渡辺　肉断ち単独首位

　▽２８日、宮崎市・ＵＭＫＣＣ（６４７０ヤード、パー７２）▽晴れ、気温２０・２度、風速３・５メートル▽賞金総額８０００万円、優勝１４４０万円▽１０７選手（うちアマ３人）▽観衆２５８５人

　身長１７２センチの飛ばし屋、プロ３年目の渡辺彩香（２０）＝ユピテル＝が７バーディー、１ボギーの６６をマーク、６アンダーで単独首位に立った。今季初シード選手として戦う“期待株”。このままツアー初勝利へ突っ走ることができるか。１打差の５アンダー２位に藤田幸希（２８）。横峯さくらは米国遠征のため欠場。

　４つのパー５はすべてバーディーに仕留めた。「今週は全部のパー５で２オンを狙えるんで、その分の４つは毎日（バーディーを取る計算）って考えてた。それが今日はうまくできました」と渡辺。サラリと言ってのけるが、各ホールのヤーデージは１番５２０ヤード、８番５３０ヤード、１０番４８５ヤード、１８番５０５ヤードと決して短くはない。「先々週、先週と、けっこう狭いコースだったけど、今週はやっと広いコースが来た。思い切りやろうと思って」。渡辺はちょっぴり胸を張った。

　８番で残り２１０ヤードを５番ウッドで２オンした以外は「去年から一生懸命練習してる」ショートアプローチを生かしてのバーディーだ。グリーン近くからの３打目をきっちりピンに寄せた。「パー５以外でグリーンを外したところでもしっかりパーを拾えた」という。合計７バーディーを量産し、ボギーは１つだけ。ツアーデビューから３９試合目にして自身初の単独首位だ。

　「去年は週に３回とか焼き肉を食べてたんですけど、今年は試合（期間）中には肉を食べないようにしてます。私の場合は、どうも肉を食べた翌日は体のコンディションも調子も上がらないって分かったので。最近では開幕戦を終えた月曜に豚しゃぶ食べただけ」と渡辺。

　胃腸の負担を減らしてラウンドに臨むことも、初Ｖへの布石となりそうだ。　（月橋文美）