マレーシア航空が消息を絶って1週間、これからナジブ首相による緊急の記者会見が開かれます。
マレーシア航空370便が忽然と姿を消して1週間。
ナジブ首相が登場し、重大な会見が始まるとの予測に、会場には緊張が走った。
ナジブ首相はマレーシアとベトナムの国境付近で370便に乗っていた何者かが意図的に通信手段を切り、西方向にUターンし、現地時間の午前8時過ぎまで7時間近く飛んでいた可能性が高いと指摘。
人工衛星のデータから370便の位置情報について、タイ北部からカザフスタンに向かう航路か、インドネシア南部から南インド洋に向かう航路のいずれかを示したと明らかにした。
また、AP通信が飛行経験を持つ者によるハイジャックの可能性があると報道したことについては…進展が期待された会見だったが依然として機体の発見には至っていない。
ナジブ首相は南シナ海での活動を打ち切り、マラッカ海峡やインド洋に範囲を移す方針を明らかにしている。
ウクライナは今、国の運命を決める大きな岐路に立たされています。
後ほどの特集でもお伝えしますが、早速そのウクライナ情勢のニュースからです。
混乱が続くウクライナ南部クリミア自治共和国では、ロシアへの編入の是非を問う住民投票が明日、行われるのを前にアクショノフ首相がロシアへの編入を投票終了後、1年で完了させると述べた。
ロシアとの統合を掲げるアクショノフ首相は14日、クリミアはロシアの一地域として編入させるべきだと述べその作業を1年で完了させると強調した。
またクリミアに配置されているウクライナ軍については投票後の17日にクリミアに編入されるだろうと述べた。
クリミアの空港に続々と国際的な選挙の監視団が到着しています。
こうしてカメラに囲まれています。
こうした中、クリミア自治共和国の政府側から招かれた中立的な選挙監視団と称する人たちが続々とクリミア入りしている。
住民投票の正当性を強調する狙いがあるものと見られるが認知度の高い国際機関には選挙監視団の派遣を断られた経緯もあり、形式的との批判は避けられなさそう。
現地クリミア半島に入っている記者に最新の情報を伝えてもらいます。
議会の屋上にはクリミア自治共和国の旗とロシアの国旗がそれぞれ掲げられています。
ロシア編入の是非を問う住民投票はいよいよ明日16日に迫りました。
ここクリミアではロシア系の住民が6割を占めるために住民投票でのロシアへの編入の承認はほぼ確実な情勢と見られております。
14日に会見したアクショノフ首相は、独立した国ということではなくてロシアの一地域として編入されるだろうという見通しを早速示して、編入の既成事実化を急いでいるようにも見えました。
一方、鉄道の駅ではロシア系の自警団が住民投票が妨害されないようにと、乗客のチェックを入念に行っていました。
ウクライナ政権指示派の活動家の流入を防ぐためで、駅では緊張した雰囲気も漂っていました。
また経済的な先行きを不安視する声も聞かれまして銀行には預金を引き出そうと、人々が殺到するという事態にもなっています。
欧米とロシアが対立しまして、外交的な解決策が全く見いだせない中、ここクリミアでは住民投票を歓迎する声、不安の声、双方が入り交じっている状況です。
フラッシュメモリに関する東芝の研究データの不正流出事件で、逮捕された男が韓国企業に流出させた情報は東芝の機密データの管理基準の中で最もセキュリティレベルが高いものだったことがわかった。
この事件は東芝とフラッシュメモリの事業で提携していた半導体メーカーの社員だった杉田吉隆容疑者が、東芝の研究データをコピーし、その後、転職先の韓国の半導体企業SKハイニックスに不正に提供したとして逮捕されたもの。
その後の警視庁への取材で、杉田容疑者が流出させたフラッシュメモリに関するデータは東芝が3段階に分けている機密データのセキュリティレベルの基準の中で最も高いものだったことが新たにわかった。
杉田容疑者は当時、提携会社の社員として東芝の四日市工場でフラッシュメモリの故障原因を解析する仕事をしていたためデータのアクセス権限を持っていたとのこと。
警視庁は過ぎた容疑者がSKハイニックスに好条件で転職できるようにより機密性の高い情報を提供していたと見て調べている。
シリアが内戦状態に陥るきっかけとなった大規模な反政府デモから今日で3年がたつ。
事態解決への道はいまだ遠く感じられる中、200万人の国外難民を受け入れる側の我慢の限界も近づいている。
一見、普通のスーパーマーケットですが、実はここ、シリア難民キャンプの中なんです。
ヨルダン北部のザアタリ難民キャンプに2カ月前にオープンしたこのスーパー。
手がけているのはヨルダン国内でチェーン展開する小売大手。
難民たちは現金のほか、国連機関から2週間に一度配られるおよそ1300円分のクーポンで買い物をする。
大型スーパーの開店はキャンプに登録している十数万人の難民たちがまだ帰れないことの新たな印でもある。
ザアタリ難民キャンプから40kmの街、ザルカ。
4万8000人のシリア難民が流入した。
鉄くずの売買で暮らすヨルダン人のサッバーフさんはシリア難民が大勢増え、水が不足していると言う。
断水4日目。
非常用タンクで何とかしのいでいる。
砂漠が多く、もともと水不足に陥りやすいヨルダン北部は難民の大量流入で特に貧困地域での水事情が悪化している。
以前は月40〜50ディナールだった低所得者向けの家賃相場も難民の急増と彼らの足元をみる大家たちの影響で3倍近くにはね上がった。
同じエリアに住むシリア難民一家。
3部屋に8人で暮らし、家賃は140ディナール。
近所との関係はよいと言う彼女に、シリア人が家賃の相場を上げているとの苦情について告げると…そんな一家も、1週間後の期限に家賃を払えるメドが立たない。
サッバーフさんは、ほかの国ももっとシリア難民を受け入れるべきだと考える。
解決しないシリア紛争は問題を広げながら4年目を迎える。
新しい新幹線の車両がお目見えしました。
来年春、開業する北陸新幹線の新型車両、E7系が一足早く、東京と長野の間で運行を始めた。
E7系はアイボリーホワイトを基調とした車体で、新幹線のファーストクラス、グランクラスを備えている。
すごいです、新しいにおいがして、何かすごいキレイでいいです。
E7系はしばらくの間、一日7往復する。
全国有数のつばきの苗木生産地である福岡県久留米市で今日からつばきフェアが開かれている。
こちらの世界のつばき館には世界中のつばきの起源となる原種およそ110種類が植えられていて様々な色や形の花を楽しむことができる。
訪れた人たちは美しく咲き誇ったつばきを最初の特集はウクライナ危機です。
ソ連崩壊後に独立したウクライナは国土の広さが日本のおよそ1.6倍黒海の北にあり、ロシアと長く国境を接しています。
独立後、親欧米か、親ロシアかで揺れ動いてきました。
先月激しい反政府デモによって親ロシア政権が崩壊しましたが、ロシア系住民が多いクリミア半島では明日16日にロシアへの編入の是非を問う住民投票が行われようとしています。
国家分裂の危機に直面するウクライナを現地で取材しました。
ウクライナの首都キエフの中心部の独立広場に来ましたですけれども、バリケードがずっとタイヤで、亡くなった人に花が手向けられていて。
ウクライナの政変で中心となったキエフの独立広場。
今もタイヤなどで築かれたバリケードで守られている。
しかし、これは…すごい。
この、焼け落ちてるビルというか…これが象徴的な、あの像がね、独立広場の象徴的な…。
広場の中心部に進むと…死者に手向けられた花やロウソク。
デモに参加した人のテントで埋め尽くされていた。
独立広場は去年11月からデモ隊が占拠している。
これはステージができてるの?ずっと前から11月頃からずっとここにステージがあって、政治家から芸術の人まで、一般の人までみんなここでしゃべってます。
広場を案内してくれたのは、キエフ大学で日本語を教えているユーリアさん。
ここ、坂のところにあるのは、これは?ここからがバリケードが始まって、そしてバリケードごとに、まず人が殺されたということの記念ということもありまして、あのホテルの近くです。
ホテルの横辺りが一番の犠牲者が出ています。
この場所で1カ月前、何が起きていたのか。
反政府デモ隊と治安部隊との衝突は先月18日から始まり、3日間に及んだ。
デモ隊側の死者はその後亡くなった人も含め、100人以上に及ぶ。
これはデモ隊側からとらえた映像。
治安部隊による銃撃。
スナイパーは地上のほか、ホテルなどの高い建物からデモ隊を狙い撃ちしていた。
一方、デモ隊は火炎瓶や投石で対抗したほか、政府側の銃や弾薬を奪い取り、攻勢をかけていた。
棒とこういう石しか武器がありませんでしたので、大体、この石を外して準備しておくという作業は女性の作業でした。
防弾チョッキみたいなのも自分でつくったんだね、これね。
ヘルメットはこういうプラスチックのもので全然保護にならないものですね。
工事現場で使うものです。
大規模な衝突が始まってから5日後、ヤヌコビッチ大統領の権限は議会によってはく奪され、親ロシア政権は崩壊した。
独立広場ではウクライナ各地からやってきた人々が地域ごとに自警団をつくって、テントで寝泊まりを続けている。
必要な限り、ここにとどまります。
よりよい生活レベルが手に入るまで。
ヨーロッパの人たちと比べて私たちの生活水準は低いですから。
この人は17歳で亡くなりました。
専門学校の3年生、2月20日、スナイパーに撃たれて死にました。
うわー、この人を悼むためにこれだけの花とか、ここの場所で撃たれたってことなんだね、これ。
この政変では、多くの若者が亡くなった。
耐えられません、痛みしかありません。
もう誰も死なないことを願っています。
でもプーチンをどう納得させればいいのか…独立広場には今、親子連れのほか、教師が子どもたちを引率している姿も目立つ。
何を思いましたか?反政府デモ隊と治安部隊が衝突した際、独立広場から24時間生放送を出し続け、市民の情報源となったテレビ局がある。
グロマーツケ・テレビは去年11月に放送を始めたばかりのインターネットテレビ局。
既存のメディアに勤めていた8人の若いジャーナリストが立ち上げた。
活動資金は主に視聴者からのカンパで賄われている。
ヤヌコビッチ政権が崩壊した後、暫定政権から提案があった。
インターネットだけで放送していた番組を国営第一テレビで放送しないかと言う。
今、歴代政権のプロパガンダを流し続けてきた国営テレビでゴールデンタイムを含む7時間分、グロマーツケ・テレビが放送されているす。
首都キエフでは反ロシア勢力がまとまり、政変が起きたが、事情が全く違う地域もある。
キエフからおよそ600kmにあるウクライナ東部の中心都市、ドネツク。
地理的にもロシアに近く、ロシア系住民が多い。
大統領を解任されたヤヌコビッチ氏の生まれ故郷でもある。
ドネツクの中央にあるレーニン広場に来ていますけれども、レーニン像を守るために集まっている人たち、なんとソビエトの旗を掲げている人たちです。
正確に言いますと、この人たちが親ロシアの人々だというふうには言いにくいんですけれども新しくできたウクライナの暫定中央政府が共通の敵であるという点においては、この人たちは親ロシアの人たちと共通の利害を持っているということになります。
今月9日、ドネツクでは親ロシア派の住民が大規模なデモを行い、暫定政権を支持する住民と小競り合いとなった。
ウクライナの旗を持ったおばあちゃんがロシア系の住民に取り囲まれています。
この女性は警察官によってデモ隊の群衆の中から連れ出された。
ドネツク州政府の建物は親ロシア派の住民で取り囲まれていた。
突然ウクライナ国旗が掲げられたポールの土台に2人の男性が上った。
今、ウクライナの旗が下ろされています。
歓声が沸き上がっています。
デモ隊はウクライナ国旗を引きずり下ろし、かわりにロシア国旗を掲げた。
デモから2日たった今週火曜日。
ドネツクは落ち着きを取り戻したように見えた。
しかし、親ロシアか反ロシアかをめぐり、住民の間に緊張感が漂っていた。
ドネツクで生まれ育ったユーリ・ピスクノフさんは反ロシアの立場で積極的にデモに参加している。
ドネツクの街では少数派。
汚職がたくさんある。
それをやめてほしかった。
あんな豪華な家を建てるほどたくさんお金を盗んだ元大統領をかくまう彼らも腐敗しています。
でも、違う考えの人いませんか、周りに?もちろんいます。
クリミア半島にロシア軍が来てよかったと言っている人もいますよ。
中心部にある広場でマイクを向けると、たちまち親ロシア派の人々に囲まれた。
ウクライナ人でしょう?このドネツクではおととい、住民同士が衝突し、初めて死者が出る事態となった。
こうした国家分裂の危機は、さらに深まっている。
私たちは首都キエフに戻り、取材を続けた。
ウクライナの国会に来ております。
今日、この議場でクリミアの住民投票を禁止する決議案の審議と採決が行われることになっています。
世界が注視するのはウクライナ南部にあるクリミア半島。
ロシア系住民が多く住んでいる地域。
ロシアのプーチン大統領はソチオリンピックが終わるやいなやロシア系住民を保護するという名目で軍事介入を行った。
クリミア自治共和国の議会は11日に、ウクライナからの独立を宣言し、明日16日にはロシアへの編入の是非を問う住民投票が行われることになっている。
ウクライナの政治家は反発するが、有効な対抗手段は打ち出せていない。
そして、クリミアでは投票を呼びかける看板が掲げられる一方、兵士が警戒に当たるなど緊迫している。
住民投票ではロシアへの編入への賛成が多数を占めることが確実視されている。
ただロシアへの編入に反対する人々もいる。
クリミア住民の1割強を占めるイスラム教徒のタタール人はロシアに迫害された歴史から反ロシア感情が強い。
キエフの独立広場で医療ボランティアとして活動するクリミア出身のタタール人女性から話を聞くことができた。
軍事的にロシアが掌握し、その影響力が強まるクリミアでは情報統制も厳しくなっていると言う。
タタール人が運営するテレビ局に現地の様子を聞いた。
あなたの放送局に対して政府から何らかの命令とか指示とか、指示とかあるいは圧力はありますか?放送は続けられますか?3月16日の住民投票、レファレンダムをあなたたちの放送局もカバーしますね?明日16日に迫ったクリミアの住民投票。
住民投票が実施された場合、欧米諸国はロシアに対し、新たに制裁を課すことを示唆している。
こうした状況は日露関係を重視し、北方領土返還交渉を推し進めようとする安倍政権の外交政策にも影響を与えかねない。
元外務省欧亜局長の東郷和彦氏は旧ソビエト時代から長年、日露交渉の最前線にいた。
その東郷氏はおとととし、プーチン氏が大統領に就任したことで、北方領土問題を解決する大きなチャンスが訪れると見ている。
日本との関係を進めようという、明らかなメッセージが来ていてそれは経済と領土、両方やろうと言ってきたわけですね。
私が話しているロシア人の人たちは例外なく、今のプーチンとやるのがチャンスだと。
この機会を失すると予見される将来、機会はもう来ないんじゃないですかと。
そんな中、ウクライナ問題をめぐって欧米諸国とロシアが対立を深めている。
日本政府は今週、NSC=国家安全保障会議の谷内局長をロシアに派遣し、ラブロフ外相に日本の立場を伝えた。
同盟国アメリカと歩調を合わせつつ、日露関係への影響を最小限に抑える、そんな綱渡りの外交を迫られている。
日露を進めていこうという話と、経済制裁をしてでもクリミアの併合ということに抗議しようという西側の、これは全く違った2つの立場が同時に日本に突きつけられるわけで、政策の選択としては非常に厳しいですね。
クリミアで明日、住民投票が行われます。
この住民投票というと聞こえはいいですがその正当性を疑問視する声もありますね?その正当性を判断する材料ですけれども、1つは我々、外国のメディアがウクライナ国内からクリミアには自由に行き来できないんですよね。
僕らも行けなかったんです。
さっき三澤記者が入ってましたけど彼はモスクワに行ってロシアの飛行機でなら入れるんですよ。
その辺がとってもおかしな状況になっていると思うんですけどさらに国境地帯とか鉄道で、ロシア軍がチェックをしているというような状況があって、多分、住民投票の結果は先ほどのニュースのレポートでもありましたけど、多数派はやっぱりロシアへの編入を認めるという方向になると思うんですね。
ただ、アメリカとかEU諸国というのは、この投票というのは極めて特異な状況で行われた投票だという見方が一般的ですね。
歴史的な背景もあって、ウクライナ情勢は複雑だとわかったんですが、それだけに問題解決というのは容易ではありませんよね?そうですね、これはキエフの独立広場にあった風刺画です。
これはとてもおもしろくて、これはEUですよね、これはウォッカが出ているから多分ロシアなんですけど、ロシアとの間でまた割き状態になったウクライナの政治家を皮肉っている絵なんですけど、こういう状況がずっと続くと何らかの、たとえば局地的な武力衝突とか、そういうことがあると、一気に時計の針を逆戻ししたような新冷戦的状況が生まれかねないなという、それは日本においても全く無関係ではなくて、G8からロシアを追放しようという動きがあって今年はロシアがあれなんですけど、続いては、先週に続き、震災3年企画、「2020年の被災地と東京の未来図」です。
今週は交通インフラの要である鉄道を取り上げます。
東日本大震災では沿岸部の鉄道も大きな打撃を受けました。
ご覧いただいているのは、3年たった今も運休したままの8つの区間です。
特にJR山田線など3つの区間については復旧のメドさえ立っていません。
一方、東京ではオリンピック開催に向け、鉄道など交通インフラの整備が加速しています。
2020年に向けた交通需要を見込み、東京ではインフラの整備が加速している。
JR上野東京ライン。
完成すると、宇都宮線や常磐線と東海道線が結ばれる。
全長わずか3.8kmながら、JR東日本は工事費に400億円を投入する。
これができると職場まで1本で来れるので、いろんな意味でメリットがあるかなとは思っていますけど。
そんなに不便ではないと思うんで、山手線もいっぱい出てるから、400億かけるほどでは。
一方、被災地では鉄道が消えたままとなっている地域がある。
三陸沿岸のちょうど真ん中に位置する、岩手県山田町。
震災から3年がたった今も、ここJR山田線、宮古と釜石を結ぶ区間は全く手がつけられない状態、この雪の下にはレールが埋もれたままとなっています。
震災前から赤字路線だったため、復旧がなかなか進まないのです。
線路沿いの光景は、あの日から時が止まったまま。
山田線は震災で大きな被害を受けた。
線路は津波によって根こそぎはがされ、駅舎は火事で焼失した。
JR東日本は、被災路線の復旧を明言したものの3年たった今も、山田線宮古−釜石の復旧のメドは立っていない。
松本龍児さん62歳。
山田町の中心にある陸中山田駅の近くで文具店を営んでいた。
目の前を走る山田線は生活の一部として存在した。
警報機が音が鳴って、来るぞっていうんで走って、懐かしい、ちょっとローカルのいいところで、車掌が走る姿を見て、ちょっとの間何秒か止めてくれたり。
そんな日々が震災で一変した。
警報機の音がないというのが非常にさびしいような気がします。
松本さんは、文具の配達などを続けながら山田線の復旧を求めている。
年取ったから、子どもたちが暮らしている方に行くっていう人たちもいて、ああ、みんないなくなってしまうなと思って、がっかりしてしまうんですけどね。
病院跡の一室に文具の在庫を保管している。
これみんな手術室なんですよ。
対照的な東京の状況を知るにつけ、復旧への思いが募る。
中央の路線は確かに便利になってきて、時間も短くなって、非常にいい恩恵をこうむっているんです。
その思いを共有してもらいたいとポスターやチラシをつくってきた。
素人仕事なんで、ちょっと恥ずかしいけども、こういうのがあるよっていう、チラシだとか何かだけじゃなくてこういったちょっとした、子どもたちにも、あってもちょっといいかなという程度のものかもしれないけれども。
山田線が運休しているため、町では路線バスを利用するしかない。
大変です。
どうして?混むんで、すごい混むんで、乗れないときとかあるんで。
道路は片側1車線のため、すぐに渋滞となる。
決まった時間に多くの人を運ぶことができる鉄道には遠く及ばない。
さらに、沿線の住民が山田線復旧を求める大きな理由となっているのが、山田線を挟む形で南北を走る三陸鉄道の存在。
来月、全線が復旧する。
三陸沿岸を走る2つの鉄道。
何が明暗を分けたのか。
南北リアス線として山田線を挟む形で走る、三陸鉄道。
人気ドラマの影響もあって、座席がこたつになった名物列車は観光客で賑わっていた。
初めて乗ったんですよ、いいですねゆっくりしてて。
本当にドラマで見ていたとおりで、とっても、今もう満足してます。
三陸鉄道は震災後、一部区間が運休していたが、来月、全線復旧となる。
沿線の岩泉町では復旧に向け、駅を中心とした町づくりが始まっていた。
こちらと向こうの仮事務所の裏が両側で60区画です。
新しい町のシンボルとなるのが、駅舎。
駅舎は来年度中に完成予定だと言う。
三陸鉄道が復旧にこぎ着けたのは92億円の復旧費用の全額を国が負担したから。
第3セクターで赤字が続く三陸鉄道を救済した形。
これに対し、JR東日本は黒字の企業として自力で山田線を復旧することが求められた。
巨額の復旧費用とともに大きなハードルとなっているのが、たとえ復旧しても利用者がいないのではとの懸念。
山田線が建設されたのは1920年。
当時の地元紙に、こんな記事が載っている。
批判を乗り越え、開通した山田線は沿線から熱狂的な歓迎を受けた。
この頃を知る人物がいる。
宮古市の岩城徹雄さん68歳。
どうぞ、私の趣味の部屋です。
自分が仕事をしたのがね、SLがね、自分の若い頃、どういう信号やったかね、それをとり続ける、それから始まったんですよ。
岩城さんは1964年に国鉄に入り、SL機関士などを務めた。
当時は釜石製鉄所も全盛期で沿線は活気に包まれていたと言う。
上野−宮古の寝台列車も走っていた。
山田線が一番いい時代を支えてきたと。
そうですね。
さびしい?それは本当に、今でも夢にまで見ますよ。
乗務している頃をね。
だが、そんな時代も長く続かなかった。
地域の過疎化が進み、生活の足もマイカーにとって変わっていった。
震災前、山田線宮古−釜石の利用者は一日わずか700人。
JR東日本で下から3番目の赤字路線だった。
一方、山田線とは別の選択をした路線がある。
三陸南部の県境を走る大船渡線と気仙沼線は鉄道ではなく、JRが運行するBRTで仮復旧した。
BRTとは専用道路を持つバス高速輸送システムのこと。
元の線路をはがして専用道路にしている。
鉄道に比べ経費が少なく、運行本数は倍以上ある。
一般道路も走るため、病院の前など自由に駅が設置できると言う。
今日は病院に?はい、お父さん入院してるもんで。
どうですか、BRTは?結構いいですよ、助かりますよ。
何か自家用車みてえな感じするねえ。
これらの路線も鉄道での本復旧に向けた協議が続けられているが、津波対策で大幅な変更が求められ、復旧費用が膨れ上がり、見通しは立っていない。
みんな鉄道よりいいんじゃないかと言うけれども、まあ赤字の鉄道さ、走らせてもね。
山田線もBRTでの仮復旧を提案されたが、沿線自治体は受け入れなかった。
鉄道の復旧なしには復興できないとの思いから。
私の立っているこの奥の辺り、そこにかつて陸中山田駅がありました。
今は更地となって見る影もありません。
山田町ではこの辺り一帯の土地をかさ上げして、駅を中核に町の復興を図りたいと計画しています。
これは山田町が作成した復興計画のイメージ。
元の駅前に再び商店街をつくり、コンパクトなまちづくりを目指す。
文具店を営む松本さんも、駅前で店を再開させる予定だと言う。
基本的に前の住んでる場所にまた高台移転という話もあったけれども、結果として元の場所へまた町を作り直すと。
そこまでして鉄道にこだわる理由。
それは町の将来のため。
鉄道と例えばそこの中心となる駅舎、これは昔とは全然形は違うかもしれないけれど。
実際に北海道では、鉄道の廃線で人口が減少したとの研究結果が出ている。
特に本線との乗換駅があった地域の中心部での減少が目立つと言う。
山田町の人口は震災以降、減り続けていて、現在1万7000人を切っている。
去年11月。
山田線の復旧を求めるシンポジウムが宮古市で開かれた。
210億円と試算された復旧費用についてはJRと沿線自治体が負担を分かち合うことで合意したものの、復旧後の利用をいかに増やしていくかという課題が残っていた。
JRに乗ろうという、そういう努力は私もできると思います。
山田線が必要か、要らないか、不要か、必要かということだけを直接考えるということだけではなくて。
抜本的な解決策は見出せずにいた。
年が明け、JR東日本から新たな提案が出された。
ここから宮古駅が見渡せるんですが手前の方が第3セクターの三陸鉄道、そして奥の方、JRと書いてありますけれども、あちらがJRの山田線になります。
今回、JRが提案したのは、この宮古−釜石について、こちらの第3セクター、三陸鉄道に運行を移管してしまうといった提案です。
提案はJRが山田線の設備を復旧した後、沿線自治体に無償で譲渡し、その上で三陸鉄道が南北リアス線と一体的に運営するというもの。
それは同時に三陸鉄道の出資者となる沿線自治体が山田線の赤字を背負うことを意味する。
山田町にとっては念願の鉄道復旧になるが、新たな負担には慎重にならざるを得ない。
山田町も経済なりはむろんのこと、心まで痛んでいますのでね、そういうところに新たな大きな負担をということは私はいかがなものかなと。
JRは見込まれる赤字への補てんとして、10年間分、5億円を一括で支払うとしている。
山田線の復旧を求めてきた松本さんも、早速、仲間と意見を交換した。
当日のニュースで聞いて、正直なところ、内容見て、ちょっとびっくりしたというか。
私個人としては、このJRの提案に対していいんじゃないかとは思っています。
JRさんも苦労して、こういうような案を出してきた。
ただ反対を続けて、もしJRが撤退したときにやっぱり将来のこと。
10年保証するというけど、その後10年はどうするのか。
この夜、意見はまとまらなかった。
なぜ三陸鉄道に委ねるのか、JRに聞いた。
三陸鉄道さん、社長さん筆頭に、社員の方々が本当に元気よく、いろいろ工夫をしながらお客様に楽しんで乗っていただいていると、そういったきめ細かな地域に合った経営というのは残念ながら現時点当社では難しい。
地域の公共交通は地域で担うべき。
そんな今回の提案に、三陸鉄道の望月社長は、こう注文をつける。
今のJR東日本さんも、国鉄再建法の中で経営できるようにということで今の会社になったわけです。
山田線復旧に向けた協議は、今も続いている。
オリンピックが開催される年、町はどうなっているのか。
6年後…。
果たして6年たって、本当に前の町並みののように、もっともっと家ができているかというと、どうかな。
BRTにすると本数も増えたりですとか、病院の前に停まったりと便利そうに見えたんですけど、沿線の自治体としては、駅を中心としたまちづくりを考えているというのが実情ですよね。
今回の提案である三陸鉄道が運行するという形をとりますと、地元の自治体はもちろんですけれども、運賃が上がるといった可能性もありますので住民の負担増になるということも考えられまして、地元にとっては踏み絵を踏まされる状況とも言えますね。
それにしても日本というのは駅を中心にずっと町を発展させてきたという長い歴史があって、駅前とか駅近にこれだけこだわる国って、少ないと思うんですよね。
しかし実際に今、日本の地方で何が起きているかというと、町の中心は郊外型の巨大なショッピングセンターに移っていて、駅前の商店街は、いわゆるシャッター商店街になってしまっているわけですよね。
山田線をめぐる地元での議論は、第三者の目からすると、JRによる、単なる地方の切り捨てだとか、あるいは地元、地域のエゴじゃないかと、非常に限られた地域の問題に見られがちなんですけれども、取材して感じたのが、被災地に限った問題ではないんだと、近い未来、大都市圏以外の日本が直面する課題というものを非常にはらんでいるなと思って、やはり日本の将来を考えるときに耳を傾けるべき声というのは多いなと感じました。
続いてはスポーツです。
昨日、父・栄勝さんに永遠の別れを告げた吉田沙保里選手は父の遺志を継いでW杯に出場しました。
昨日、三重で行われた栄勝さんの告別式の後、すぐに東京に移動した吉田沙保里。
女子代表チームのコーチでもあった栄勝さんの遺影を持って大会に臨んだ。
客席ではお父さんのお骨を持った母・幸代さんが見守る。
ルール変更に伴い、これまでの55kg級ではなく53kg級で出場した吉田は、強敵・中国と対戦。
慣れない階級と数日間の練習不足をものともせず、試合開始1分。
栄勝さんから教わった強くて速い攻めのタックルで4ポイントを奪う。
さらに後半に入ると女王らしい試合運びで相手をマットにたたきつけ、大量ポイント。
11−0のテクニカルフォール勝ちで日本の2連勝に大きく貢献。
2大会ぶりの優勝に近づいた。
レスリング一筋だったお父さんの遺志を受け継ぎ、Jリーグ第3節。
サポーターの人種差別的な横断幕が問題となっている浦和は、去年の王者、広島とアウェーで対決浦和サポーターは横断幕禁止の中、スタジアムに詰めかけた。
力強い応援に後押しされた浦和は前半42分、興梠がセンタリングに体勢を崩しながらうまく合わせ、先制点を奪う。
互いに決定機を生かしきれぬまま迎えた後半、アディショナルタイム浦和の原口が切り返しから右隅を狙い、鮮やかなゴール。
重苦しい雰囲気を吹き飛ばすようなゲームとなった。
23日のホーム、清水戦はJリーグ初の無観客試合が行われる。
セレッソ大阪注目の2人、フォルランと柿谷曜一朗は公式戦3試合ぶりにそろって先発出場。
今シーズンJリーグでノーゴールの2人、まずはフォルラン。
キーパーのファインセーブで止められしまう。
柿谷はタッチの細かいドリブルからシュート。
キーパーの頭上を狙うがゴールとはならず。
セレッソ加入後、公式戦でゴールを決めていないフォルランに柿谷がチャンスメイク。
惜しくもゴールを割ることはできず、両者ともに今シーズンJリーグ初得点はならなかったが、チームはリーグ戦2連勝。
続いてソチパラリンピック。
女子のバイアスロンでコース表示をめぐるトラブルが起きた。
バイアスロン女子立位に出場した出来島桃子。
自身初の金メダルへ向け、射撃もミスなく最後の1周までトップを守る。
ところが大会のミスで選手のほとんどが男子のコースを滑走してしまい、正しい女子のコースを走っていた出来島も、距離を合わせるためラスト1周で男子のコースを走らされてしまう。
そのため最後に順位を落とし、悔しい7位。
日本は国際パラリンピック委員会に抗議する方針。
大相撲7日目。
綱取りには13勝以上での優勝が必要な鶴竜は栃乃若との一番。
鶴竜が粘りを見せ6勝目。
綱取りへ一歩前進。
金平さんが日本にいない間に、STAP細胞に対する評価が一変したんですが、昨日、会見に出られたんですね?調査報告書を見ると、違う実験の映像を貼り合わせたりとか、私が大学の3、4年生時にやってはダメだと言われたことをそういうことをやっていたようでして、2014/03/15(土) 17:30〜18:50
MBS毎日放送
報道特集[字]【ウクライナどこへ▽震災3年 鉄道が消えた町】
緊張続くウクライナ情勢。この国はどこへ向かうのか?▽震災3年。復旧していない三陸沿いの鉄道を通して、被災地の現状を考える。
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番組内容
【ウクライナはどこへ?】
ウクライナで起きた政変と、その後のロシアによる軍事介入。ゆれ続けるこの国はどこへ向かうのか?金平キャスターが緊迫する現地を取材。断ち切られた住民相互の思い…。
【震災3年 鉄道が消えた町】
大震災から3年。被災した鉄道、三陸沿いの山田線はいまだ復旧していない。赤字路線、人口減少、町の壊滅的被害…。一歩進むたび新たな課題が降りかかる被災地の現状を伝える。
出演者
【キャスター】
金平茂紀(TBSテレビ報道局)
日下部正樹(TBSテレビ報道局)
岡村仁美(TBSテレビアナウンサー)
佐藤渚(TBSテレビアナウンサー)
ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
スポーツ – スポーツニュース
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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