入社試験の面接の最後に、面接官(人事部所属)から「海外の企業と比べて、日本の企業に足りないことは?」と聞かれた。
私は「ワーク・ライフ・バランスです」と答えた。
続けて、「日本人は働き過ぎで〜なんたらなんたら〜」とか話した。「ワーク・ライフ・バランス」という回答を伝えたその瞬間から、私の頭は「やっちゃった」という思いで埋まった。就活で「ワーク・ライフ・バランス」は禁止ワードだと思ってたからだ。しかし、大学で労働問題をいろいろ勉強していた私は、禁止ワードだと理解していて「ワーク・ライフ・バランス」と発してしまった。
「ワーク・ライフ・バランス」って言っちゃった+熱弁しちゃったのだが、面接官の人事部の方はすごく私の話に乗っかってきた。面接官は私の意見に同調してくれ、面接は終わった。
私は嬉しかった。面接で「ワーク・ライフ・バランス」という単語を使ったにも関わらず、面接の手応えが十分にあったからだ。
この会社はすごい、「ワーク・ライフ・バランス」の考えが根付いている。
志望度は跳ね上がった。
後日、合格の通知を頂く。その通知は「面接では同調してくれたけど『ワーク・ライフ・バランスが足りない』なんていう学生を採用するか?」という私の欺瞞を払拭した。その後、最終面接も合格し、入社した。私は希望にあふれて入社式を迎えた。
そして、4年の年月が流れる。2014年。
私は過重労働に強いられている。人事部と開発現場は違うんですよ。人事部は経験したことないけど、人事部と開発現場では何もかもが違うんでしょう。それが学生にはわからんのですよ。
もうまぢ無理・・・人事部への配置転換懇願しよ・・・。
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ワーク・ライフ・ハピネスってなんだよ・・・