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袴田さん 48年ぶり「自由な朝」 東京湾に故郷思う「ここは大井川か」
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弁護団が28日に公開した、東京都内のホテルで食事をとる袴田巌さん
Photo By 提供写真 |
静岡地裁で再審開始が認められ、27日に東京拘置所から釈放された袴田巌さん(78)は、宿泊先の都内のホテルで28日朝、起床すると、部屋の窓から海を見て「ここは(静岡の)大井川か」と言った。48年ぶりにふかふかの布団で眠った袴田さんに、東京湾は故郷の豊かな水源を思い起こさせたのか――。姉の秀子さん(81)は「隣で弟がいびきをかいているのを見て、夢でも見ているようだった」と話した。
27日の釈放後、ホテルの部屋に着くなり、洋服を着たままベッドでぐっすり眠った袴田さん。
「布団がふわふわで大変気持ちよかった」という眠りから目覚めた午前7時。秀子さんがホテルから望む東京湾を見せ「子供の頃に見た海みたいだね」と話しかけると「ここは大井川か」とつぶやいた。
1969年5月、東京高裁での審理開始とともに東京拘置所に移送されて以来、45年離れているふるさとの大河。古くから県内一の暴れ川として氾濫を繰り返す一方、豊かな水量で、特産のお茶など豊かな自然を流域にもたらしてきた。地域住民は「母なる川」と呼び、特別な思いを抱く。
袴田さんは1936年に静岡県浜名郡雄踏町(ゆうとうちょう、現浜松市)に生まれた。中学卒業後にボクシングを始め、59年に23歳で上京しプロボクサーになるまで静岡県で暮らした。61年に引退してから逮捕されるまでの数年間を同県清水市(現静岡市清水区)で過ごした。
大井川は雄踏町と清水市の中ほどに流れる。袴田さんの逮捕と前後してダムが乱立し枯渇が深刻化するが、袴田さんが故郷で過ごしていた頃、大井川は静岡県民にとって「豊かな水」の象徴だった。
ふわふわの布団の中で迎えた朝、袴田さんは故郷に帰ったと思ったのか――。秀子さんによると、ボクシングをやっていた時のことも振り返り「浜松から静岡に出て、東京に行った」と昔話もしたという。
朝食は、ご飯を3分の1だけ食べ、味噌汁は全部飲んだ。食後にショートケーキも食べ「おいしい」と喜んだという。ホテルの同じ部屋で付き添った秀子さんは「弟も自由の身になったことをより自覚しているようだ」と語った。
袴田さんはこの日、都内の病院で健康診断を受け、48年に及ぶ身柄拘束が心身に与えた影響を考慮し、そのまま入院した。入院は短期間になる見込みで、近く静岡県内の医療施設に移り、浜松市の秀子さん宅で一緒に暮らすことが目標という。
[ 2014年3月29日 05:30 ]
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