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国連安保理 シリアへの制裁措置検討へ
3月29日 9時26分

国連の安全保障理事会でシリアの人道状況に関する報告が行われ、依然として多くの市民が犠牲になり、人道支援を行うことも困難なままだとして、安保理としてシリアに対する制裁も含め追加的な措置を検討していくことになりました。

国連安保理では先月、シリアのアサド政権と反政府勢力の双方に対して、市民に対する攻撃をやめ、国連などによる人道支援に協力するよう求める決議が全会一致で採択されました。
決議が採択されてから1か月以上が経過した28日、国連で人道問題を担当するエイモス事務次長が現地の状況について安保理に報告を行いました。
国連が公表した報告書によりますと、現地では依然として軍による市街地への空爆や反政府勢力によるテロによって毎日200人以上が死亡しているほか、町や村が封鎖され、合わせて22万人が孤立し、人道支援が極めて困難な状況が続いている、と指摘しています。
報告を終えたエイモス事務次長は、「この1か月で状況はよくなるどころか逆に悪化した。市民に対する攻撃は明らかな国際人道法違反だ」と述べました。
また、安保理の議長国を務めるルクセンブルクのルカス国連大使は、「シリアが決議を無視し続けるならさらなる措置を検討すべきだという声が加盟国から上がっている」と述べ、今後、安保理でシリアに対する制裁も含め追加的な措置を検討していくことを明らかにしました。

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