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サイ・ゴダード(3月18日)
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【プロ野球】楽天も快勝発進 新エース則本が初完投2014年3月29日 紙面から
◇楽天2−1西武楽天の則本が6安打1失点、10奪三振でプロ初の完投勝利を挙げた。直球の球威、変化球の切れがともにさえ、2回に松井稼の先制2ランで得たリードを守った。西武は岸が7イニング2失点と粘ったが、打線が援護できなかった。 耐えた。乗り切った。イヌワシ軍団に新エースが誕生だ。則本が右コブシを突き上げる。133球。54年ぶりとなる新人から2年連続の大役を託された右腕が、2点の援護を守り切った。プロ初の完投勝利だ。 「ようやくできたな、という感じ。最後まで投げ切って、勝利の瞬間にマウンドにいるのは最高の気分です」 大きな壁を自らの力でブチ破った。1点リードの8回と9回に1死一、二塁のピンチ。「きつかった」。15勝を挙げた昨季も完投勝利はゼロ。しかし、この日は違った。「完全に耐えました」と胸を張った。 球団を初のリーグ優勝と日本一に導いた絶対エースが海を渡った。「24勝の穴」をどうするか。星野監督は首を振った。「いるところに育てるんじゃない。いないところに育つんや」。大黒柱不在は若手にとって大きなチャンス。そして、2年目の右腕が期待に応えてくれた。 終盤の局面にも「自分で決着をつけろ」と続投指令。最後は田中が背中に舞い降りたかのような気迫の投球を見届け「あれを切り抜けたというのは、かなり良い感じになるんじゃないか」とニヤリ。「この投球を見れば、な」と後継エースとしての自覚と決意を感じ取った。 岩隈から田中、そして則本へ−。エースの系譜は引き継がれ、連覇を目指すシーズンを白星スタート。指揮官が深い息をつく。「劇場が続いています。声もかれた」。そして、続けた。「これでいい。始まった、という感じだ」。田中がいなくても、則本がいる。今年もプロ野球界の主役を楽天が奪う。 (井上学) PR情報
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