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経済
御堂筋の規制緩和第1号は三菱東京UFJ銀の超高層ビル…高さ100m超、1階にはカフェ、ギャラリーも
2014.2.20 14:00
[関西企業]
関西3都銀…三和銀行の本店だった“大阪の顔”
大阪のメーンストリート御堂筋の沿道ビルの高さ規制緩和に伴い、三菱東京UFJ銀行は20日、老朽化により建て替えを予定している同行大阪ビル(大阪市中央区、旧三和銀行本店ビル)を地上21階、高さ107メートルの高層ビルにする方針を固めた。大阪市都市計画審議会が昨年末、約20年ぶりに最高60メートルとしていた高さ規制を100メートル超に緩和したばかりで、規制緩和後の第1号案件になる見通し。御堂筋のオフィス街活性化の起爆剤になる可能性がある。
新ビルは平成29(2017)年度完成予定で、歩道に面した高さ50メートルの低層部分と、軒先から4メートル後退させた上層部分で構成。人の行き来を盛んにするため原則的に「にぎわいスペース」の設置が求められている1階は、カフェやギャラリーを設ける計画だ。地下鉄淀屋橋駅と直結する地下通路はバリアフリー化する。
同行は周辺ビルに分散していた部署をすべて新ビルに集約する。建て替えは同時に、道路を挟んで東側に位置する別館でも行う。
御堂筋の淀屋橋-本町間は、建物の高さが最高60メートルに制限されていた。しかし規制緩和で、低層部の50メートルと上層部の軒先後退幅を合わせた2倍の高さが新たな上限となり、100メートル超のビルの建設が可能になった。
御堂筋は大阪市の中心部を南北に貫く西日本屈指のオフィス街。しかし企業の本社機能の東京移転のほか、JR大阪駅北側の複合ビル群・グランフロント開業、大阪市阿倍野地区の再開発などで、地盤沈下が指摘されている。規制緩和を機に、御堂筋は老朽化したビルの建て替えなどによる活性化が期待されている。
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