多摩川を挟んで東京都と隣り合うこの街にある問題を抱えたお宅がありました
この家が抱える問題それは…
40年前に建て売りで買った竹村家
夫を亡くして17年間去年までずっと一人きりで暮らしてきた82歳のおばあちゃん
そんなおばあちゃんの傍らでせっせと家事をこなすのは高齢の母親の世話をするため1年前から実家に戻って共に生活している次女の靖子さん
最近おばあちゃんを喜ばせるうれしい出来事がありました
お母さんだけにおばあちゃんの面倒を見てもらうわけにはいかないと靖子さんの2人の娘とご主人がこの家に移り住みみんなで一緒に同居することになったのです
とはいえ竹村家の1階には台所以外にこの6畳一間しかなく5人で一度に食卓を囲むとなるとやはり少々窮屈
ところが5人が身を寄せ合って集うこの狭い居間と壁1枚隔てた向こう側には…
なんとこんなにも広々とした廊下が!
居間が6畳しかないのにもかかわらず廊下が8畳
なんともバランスの悪いちぐはぐな間取り
親子3世代おばあちゃんを囲んで仲よくのびのびと暮らせる家にしたい!
そんな家族の願いを受けあの男が再び立ち上がりました
前回のリフォームでは主のおじいちゃんを亡くし1年前から店を閉めていた焼き鳥屋さんを復活させた池田
ニワトリの絵を刻印し再開する店の看板を兼ねた2階の窓の格子は向きを変えて見ると同居する娘が開く声楽教室の看板にも
建坪僅か12坪しかない三角形のいびつな敷地に建てられた店舗兼住宅
そこに女性ばかり3世代・4人の家族が絶妙の距離感を保ちつつ互いに仲よく暮らせるよう限られたスペースを立体的に生かしてゆとりある生活空間を実現
それぞれの家族にフィットした程よい住まい作りが信条の彼を人は「身の丈の住作家」と呼びます
今回も82歳のおばあちゃんとの三世代同居を望む家
その中に潜む特殊な事情がいよいよ明らかになります
この日竹村家で匠を迎えてくれたのはこれからおばあちゃんと一緒に暮らす次女の靖子さん夫婦
じゃ中よろしいですか?はいよろしくお願いします
そして玄関に1歩入ってみると…
竹村家の1階の居室は6畳間が一間あるだけ
それなのに玄関も6畳
どう考えてもバランスの悪い間取り
こちらが居間になりますはい失礼しますこんにちははじめまして悪くてお迎えも出られなくていえいえ…よろしくお願いしますこちら和室ですけどここにこうやってるのが一番楽なんですそうですね食事もここで…
6畳の居間がみんなで食卓を囲める唯一の場所なのですが大人5人ではかなり窮屈
夜はそこがおばあちゃんの寝床にもなります
さらにこの部屋…
窓がないんで電気消すと結構暗いと思うんですけどちょっと消してみていいですかはい…ああ…やっぱりちょっと暗いですよねなるべくみんなが集まるとこなんで昼間は電気つけなくても過ごせるようなそういう気持ちいい場所にしたいですねそれが一番ありがたいっていうかはい…
そして間取りの悪さの一番の象徴といえば…
(池田)ここは縁側的な空間ですけどずいぶん広〜い廊下ですね
(靖子さん)今物置みたいになっちゃってますけど…
実は20年前道路側に5坪分増築した竹村家
40年前に買った時は僅か9坪の小さな家でした
増築して2階に二間増やしたのですがなぜか1階は居間を大きくするわけでもなく廊下と玄関をむだに広くしただけ
ただ人が通るだけの廊下が8畳もの広さを占め長い壁に窓がないためやはり隣の居間同様昼間でも真っ暗
(池田)ここにあるのって通常納戸に収めたいものですよね日常的な雑貨関係とか掃除機とか…
(靖子さん)しまう所がなくてここに並んじゃってる感じなんですけどだんだん荷物が増えちゃってこちらの扉が…失礼します隣にある扉が開けた時にぶつかりそうですねよくぶつかります
(池田)ちょっと開けっ放しにしてるともう開かなくなっちゃう…
(靖子さん)ぶつかった跡がついちゃってるんですねこちらは?奥が脱衣所になってるんですけど開けてよろしいですか?はい失礼しますあっ普通の脱衣場なんですね
扉の上に壁がなく筒抜けの脱衣所
中にはこの廊下から入る扉のほかに戸が3つ
お風呂の扉と台所に面した扉そして…
なんとトイレの扉まで
しかもそれは洗濯機につっかえて僅かに開くだけ
出入りするのにも不自由します
トイレ入るのがちょっとカニ歩きで入らないといけないこちらがさっきの台所つながってるんですね洗濯機つながってないですよね給水がお風呂場からお水取ってお風呂場に流す感じでここに流すんですねはい
トイレの出入りに邪魔にはなるもののここにしか置き場所のなかった洗濯機
もともと給排水の設備がないため洗濯の度にいちいちお風呂の蛇口から水を引いたり排水ホースを洗い場へ伸ばしたりしなければならず面倒なことこのうえありません
(靖子さん)狭いですね
(池田)結構昔の形ですけど…
(靖子さん)当初のままで何も変わってないので
(池田)ここで追い炊きして
(靖子さん)はいこのお風呂結構またぎがあるので深いからおばあちゃんなんか入りづらいですよねちょっと…体育座りしないと入れないです昔の僕が住んでたアパートはこんな感じ…
洗濯するのも大変なら洗ったものを2階のベランダに干すのも大変
重い洗濯物を抱えて上がる階段は急なうえ踏み面も狭く足を踏み外せば一大事
ああ…結構急な階段ですねそうですねここのカーブの所が手すりがあるからまだいいですけどここの正方形の踊り場の中に4段あるんですねこっちなんか全然上れないんですよ踏み面というか幅が全然ないのでこっちしか上れないですよねここの落差が一番恐いっていうか危ないですよね
そんな危険な階段を上った2階は南側に部屋を増築して広くはしたものの…
これお隣さんもうすぐですねこれ…光が入ってこないっていうか雨も入ってこない感じですね昔は明るかったんですけど増築をしたからですよねあっ…これは真っ暗ですね増築のしかたが単に部屋を増やしただけで間取りのあり方とか考えられてないんで暗い部屋ができたりとかむやみに広い廊下ができたりしてるんでその辺のちぐはぐさをバランス良く配置していかないとなかなか住みやすい間取りにはならないんじゃないかなと…あともともとの面積が面積なんでそこに娘さんが2人とお父さん・お母さんとおばあちゃん皆さんで住むとなると結構難しいことではありますけどせっかく集まって住むので家族の雰囲気がどこでも感じられるみんながおばあちゃんを見守っているようなそういう空間構成というかそういうふうにしてあげたいなと思ってます
82歳のおばあちゃんがこれからも元気に安全に暮らせる家にするため同居する娘夫婦が用意したのは2000万円
「身の丈の住作家」池田の挑戦が再び始まります!
(所)清水さん松岡さんこんばんは増築がすごいでしょう廊下と玄関だけが広くなったって何のために増築したんでしょうねできあがった時家族中でいいのができたって思ったのかな一瞬は思うと思うんですよ誰も言えなかったんじゃない…よくリフォーム請け負ったところがこれでいこうと思ったよね
(松岡)おじいちゃんがこだわったってことはないですかね?その当時アプローチ練習をしたいとかここでねゴルフの…ボウリングとかいろいろやりたいと…違うでしょう違うと思いますよ
(江口)今回ご依頼がありましたのが竹村家17年前におじいちゃんに先立たれたあとずっと一人暮らしを続けてきたおばあちゃんももう82歳腰に持病を抱え昨年足を痛めて以来日常生活もままならなくなりましたそんなおばあちゃんのお世話をするために娘の靖子さん一家が同居をすることになったのはいいのですがなにせ間取りがちぐはぐで2世帯5人で暮らすには非常にやっかいな造りですそもそもの原因は20年前にした増築もともと9坪しかなかった小さな家を広げるためにわざわざ5坪分増やしたにもかかわらず1階は6畳の和室一間のままで単に玄関と廊下が広くなっただけしかも南向きに建て増ししたせいで1階にも2階にも日の入らない暗い家となりました浴槽も小さくシャワーも壊れたお風呂や入り口の上が筒抜けの脱衣所扉が半分しか開かないトイレなど水回りにも苦労していますそんな竹村家に挑むリフォームの匠は「身の丈の住作家」池田佳人さん果たして匠はどのようにリフォームするんでしょうか皆さんで推理してみてくださいこういう壁とかを一切取り払って大きなワンルームであと収納だけたぶん娘さんたちが2階に住むんでしょうねなるほどおばあちゃんはやっぱ足腰が弱い…水回りは基本変わらずねえっ?水回りは基本変わらずじゃない?この番組は変えますよばんばん2階に行くこともある…お風呂が2階ってこともあるでもおばあちゃんいるから下ですね玄関こんなにいらないから切っちゃいます?ポンッて…もう少し狭くていいですよ玄関なんか減築みたいなあとはこれがどのくらい傷んでるかですよねもう40年たってますから40年たってるとかなり木造だとここが開けてビックリなとこですよ匠がうなるところから始まると…分かりました見てみましょう
おばあちゃんと娘家族三世代・5人が同居することになった竹村家
引っ越しの日の朝早く82歳のおばあちゃんが娘の靖子さんと一緒に長年暮らしてきたわが家の荷物を整理していました
17年前に亡くなったおじいちゃんにわが家のリフォームを報告するおばあちゃん
この家で過ごしたおじいちゃんとのたくさんの思い出がよみがえります
(スタッフ)お父さんと一緒に帰ってきてくださいはい
おじいちゃんと一緒にひと足先に住み慣れた家を離れるおばあちゃん
今度帰ってくる時には娘夫婦と孫娘たちに囲まれた楽しい暮らしが待っています
期待と寂しさが入り交じる思いを胸に40年暮らした家をあとにしました
仮住まいへ向かったおばあちゃんと入れ代わるようにして竹村家に引っ越し業者のトラックが到着
20年前に増築したにもかかわらず1階は玄関と廊下だけが広くなった竹村家
結婚するまでの10年間をここで過ごした靖子さんは…
(スタッフ)長い間暮らしてきたんですもんねそうですね
幼い頃に面倒を見てもらった孫娘たちもおばあちゃんを思う気持ちは同じ
(スタッフ)今後おばあちゃんと同居することになるんですけど…
(スタッフ)安心できますよねそうですね
引っ越しの手伝いに来た匠が何やら気にして見ていたのは家の前の駐車場
そこは車の代わりにたくさんの植木で埋め尽くされていました
それは全部おばあちゃんが大事に育てていた植木
足の具合が悪くなってからも杖をつきながら水やりを欠かさずいつの間にか駐車場いっぱいに増えました
駐車場がコンクリート敷きのためこれだけの量の植木をすべて鉢植えで育てていたおばあちゃん
中には大きく育ちすぎて根の成長に耐えきれず鉢が割れてしまっているものも
すると…
(スタッフ)下に行っちゃってますよね
駐車場から植木を運び出そうとしたものの全く動きません
原因はコンクリートに張り付いた木の根
(スタッフ)根っこどうなってんですか?もともとがこの奥の鉢だと思うんですけど根が飛び出しちゃってるんです
(スタッフ)これが根っこですか?根っこですこれがブワーッと張ってきちゃってる
鉢を突き破って外にはいだした植木の根が隣の木の根と絡み合い簡単には引きはがせなくなってしまっていたのです
取れた
(スタッフ)これすごいずいぶん窮屈な思いしてきたんですね柿の木もすごいですよ根が
大ぶりな植木はどれもこれも鉢から根がはみ出し動かすのにひと苦労
意外なところで思わぬ苦戦を強いられました
こうしてようやく元の駐車場があらわに
いつも人がいる部屋より廊下のほうが広いちぐはぐな間取りの家の中からもすべてのものが運び出されました
むだに広い廊下の突き当たり上の壁が抜けていた脱衣所の扉が取り外されついに解体が始まります
階段の下に押し込まれた小さなお風呂をはじめ40年間暮らしてきた生活の跡が次々と姿を消していく竹村家
増築で継ぎ足され1階を分断していた壁も壊します
こうしてようやく居間と廊下が1つに
剥がした廊下の下から現れた古い玄関の床
それも全部まとめて剥ぎ取ります
すると床下からタイル張りだったかつての玄関のたたきも顔を出しました
増築で南側に二間増やした2階も中央を間仕切る壁を解体
せーの!
天井を落としてみると屋根裏から予期せぬものが!
竹村家の屋根裏で見つけた予期せぬもの
なんと増築前の外壁が壊されずそのままで残されていたのです
そんな解体中の現場に娘の靖子さんと共に現れた竹村家のおばあちゃん
長年暮らしたわが家の最後を見届けたいとわざわざ杖を頼りにやってきたのです
きれいになるのはうれしいけどね人間じゃないけどね
長年苦楽を共にしてきたおじいちゃんとの忘れられない思い出がいっぱい詰まった家
その家がついに生まれ変わります
床下や屋根裏に増築前の古い家の残骸が隠されていた竹村家
実はそれと同時に見えなかった構造的な問題も明らかになりました
例えばこういうのも落ちそうですけど…
(スタッフ)それは家にとっては…
(池田)よくないですね
(スタッフ)今もぬれてます?ここなんか土台抜けちゃってないですここにこうあるべきなんですけどこれ抜けちゃってるんですこれ浮いてる状態です
そしてまた解体を再開
屋根裏に残された古い外壁をそのままにしておくわけにはいきません
増築で玄関を新設したためいらなくなったもともとの玄関
廊下の下に隠れていたタイル張りの床を壊しおばあちゃんの植木置き場になっていた駐車場のコンクリートも砕いて取り払います
するとそのコンクリートのガラをなぜか家の中へと運び込み…
なんとすべてその場にまいていったではありませんか
さらにその上から砕石と砂を盛り転圧機をかけて平らに固めました
その結果床下の地盤が大きくかさ上げされることに…
(スタッフ)基礎が結構な所まで埋まってしまってるんですが…
通気の役に立たない床下ならばいっそなくしてしまおうと考えた匠の逆転の発想
すると何やら薄っぺらなパネルを手に取りそれをかたくならした地面の上に並べ始めた匠
これは一体?
このベタ基礎の下に埋めてしまうんですけどもこうすることで
さまざまな効果を期待してあえてなくした床下
もちろん腐って途切れた土台も交換します
構造に不安のあった増築の継ぎ目には太い梁を添えて頑丈な骨組みに
2階の床を支える新しい柱も…
しかしせっかく取り払ったあの廊下と居間の境の壁がまた再び同じ位置に…
これでは元の木阿弥
一体なぜ?
せっかく取り払ったのにまた同じ位置に作られた壁
かつてあったむだに広い廊下のスペースが再現されそこに太い塩ビ管を運び込んだ匠
よく見るとなぜか壁際の基礎が大きく掘り込まれていました
(スタッフ)池田さんこのスペースはどうされるんですか?
構造上どうしてもなくすことのできない壁で仕切られたスペースがまたむだにならないようそこに水回りを固めようと考えた匠
お風呂は以前あったのと同じ場所ですが浴槽は倍の大きさになりました
かつて物置代わりにしかならなかった広い廊下が今度はちゃんと意味のある実用的な空間へと生まれ変わります
リフォーム中の竹村家でこの日屋根の葺き替えが始まりました
1200枚もある陶器瓦をすべて撤去
そこに新しい屋根の下地を組んでいきます
すると張ったばかりの下地の一部を切断
四角い大きな穴が開けられました
そう作っていたのは天窓
切妻屋根の東と西に2ヵ所設置されました
かつて南向きに増築したのと両側の壁に窓が1つもないせいで昼間でも電気をつけなければ真っ暗だった1階の居間
2階の床を抜いて吹き抜けを設けちょうどその真上に大きな2つの天窓を開けたことで頭上から日ざしが降り注ぐ明るい空間へと生まれ変わりました
差し込む光のもと蓄熱式の暖房パネルを埋めたコンクリートの基礎の上に直接フローリングの板が張られていきます
ちょっと見てもらうと分かるんですけど
1階は一切段差がなくおばあちゃんのひざに優しい床材で覆われました
玄関を入ってすぐの場所で始まった階段作り
かつてあのむだに広い廊下の奥にかけられていた階段を移動
踏み板の幅も広く傾斜も緩やかにかけ替えられました
その階段の脇2階の床を外して吹き抜けにした場所でいよいよ匠の工夫が形に
そこは単に天窓からの光を落とすだけが目的ではありません
四角い吹き抜けのちょうど真ん中
階段の上と両脇に吹き抜けを残す形で再び1畳分床が張られました
一体これは?
20年前に増築したにもかかわらず肝心の部屋は広がらずに玄関と廊下ばかりが広くなった竹村家の1階
匠はそのバランスの悪い間取りを修正
構造上必要な仕切りの壁を残したままかつて廊下だった所に水回りを固め台所と居間をひと続きの空間に
そして匠が施した一番の工夫がその頭上の吹き抜けに渡したこの橋
それから階段がですね以前は
増築したことで逆に使いにくくなってしまっていた間取りを大胆な空間構成で一新させた匠
かつて長い壁で東西に仕切られていた2階を吹き抜けで南北に分けその2つの空間を真ん中に渡した橋でつなぎました
これはですねそうですねまたこの吹き抜けはですね今回はこういう吹き抜けを使ってます
続いて現場に届いたのは大きなアルミサッシ
それを玄関から家の中へと運び入れます
しかしこんなに大きなサッシを一体どこに?
…と思ったらそれが取り付けられるのは玄関を入ってすぐの場所
実はこれ竹村家の新しい玄関扉でした
玄関の中にまた玄関?
いえいえそうではありません
ちゃんと古い扉は取り外します
しかし取り外すのは扉ばかりではありませんでした
その周囲の壁まで下地の骨組みもろともきれいさっぱり取り払い20年前に増築してできた玄関の3畳分を屋外に
実は現場検証の際こんなやり取りが…
そんなお父さんのリクエストに応え匠は車を楽に縦に止められる駐車場を確保したのです
玄関を奥へずらしお父さんの駐車場を確保した竹村家
その駐車場の脇に軽量鉄骨で何やら囲いが作られ内側に棚を作るような形でさらに鉄骨を溶接
そこは新しくできたおばあちゃんの部屋の目の前
内側に張り出したフレームの上にそれと同じ大きさの板を載せさらにその周囲にも板を立てて箱状に組んでいきます
こうして鉄骨のフレームと一体となった四角い木の箱
その箱の中に折り曲げた金網を2つ入れて四角く組み…
さらにその内側にひと回り小さく組んだ木の箱をはめ込みます
真ん中は低く両脇は高く3つの箱がコの字型に組まれました
そんな謎の作業が続く現場に匠を乗せたトラックが到着
荷台に積んでいたのはリサイクル工場で細かく砕いた瓦
袋詰めにされて戻ってきた瓦の粒は1cmほどの大きさ
それにセメントを足してミキサーにかけ水を加えながらよく混ぜ合わせます
屋根の上にあった時とは大きく姿を変えた竹村家の瓦
こうして練り上がったものを家の前に軽量鉄骨を組んで作った箱の中へ流し込みます
そうこれは砕いた瓦の粒を固めるための型枠でした
できたのは厚さが10cmもある瓦の粒の壁で四方を囲った四角い器
と…そこにまたもや匠がトラックで帰ってきました
今度は植木を積んできたようです
最初に荷台から降ろしたのは常緑の葉が茂るキンモクセイの鉢植え
でもその鉢をよく見ると底が割れて根っこが飛び出しているではありませんか
実はこれ…
そう引っ越しの際駐車場のコンクリートの上に根が張り運び出すのに苦労したあのおばあちゃんの大事な植木
おばあちゃんは仮住まいに移ったあともそれを手元に残して世話を続けていました
そんなおばあちゃんのために大切な植木を窮屈な鉢から出して育てられるようにと知恵を絞った匠
砕いた屋根瓦を再利用して作ったのはそうプランターでした
以前あったものすべてではありませんがおばあちゃんがどうしても処分できずに残しておいた愛着ある植木の数々
それらが匠特製のプランターへと移し替えられました
無計画な増築のせいでむだに広くなってしまった廊下をなくしその南側の一番日当たりのいい場所をおばあちゃんの部屋に変えた匠
そしてどうしても作りたかったのがそこから段差なく出られるおばあちゃん専用の庭
玄関を減築して駐車場を縦置きにしたことでこの夢の空間を実現しました
今回はですね
これで作業はすべて終了
82歳のおばあちゃんを中心に三世代・5人の家族がみんないつも笑顔でいられるよう「身の丈の住作家」が居心地のよさを追求したそのリフォームの全貌をご覧頂きましょう
建坪14坪の竹村家
しかし40年前に買った時にはたった9坪しかないもっと小さな家でした
その20年後もう少し広くしようと南向きに面した道路側に5坪分増築
ところが2階は部屋が二間増えたもののなぜか1階は6畳一間のままでむだに廊下と玄関が広くなっただけ
なんともバランスの悪い間取りになってしまいました
それから20年82歳になったおばあちゃんと娘家族4人が同居することに
増築による間取りの悪さに加え水回りの動線も交錯
今のままでは親子三世代気を遣い合いながら窮屈な思いをして暮らさなければなりません
こんなちぐはぐな間取りを解消しおばあちゃんの体に優しくみんながのびのびと暮らせる家に
そんな家族の思いに応えようとさまざまな知恵を凝らして挑んだ…
「身の丈の住作家」がほどよく仕上げたそのリフォームの全貌をご覧頂きましょう
おばあちゃんが大事に育てていた鉢植えの植木で家の前のコンクリート敷きの駐車場が見えなくなるほど埋め尽くされていた竹村家
ゆくゆくは個人タクシーを始めたいというお父さんのために玄関を奥へずらして広い縦置きの駐車場を確保
これならバックが苦手なお父さんでも安心
奥にはタイヤや工具などをしまっておける収納庫も用意
個人タクシーを始めたら家で車を洗う回数もきっと増えるはず
匠はちゃんと洗車用の水道を引いておくことも忘れてはいませんでした
砕いた瓦を敷き詰めた駐車場は水はけがよく車があっても人が通るのに邪魔にならないようアプローチの幅を十分に確保
家の中の段差を抑えるために付けられた玄関までの緩やかなスロープも長い手すりがおばあちゃんをしっかりとサポート
大人5人が一緒に食卓を囲むには窮屈で昼間でも電気をつけないと真っ暗だった1階に唯一あった6畳間は…
台所との間仕切りを取り払って空間を1つにし5人が無理なく集える明るく開放的な部屋へと大変身
東西2つの天窓から入る光を一日中1階へ届ける吹き抜け
夜は中央に渡した橋の照明が食卓を照らしてくれます
優しい明かりをともすこの照明
かつて広い玄関ホールに面してあった居間のふすまの格子ガラスを再利用したもの
作業スペースが狭く収納が少ないため床に物があふれていたかつての台所
そんな収納不足を一気に解消
いつも背中を向けて作業していたキッチンはその向きを変えて対面式に
母と娘2人が並んで立ってもぶつかることのないゆとりの広さ
調理器具や食器もたっぷり収まり家族が5人になっても全く問題なし
そのキッチンからは食卓越しに奥のおばあちゃんの部屋にまで目が届くのでいつでも安心して家事をしていられます
天つりの大きな引き戸を開け放てばみんながいるLDKと1つにつながる明るいおばあちゃんの部屋
おばあちゃんが気に入って買ったのに置き場所がなくずっと玄関ホールにあった桐箪笥がやっと部屋の中に収まりました
2つに分けて置いた箪笥の一方をAVラックとして利用
引き違いだった扉を開き戸に変えて使いやすくしました
カラオケが趣味のおばあちゃんのために可動式の専用台も用意
カセットテープや歌の本さらには愛用のラジカセも収納
天板を開いてそこに歌詞カードをセットすればワンマンショーのステージのできあがり
ベッドに座ってカラオケが楽しめます
桐箪笥の上に作りつけたクローゼット
少し背は高いですが取っ手を持って軽く引き下ろせばおばあちゃんでも楽に洋服が取り出せます
全開口できる南向きの掃き出しの窓を開ければそこは部屋から段差なく出られるおばあちゃんの庭
家族だけでなく植木たちも窮屈な鉢から解放されてのびのび気持ちよさそう
瓦を砕いて固めたプランターは保水性に優れおばあちゃんが楽に植木の世話ができるよう手すりと水場も備えました
またもしもの時のために車イスで部屋と駐車場を行き来できる動線も確保
いつも人がいる部屋がたった6畳しかないのにただ人が通るだけの廊下が8畳
そんなちぐはぐな間取りも20年ぶりにようやく解消しました
かつてむだに広かった廊下がおばあちゃんの部屋からまっすぐにつながる水回りコーナーに
蓄熱式の床暖房のおかげで冬でもポカポカ
構造上どうしても残しておかなければならなかった壁もおばあちゃんにとってはちょうどいい手すりの設置場所に
手すりが途切れないよう扉のデザインにもこだわりました
脱衣所には以前はなかった洗濯機置き場を備え家族5人分のバスタオルや下着などをしまえるよう大容量の収納棚も作りつけました
おばあちゃんがいつも入るのに苦労していた手すりもなく浴槽が深くて小さかったお風呂は…
湯船が倍の広さになり浅くて入りやすいものに
ちゃんと手すりも付いておばあちゃんでも安全に入れるお風呂になりました
おばあちゃんの日常の生活を一番に考えた間取りの計画
どこに行くのにも必ず手すりを持って最短距離で行けるよう動線を整備しました
気持ちのいい朝日が差し込む東向きの天窓の下
1階にまで明るい光を導く吹き抜けの階段の下ももちろん匠がむだにするわけはありません
壁掛けテレビの裏には両側の扉を開けて使えるこんなにも大きな収納スペースが
北側の階段から増築した南側の部屋へ行くための通路のようになってしまっていた2階の真ん中の部屋は…
大胆にも床を取り払って大きな吹き抜けを設け家の一番奥にあった階段を中央に移しました
そして南北に分けた2階の空間をつなぐのが吹き抜けの真ん中に渡したこの橋
娘家族の寝室が割りふられた2階
夜中わざわざ1階に下りなくてもいいよう2階にもトイレと洗面台を用意しました
切り妻屋根の東西2ヵ所に開けられた大きな天窓から日中絶えず明るい光が降り注ぐ吹き抜け
ここが夜になると…
なんということでしょう!
電気をつけているわけでもないのに手すりや階段がみずから光を放っているではありませんか
実はこれは昼間に日の光をため込んだ蓄光材
ひと晩中光り続けるのでもし夜中に停電になっても安心です
かつておばあちゃんが落ちたこともあるという急で踏み面の狭い危険な回り階段を上がった先使わないトイレや納戸があった2階の北側は…
中央の壁を挟んで両側に同居する孫娘2人の部屋ができました
姉妹それぞれ5畳ずつ個室としては十分な広さ
作りつけのカウンターデスクや飾り棚
もちろん女性に欠かせない洋服がたくさんしまえるクローゼットも…
入り口脇の折れ戸の中に収まっていたのはハシゴ
そうこのハシゴを登って荷物が出し入れできるロフト収納まで用意していました
壁を挟んで左右対称に作られた姉妹の部屋
隣にもロフトがありますが実はハシゴは2つの部屋に1つだけ
どちらの部屋からでも必要な時に引き出して使えるのです
あらゆる面でむだをそぎ落としていくのが「身の丈の住作家」と呼ばれる匠の真骨頂
そんな姉妹の部屋から吹き抜けの橋を渡った先にあるのが両親の寝室
2階の床面積を減らしても各部屋十分な広さを確保できました
家の間口いっぱいに付けた南向きのベランダはおよそ3畳分もの広さ
ここなら家族5人分の洗濯物を干すのにも決して困ることはありません
夫婦の部屋には1坪以上ある広いウォークインクローゼットを用意
2人分の洋服や荷物がたっぷりと収まるのはもちろん
明るい窓際には個人タクシーの開業を目指すお父さんが事務や勉強に使える書斎コーナーまで
匠が仕上げた三世代・5人が暮らすのにほどよい家
果たして竹村家のみんなは喜んでくれるでしょうか?
この日お父さんの運転する車で同居を始める家族が5人そろって帰ってきました
(スタッフ)お久しぶりですどうもお久しぶりです
(スタッフ)いかがです?今チラッと見られましたけど
(スタッフ)じゃあねお父さん駐車スペースを1台お父さんのリクエストで作ってますので入れてみましょうかはい
タクシー運転手歴10年のお父さん
できたばかりの駐車場に初めての車庫入れ
バックが苦手とあって家族も不安そう
お父さんも緊張の面持ちですが…
(勇夫さん)ちょうどちょうど…ピッタリ
見事一発OK!
ただいま
(スタッフ)手すりも付いてますよそこにつかまってくださいってただいま〜ただいま〜
(スタッフ)作業台代わりにへぇ〜
(スタッフ)これでもう大丈夫ですか?
(2人)うわぁ〜わぁすげぇじゃん下から開くの
(スタッフ)オーディオラックというかあっほんとだ
(スタッフ)さてこれは?これだああ〜!ああほんとだジャーン
(一同)わぁ〜今までと同じだわぁ〜トイレだトイレと洗面台これ洗濯機だ
(トキ子さん)そうだね
(スタッフ)いかがですか?上がりやすさはいいですね
(スタッフ)ブリッジになってますおばあちゃ〜ん
(靖子さん)2階ですこっちわぁ〜!いいですねおしゃれなヨーロッパみたいな感じがおお〜おお〜いいねねぇすごくいいおお〜…ああすごいいいですねいいね
引っ越しの時の約束どおりおじいちゃんもみんなと一緒にわが家に帰ってきました
よろしくお願いしますこんにちはご無沙汰しておりますいやいやほんとにいろいろありがとうございましたほんとに池田さんとスタッフの皆さんのおかげだと思ってますほんとに池田さんが手がけてくれてよかったと…ありがとうございます
(池田)ありがとうございます
(一同笑い)
いよいよ始まった親子三世代・5人の生活
増築でちぐはぐになっていた間取りが家族の心が調和する豊かな空間に生まれ変わりました
これまで17年間1人で食べてきた食事はどこか味気ないもの
5人で食卓を囲み家族の優しさというとっておきの調味料が加わると思わず笑顔に
廊下や玄関が部屋より広かったことも今となっては笑い話
なんだかいい思い出に変わりました
いい感じに収まりましたねほんとですね羨ましいすばらしいですねあの匠もちゃんと使う人のことほんとに考えたリフォームって…おばあちゃんが暮らしやすいように家で見てたら僕泣いてましたねああそうね今ちょっと我慢しましたけどさっきおばあちゃんが仏壇に「お父さんありがとう」って言うじゃないですかあんなこと言われたらそれだけでうれしいよねでも現実の時に言ってほしいねお父さんは亡くなってから褒められるのお父さんってね次の世代に褒められるのよなんかなんでだろうね現役のお父さんはちっとも褒められないデスクで十分みたいな感じになってるもんね「ありがとう」って言われたいね言われないんですか?俺が覚えてないだけかもしんないけどこのぐらいの熱い「ありがとう」言われたいもんねあなた方は「ありがとう」ギャラでもらってるでしょうありがとう
(スタジオ内笑い)本日はダイアンなり!今日は守口市駅にやって参りました2014/02/15(土) 10:00〜11:35
ABCテレビ1
大改造!!劇的ビフォーアフター 特別編[字]
娘家族と祖母の大人5人が狭小の家での同居を決意。しかし、1階の半分を玄関と廊下が占め、家族が唯一集える居間よりも廊下の方が広いという奇妙な間取り。果たして!?
詳細情報
◇番組内容
劇的なリフォームで家族の問題を解決します!狭い・暗いなど不便な家を匠がリフォームで大改造!!日本中の家族を幸せにする笑いあり、感動ありの家族応援バラエティ
◇出演者
所ジョージ、松岡充(SOPHIA)、清水ミチコ、江口ともみ
◇スタッフ
【監督・演出】
高橋章良
【音楽】
松谷卓
【制作】
ABC
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.asahi.co.jp/beforeafter/
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – その他
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
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日本語
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