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羽生結弦が世界選手権初優勝
3月28日 21時19分

さいたま市で開かれているフィギュアスケート世界選手権の男子シングルは28日夜、後半のフリーが行われ、ソチオリンピック金メダルの羽生結弦選手が前半3位からの逆転で初優勝を果たしました。

前半のショートプログラムで3位だった羽生選手は最後から3人目に登場し、冒頭の難しい種類の4回転ジャンプを半年ぶりに決め、続く得意の4回転ジャンプも完璧に決めました。
その後もジャンプは大きなミスなく確実にまとめ、ショートプログラムとの合計得点を282.59とし、わずか0.33の差で逆転し、初優勝を果たしました。
世界選手権の男子シングルで日本選手が優勝したのは、2010年の高橋大輔選手以来、2人目の快挙です。
また、羽生選手は今シーズン、グランプリファイナルとオリンピックを合わせて世界大会3つめのタイトルを獲得しました。
ショートプログラムでトップの町田樹選手が自己ベストを15点以上上回る得点で2位、3位はスペインのハビエル・フェルナンデス選手、小塚崇彦選手は6位でした。

意地と気合で逆転できた

逆転で初優勝した羽生結弦選手は、「オリンピックで金メダルを取ったことでプレッシャーがあった反面、ショートプログラムでは慢心もあったと思う。
きょうは絶対勝ってやるという意地と気合いで逆転できた。
今シーズンは終わったことと考えて、また来シーズンしっかり頑張りたい」と話していました。

悔いのない演技ができた

初出場ながら2位に入った町田樹選手は、「とても苦しかったが悔いのない演技ができた。
プログラムには自分の人生が凝縮されていて、掛けがえのない宝物になった。
まだ自分に伸びしろがあると感じたので、これからも頑張りたい」と話していました。

体力がないと感じた

6位だった小塚崇彦選手は、「改めて体力がないと感じた。
自分のフォームやタイミングを確実なものにする必要があると思った。
今回の世界選手権は、来シーズンに向けて自分が奮起するためのいいきっかけと考えて、またしっかりと練習したい」と話していました。

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