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【大リーグ】

上原、OP戦全6試合で無安打無失点 今季も磐石!! 田沢との必勝リレー

2014年3月29日 紙面から

 今季も盤石リレーだ!! レッドソックスの上原浩治(38)と田沢純一(27)両救援右腕は27日(日本時間28日)、キャンプ地フロリダ州フォートマイヤーズでのツインズ戦に登板。今オープン(OP)戦最後のマウンドで、ともに2三振を奪う完璧な内容で8、9回を締めた。今春はここまで四球の走者1人しか許してない上原には“セットポジション指令”が出されたが、それでも3人でピシャリ。今OP戦の計6イニングを無安打無失点で乗り切った。昨季は記録的な活躍でチームを世界一に導いた2人。今年も日本人投手の必勝リレーで連覇を狙う。

 “むちゃぶり”をこなしつつ、完璧に締めた。今OP戦で初めて定位置の9回のマウンドに上がった上原。ここまで四球による走者1人しか許していない守護神はこの日、走者なしでもセットポジションから投げた。

 「コーチに『セットで投げてくれ』と言われ、それをやった」。共同電によると、首脳陣からの要請を受けたと試合後に明かした右腕。ここまでの5試合で無安打無失点。あまりに打たれず練習にならないため、強制的にセットポジションから投げさせられたが、それでも結果は変わらなかった。

 4番ウィリンハムを空振り三振。後続も中飛、三振に仕留めて三者凡退。今OP戦は結果、計6イニングで1本の安打も許さず、最後はセーブも付いたが「結果は考えない。自分のやりたいことをやってきただけ」と軽く流した。

 昨季は27試合(30イニング1/3)連続無失点で、“ミスター・ゼロ”とも呼ばれたベテラン右腕につないだ、もう一人の日本人右腕も万全だった。8回に登板した田沢は、課題のクイック投法を試しながら、エスコバル、コラベロを連続三振。3人目も一ゴロに仕留め、「落ち着いてマウンドにいられる。試合勘が出てきた」と手応えを口にした。

 上原が73試合。田沢が71試合。ともに大車輪の活躍でチームを世界一に導いた昨季。だが、蓄積した疲労に、米メディアには今季を不安視する声もあった。特に4月3日に39歳となる上原の2年連続での活躍には懐疑的だったが、不惑目前のクローザーは新たにカットボールを習得。直球、フォークボールに続く第3の球種を試し、OP戦で文句なしの結果を出した。批判的だった米紙プロビデンスジャーナル(電子版)も「彼が活躍したのは去年だけではない。今年もやれると十分考えられる」と“上方修正”するしかなかった。

 今後、OP戦は残り2試合あるが、上原と田沢は31日のオリオールズとの開幕戦に向けて調整。いよいよ連覇に向けたシーズンが始まるが、守護神は「そんな先のことは考えない。けがなくやりたいというのが目標」と気負いはない。162試合の長丁場。ボストンが誇るサムライ2投手が、今年もレ軍の“必勝リレー”の肝となる。

 

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