宇宙航空研究開発機構(JAXA)は28日、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで、宇宙から地形や災害状況を調べる陸域観測技術衛星「だいち2号」を報道陣に公開した。5月24日にH2Aロケット24号機で打ち上げる。
東日本大震災で被災地を観測し、地殻変動の把握などに活用された「だいち」の後継機で、大幅に精度を向上させた。地上にある1~3メートルの物体を識別でき、自然災害の状況把握などに役立つと期待されている。
ロケット搭載時は縦約2.7メートル、横約3.2メートル、高さ約4.5メートル。打ち上げ後に長さ10メートルのアンテナやソーラーパネル2枚を展開する。重さは約2トンで、北極と南極の上を通る円軌道を1時間40分で1周する。
「だいち」の開発から関わっているJAXAの鈴木新一プロジェクトマネジャーは「これまでの経験を2号に反映できた。性能は世界最高の水準だ。打ち上げや運用の成功を目指してチーム一丸で頑張る」と意気込む。〔共同〕
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