人生の楽園 2014.03.01

今週は何かいい事ありましたか?私ね思うんですよ。
つくかな?大丈夫?ついたついた。
つきました。
「ハッピーバースデートゥユー」ヘヘヘッ。
といっても誕生日を迎えたのは…このろうそくなんです。
それもさっき生まれたばかり。
どうですか?愛しい我が子を見守るようなこの笑顔。
5年前から仲間たちの助けを借りてろうそく作りを始めたのが今日の主人公です。
皆さんが作ったのは500年もの歴史を持つ和ろうそく。
龍吾さんなんとも言えない趣がありますね。
やっぱり揺らぎっていうのは言いますね。
それから中心が空洞になっている事から独特の炎の揺らぎを見せる和ろうそく。
奈良時代に日本に伝来したろうそくの原料はミツバチの巣から作る蜜蝋でした。
やがて木の実から搾られる木蝋を使った和ろうそくが生まれ江戸時代後期には各地で生産されるようになりました。
普段私たちが使っている石油を原料とした洋ろうそくに比べて火力が強くふーっとしても消えにくいんです。
今日の舞台は佐賀県の東部に位置する…。
大きなレンガの煙突が立つ敷地に石橋龍吾さんのご自宅があります。
町の唯一の鉄道駅JR中原駅に隣接するこの場所にはかつて龍吾さんの父が開いた木蝋工場がありました。
今はもう煙をのぼらせる事もなくなった高さ18メートルの煙突が当時の姿のまま残されています。
(龍吾さん)蝋を製造する時にはですねたくさんの蒸気を必要とします。
そういう関係でそれに付随する煙突ですね。
高い煙突がありました。
龍吾さんは5年前から龍吾さんのお父さんが残した古い機材を使って仲間たちと和ろうそくを作り始めました。
古い文献を紐解き幼いころの記憶を頼りに試行錯誤を続けてきました。
最初に蝋が出てきた時には皆さん喜んで頂きました。
仲間とともに楽しく作りたい。
龍吾さんが声をかけたのは10年前から地域活動を続けている「中原の豊かな自然を守る会」の皆さんです。
はい。
そしてもう一人の主人公龍吾さんの妻和ろうそく作りが始まってからご自宅がにぎやかになりました。
楽しいですね。
皆さんがうちを出入りしてくださるっていうのは活気があって楽しいです。
みやき町の秋の名物として知られるのが鷹取山の紅葉。
赤く染まっているのがハゼの木です。
実はこのハゼの実が木蝋の原料なんです。
江戸時代の後期佐賀藩は鷹取山に多くのハゼの木を植え木蝋の生産に力を入れていました。
ハゼが大事にされてですねその恩恵をこうむった時代もあったわけで
(寺さん)そういった歴史的な事も子供さんたちにわかってほしいと思ってます。
ハゼの実に蝋が含まれてますよっていう事をやっぱり皆さんに知らせてそれがまたこういう木を皆さんが大事にするきっかけになったらまたいいかと思うんですけどね。
かつてみやき町で栄えていた木蝋の生産。
龍吾さんの父種之助さんは昭和13年に木蝋工場を開きました。
龍吾さんの毎日はそんな木蝋作りと共にありました。
(龍吾さん)それでしょっちゅう従業員さんの芋を一緒にもらって食べたとか。
大人の話を聞いているっていうような感じだったですね。
しかし石油を原料とする洋ろうそくが主流になると木蝋の需要は激減。
龍吾さんが18歳のころに工場は閉鎖されました。
借金だけ残ってくるわけですよ。
だからそれの借金を返すっていうのが大変やったみたいですね。
木蝋産業が途絶える中龍吾さんは県の職員となり…。
仕事一筋に勤め上げ2000年に定年退職しました。
退職後家の片付けをしていた時木蝋搾りの機材が残っている事に気づいた龍吾さん。
中原の豊かな自然を守る会のメンバーに話したところみんなで和ろうそく作りにチャレンジしようという事になりました。
これは何か作るなと思ってました。
要するにものづくりがちょっと面白いっていうところがスタートだったと思います。
生き生きしてきましたね。
好きな事なんでしょうね。
和ろうそくを作り始めて5年が経ちました。
出来上がったろうそくを亡き父の仏前に灯します。
龍吾さんが今また和ろうそくを作ろうと思ったのはどうしてなんでしょう?
(龍吾さん)完全に過去のものになっている状態ですのでそういう活動をするっていう事ですね。
なるほど。
というわけで本日は生まれ育ったみやき町で和ろうそく作りをよみがえらせたお父さんのお話です。
町を明るく照らすため今日もみんなで頑張ろうそく!今日の舞台は佐賀県みやき町。
この町で50年ぶりに和ろうそくを復活させたのがこちらの方々。
中原の豊かな自然を守る会のメンバーです。
颯爽と登場です。
この日主人公の石橋龍吾さんと仲間たちで和ろうそくの原料となるハゼの実を収穫します。
さあ実の出来具合はどうなんでしょうか?お〜じゃあいいハゼの実がとれそうですね。
かつてここみやき町で栄えていたのがハゼの実から搾る木蝋の生産です。
地元の人たちも副収入源としてハゼの実をとっていたそうです。
子供たちもちょっとちぎってそれを売って副収入みたいな感じで。
へえ〜。
おお〜いいお小遣いになったじゃないですか。
ああ〜コマね。
この日はおよそ20キロ収穫出来ました。
そして中原の豊かな自然を守る会の皆さんが向かったのは龍吾さんのお宅。
かつての木蝋工場です。
機械の大きさなどを考え和ろうそく作りに使うのは4キロの実。
脱穀機にかけます。
ああハゼの実を砕くんですね。
粗く砕いた実を円筒形の蒸し器に入れ90度以上に保ちながら1時間半ほど加熱します。
ああなかなか手間かかりますねぇ。
蒸し上がったらジャッキで圧力を加え液体の蝋を搾り出します。
なるほど。
ここに今から出てきますけど出てくる瞬間が一番ですね。
ああ〜。
あれやっぱびっくりしたですね。
もう感動やったですね。
出るところですね。
作り始めた当初は4キロの実から30グラムしか搾る事が出来ませんでした。
今日はどうかな?ああ出てきましたね出てきましたね。
(一同の笑い声)もう少し出れ。
もうちょい出れ。
エヘヘヘヘッ。
搾れ〜。
搾れ搾れ!頑張れ〜!頑張れあとチョイ。
久々の大台が出たな。
オホホッ大台が出た!?今までで最高たい。
最高ですか?もう搾って5年になるんですけどこんなにたくさん出る事はめったにないんです。
(龍吾さん)今日は皆さんの行いがいいのかわかりませんけどたくさん出ました。
なんと800グラム以上とれました。
初めての時のおよそ30倍です。
すごいじゃないですか。
搾った蝋から不純物を取り除きます。
さあいきますよ〜。
はい。
冷えて固まったものを再び加熱して液体にします。
ふ〜ん。
次にろうそくの木型に和紙とイグサで作った芯を立て蝋を流し込みます。
ああなるほどなるほど。
そして中心にあった針金を抜く事で芯の内部が空洞になり空気の流れが起きます。
それが和ろうそく独特の炎の揺らぎを生み出すんです。
ああそうなんですね。
さあ出来たようですよ。
なんかいいんじゃないですか。
いいんじゃないですか。
いきますよ!はい。
トン。
出た?よしよし。
出ましたよ。
わあすごい!ああよく出来てるね。
オホホッ!本当だよく出来てる。
おお最高の出来ですか。
肌もつやもだんだん良くなってきたね。
つやもね。
なるほど。
和ろうそく特有の空洞も…ちゃんとありますね。
成功や。
やれば出来るたい。
さあろうそく作りが終わったら天ぷらですね桃ちゃん。
いいえ違います。
え?違う?木蝋から作るのはろうそくだけではありません。
溶かした木蝋を水に浮かべ日光にさらして漂白すると白蝋になります。
なるほど。
白蝋は石鹸やポマード口紅などにも使われかつてはこの工場から輸出されていました。
あら?龍吾さん。
そこに積んであるのはなんですかね。
これはですね蝋の型枠になるんですけども白蝋にした蝋を外国に輸出する時に型どりをするための蝋鉢といいます。
蝋鉢で固められた白蝋はジャパンワックスと呼ばれ年間およそ5トンを輸出していたそうです。
和ろうそくを町の人たちに有効利用してほしいと考えている中原の豊かな自然を守る会の皆さん。
この日会長の寺さんと龍吾さんが訪ねたのは地域の守り神みやき町の綾部神社です。
今日は本当お世話になります。
以前参道の竹灯篭にこの和ろうそくを使って頂いた事があるんですね。
奉納させて頂きたいと思います。
これはご丁重にどうも。
これはこれはありがとうございます。
自分たちの作った和ろうそくを通してみやき町を元気にしたい。
そしてこの町の歴史を大切に守っていきたい。
お二人からはそんな思いが伝わってきます。
和ろうそく作りに情熱を燃やす龍吾さん。
一方妻壽子さんも人生をエンジョイしてます。
(壽子さん)こんにちは〜。
こんにちは〜。
(壽子さん)遅くなりました。
こちら橋小浪さんはかつて酒屋のおかみさんでした。
ずっと趣味で続けていた水墨画の腕を生かし10年前からこの場所で教室を開いています。
70歳の時に自分の人生を変えようかなと思って頑張りました。
壽子さんは展示会で先生の絵を見て感動しこの教室に通っています。
上達が早いんですよ。
そして結構自分で描かれますからね。
いやあ壽子さん褒められちゃいましたよ。
いいえ本当の事です。
アハハハハハッ。
壽子さんが描いているのはハゼの木です。
紅葉の時期に龍吾さんが撮った写真を元に描いています。
あの…木だけでハゼの特徴を表すっていうのはなかなか難しいです。
いかに実がついているかって暗いところと明るいところの濃淡がですね難しいですね。
おっ霧吹きで水を吹き付けてこれどうするんですか?これからハゼの木に艶やかな紅葉がつきますよ。
ええ?ああ本当ですね。
ハゼの木になんか命が宿ったようです。
墨の濃淡だけで美しい紅葉が生まれました。
次に先生が取り出したのはこれはお漬物ですね。
今度はこのお漬物描くんでしょうか?桃ちゃん。
いいえ。
皆さんで頂きます。
ああそうなんだね。
橋先生はお漬物名人。
いつもみんなでお茶を頂きながらおしゃべりを楽しみます。
おお〜いいですね。
やっぱりリフレッシュとリラックスと癒しですね。
やっぱり忙しくても行こうって思いますからね。
いやあ本当にご夫婦それぞれすてきな時間を過ごしてます。
そしてこの日はお二人デートですね。
向かったのはみやき町で300年以上酒造りを続ける天吹酒造。
今日は蔵開きの日。
初めて中を見学します。
(木下さん)わっと出てきますよね。
(壽子さん)あ〜すごい。
(龍吾さん)まだ発酵してますね。
はい。
(木下さん)でこれが発酵しているのでブクブクブクって感じですね。
こちらのお酒は花の酵母を使っているんです。
香りだけでも…。
香りだけでも酔いそう。
エヘヘヘッ。
うわあ試飲コーナーですね。
お酒がいっぱい。
龍吾さんうらやましいですよ。
それが龍吾さんはお酒が苦手なんです。
ええ?匂いだけで残念ですけど。
ああじゃあいける口は…あっ壽子さんなんだ。
感想頂きましょうかね。
よろしくどうぞ。
本当香りがいいですね。
ああ〜いいのね。
(壽子さん)じゃあ乾杯。
乾杯って龍吾さんお酒飲めないんじゃないですか。
大丈夫?飲んでいるのはお水です。
げ〜こ!実はこの天吹酒造の建物は国の登録有形文化財になっています。
今は使わなくなったレンガの煙突も残されています。
ああ煙突仲間というわけですよね。
古いものは壊してしまえの時代からどう利用するかという。
(木下さん)やっぱり地域で時代の変遷なりっていうものを伝えるっていうのが出来れば一番いいんですよね。
いやあ本当です。
地域の歴史大切にしたいです。
みやき町にそびえるもう一つのレンガの煙突。
龍吾さんのご自宅です。
龍吾さんはお父さんが開いた木蝋工場の跡から出てきた書類を調べています。
(龍吾さん)終戦を挟んで10年ぐらいの期間になるんですけれども蝋とハゼの歴史を勉強する中でですねいろいろ参考になっています。
工場に残る古い書類を読むために古文書の勉強も始めました。
昭和30年ぐらいまでは候文があるんですよね。
それから崩し字ですよね。
勉強しないとこの手紙が読めないんです。
ちょっとハマってるという感じで。
面白いんですよね古文書というのは。
その字も勉強出来ますけど歴史が勉強出来るんですよね。
和ろうそく作りをきっかけに次々と新たな楽しみを見つけている龍吾さんです。
う〜んいい匂いがしてきました。
桃ちゃん。
はい。
壽子さんと娘の夏子さんが夕食を準備しています。
いやあ待ってました!何が頂けるのかな?はい。
今日の献立は石橋家特製の筑前煮と…。
おお煮たんですね!サバの昆布巻き。
巻いちゃったんだよ。
カキのバターソテー。
ソテったソテった。
などなどご覧の品々です。
はいいただきます!うまそうだね。
なんか具がいっぱい入ってるもんね。
(龍吾さん)どこのカキやろうかね。
(壽子さん)有明海のカキ。
ところで夏子さん。
和ろうそく作りを始めたお父さん変わりました?なんかもう若返ってきよるんじゃないかって思います。
なるほど。
仕事人間からねもう180度ね。
そうね。
転換。
今楽しいでしょ?
(壽子さんと夏子さんの笑い声)アハハハッいいですね。
いやあ「人に伝える」。
それこそ龍吾さんたちが和ろうそくを復活させた目的ですもんね。
みやき町で栄えた木蝋搾りと和ろうそくの生産。
その歴史を人に伝える時がやってきました。
ここは龍吾さんの母校中原小学校です。
この日龍吾さんは一日先生になって和ろうそく作りの体験授業を行います。
まずは歴史の勉強から。
いやあ龍吾さんちょっと緊張気味ですね。
みんな真剣にノートをとっています。
さあこのあとはみんなで楽しい和ろうそく作りですよ。
もう一度頑張ろうそく!龍吾さんの母校中原小学校で和ろうそく作りの体験授業です。
指導にあたるのはもちろん中原の豊かな自然を守る会の皆さんです。
子供たちに歴史を伝えたいと頑張ってきましたからね〜。
見守る表情は自然と笑顔です。
これを1本ずつですね中に入れていってください。
で中にね下に穴が…。
いつものように穏やかな口調で教える龍吾さんです。
子供たちも初めての和ろうそく作りに興味津々です。
(男の子)思ったとおりだ!ああ出来上がったようですね。
(男の子)すげえ!
(龍吾さん)よく見てください。
アハハッすげえって感嘆の声しきりですね。
(龍吾さん)1人1本出来ました。
(子供たち)お〜!アハハハハッ。
いやあいいな。
自分たちで作った和ろうそくにみんな大満足。
穴があいてる…。
うまく出来るかちょっとハラハラしたんですけどまあ今日はほぼ出来たかなと思っております。
押し込んでとった時にツルツルしていました。
うんツルツルしてたね。
茶色い色もあるんだなと思いました。
すごく手間隙がかかっていたので…。
うん。
うーんと…。
うん。
わかるよ気持ち。
手間かかってたもんね。
大変なんだなって思いました。
そうなんだよね。
ありがとう。
龍吾さん伝えたい事ちゃんと伝わったようですよ。
たくさんの笑顔を明るく照らす和ろうそくの炎。
そのぬくもりをもう一度みんなに知ってほしい。
龍吾さんはみやき町の和ろうそくを復活させようと心に決めました。
そして自分の育ったみやき町の歴史を伝えていこうと思いました。
ハゼの実から木蝋を搾り作ったろうそくに火が灯るころ和ろうそく作りは龍吾さんのそして仲間たちの生きがいとなっていました。
龍吾さん壽子さん。
これからも町の歴史を守り伝え皆さんと一緒にみやき町を明るく照らしていってください。
応援してまーす!はい楽園通信です。
みやき町のいいところを教えてくださいな桃ちゃん。
はい。
まずは史跡の多いみやき町で古の思いにひたってみてはいかがでしょうか。
6世紀末に作られたとされる高柳大塚古墳もあります。
古墳だけにコーフンします。
アッハッハッ。
創業300年の歴史を誇る天吹酒造。
花酵母で仕込まれた日本酒が生まれる酒蔵は登録有形文化財です。
お酒を飲める人も飲めない人も見学出来ますよ。
飲めます!コーフンします。
みやき町へはJR中原駅でお降りください。
駅のすぐそばに石橋さんのレンガ煙突がそびえ立っています。
いよっ!見上げたもんだよレンガ煙突!次回は静岡県河津町が舞台。
早咲きの桜が美しい町に移り住んだご夫婦のお話です。
温泉と山の空気を味わっています。
2014/03/01(土) 18:00〜18:30
ABCテレビ1
人生の楽園[字]

新しい人生を選択し、夢を実現した人がいます。「人生には楽園が必要だ」で始まるこの番組は、“新しい生き方”を提案する大人のための「いい人生の歩き方」発見番組です。

詳細情報
◇番組内容
新しい人生を選択し、夢を実現した人がいます。「人生には楽園が必要だ」で始まるこの番組は、“新しい生き方”を提案する大人のための「いい人生の歩き方」発見番組です。
◇出演者
【楽園の案内人】西田敏行、菊池桃子
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/
◇おしらせ2
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 高齢者

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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