「間違っていた」「悔やんでいる」。医療法人「徳洲会」グループから5千万円を受け取った問題で略式起訴された東京都の猪瀬直樹前知事(67)は28日、会見で何度も頭を下げた。

 昨年12月24日の辞職後、初めて公の場に姿を見せた猪瀬氏。これまでは「個人的な借り入れで問題ない」と主張してきたが、この日は用意した紙に目を落としながら「昨年の都議会や会見では、記憶があいまいなまま事実を確認せずお答えした」と釈明に終始した。

 1時間10分に及んだ会見の最後には「許されるならばもう一度、作家として当初の志を持って仕事をさせていただきたい」と述べた。

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 猪瀬氏の28日の会見での主なやり取りは次の通り。

 ――選挙資金ではないという説明をなぜ訂正するのか