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【プロ野球】

新人 開幕戦初打席初球ホームラン ヤクルト・西浦がセ初の一撃

2014年3月29日 紙面から

プロ初打席初球本塁打を放った西浦は、記念のボールを手に笑顔を見せる

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◇ヤクルト9−1DeNA

 ヤクルトは1回にミレッジが先制打、畠山が3点二塁打を放ち、新人西浦も1号3ランで一気に7点を奪った。2回にも2点を追加して突き放した。小川は6イニング1失点で初勝利。DeNAの三嶋は2イニング9安打9失点と打ち込まれた。

 カクテル光線に照らされ踊る傘に、大学時代見慣れたはずの神宮が全く違って見えた。ヤクルトのドラフト2位・西浦は新人で開幕スタメンを勝ち取っただけではなく、初打席の初球を左翼席へ運んだ。

 お立ち台では「夢のよう」。1回1死一、三塁、法大の1つ上の先輩・三嶋から放った3ランは「チャンスだったので、積極的に振ろうと決めていた。狙ったわけじゃなく、体が勝手に反応してくれた。正直、うまくいきすぎて自分でも驚いてる」と、ツバメ党へのド派手なあいさつになった。

 堅実な守備を買われてプロ入りしたが、天理高3年夏の奈良大会では打率8割1厘をマーク。法大でも4番を打ち、4年春にベストナインを獲得した強打者でもある。抜てきした小川監督は「びっくりしたが、初球から振っていって、積極性を感じた。あの3点はホントに大きかった」と目を細めた。

 三嶋は大学時代はよくご飯に連れていってくれた「タメ口で話せる仲のいい先輩」。前日(27日)、無料メールアプリのLINEでは「打つなよ」(三嶋)「三嶋さんから打つなんて10年早いですよ」(西浦)とのやりとりがあったが、内心は「打ってやるという強い気持ちだった」という。入寮した時も「プロになったからには体が一番大事」と、寮用と遠征用に低反発のマット、枕を2セット特注で持ち込んだほどプロ意識は高い。

 昨季は最下位。今季のオープン戦でも1勝しかできなかった。そんなヤクルトにとって、願ってもないヒーローが突然現れた。昨年16勝挙げ、一緒にお立ち台に立った小川と同様、今年もドラフト2位ルーキーから目が離せない。 (竹村和佳子)

 

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