森田実の言わねばならぬ 2014.1.29(その5)
平和・自立・調和の日本をつくるために【80】
《本を読む》池田大作著『青年抄』(徳間書店、2014年1月26日刊、1000円+税)/すべての青年に読んでほしい最高の教育書だと私は思います/老若男女を問わず、すべての国民に読んでほしい本です
「私にとって、若い皆さんと語り合うことほど、心躍る時間はありません。青年との語らいから、希望の未来が広がるからです。青年は、青年というだけで、いかなる帝王よりも、いかなる大富豪よりも、誇り高く、光り輝く青春という舞台の名優です。これから幕を開ける、一人一人の清新なる開拓と栄光の前途を見守り、声援を送っていくことは、何という喜びでしょうか」(池田大作氏、本書「まえがき」より)
本書の最初の頁をめくった瞬間から、私は本書にひき入れられ、そのままいっきに最終頁まで読了しました。私はいま81歳。青年期を過ぎてから50年以上が経ちますが、心弾ませながら、一カ所も読み飛ばすことなくすべての文章をしっかりと、しかし一気に読みました。心地よく読むことのできるすばらしい本です。最高の教育書だと思いました。
本書は5つの章からなっています。1.贈る言葉—青年の特権(青年の特権、学ぶ喜び、こころ美しき女性に、一流を目指せ、健やかな生活、「いじめ」の根拠)、2.贈る言葉—自分らしく(幸福とは、感謝の心、人格を磨く、真の友情、自分らしく、成長の糧)、3.贈る言葉—夢に向かって(勇気の一歩、仕事の姿勢、言葉の力、恋愛と結婚、自分に負けない、夢に向かって)、4.私の一考察—未来への提言(「一人を大切にする心」、ストレス社会を朗らかに、女性の声が時代を動かす、芸術が未来を創る、核兵器の廃絶へ、貧困は人権問題、青年の力で国連の改革を)、5.私の青年時代—『私の履歴書』より(強情さま、庭ざくろ、寒風の中を、汗と油、忘れ得ぬ鏡、森ケ崎海岸、人生の師、日本正学館、若い結婚、恩師逝く、第三代会長、人材を育てる)。
最初の贈る言葉は[「若さ」はそれ自体が最も美しい たとえ お金がなくとも 何がなくとも 若さがあれば 最高無上の財産を持っているのと同じである 青春は無限の創造力に満ちている]です。この一文を読んだ人は、どんな人でも心を洗われる感じをもつでしょう。大いなる希望の詩です。
じつは私は経験主義者です。自分の体験を基礎にして、反省し、自分の判断力を点検しながら生きてきました。大学に入学するために郷里の伊東から上京して東京都民になって以来、62年が経ちました。その間、多くの人々に接しながら生きてきましたが、不思議なことに創価学会の人との付き合いは最近までありませんでした。二人の若い友人がいましたが、彼らが創価学会員であることを知ったのは最近のことでした。3年前から創価学会の知人が増えてきました。2年前に第三文明社から拙著『森田実の言わねばならぬ 名言123選』を出版していただいてから、第三文明社主催の文化講演会を通じて、多くの創価学会員の知人、友人を得ました。
これらの知人、友人は、すべての人が、道徳、人格、知性、見識、国民大衆への愛などの面で非常にすぐれた人々であることを知りました。これは私が体験を通じて知ったことです。すべての人が洗練された品格ある紳士であり淑女です。生活は質素できわめて道徳的です。その上、すべての人々が教師のような広い心の持ち主です。これらの人々が「池田先生から教えられてきました。私の最も尊敬する師は池田先生です」と言っています。創価学会の皆さんは全員が心底から池田名誉会長を尊敬しているのです。そこで私は、池田大作名誉会長を知るために、『人間革命』をはじめ、多くの著書を読みました。創価学会の牧口常三郎初代会長、戸田城聖第二代会長の人生についての資料を勉強し、主要著作も読みました。創価学会の皆さんが信仰している日蓮大聖人の著書、法華経の文献も読んできました。この結果、知ったことは、創価学会の人々が第一級の知識人だということです。私はいまだに勉強中です。創価思想を知るために努力している最中です。かなり時間がかかってもやり遂げ、宗教と思想に関する著書をまとめたいと考えています。
池田思想、池田哲学、創価思想を学ぶために法華経という大きな山に登り始めたところです。まだ勉強しなければならないことが残っています。いまだ途中ですが、わかったことがあります。それは、池田大作名誉会長が、日本の歴史のなかで日本国民に大きな影響を与えてきた代表的日本人の一人であるということです。偉大な教育者だということです。そして、偉大な詩人であり、偉大な作家です。文章の達人です。私は若い頃、ハイネの詩を読み、ゲーテやロマン・ロランの小説を読みました。池田大作氏の文章にはハイネ、ゲーテ、ロマン・ロランと同じ深いヒューマニズムを感じています。私は、私が20世紀最大の平和の思想家として深い尊敬の念を抱いてきたガンジーと池田大作が、きわめて近い考えと行動力の持ち主だと感じています。
池田大作氏は20世紀から21世紀初期の日本における最高の平和運動の指導者だと思います。私は、第二次大戦後の最大の平和のリーダーは、ガンジー、ケネディ、キング、マンデラ、池田大作の5名だと思っています。池田大作氏は世界の五大平和運動リーダーの一人だと思っています。
本書は、青年だけでなく全国民に読んでほしい、すぐれた教育の書です。
なお、本書の書評は改めて書きます。繰り返し読んでから書く方針です。改めて発表します。