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「もんじゅ改革監」を新設へ
3月28日 20時51分

福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」は、大量の点検漏れなどが見つかり、国の原子力規制委員会から事実上、試験運転の禁止命令を受けています。
所管する文部科学省の審議官が28日、福井県庁を訪れ、敦賀市にある文部科学省の事務所を強化し「もんじゅ」の改革を監視する審議官級の役職を新設することなどを伝えました。

福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」は、重要な機器を含む大量の点検漏れなどが見つかり、規制委員会から試験運転に向けた準備作業を禁止する命令を受けています。
こうしたなか、「もんじゅ」を所管する文部科学省の田中正朗審議官が28日、福井県庁を訪れ、杉本達治副知事と面談しました。
この中で、田中審議官は「原子力機構の組織改革をより厳しく監視する必要がある」と述べ、4月1日から「もんじゅ改革監」という審議官級の役職を新設し、「もんじゅ」に常駐させることを明らかにしました。
「もんじゅ改革監」は、もんじゅの改革を現地で確認し、文科省の副大臣をトップとする「もんじゅ改革推進本部」との調整を行うということですが、審議官級の職員が現地に常駐するのは極めて異例のことです。
文科省はこのほかにも原子力事務所の体制強化のため、技術系の職員を1人増やすということで、敦賀市に常駐する職員は合わせて6人になります。
杉本副知事は、原子力機構が来月予定していた新たな組織体制への移行を見送ったことに懸念を示し、「国は安全を最優先に『もんじゅ』の改革をしっかりと監視してほしい」と注文を付けました。

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