シリーズ世界遺産100「D・F・ウォーダの蒸気ポンプ場〜オランダ〜」 2014.01.31

(テーマ音楽)オランダに90年前に造られた蒸気ポンプ場。
現在も海面より低い土地から水をくみ上げています。
オランダ北部のフリースラント州は湿地帯の土地です。
レマーの町は北海に続く大きな湖に面しています。
レマー周辺には湖水が多くその間を運河が結んでいます。
ヨットのセーリングで人気がある地域で国の内外から人々が訪れます。
運河の通行料は5ユーロ。
釣りざおの先に付けられたかごにお金を払うんですね。
オランダは国土の3/3が海面より低い土地です。
レマーの町もたびたび水害に襲われてきました。
この水害を防ぐため20世紀初めに大規模な水揚げポンプ場が建設されました。
それまでは風車により水をくみ上げていましたが動力が蒸気に替わったのです。
ポンプ場には建築家の名前が付けられました。
オランダ人技師で建築家。
工事が始まったのは1916年。
当時ヨーロッパで最大の蒸気水揚げポンプ場で4年後に完成しました。
レマーの町はこのポンプ場の完成により長年悩まされ続けていた水害から解放されました。
雨が続き町の運河の水位が高くなるとポンプ場が稼働します。
運河から湖に排出するのです。
当初石炭燃料でしたが1967年に重油に替わりました。
今も現役で稼働しています。
ここにあるのが火炎部です。
ここで重油を燃やします。
円い穴から炎が噴き出し周りのパイプに流れている水を蒸気にするのです。
ボイラーで発生した蒸気をエンジン室に送りピストン運動に変えます。
蒸気エンジンのタービンの両側にはそれぞれ2つの動力水車が付いています。
タービンの回転と同時に動力水車のスクリューが回転し水をかき上げるのです。
ウォーダのポンプ場では4つのエンジン8つの動力水車を稼働することにより1分間でこの館いっぱい分の水を排出できます。
この蒸気ポンプ場はいまだに使われているものとしては世界最大のものです。
しかし保全や維持は難しく蒸気の作動制御はもはや学校で学べるものではありません。
実践で受け継いでいかなければならないのです。
ポンプ場では15人の技師たちが常に待機しています。
この日レマーの町に1週間ほど雨が続きウォーダのポンプ場が稼働しました。
一日に下げられる運河の水位は4cm。
かつて人々が風車を使って行った水との闘いは蒸気エンジンに形を変えて続いています。
2014/01/31(金) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「D・F・ウォーダの蒸気ポンプ場〜オランダ〜」[字]

現役の水揚げポンプ▽文化遺産▽国土の4分の1が海面より低いオランダ。水害を防ぐため20世紀初めに建設された。現役で使われている蒸気ポンプ場としては世界最大。

詳細情報
番組内容
「D・F・ウォーダの蒸気ポンプ場」は1998年に文化遺産登録。オランダは国土の4分の1が海面より低い土地。北部の町レマーも、たびたび水害に襲われてきた。この水害を防ぐため、20世紀はじめに大規模な水揚げポンプ場が建設され、建築家の名前が付けられた。オランダ人技師で建築家のディルク・フレドリック・ウォーダだ。この蒸気ポンプ場は、現役で使われているものとしては世界最大である。
出演者
【語り】松平定知
音楽
【音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:30452(0x76F4)