「あなたを信じる」と勝手に相手に伝える身勝手さ。

そして、自分の思うようにならなくなった時の「もう信じられなくなった」と告げる身勝手さ。

魅了されることも幻滅も全て自己の勝手な見え方というだけであって、常識ではない。総てではない。

何が見えていたのだろう？全てを見たと思うならば身勝手だ。

何が正しいのか、判断されるのは嫌で、全て自分基準の浅はかさが嫌い。

そもそも正しさとは、正しさを声高に述べるのは身勝手なもの。

正義の反対は悪ではなく「もうひとつの正義」であることに気づかなくてはいけない。

書物や誰かの言葉を引用するのはたやすい。

それらが実は自分の言っていることに都合よく合わせた引用である身勝手さ。

中国の深い思想や言葉に助けられる自分がいるのは確かだ。

しかし、どこかで自分の都合に合った論理を思い出していることにも気づいている。

それでも、述べるべき時には、それらの思想とともに、対峙して覚悟して述べる。

自分の目で見たものがいかに危うくて惑わされているかを問えない人間になってはいけないから。

本当に「見る」ということは何なのか。

他者は自分の拡張ではない。


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