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現在の新聞は40面(ページ)あります。
ところが新聞が発行され始めた初期はというと、たったの4面しかない。単純計算で10倍もの話題の量が存在するわけです。
見た目も昔の新聞はこういう感じで、こちらは1878年11月13日の読売新聞の姿です。
文字も少なければ写真もない。今の新聞と比べると、40倍どころではない情報差がありそうですね。
これで重要な事柄だけが要約されているのであれば、今の新聞よりも便利そうですが、わりと雑な記事が多い。
駒込の片町に住む木村鎌太郎さんが、唐紅で染めた葛饅頭を売りに出たところ、巡査に咎められて販売を差止められ、真っ青になってしまう。唐紅の使用は禁止されていたのに、なんで鎌太郎さんはこんなことをしちゃったんでしょうねって感じなんですけど、これが一面記事になっています。
現代の社会面を差す三面記事という言葉が発生するのは、これよりもう少し後の時代のことで、この当時はわりといい加減な構成です。そんなわけで一面に掲載されたから重要な事件ってわけでもないにしろ、今と比べると昔は話題が少なかったのだなとよく分かりますね。
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