静岡新聞NEWS

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「袴田事件」被害者遺族が死去 再審決定翌日に発見

(2014/3/29 07:48)

 静岡市清水区で1966年、みそ製造会社専務=当時(41)=の一家4人が殺害された「袴田事件」で、別棟に寝ていて唯一助かった長女が28日、同区の自宅で死亡しているのが見つかった。清水署によると、事件性はないとみられる。
 事件当時19歳だった長女は、親きょうだいを一度に失った。以後48年間、苦しみの中を生きてきた“もう1人の被害者”ともいえる。
 関係者によると、28日午後6時ごろ、長女を見舞いに来た家族が異変に気付いた。
 27日には、事件の犯人として死刑が確定していた袴田巌さん(78)の再審開始が決まったばかり。長女の自宅周辺では救急車の音に気付いた住民が容体を案じた。「そっとしておいてあげたい」「話すことはありません」と皆、言葉少なだった。
 みそ製造会社の元従業員の男性(82)は長女の死を知ると、「さみしい思いをし続けたと思う」と言葉を詰まらせた。男性は3年ほど前にJR清水駅付近で長女を見掛けた。その際は、精神的に不安定な様子が見られたという。「事件のことが影響したのだろうか。かわいそうという思いが一番」と沈痛な面持ちだった。

このほかの記事

> もっと見る

おすすめ特集・連載

おいしいものを食べたい!「グルメ特集」

週末どうする?「イベント特集」

ロード中 関連記事を取得中...

SBSテレビチャンネル

こどもみらいプロジェクト「おやこアットエス」
ページトップへ