ニコンは28日、写真に黒い斑点が映り込む不具合が生じていたデジタル一眼レフカメラの「D600」について、複数回修理しても改善しない場合は無償交換に応じると発表した。全世界で販売された約27万台が対象。詳細は同社のホームページで後日、告知する。

 D600はすでに全世界で生産を終え、現在は後継機「D610」が売られている。このため無償交換の場合はD600で残っている在庫分か、同じレベルの機能を持つ別の機種になるという。

 D600をめぐっては中国の国営中央テレビの特集番組が今月、写真に黒い斑点が映り込む不具合が続発して販売店の修理対応も不十分だと指摘した。16日には番組を受ける形で、中国でのニコンの拠点がある上海市当局が中国全土でD600の販売を差し止めるようにニコンに命じていた。

 このため、中国ではすでに28日から2回以上の修理で改善しない場合を対象に無償交換を始めている。日本での開始時期や問い合わせ方法などは「まだ決まっていない」(ニコン広報)という。

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