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女川町で初の災害公営住宅が完成
3月28日 23時46分

東日本大震災で住まいを失った住民のために宮城県女川町が建設を進めている災害公営住宅が初めて完成し、入居者への鍵の引き渡しが始まりました。

宮城県女川町は、震災の津波で町の3分の2の住宅が全壊したことなどから、住まいを失った住民のために町内25か所で945戸分の災害公営住宅を建設することにしています。
このうち、陸上競技場の跡地およそ2.4ヘクタールの敷地に8棟、200戸分の住宅が初めて完成して、28日、しゅんこう式が行われ、国や町、建設関係者などおよそ100人が出席しました。
式の中で、須田善明町長が「本当の意味での生活再建をできる場所がここにできたことは喜びにたえません」とあいさつしたあと、テープにはさみを入れて完成を祝いました。
このあと、入居者への鍵の引き渡しが始まり、大勢の人が列を作って部屋の設備についての説明を受けたあと、鍵の入った袋を受け取っていました。
鍵を受け取った76歳の女性は「隣の仮設住宅に夫と2人で住んでいますが、仮設住宅は狭いので楽しみに来ました」と話していました。
この災害公営住宅への入居は29日から来月20日ごろまで順次行われます。

宮城県内では1万5600戸余り

宮城県内では、震災で被害を受けた21の市と町で合わせて1万5600戸余りの災害公営住宅の建設を計画しています。
宮城県によりますと、これまでに完成したのは、女川町をはじめ、仙台市や石巻市など合わせて9つの市と町でおよそ1400戸となっていて、全体の計画戸数の9%に当たるということです。

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