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グーグル、フェイスブック、ツイッターなどのバリュエーションは、広告市場全体の規模から考えて過大 『バロンズ』が指摘

『バロンズ』に考えさせられる記事が載りました。

それは現在の世界の広告市場全体、つまりパイの大きさから考えて、グーグル(ティッカーシンボル:GOOG)、フェイスブック(FB)、ツイッター(TWTR)の株価が織り込んでいる成長シナリオには無理があるというものです。

記事の詳細を紹介する前に僕自身の経験を言わせてもらうと、この手の「市場のパイより投資家のエクスペクテーション(期待)の方が過大になっている」という指摘は、もっとも株価にダメージを与えやすい批判です。

それはさておき、記事の要旨を書くと、まず世界のすべての広告市場の規模はゼニス・オプティメディアによると5,600億ドルです。

このアドダラーの一部はオールド・メディアからネット広告へとシフトしています。現在のネット広告市場の規模は1,320億ドルです。そしてこれは前年比+14%だったそうです。

広告主がどれだけ広告を出稿するかは、突き詰めていえば、宣伝することでどれだけモノが売れるか? にかかっています。

過去の学術研究では企業の売上高と広告費には一定の関係があるそうです。

次に現在大手ネット企業がネット広告の何パーセントをすでに獲得しているか? を見ると、下のグラフのようになります。

1

既にグーグルはネット広告市場の過半数を占めており、これから更に売上高を伸ばすにはパイそのものが大きくなるか、他社のマーケットシェアを喰う必要があります。

以上が『バロンズ』の主張です。

僕の考えでは、なるほどスマホやタブレットなどスクリーンの数は増えているし、ネットをやる人の数も増えているけど、ふつうの人が一日にメディアに接する時間のうち、ネットをやる時間にはおのずと限りがあると思います。

人々が完全にテレビから遠ざかることが無い以上、辻褄合わせはクリック単価の下落というかたちで実現するのは避けられないのではないでしょうか?

(文責:広瀬隆雄、Editor in Chief、Market Hack

広瀬隆雄
米国の投資顧問会社で活躍中。BRICsの経済動向に詳しい

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