するコンクラーベが開かれ第226代法王にアルゼンチンのフランシスコ法王が選出されました。
南米出身の初のローマ法王ですよね。
『タイム』誌で2013年の顔にも選ばれたし新しい法王は人気がありますね。
う〜ん…。
あれ?博士どうしたんですか?1千年を超えるローマ時代を考えていたんだがね相内君キミならローマ帝国の時代を2つに分けるとしたらどこで線を引くかな?う〜ん私だったら…。
ここでパクス・ロマーナが終わりますから。
おっ!パクス・ロマーナという言葉を知ってるのかキミは?もちろんですよ!パクス・ロマーナはローマがもたらした平和な時代のこと。
まあローマ帝国がそのときすごく強かったので戦争をする必要がなかったという時代のことです。
う〜ん知っていたか。
ちなみにパクス・ブリタニカは大英帝国の全盛期。
パクス・アメリカーナはアメリカが世界の警察だっていわれるくらい強かった時代。
まあ今もそうかもしれないですけどね。
久しぶりに見たね!相内君のマニアック情報アンドドヤ顔を。
それはいいとして。
はい。
ローマ帝国の時代私ならここで分ける。
コンスタンティスヌ1世ですか?そうだ!ローマ皇帝だった彼は歴史に残る大転換をするんだ。
え?大転換ですか?そうだ!それがなければ相内君が先ほど見ていたニュースはなかったかもしれない。
へぇ〜!ローマ法王と何か関係があるんですか?フッフッフッフ!よし!今日は皇帝コンスタンティヌスが何を決断し現代にどんな影響を与えたのかひも解いてみようじゃないか。
またしても奇跡的なお話だよ。
ローマ皇帝とキリスト教がヨーロッパにもたらした奇跡とは何か?まずはローマ法王のことを知るためにあの歴史の現場に向かいます。
今世界で最も注目されているあの人物のことを知るため現場に向かいます。
ローマにやって来ました。
ここはキスリト教の首都ともいわれ市内には370もの教会があるそうです。
確かにここから見てもクーポラといわれる教会のドームの部分をたくさん見ることができます。
キリスト教を初めて認めたコンスタンティヌス帝が建設を命じたのがあちらサン・ピエトロ大聖堂です。
十二使徒の1人でもある聖人ペテロの墓の上に建てられました。
大聖堂のあるバチカンは世界のカトリック教会の中心地です。
よろしくお願いします。
宗教史の専門家アルデウーラさんに聞きました。
ローマ法王はどのようにして選ばれるんですか?誰を法王に選べばよいのかコンクラーベはシスティーナ礼拝堂で行われます。
世界中から120人の枢機卿が集まるのです。
枢機卿とはカトリック教会で法王の次に位の高い存在。
選挙は鍵をかけた部屋の中で行われます。
コンクラーベの投票の様子は映画にも描かれています。
2009年に公開された『天使と悪魔』。
コンクラーベを前に誘拐された枢機卿を救うためトム・ハンクス演じる大学教授が犯人を追うサスペンスです。
枢機卿たちは法王にふさわしいと思う人物を投票用紙に書きます。
投票用紙は集められ祭壇に捧げられます。
開票したあとは投票用紙を燃やします。
法王が決定しなかった場合は黒い煙。
決定した場合は白い煙で民衆に知らされます。
なんで煙で表すんですか?去年3月新たに就任したフランシスコ法王の最初のミサには世界中から信者が集まりました。
世界の大国の首脳と会談するなどローマ法王の影響力はとても大きなものなのです。
ローマ法王は世界のカトリック信者の最高指導者。
イエスの一番弟子ペテロの後継者という位置づけだ。
博士キリスト教の主導者はいつからそんなに影響力を持つようになったんですか?おっ睦未がいないと健介が鋭い質問するんだな。
たしかローマ時代キリスト教が迫害を受けていたって言ってましたよね。
そのとおりだ。
キリスト教の歴史はローマ帝国との対立の歴史だったんだ。
なぁ相内君。
はい。
キリスト教は貧しい人たちを中心に広がっていきました。
そこにローマ皇帝という壁が立ちはだかります。
さてここでおさらいクイズ。
どうしてキリスト教はローマ皇帝の迫害を受けたのか覚えているかな?えっと…。
多神教のローマでは皇帝も神の一人として崇拝しなければならなかったけど一神教のキリスト教ではそれを否定したからですよね?そうさすがは柚乃だ。
僕もそう言おうと思ってました。
完全にのっかってんじゃんお前。
いや本当ですって。
のっかってんじゃんのっかり王子じゃん。
キリスト教はずっとローマ帝国に目の敵にされてきた。
信者たちは細々と信仰を守ってきた。
そこに最後の災難が降りかかる。
「最後の大迫害」という弾圧だ。
303年ローマの皇帝ディオクレティアヌスは反抗的なキリスト教徒を力で抑え込もうとします。
キリスト教徒の強制的な改宗。
聖職者全員の逮捕投獄などを命じるのです。
聖書は焼かれ教会は破壊され財産は没収された。
反抗したキリスト教徒は処刑され犠牲者は数千人にのぼったといわれている。
なんてひどい…。
残酷ですね。
まさにキリスト教存続の危機だよ。
それでもキリスト教徒たちはカタコンベなどに隠れてじっと待ったんだ。
さてそこにこの人物が現れる。
ローマ皇帝コンスタンティヌス1世だ。
彼の出現でキリスト教を取り巻く環境は一変する。
コンスタンティヌス1世は306年から337年までに在位したローマ皇帝です。
いったい何をしたんですか?305年最後の大迫害を行った皇帝ディオクレティアヌスが引退するとローマ帝国では権力争いが勃発します。
内乱が続くなか戦場に向かったコンスタンティヌス1世はある奇跡的な体験をする。
奇跡?歴史って奇跡ばっかり起こるんですね。
まぁ奇跡が起こらなければ世の中変わらないのかもしれんな。
その奇跡のお話によるとコンスタンティヌス1世の目の前にXPという模様と「この印とともにあれば勝利する」。
という文字が浮かんだそうなんです。
XP。
いったい何を意味するのか探しに行きました。
礼拝堂の正面にある祭壇に不思議な模様が…。
これがXとPです。
キリスト教学を研究する西原先生に伺いました。
これは何の意味かといいますとつまりこのマークはキリストを表しているのです。
コンスタンティヌスはこれを神の予兆ととらえた。
そして部下の盾にキーローの模様を描き見事に勝利した。
神の予兆って本当ですか?う〜んまああくまでも伝説だ。
お告げの模様が十字だったためコンスタンティヌス1世はキリスト教の信者ではなかったがしだいにキリスト教を信じはじめたんだ。
内乱をおさめ再び帝国を一つにしたコンスタンティヌス1世はそれまで迫害してきたキリスト教をローマ皇帝として初めて公認します。
これがこれは大きな変化だ。
長らく続いていたローマ帝国対キリスト教という構図が初めて覆ったんだからね。
完全にキリスト教を信じちゃったってことですか?まあ最終的には信仰を持ったといわれている。
しかしこの公認には計算高い一面もあるんだ。
そうなんですか?うん。
彼の大目標はあくまでも帝国の統一だった。
キリスト教徒は増えていたからこれまでのように迫害を続けていては国をまとめることができなかったんだ。
だからいっそ認めてしまって利用したほうが得策と考えたんだろうな。
味方につけようって思ったんですね。
うんキリスト教を公認したコンスタンティヌス1世はキリスト教徒からの絶大な信頼を得る。
そしてついに自らもキリスト教徒に改宗するんだ。
ローマ皇帝コンスタンティヌスは晩年洗礼を受けキリスト教徒になりました。
実はこの出来事皇帝の母ヘレナの影響が大きかったといわれています。
ヘレナはもともと庶民でした。
あるとき捕虜として捕まりますがその美貌と才能を時の皇帝に見初められついにはローマ皇帝の母になるのです。
これは数奇な人生を送ったヘレナは313年になんとキリスト教に改宗。
その奇跡を見るために今度はエルサレムに向かいました。
ヘレナが奇跡を起こした場所がこの教会の中にあるといいます。
ここに階段があります。
静かですね。
地下におりていくと…。
また階段があります。
更におりたところにその場所はありました。
ここが十字架を抱えたヘレナの像の横に枠で囲われた場所が。
ちょうどこの場所ですね。
ここでイエスの十字架を見つけたということです。
この奇跡は聖十字架伝説として語り継がれています。
この絵はオランダの画家伝説によるとヘレナは夢のお告げでイエスが磔にされた十字架が隠された場所を聞きます。
その場所を掘らせると十字架が出てきたというのです。
ヘレナはここにこの話には違う説もあります。
聖墳墓教会の横にもヘレナが十字架を見つけたとされる場所がありました。
人1人がやっと通れる狭い通路。
階段をおりていくと…。
かなり深い場所にぽっかりと空間が広がっていました。
底のほうには水がたまっています。
この教会ではここでヘレナが十字架を見つけたと考えているのです。
その後コンスタンティヌスはローマ帝国の首都を現在のイスタンブールに移します。
ローマ帝国の繁栄のあとを探しに今度はイスタンブールに向かいました。
私は今イスタンブールにいます。
あちらモスクが見えるのが旧市街ですね。
イスタンブールは古くはコンスタンティノープルと呼ばれました。
現在は98%がイスラム教徒といわれるトルコ第2の都市。
ここがかつてローマ帝国の首都だったのです。
私は今アヤソフィア博物館の前にいます。
アヤソフィアは537年にキリスト教の教会として建てられました。
トルコ語で聖なる知という意味です。
かつてキリスト教の教会だったこの建物はイスラム教のモスクとなりそして今は博物館になっています。
あっ!十字架がありますね。
ローマ帝国がつくった教会だったんですね。
こちらアヤソフィアの南門なんですがおもしろいものがあります。
こちらの鏡です。
出口に設置された大きな鏡。
実はこれ観光客がある絵の存在に気づくようにするための工夫なのです。
鏡に映し出されているのはこのモザイク。
中央にイエスを抱きかかえたマリアがいますね。
そしてその右側がコンスタンティヌス帝です。
コンスタンティヌス帝が持っているのは城壁に囲まれたコンスタンティノープルの街です。
マリアとイエスに捧げているというモザイクです。
このモザイクからもローマ皇帝がキリスト教を崇拝するようになったことが見てとれますね。
ローマ帝国の公認となったキリスト教は一気に信者を増やしますます勢力を拡大する。
そしてついに熱心なキリスト教徒だった皇帝テオドシウス1世によって4世紀末にはキリスト教はローマ帝国の国教になります。
当時はローマ帝国が世界の中心だったからね。
その国教になるということは世界一の宗教になるということだ。
迫害を乗り越えた甲斐がありましたね。
う〜んまぁしかしね…。
歴史は繰り返すというか…。
キリスト教を国教としたテオドシウス1世は他の宗教を禁止し弾圧を始めるんだ。
え…迫害する側になるの?自分たちがやられたことなのに。
まぁしかしキリスト教が権力を持つきっかけを作ったという意味でコンスタンティヌス1世がキリスト教に改宗したのはとても大きな出来事だった。
《コンクラーベのおもしろい話をするのを忘れたな。
法王を決めるコンクラーベは新しい法王が決まるまで何度も投票が行われる。
これまで最長のコンクラーベは1268年のものだ。
1週間や2週間じゃないぞ。
なんと2年10か月も続いた。
あまりにも長いため食料などを提供していた市民が腹を立て部屋に鍵をかけて閉じ込めた。
これが今のコンクラーベの始まりとされている。
ちなみにあまりにも長く続いたため3人の枢機卿が途中で死亡したらしい》この話きっとダジャレで終わると思ってるんだろうな。
でも言わない。
言わない。
まさに根比べ…なんて言わない。
まぁ他にないもんな。
こんくらいだべ?2014/02/15(土) 18:00〜18:30
テレビ大阪1
137億年の物語【ローマ皇帝、キリスト教徒になる】[字]
今回の主人公は「コンスタンティヌス帝と母・ヘレナ」。宇宙が始まってから現在までの歴史を描きます。池上彰の監修で、寺脇博士と相棒の相内助手がドラマ仕立てで解説。
詳細情報
番組内容
紀元300年代、ヨーロッパで一大事が起きる。ローマ帝国の皇帝・コンスタンティヌスがキリスト教に改宗したのです。彼がキリスト教に改宗した背景には信仰の問題とは別に大きな野望があったからです。またコンスタンティヌス帝は今のイスタンブールに都を構えますが、これにもある狙いが…。ローマ帝国の興亡の歴史のドラマチックな一コマをお楽しみに!
この番組は…
話題のベストセラー本「137億年の物語」を映像化。「137億年前に宇宙が始まってから今日までの全歴史」という壮大なテーマを紐解く。
寺脇康文が扮するちょっと変わり者の寺脇博士が相棒の助手(相内優香)や生徒にわかりやすく歴史を解説。ドラマ仕立ての不思議な歴史報道番組。
出演者
【博士役】
寺脇康文
【寺脇博士の相棒・助手役】
相内優香(テレビ東京アナウンサー)
【生徒役】
千阪健介、布施柚乃、粟生睦未
【著者】
クリストファー・ロイド
監修
池上彰
ホームページ
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ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ニュース/報道 – 解説
趣味/教育 – 中学生・高校生
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